2014年8月29日(金)
「鶸色(ひわいろ)」
季節は、処暑 次候 「天地始めて寒し」。
暑さが次第に和らいできた処暑を迎え、
空にはトンボが飛び交い、
草の間からチンチロリンと鳴り響く虫の音色・・・
すすきが冷たい秋風にゆらゆら揺らめいています。
稲穂もふんわり膨らみはじめ、
緑から「鶸色(ひわいろ)」へと色づく田んぼの風景。
鶸色は、小さな冬鳥「鶸」の羽の色。
弱い鳥と書いて「鶸(ひわ)」。
飼育が難しい鳥であったことから弱い鳥とされたようですが、
北国から秋にやってきて越冬する渡り鳥「鶸」には、
底知れぬ逞しさが秘められているように感じます。
鶸色の稲穂は、黄金色の成熟へと向かいます。
神秘なパワーが秘められた稲穂のこれからの成長を、
心より祈り続ける毎日です。
鶸色の世界(撮影:2014年8月16日)
葉月の五(8月の5)
◆ 鶸色(ひわいろ)<出典:和色大辞典>
◆ 北竜町の彩どり 2014(2014年「北竜町の彩どり」ページです)
◇ いくこ&のぼる
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