2011年12月25日(日)
札幌テレビ放送(STV)のローカル番組「D!アンビシャス」に、北竜町の黒千石事業共同組合理事長・高田幸男さんが登場! 11月13日(日)10:55~11:25に放送されました。
「北竜町発!幻の味「黒千石」 復活にかける熱い想い!」
「幻の黒千石で町を元気にする高田幸男さん!」と題して。。。
幻の大豆で町おこし(D!アンビシャス#300)
● 人気のお弁当・特選二段重「月」
北海道を代表する きょうど料理亭「杉ノ目」(ホテルオークラ札幌)の人気のお弁当・特選二段重「月」の中の一品である「黒千万の豆ご飯」の紹介からスタート。。。
左:特選二段重「月」@きょうど料理亭「杉ノ目」(ホテルオークラ札幌)
右:特選二段重の黒千石ご飯
● 北のめぐみ 愛食フェア
10月19日(水)、北海道庁赤レンガ前で行われた「北のめぐみ 愛食フェア」。黒千石を熱心に販売する高田さん。
この道庁赤レンガ前の「愛食フェア」へ、北竜町から黒千石を積んで出店し続けて今年で4年目。あらゆる困難に怯むことなく、絶え間ぬ努力を続けた歳月。。。
「我々人間が元気で活動するのは、食べ物なんです。本物の食べ物を食べていただくことが元気の元です。この黒千石に全智全霊をかけて取り組んでいます」黒千石に対する熱い想いを語る高田幸男さん。
左:10月19日、北海道庁赤レンガ前行われた「北のめぐみ 愛食フェア」
右:高田幸男理事長
● 黒千石加工品の数々@サンフラワーパーク温泉内売店&黒千石人気メニュー@レストラン風車
「黒千石ハンバーグ」、「黒千石スパゲティ」、「黒千石マーボードリア」などなどを紹介。
左:北竜発!幻の味「黒千石」復活にかける熱き想い
右:黒千石マーボードリア@サンフラワーパーク北竜温泉
● 黒千石復活物語 by 黒千石事業協同組合
天候の影響も受けやすく、害虫もつきやすいため、栽培には神経を使うと言われている黒千石。
高田さんは、北竜町でもいち早く黒千石の栽培に取り組んできました。
黒千石は、北海道固有の黒豆で、かつては軍用馬の餌として使用されました。栽培期間が長くて、手間もかかることから、次第に生産も途絶え、幻の黒大豆となっていました。
2001年、黒千石の種が、道南森町の農業研究家・田中淳さんのもとより発見されました。50粒を植えたところ28粒が発芽。その後農産物として生産できるまで増やしてきました。北竜町では、早くからこの黒千石の栽培に取り組んで、町の特産品として栽培。黒千石事業共同組合はその中心となって、普及に努めてきたのです。
道南5つの町で生産されている黒千石。これを一手に取りまとめているのが黒千石事業共同組合。
2007年 黒千石事業協同組合設立
「黒千石は直径5mm~7mmの非常に小粒の豆。この黒千石は、北海道の黒豆の原種となる豆です。
是非、多くの子供たちに食べてもらいたい。本物の味を食べてもらいたい」という想いを伝え続ける高田さんです。
左:全道各地で収穫された黒千石が集まる
右:村井宣夫会長(右)、高田幸男理事長(左)
今に至る黒千石の発展には、黒千石事業協同組合・村井宣夫会長の黒千石に対する深い愛情、町への想い、郡を抜く行動力があってこそです。すべてを見守り続ける村井会長のおおらかさと偉大さが、豊かに香る黒千石茶の熱い湯気に溶け込んでいるように感じられました。
● 夫婦二人三脚で歩んで来た結婚生活45年間「黒千石の栽培の難しさと喜び」
奥様の教子さんは、結婚以来45年間、高田さんを支えてきました。教子さんは、42歳のとき、高校時代の同級生だった幸男さんと結婚。
高田さんは、一家の大黒柱として稲作一筋に励んできました。7年前、黒千石大豆と出会って、その後、黒千石事業共同組合を設立。始めのころは、生産者を増やすために頭を下げてばかりいたそうです。
教子さん:「収穫の時期が遅いので、皆さん懸念しますね。2年間は、雪にあてられました。収穫を待っているうちに雪が降ってきてしまい、雪は溶けましたが、その後、乾燥機にかけたり、手間がかかって大変でした」
幸男さん:「あのときに、ひとりのおじいちゃんがきて『おれの作物を雪に埋もらせて、どうするんだ!』と事務所に怒鳴り込んできたものです。『すみません』と謝るしかなかったですね」
教子さん:「いい作物に出会えたなぁと思います。皆さん、声をかけてくださったり、たくさん買ってくださったりするので、すっごく嬉しいです」
「妻には大変感謝しています」と照れ臭そうに語る幸男さんです。
左:いい作物と出会った(奥様の教子さん)
右:「妻には大変感謝しています」と高田さん
●「さっぽろオータムフェスト2011」への初めての出店
札幌大通り公園で開かれた食のイベント「さっぽろオータムフェスト2011」。初めての出店です。
北海道中の美味しいものが大集合。会場はいい匂いと煙でいっぱい。
収穫したばかりの新米「ひまわりライス」に黒千石をいれて炊き込んだおにぎりを試食に用意。
「すっごく美味しいよね。黒千石、食べてる!食べてる!」
というリピーターの方々の言葉に、高田さんは、嬉しい、確かな手応えを感じていたようです。
左:黒千石入り新米おにぎり「美味しいよ」
右:去年買った!すごい美味しいよね
● 黒千石の栽培を支える生産者の人々
10月下旬、畑の様子を見守る黒千石事業協同組合・副理事長 辻正昭さん、栽培農家・松本裕樹さん。黒千石の美味しさの魅力を語ります。
左:黒千石事業協同組合:高田幸男 理事長(左)、辻正昭 副理事長
右:黒千石栽培農家・松本裕樹さん
● 父から子へ受け継がれる、黒千石にかける熱い想い
10月に入って、雨続きで心配されていましたが、収穫も近い黒千石の鞘にはびっしりと豆がまっているようです。
高田さんは、黒千石の栽培は3年前から三男の幸喜さんに任せています。
「俺は作る人。親父は広める人。協力してやって行こうと思っています。
黒千石は今からのもの。楽しい感覚が湧いてくる感じですね」と父親の想いをしっかりと受け止める幸喜さん。
左:父に対する想い 右:黒千石の魅力
● 黒千石をつかった料理に腕をふるう地元のお母さん達
町の調理実習室「食農工房パルム」に地元のお母さん達が集合。
慣れた手つきで手際よく、黒千石を使った料理を次々に作っていきます。
黒千石をつかった料理に腕をふるう地元のお母さん達
@北竜町食農工房パルム
黒千石を炊き込んだ豆飯を酢飯にして巻き寿司を作ります。黒千石は酢に合わせると赤い色素がでます。炊き上がりも淡い桜色に染まり、見た目もきれいな巻き寿司です。
黒千石きな粉入りパン、黒千石あんがたっぷりと入ったアンパンも焼き上がりました。
左:黒千石入り巻き寿司とおいなりさん
右:黒千石あんパン
●「北竜町町民文化祭」で黒千石の美味しさを町民に伝える活動
11月3日(木)に公民館で行われた町民文化祭に「黒千石入りお稲荷」や「黒千石入り巻き寿司」を皆さんに無料で振る舞い、より多くの人々に黒千石の魅力を改めて知ってもらおうというものです。
「初めて食べたというのを聞いて意外でした。地元で生産しているものは、8割方の地元の人々が食してるという環境が欲しいものです。こうしたイベントを増やして、もっともっと頑張って行こうと思います」と高田さんの語る言葉に力強さを感じます。
左:北竜町町民文化祭にて黒千石を紹介
右:初めて食べたという子どもたちがいたことが
意外だったなと思って
● 黒千石の生産に取り組む浦臼町「道の駅つるぬま」で新発売される「黒千石タルト」の試食
北竜町から車で40分程離れた浦臼町。浦臼町も黒千石大豆の生産に取り組んでいる町のひとつ。道の駅つるぬまで販売されるという「黒千石タルト」。黒千石事業協同組合を代表して試食に招待された高田さんと辻さん。
「黒千石は、これからの食べものの王様になりたい。美味しいっていわれる食べものになりたい。多くの人々に、元気の元の黒千石を食べていただいき、長生きしてもらって、元気に活動してもらうことが何よりの願いです」と、高田さん。
左:うらうす温泉支配人・金子弘昭さん
右:黒千石タルト
●「夢おおき、ロマンの豆・黒千石!」
「黒千石を一言でいうと、どんな豆でしょうね」という問いに対して、
「黒千石は、夢おおき、ロマンの豆です!」
と語る高田さんの夢は、これからも大きく広がっていきます。
青空と高田さんと黒千石
北の大地・北海道に生きづく黒豆の原種・黒千石
幻の一粒に注がれる偉大なるエネルギー
人々の熱い想いが紡ぎ合い、広がって
大きな夢を描きながら
未来を担う子供たちに受け継がれ
みんなを元気にしていく黒千石に
大いなる愛と感謝と祈りをこめて。。。
◆ 黒千石事業協同組合
〒078-2503 北海道雨竜郡北竜町字碧水31-1
Tel(Fax) 0164-34-2377
◆ 参考・特集記事ほか
・北竜町の黒千石大豆
・D!アンビシャスに高田幸男さん(黒千石事業協同組合・北竜町)登場!(11月13日10:55〜・札幌テレビ・地デジ5ch・放映予定)(2011年10月30日)
・黒千石大豆が「北のめぐみ愛食フェア2010」で販売されています(2010年7月21日)
◇ いくこ&のぼる