広報ほくりゅう No.596 2015年4月号より抜粋
平成27年度 北竜町行政執行方針
町民が主役の町づくり 防災に強い町づくりを積極的に推進
町長に就任以来、3年が経過し、残り1年の任期となりました。この間、町議会並びに町民の皆様、更には関係各機関のご理解とご協力を頂き、着実に町政を推進できましたことに心より感謝とお礼を申し上げます。
スピード、行動力、トップセールスをモットーとして今日まで町政の執行に全力であたって参りました。激動する時代の流れや制度改革により、その場その場に即した行政サービスを、真心を込めて町民の皆様に行う責務があると思っております。
また、町民お一人おひとりの大切な声を聴く「町長室開放デー」「町行政懇談会」「町民対話プロジェクト」を本年度も継続し、対話による相互理解を進めながら、町政に反映していきたいと考えております。 北竜町の平成27年度予算編成は、一般会計の約6割を占める普通交付税を、国が示す地方財政対策等を考慮しながら、昨年度の交付額を見据え、財源の確保を最大限に図り、各課が所管するそれぞれの計画に沿った事業の優先度、必要性について厳しい選択を行い、限られた財源の中で効率的な運用を図ることに重点を置きました。
また、定員管理や事務事業の効率化を、更に徹底しながら財源の確保に努め、基幹産業である農業、観光の振興、保健・福祉・医療の充実、教育・文化の振興等々、町民が主役の町づくりを積極的に進めて参りたいと考えております。
一方、ソフト事業は、新たに高齢者運転免許証自主返納サポート事業を実施し、定住促進事業、出産祝金支給事業、子育て支援・児童福祉事業、また、高齢者福祉・障がい者事業等を継続するとともに、中学生までの通院・入院に対する医療費無料化をはじめ、各種予防接種事業を引き続き取り組んで参ります。
▶ 平成27年度各会計予算について
健全性を保ち、現状の行政運営を維持していくため、最大限の財源確保に留意し予算編成を行いました。
一般会計歳入では、普通交付税において、昨年の実績、更には国の予算対前年比率を考慮し過大見込みをせず 1,370,000千円で計上し、臨時財政計策債についても、対前年比率を考慮して 73,500千円で計上しました。
主な歳出は、消防庁舎耐震補強工事等の改修、三谷地区コミュニティーセンターの建設、培本社古作線道路整備事業、橋梁長寿命化改修事業、除雪ドーザ購入事業、農業集落排水施設整備(機能強化)事業であります。
▶ 公共施設等総合管理計画について
道路、橋梁等のインフラ施設を含めた公共施設等の老朽化対策が本町の大きな課題です。
今後、厳しい財政状況が続く中、人口減少等により公共施設等の利用需要が変化していくことを踏まえ、早急に公共施設等の現状や将来にわたる見通し、課題等を把握・分析し、長期的な視点をもって、更新・統廃合・長寿命化等を計画的に行うことにより、財政負担を軽減・平準化するとともに、公共施設等の最適な配置及び効果的な利活用を実現していくため、平成27年度から2ヶ年において、公共施設等総合管理計画を策定します。
▶ 防災対策について
「北竜町地域防災計画」に基づき、本年度も災害に備える物資、生活必需品等を順次購入します。
また、町民自らが防災意識を高め町内会を単位として、「自助」「共助」「公助」の大切さを認識して頂き、自主防災組織を立ち上げており、今年度も新たに数町内会の立ち上げを予定しており、町では更に防災意識の高揚を図るため助成金を交付すると共に、町内全戸に避難用のリュックサックを配布し、災害に強い町づくりを進めます。
また北海道の補助事業を活用し「ため他防災ハザードマップ作成事業」も実施します。
▶ 消防庁舎改修等について
昭和53年に建築された消防庁舎は、随所に激しい傷みが出ていることから、耐震補強工事、外壁外断熱改修工事、ボイラー設備及び水道配管改修工事、デジタル無線移行に伴う通信指令室の拡大改修、大型水槽車の車庫増築工事を行います。
▶ 消防業務について
住宅用火災警報器の設置普及推進は、全戸設置を目標に粘り強く働きかけを行う一方、電池切れ等の維持管理に関する相談窓口業務の強化を行います。
また、AEDの取扱いを含めた心肺蘇生法の習得者を増やす為に、普通救命講習、企業・町内会・各団体等の要請による出前講習も実施します。
更に、町からの働きかけによって立ち上がった町内会単位での自主防災組織が、各種訓練を実施した際に指導を行うため、指導者養成講習等ヘ積極的に職員を派遣し万全を期します。
▶ 職員の資質向上について
まちづくりは人づくりという観点から、町の将来を担う人材が広く求められている今日、職員自らがその先頭に立って行動できるよう、知識や技量、資質の向上を図るための自己研鑽が益々重要視されています。
海外研修、市町村アカデミー、自治大学等に参加し、人材育成を行い、職場内の職員研修も引き続き実施します。
▶ 役場庁舎及びすこやかセンターの管理について
両施設のセキュリティーの向上が望まれており、1年間検討した結果、セサモIDJ(静脈認証による人退室システム)を導入し、職員の安全確保と外部からの不法侵入を排除します。
また健康増進法に基づき、公共施設内での受動喫煙を防止するため、両施設では平成27年度より完金分煙とし、役場庁舎北口の外側に喫煙ハウスを設置します。
▶ 北竜町人ロビジョン・総合戦略の策定について
国は地方創生・人口減少の克服を目的として、昨年12月に「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」と「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、市町村もこれらの策定が求められています。
本町の総合戦略につきましては、ひまわりをまちのシンボルに掲げ、健康長寿のまちとして地域資源であります安全安心な食糧の生産と、サンフラワーハーク北竜温泉と保健福祉教育の活用を基本目標とし、価値ある北竜町農業の生産体制の確立、健康保養センターであるサンフラワーパーク北竜温泉の整備、超少子高齢社会に対応した、安全で安心な生活を送るための保健福祉教育の推進を基本的方向とし、このような移住・定住への環境整備を図りながら、しごとの創生支援、移住への支援、結婚−妊娠−出産−子育て支援へと切れ目のない施策を通して、将来的な人口ビジョンの推計を町民の意見を取り入れながら策定します。
▶ 北竜町「といろ(十色)の北竜と笑顔」の募集について
北竜町には、ひまわりを始め様々な風景があり、その風景は日々の中でも、季節のうつろいの中でも変化します。町内の身近で魅力的な風景を“といろ(十色)”のジャンルに分けて募集することにより、本町の更なる地域資源の発掘と再認識を図ります。また、ひまわりのように明るく健康的な町民の笑顔の写真も募集します。
これら応募作品は北竜ポータルにより全国に発信し、北竜町のオリジナルカレンダーを制作し北竜町の宣伝・PRを行います。
▶ 町長室開放デー・町民対話プロジェクトについて
町民お一人おひとりの声を町政に反映するために、平成24年度より月2回の町長室開放デーを開いています。また町内の団体やグループの集まりへお伺いする町民対話プロジェクトも行います。
▶ 地域おこし協力隊員及び集落支援員について
「地域おこし協力隊」は、和本町在住の中井啓介さんに、ひまわり観光協会のホームページの運営、北竜町のPR映像の制作、ご当地グルメの開発・PRなど、観光振興支援策について引き続き委嘱します。
「集落支援員」は、碧水在住の寺内昇さん、郁子さんご夫妻に、「まちづくりは人づくりから」の観点から、本町の組織・団体・グループ及びそのメンバーを取材し、北竜ポータルで紹介しております。
特に長年積み上げてきた「町民の歴史や想い」という価値に光を当て、魅力や果たしてきた役割を引き出し、深掘りし次世代に引き継ぐことにより、まちづくり・まちおこしにつながるものとして、引き続き委嘱します。
▶ ふるさと納税について
ふるさと応援寄付金につきましては、昨年度全国の1,868人の方々から23,303,551円の寄付が寄せられました。これらの浄財を活用し本年度サンフラワーパーク備品購入費、農産物加工実習センター備品購入費、高齢者生活支援・生きがい対策事業、ひまわり街路灯設置事業に使わさせて頂ます。
本年度も寄付者に対するお礼の特産品を充実し、より多くの方が北竜町を応援して下さるように努めます。
▶ サンフラワーパーク北竜温泉について
観光の拠点施設、健康保養施設、更には町民の雇用の場として町の地域振興に大きな役割を果たしています。
昨年来、電気料の改定、円高による仕入原価の値上がり、消費税増税による遊行費、外食費抑制傾向により厳しい経営状況にあります。
このような状況の中で営業を強化し、積極的展開を図る中で、サービスの質的改善を行い、集客力を上げて利用者の増加に努めます。
更に、経営改善として経費節減策や購入単価の見直しを昨年以上に進め、利潤・利益追求の職員教育にも取り組みます。
▶ 健康づくり対策について
健康寿命を伸ばし、健康で明るく充実した人生を過ごすためには「各々が自らの健康を守る」行動を取り、生涯継続していくことが重要です。
昨年「北竜町健康づくり計画」の中間評価年であったことから、同計画の見直しを行い、平成31年までの5ヶ年間は、「北竜町健康づくり計画(後期計画)」に基づき、保健指導活動を推進します。
住民が、主体的に健康づくりに取り組むことが出来るような環境づくりと健康で元気に生活出来る期間である「健康寿命の延伸」を目指すためにも、特定健診、健康相談、健康教室等各種保健事業を通して疾病の予防と早期発見、早期治療に努め、更なる健康づくりを意識した活動を推進します。
▶ 高齢者支援対策について
北竜町は平成27年1月末現在で、65歳以上の人口が849人で総人口の41%であり、今後益々高齢化が進むと予測され、特に認知症高齢者の増加が予測されるとともに、一人暮らしの高齢者も増加して行くと考えられます。
いつまでも、健康で住み慣れた地域で安心して生活を営めるように、社会福祉協議会に委託して実施しています「ひまわりクラブ」や「生き生きクラブ事業」等の予防事業や「生活指導員派遣事業」「配食・移送・除雪事業」の支援事業の継続実施、並びに「福祉灯油等支給事業」「高齢者世帯等除雪助成事業」等も継続し支援して参ります。
合わせて、これらの方々を地域で支え合い、交流が出来る施設の整備についても今後必要だと考えており、現在調査中です。
また、民生児童委員協議会等の関係団体と連携し、福祉の向上に努めます。
▶ 障がい者支援対策について
北竜町の障がい者は、約180名で、障がい者の方が、地域で可能な限り自立して生活出来るようノーマライゼーション理念に基づいた、障がいのある人も無い人も町民が相互に人格と個性を尊重し、安心して暮らすことの出来る地域社会づくりが必要であります。
平成27年度も「北空知障がい者支援センター・あっぷる」等、関係機関との連携を密にし、「障がい者総合支援法」に基づき一層の障がい者福祉サービスの充実に努めます。
▶ 子育て支援対策について
安心して子育ての出来る環境を整えるため、医療・保健・福祉など、さまざまな角度から地域の子育て支援を図ります。
妊婦健診は、費用の助成制度、特定不妊治療費の一部助成を継続します。
予防医療は、従前からのインフルエンザワクチン等の任意予防接種費用の助成に加え、本年度は新たに、ロタウイルスワクチン、B型肝炎ワクチン、日本脳炎ワクチンの接種費用の全額助成を行います。
また、疾病の早期診断と早期治療を促進し、経済的に負担の大きい子育て世代の暮らしを応援するために、乳幼児医療費の助成制度を継続します。
福祉関係は、出産祝金制度、保育料の半額助成など、引き続き継続し適正な給付に努めます。
▶ 廃棄物処理等環境衛生対策について
北竜町から排出される一般廃棄物は、種類毎に分別され、すべて北空知衛生センター組合の各ゴミ処理施設に収集運搬されます。
このうち可燃ゴミは、中・北空知廃棄物処理広域連合の中・北空知エネクリーンで焼却処理が行われております。
昨年は、不正なゴミ出し、不法投棄、ゴミ焼き等の事案が発生しました。
これらのゴミ処理問題の現状や課題を踏まえ、法令遵守の啓発、また、効率的で衛生的な廃棄物処理を推進し、生活環境の保全、公衆衛生の向上を図るためにも、ゴミの分別の周知並びにゴミの減量化を図ります。
▶ 防犯・交通安全対策について
高齢化率が41%を超えている本町において「特殊詐欺」など高齢者を狙った犯罪に巻き込まれる危険性が高くなっています。
更には「車上荒らし」や「窃盗事件」が発生しております。
これらの犯罪を未然に防止するため、沼田警察署をはじめ、沼田地区防犯協会連合会、安全で住みよい町づくり推進協議会などの関係機関、団体と連携を図り、積極的な啓蒙活動を行い防犯体制の強化に努めます。
交通事故死ゼロ3,000日が7月20日に節目を迎えます。今後も交通事故死ゼロを続けて行くためにも、沼田警察署、交通安全協会、交通指導員会等の関係団体並びに町内各事業所の指導と協力を頂きながら、町民総ぐるみで交通安全の推進を図ります。
また高齢者の運転による交通事故防止と外出を支援することを目的に、高齢により運転免許証を自主返納した方を対象に支援する「北竜町高齢者運転免許証自主返納サポート事業」を本年より始めます。 対象は65歳以上の北竜町民で、有効期限3年5万円分のタクシーチケットを一人1回交付し助成します。
▶ マイナンバー制度について
マイナンバー法に基づく、社会保障・税番号制度が平成27年10月に個人番号が通知され、平成28年1月より利用が開始されます。
マイナンバーは、国民一人ひとりに12桁の個人番号が付番通知され社会保障や税の分野で、手続きや事務に利用することにより、行政を効率化し国民にとって利便性の高い、公平、公正な社会基盤となるものです。
平成27年度は、住民周知の徹底を図りスムーズな導入に努めます。
▶ 国民年金について
国民年金制度は、長い老後や生活の安定を損なうような万が一の事態に備え、生活を支える上で無くてはならない制度です。
本町は年金保険料納付率が平成25年度実績で砂川年金事務所管内において「第1位」、道内においては「第4位」と上位に位置しています。
平成27年度も、引き続き制度の情報提供や啓蒙活動を砂川年金事務所と連携を図り推進します。
▶ 医療対策について
本町の医療機関である、町立診療所並びに歯科診療所は、地域に密着した第1次保健医療機関として、町民の健康を守るため今後とも地域医療の充実に努めます。
本年度は町立診療所の真空式ボイラーの取り替え工事、歯科診療所は、新たに光熱水費の助成を実施し、適正な診療施設の管理運営に努めます。
▶ 国民健康保険事業について
国民健康保険事業は、町民の健康と生活を支える大切な制度で安定的な運営が重要です。
しかし、人口減少や高齢者比率の増加に伴う医療費の増加に加え、近年の経済不況に伴う失業者の急増などにより、国保の財政は危機的な状況にあります。
現在、国の社会保険制度改革国民会議において、社会保障制度全体のあり方について議論が進められており、国民健康保険の財政運営責任を都道府県が担うことを基本とした法案づくりが検討されています。
このように、国民健康保険を取り巻く状況は大きく変化しようとしていますが、どのような状況下においても国民健康保険は、国民皆保険を基礎として健全かつ安定的な運営を確保する必要があります。
国の動向を注視し、「地域住民の健康を守る」という役割を十分果たすよう取り組みます。
▶ 介護保険事業について
本年3月1日現在の介護保険における要介護認定者は123人であり、介護予防給付の対象となる「要支援1〜2」の方は22人、介護給付の対象となる「要介護1〜要介護5」の方が101人です。
本年は、平成27年度から平成29年度までを1期とする「第6期北竜町介護保険事業計画」の初年度になります。
受給者一人ひとりのニーズに合った適正なサービスの確保に努めるため、地域密着型施設の充実を図るなど、地域包括支援センターを中心に高齢者を取り巻く地域の事情や特性等を反映させ、住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、相応しいサービス提供体制の推進を図ります。
▶ 特別養護老人ホーム北竜町永楽園の運営について
永楽園は、特養、短期入所、通所介護事業、居宅介護支援事業所の4事業で運営を行っております。
現在、特養は満床で町内から男性11名、女性25名の36名が入園されています。待機者については要介護1〜2の方が23名、要介護3〜5の方が11名の34名が待機しています。
昨年4月〜今年1月末までの利用実績は、短期入所は1日平均10.8名、通所介護事業は1日平均11.5名です。
本年4月から介護保険制度が改正され、今まで国が担ってきた部分も地域、各自治体に移行され、福祉の環境は大きく変化すると思われますが、地域の高齢者を支えるためにも地域包括支援センター、社会福祉協議会、診療所などの他職種、他事業所との連携を強め、利用者の意思や人格を尊重し、ご家庭の実情を踏まえ安心出来る介護サービスを提供できるよう努力します。
介護報酬の減額等により年々厳しくなる施設運営ですが、一層の経費削減に努め町の福祉施設の拠点として利用者の皆様、ご家族の皆様に親しまれるよう取り組みます。
▶ 農業の振興について
平成26年度は、4年連続の豊作となったものの、需要減少と過剰供給基調による米価の下落に併せ、政府の大きな農政改革により、主食用来ヘの支援が減額されるなど、農業を取り巻く環境は、従来からの高齢化や担い手不足などの問題も相まって、大変厳しい状況下です。
本町は、平成27年度「中出間地域等直接支払制度」を平成31年度までの5年間、第4期対策として継続実施するなど、国の制度を積極的に活用し、また、町独自の施策も併せ、基幹産業である農業を引き続き支援し、農業振興を推進します。
また、現在話が進んでいます小麦・大豆乾燥調製貯蔵施設の建設に向けて、関係機関と協力しながら取り進めます。
更に町の特産品となった「黒千石大豆」について、平成26年度より、耐倒伏性・多収性・早生糸等への品種を改良しており、その取組や作付け奨励助成も継続します。
▶ 農畜産物直売所「みのりっち北竜」について
オープン4年目を迎え認知度も年々増してきておりますが、生産者が心を込めて作った農畜産物や加工品を、町内外のお客様に提供することにより、安心・安全でおいしい農畜産物生産の町、「北竜ブランド」の構築を図ります。
経営は、今年も北竜振興公社に委託し、温泉施設との連携で、相互施設の利用促進を目指します。
▶ 農産物加工実習センター「パルム」について
多くの加エグループに利用頂いていますが、各加工器具が耐用年数を超えてきています。
衛生面の問題もあり随時更新を行いながら地場農畜産物を使用した加工品の普及と、町民相互の交流など地域活性化に一翼を担うよう、施設の充実に努めます。
▶ 農業基盤整備について
引き続き「経営体育成型農地整備事業」や「基幹水利施設保全型水利施設整備事業」等の各事業の継続や、基幹水利施設の維持・管理について、関係機関と連携を図りながら農地の整備と灌漑用水の確保に努めます。
▶ 農地流動化対策について
平成26年度より、農地の有効利用の継続や農業経営の効率化を進める担い手への農地利用の集積・集約化を進めるため、「農地中間管理機構」が創設され、本年度も引き続き北海道農業公社などの関係機関と連携し農地利用の再編成を進めます。
また併せて、スーパーL資金の無利子化や機構集積協力金などの制度も活用し農地流動化を推進します。
▶ 担い手対策及びその他について
平成26年度、体験実習生宿泊施設「うえる・かる」の改修を行い受入環境の整備や、体験実習生の受入要綱を整備したところ、今年度1名の実習生か来て頂ける事となり、更に、新規就農希望者も1家族来て頂ける事となりました。
これらのことは、平成26年度「農業人フェア」がご縁となったもので、今後も「農業人フェア」に参加し、農業実習生や新規就農希望者が、1人でも多く来て頂けるよう北海道農業公社等の関係機関と連携して進めます。
併せて、農業後継者の女性との出会いの場や交流の場の企画等も、結婚相談員とも連携・協力を頂き進めます。
ひまわりライスなどの北竜町の特産品の販売や、課題として、籾殼処理施設やひまわりバンク基金の見直し等についても関係機関と協議しながら進めます。
▶ 林業の振興について
森林の整備は、北空知森林組合と連携し、各補助金を活用しながら進めて参ります。特に、「未来につなぐ森づくり推進事業」を積極的に進め、無立木地を無くすために植林事業を推進し、民有林の活性化に努めます。
また、主な町有休は、森林農地整備センター水源林整備事務所との契約地であり、作業道の修繕など保育に係る事業を計画しています。
▶ 鳥獣被害防止対策について
平成26年度は、熊の目撃が相次ぎ、看板や防災無線にて周知した結果、若干の農業被害はありましたが、幸い人的被害はありませんでした。平成27年度も警察など関係機関と連携は図り被害防止に向けて取り組みます。
また、鹿侵入防止電牧柵は、延長約103kmにより北竜町の山林部分をほぼ囲うことができ、鹿による農業被害が相当減少したと認識しております。
更に、平成26年度初めてアライクマが2頭捕獲されました。今後とも有害鳥獣の被害防止に向け、電牧柵管理や個体数減少、更には小動物の被害防止対策など引き続き、北竜町鳥獣被害防止対策協議会や北竜町鳥獣被害対策実施隊などの関係団体と連携しながら行います。
▶ 商工業の振興について
アベノミクスと呼ばれている政策が、なかなか地方にまで実感できない状況であり、特に商業については、人口減少による購買力の低下も相まって、大変な状況であると思っております。
更に、エーコープ撤退問題については、平成26年度のアンケート結果を踏まえ、平成27年度、関係団体等と具体的な議論をし、結論を出さなければならない年です。 その他商工業者の皆さんには、平成26年度制定させていただいた「北竜町商工業元気支援応援条例」と併せて「北竜町中小企業等元気支援応援資金融資利子及び保証料補給要綱」等を積極的に活用頂くよう商工会等の関係機関と連携し、商工業の活性化と従業員雇用を促進し、併せて市街地の再生を目指したいと思います。
また、商工会への経営指導支援、更に地元商店の消費拡大対策として、購買力活性化推進事業についても継続して実施します。
▶ 観光の振興について
北竜町の顔である「ひまわりの里」は、平成25・26年度と2年連続で20万人を超えるお客様にお越し頂きました。
その要因の一つは台湾や香港からのお客様増です。平成27年度は、それらのお客様に対応した観光パンフレットを作成し、更なる誘致を図ります。
更に、現在の「ひまわりの里」の借用地を買収し、里の全面積を町有地としたいと存じます。
また、市街地の環境美化に花いっぱいのまちづくりに引き続いて取組み、北竜町のイメージアップと、併せてパークゴルフ場や北竜温泉も合めた他の観光施設との総体的な観光客の誘致を図り、町民各位やひまわり咲きちゃん及びノースドラゴンの協力も頂きながら、観光協会などの関係団体とも力を合わせ観光振興に努めます。
▶ 道路・河川の整備並びに除雪対策について
道路法の改正により道路の老朽化や大規模災害などの発生の可能性を踏まえた適正管理は、道路管理者が行わなければならないとされました。このため昨年度主要町道の総点検を実施し、今後は橋梁長寿命化修繕計画及び町道総点検結果に基づき、順次計画的維持補修に努めます。
また、今後も国道・道々の整備に通切な維持管理を要請します。
河川整備は、融雪災害や大雨による洪水災害未然防止対策として河川水流をスムーズにするため、立本の伐採工事を行います。
また、一級河川の整備につきましては、引き続き関係機関に要請をします。
除排雪対策は、除雪車輛の計画的な更新に取り組むと共に生活道路の確保と安全な通行を目指した効率的な除排雪により道路環境が維持されるよう、NPOひまわりとの連携を強化し、業務の遂行を図ります。
▶ 町営住宅の整備について
町営住宅の整備は、「北竜町公営住宅等長寿命化計画」に基づいた安全・安心でより快適に生活できる住環境を目指し、国の社会資本整備総合交付金を活用しながら需要動向を勘案し、整備を進めます。
本年度は、和中央団地単身E棟及びいちい団地A棟の屋上防水改修工事、和中央団地5号棟及び6号棟外壁外断熱改修工事等を実施します。
今後も計画的な公営住宅の建て替えと維持改修を進め、長期間使用できるよう、適切な維持保全に努めます。
▶ 農業集落排水事業及び個別排水処理事業の整備について
農業集落排水事業は、引き続き各施設の機能強化対策事業に取り組み、処理施設や管路施設の老朽化による機能低下の回復を図り、機能保全及び維持管理の強化に取り組みます。
本年度は、北竜地区浄化センターの制御装置の更新、また人孔桝漏水対策を実施いたします。
個別排水処理事業は、昨年は1戸で合併浄化槽の設置がされました。
合併浄化槽は、一般住宅の新築や増改築時に設置されることが大半ですが、生活環境の改善と公衆衛生の向上のために設置補助及び融資制度を継続します。
▶ 簡易水道事業の整備について
簡易水道事業は、水道施設の適正な維持管理に努め、配水管路の漏水調査を引き続き実施し、水の安定供給と安全確保を図り、健全な給水事業の運営に努めて参ります。
なお、本年度の工事については、継続事業の町道拡幅工事に伴います、培本社古作線水道管移設工事と老朽消火栓取替工事を実施いたします。
◇
平成27年度の北竜町の一般会計予算は
28億6,600万円です
▶ 一般会計
● 歳入
項目 |
金額 |
割合 |
説明 |
地方交付税 |
14億7,000万円 |
51.3% |
市町村の財政格差をなくし、どの市町村も等しく行政運営が行えるよう、国から財源の不足する市町村に配分されるお金 |
町債 |
3億8,920万円 |
13.6% |
町が道路や公共施設整備などの大きな事業を行うときに借り入れる町の借金 |
道支出金 |
3億0,015万円 |
10.5% |
町が行う福祉・産業・公共事業など、特定事業に対して道から交付される負担金・補助金など |
国庫支出金 |
2億3,302万円 |
8.1% |
町が行う福祉・産業・公共事業など、特定事業に対して国から交付される負担金・補助金など |
町税 |
1億5,727万円 |
5.5% |
みなさんに納めていただく住民税・固定資産税などの税金 |
地方譲与税及び交付金 |
8,055万円 |
2.8% |
地方譲与税・地方消費税交付金・自動車取得税交付金など |
使用料・手数料 |
6,744万円 |
2.4% |
公営住宅・公共施設などの使用料・ごみ処理や住民票交付などの手数料 |
その他 |
1億6,837万円 |
5.8% |
分担金・負担金・繰入金・財産収入・諸収入など |
合計 |
28億6,600万円 |
100.0% |
|
● 歳出
項目 |
金額 |
割合 |
説明 |
公債費 |
4億2,159万円 |
14.7% |
町の事業を行うために借りたお金の返済に充てる経費 |
職員給 |
3億9,920万円 |
13.9% |
職員の給与などの人件費 |
土木費 |
3億9,486万円 |
13.8% |
道路・橋梁・河川・公営住宅の整備・維持管理、除排雪などに要する経費 |
農林水産業費 |
3億8,758万円 |
13.5% |
農業や林業の振興、有害鳥獣対策などに要する経費 |
民生費 |
2億6,453万円 |
9.2% |
高齢者や障がい者支援などの福祉、保育所運営、子育て支援などの経費 |
総務費 |
2億4,693万円 |
8.6% |
町の内部管理・防災・財産管理・選挙・生活交通対策などに要する経費 |
消防費 |
2億1,203万円 |
7.4% |
火災予防・消防活動・救急活動などの経費 |
衛生費 |
1億7,346万円 |
6.1% |
保健・健康づくりや、ごみ処理などに要する経費 |
教育費 |
1億6,710万円 |
5.8% |
小・中学校の管理・教育の充実や社会教育事業・図書館・スポーツの振興などに要する経費 |
商工費 |
1億4,798万円 |
5.2% |
商工振興やひまわりの里・サンフラワーパーク北竜温泉などの観光に要する経費 |
その他 |
5,074万円 |
1.8% |
議会費・労働費・災害復旧費・予備費 |
合計 |
28億6,600万円 |
100.0% |
|
▶ 会計別内訳表
会計名
|
平成27年度予算
|
平成26年度予算 |
前年対比
|
増減 |
伸び率(%) |
一般会計 |
28億6,600万円 |
27億8,100万円 |
8,500万円 |
3.1 |
特別 会計 |
国民健康保険特別会計 |
4億2,800万円 |
3億5,600万円 |
7,200万円 |
20.2 |
町立診療所事業特別会計 |
1億1,700万円 |
1億1,900万円 |
▲200万円 |
▲1.7 |
後期高齢者医療特別会計 |
3,190万円 |
3,460万円 |
▲270万円 |
▲7.8 |
介護保険特別会計 |
2億5,400万円 |
2億2,800万円 |
2,600万円 |
11.4 |
特別養護老人ホーム事業特別会計 |
4億1,300万円 |
3億9,300万円 |
2,000万円 |
5.1 |
農業集落排水及び
個別排水事業特別会計 |
1億3,300万円 |
1億2,100万円 |
1,200万円 |
9.9 |
簡易水道事業会計 |
8,591万円 |
8,300万円 |
291万円 |
3.5 |
合 計 |
43億2,881万円 |
41億1,560万円 |
2億1,321万円 |
5.2 |
▶ 平成27年度の主な事業
平成27年度の主な事業(画像をクリックすると別画面で拡大します)
▶ 町民1人あたりに使われるお金
1,411,128円
※ 住民基本台帳人口(平成27年3月1日現在)2,031人で算出
- 総務費・・・・・・・ 121,581円
- 民生費・・・・・・・ 130,245円
- 衛生費・・・・・・・ 85,405円
- 農林水産業費・・・・ 190,833円
- 商工費・・・・・・・ 72,861円
- 土木費・・・・・・・ 194,419円
- 消防費・・・・・・・ 104,396円
- 教育費・・・・・・・ 82,275円
- その他・・・・・・ 429,113円
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合計 1,411,128円
平成27年度・北竜町職員人事機構(画像をクリックすると別画面で拡大します)
以上
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