2014年7月
議会だより No.277 議会広報委員会 より抜粋
広報ほくりゅう・No.587・2014年7月号
議員コラム
〜 手紙 〜
▶ 2月に、北見に住む40年来の友人(女性)から手紙が来た。
久しく、女性からお手紙を頂いた事がなかったので、意味もなくドキドキしながら封を切ると、情報誌の切り抜きと大き目のフセンー片に文章があり、北見で78,000世帯に無料配布されているタウン誌で「北竜町のことが紹介されていて、送った」と云うことであった。
内容は、北見のご夫婦が昨年夏に北竜のサンフラワーパークに宿泊したが、スタッフの明るく親切な対応と、何より泊まった和室のトイレから部屋の全てがホコリも無く、実に丁寧に掃除されていて、これが北竜の「おもてなしの心」かと感心した。と言うものだった。 現場で働く一人ひとりのまごころが込められている事ヘの高い評価でありました。
そう云えば、黄倉さんが北竜農協の組合長だったとき「トイレは事務所の顔だから、常にきれいにしておくように」と話していた事を思い出したのでした。(切り抜きはすぐに町長に届けておきました)
▶ 5月、代掻きの真っ最中にJA支所の高木君が、ある感謝の手紙を届けてきた。
音更に住む女性からで、内容はがんで闘病していて50歳で亡くなった妹さんの事で、今年になってから殆ど何も食べることが出来ず、点滴で命をつないでいた時に、2月になってから、「もちが食べたい。年の暮れに食べた雑煮が食べたい。しかし添加物の入った食べ物は体が受け付けない」と打ち明けられたと言う。
そんな時、JA木野のハピオで北竜の低農薬「風の子もち」を見かけて求め、家族でもちをつき、母親が雑煮を作り、父親が練った餉を入れた、小さな小さな餅を病床に届けて、うれしそうに食べてくれた事が何よりの喜びであった。そして、それが最後の口から取れた食べ物になり、3月に50歳で旅立ったというものでありました。ご家族の情景を思い浮かべ、涙ながらに読みました。 49日に当たり、JA北竜と生産者に対して「いのちの糧」に感謝する心を届けていただきました。
黄倉さんのよく言う「手と心をつくして、いのちの糧を届ける」ことの大切さを今さらながらに深く思い、生産者にとってはこの上なくうれしくもあり、そして実にせつないお手紙でした。(深田)
澤田正人(さわだ まさと)さん
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