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平成25年度(2013年度)北竜町行政執行方針について

2013/04/09 16:07 に 寺内昇 が投稿   [ 2014/02/04 17:36 に更新しました ]

広報ほくりゅう No.572 2013年4月号より抜粋

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平成25年度 北竜町行政執行方針

町民主役の町づくり
「若い人が夢と希望を持てる町づくり」・「住んで良かったと思える町づくり」の推進


私は町民各位、各団体の皆様のご支援を頂き、町長に就任以来、早や1年が経過しました。この間、町議会並びに町民の皆様、更には各関係機関のご理解とご協力を頂き、着実に町政を推進できましたことに心より感謝とお礼を申し上げる所存であります。

 私のモットーは、スピード、行動力、トップセールスであります。時代に即した行政サービスの提供を、真心込めて町民の皆様に行う責務があると思っております。また、町民お一人お一人の大切な声を聴く「町長室開放デー」を昨年度新設し、対話による相互理解を進めながら、その声を町政に反映していくことも重要であると考えております。

 さて、昨年末の衆議院議員総選挙により政権交代が行われました。現在、我が国における経済問題や雇用問題、更には、原発問題、東日本大震災における復興支援など、課題が山積し景気が伸び悩む中、国会では緊急雇用経済対策等を盛り込む平成25年度予算が議論されています。

 安倍総理が打ち出したアベノミクスの政策により、円安、株価の上昇と景気回復を期待する動きが出てきており、このことが、地方においても1歩でも2歩でも明るく、そして安心・安全な地域社会の実現に向けて大いに期待をしているところであります。

 また、2月には大型補正予算が可決され、経済対策の起爆剤となる多くの事業の実施により、現状が改善されることを願っているところでもあります。

 平成25年度の国の予算編成が遅れておりますが、2月の大型補正予算と合わせた15ヶ月予算を国は強調しており、本年度における一般会計歳入予算の約6割を占める地方交付税にあっては、地方公務員の給与を国家公務員並みに引き下げる抑制の措置が講じられる予定であること、更には、地方財政計画に沿った国の概算要求額が減額される見込みであり、本町への配分額は昨年度実績額より減額されるものと予想をしております。

 こうした状況の下、本町においては行政のスリム化、効率化を更に徹底しながら財源の確保に努め、基幹産業である農業、観光の振興、保健・福祉・医療の充実、文化・スポーツの推進等々、町民参加の町づくりを積極的に進めて参りたいと思います。

 本年度の予算編成にあたりましては、平成21年度からスタートした北竜町総合計画の基本構想に沿い、実施する事業の優先度、必要性について厳しい選択を行い、限られた財源中で重点的かつ効率的な運用を図りながら編成を行ったところであります。

 大型の建設事業については、「地域の元気臨時交付金」が平成24年度補正予算対応となる予定から、スリム化された予算規模となっております。

 一方、ソフト事業にあっては、子育て支援事業を継続するとともに、第1子からの出生に20万円の「出産祝金」を拡充し、今年度は中学生までの通院、入院に対しての医療費無料化等にも取り組んで参ります。

 本年度の行政執行にあたりましては、限られた予算の中で町民の負託に応えるべく最大限の努力をして参ります。


防災対策について

 現行の「北竜町地域防災計画」は、平成12年度に策定したものであり、時代の変化や災害の多様化、瞬時に発生する災害への対応を含め、今年度において新たな計画を策定し、現状の災害発生に沿った中で計画の見直しを行って参ります。

 また、ハザードマップ等の作成にあたっては、高齢社会に対応した創意工夫、更には、町内会を単位とした避難訓練等の実施により、町民自らの防災意識を高め、災害に強い町づくりを進めて参ります。


北竜町消防団について

 北竜消防団は、大正2年にその前身であります「私設真龍火防組合」が設立されてから、本年で100年の節目の年を迎えます。
 記念行事としまして6月29日(土)に記念演習、記念式典、更には記念祝賀会を開催する予定です。


消防対策について

 消防救急無線のアナログ波が平成28年5月31日で使用期限が終了することから、本年度デジタル波の導入に向けて実施設計を行い、整備を進めて参ります。

 また、今年1月には会館が全焼するなど、残念ながら昨年は4件の火災が発生しました。より一層の消防体制に万全を期すため、本年度、真竜神社地先にある40トン級防火水槽を新設致します。

 一般住宅に義務付けられている住宅用火災警報器については、現在91.3%となっており、全戸設置に向けて、各種団体の会議や講習会、防火教室を通じて今後とも設置を呼びかけて参ります。


各公共施設における消火器の更新について

 消火器の破裂事故による死傷者が毎年多く発生していることから、平成22年12月に消防法が改正され、製造から10年を経過した全ての消火器は、3年毎に水圧点検を行わなければならないことになりました。

 町が管理している各公共施設にある消火器の殆どが10年を経過し、本年度において最初の点検を実施しなければならない状況にあります。

 消火器の点検に要する費用が高額であること、また、点検費用よりも安価で消火器を購入出来ること、更には、10年間の点検費用を抑制出来ることから、今回、消火器の購入を行います。


職員の資質向上について

 まちづくりは、人づくりの観点より、職員の資質向上を図るため職員研修については、長年実施しておりませんでした海外研修を今年度から再開致します。

 更には、より高度な知識を習得するため、東京都立川市にある自治大学校における研修を計画しております。この研修は2ヶ月間の長期研修であり、この町を担う人材育成として行って参ります。

 また、毎年実施をしています千葉県にある市町村アカデミーにも参加し、昨年度から実施している職場内の職員研修も引き続き行って参ります。


総合計画後期基本計画の策定について

 北竜町総合計画は、平成21年3月に策定されました。

 この中で基本計画は前期と後期に分かれており、後期基本計画が平成26年度よりスタートいたします。北竜町総合計画策定審議会を開催し、前期基本計画の評価を行い、反省点を踏まえ、新たな改善点・施策を加え策定致します。


定住促進について

 自家住宅の建築により定住促進を図るため、新たに「持ち家奨励事業」を行います。

 現在、分譲地又は国道・道道沿い市街地に限定し「宅地取得奨励事業」「町並み整備建築奨励事業」「商工振興奨励事業」を実施していますが、本年度より全町を対象に住宅を新築した場合は200万円を限度に交付し、人口の流出を防ぎ、また、移住の促進を図ることにより、人口の定着に努めます。


集落支援員について

 碧水在住の寺内昇さん、郁子さんご夫妻には、平成22年度より「地域おこし協力隊」として、「北竜ポータルサイト」の企画・運営を通じて北竜町の様々な魅力を全国に発信し、町内外より高い評価を戴いておりますが、平成25年3月で任期が切れますので4月より新たに「集落支援員」として委嘱致します。

 また、「地域おこし協力隊」については、ひまわり観光の更なる振興を図るべく、募集をかけました。

 応募された皆さんが北竜町への移住・定住を望んでおり、これまでに培ってきた技能や知識を生かして、より一層の活性化に繋げたいとの考えから、当町に移住し「地域おこし協力隊」として、ご活躍いただく予定です。


地域公共交通会議について

 公共交通空白地帯における市街地区へのアクセス確保や路線バスへの乗り継ぎ対策等、通院・買い物・通学など町民が安全で安心して地域で暮らせる交通網の整備のため、本年度「北竜町地域公共交通会議」を開き、実態調査やニーズ調査、実証実験運行を踏まえ持続可能な公共交通の導入方法を検討して参ります。


青春エール助成金について

 高校生を持つ保護者の経済的負担を軽減し、有為な人材育成を図るため、昨年に引き続き修学のために高等学校へ通学等をしている高校生を持つ保護者に対し「北竜町高等学校通学等助成金」(月額5,000円)を実施して参ります。


「日本で最も美しい村」連合への加盟について

  この連合は、素晴らしい地域資源を持ちながら過疎にある美しい町や村が「日本で最も美しい村」を宣言することで、自らの地域に誇りを持ち、将来にわたって美しい地域づくりを行うこと、更には、住民によるまちづくり活動を推進することで地域の活性化を図り、地域の自立を推進すること、また、生活の営みにより作られてきた景観や環境を守り、これらを活用することで観光的付加価値を高め、地域の資源の保護と地域経済の発展に寄与することを目的としています。

 北竜町は、町民手作りの「ひまわりのまち」としての景観と、国民の命と健康を守る「安全な食糧生産の町」を宣言した素晴らしい田園風景があり、無形文化財に指定されています真竜獅子舞があります。

 この連合に加盟し町民上げて環境景観整備に取り組み、町外へPRして参りたいと思います。


町長室開放デー・町民対話プロジェクトについて

 町民お一人お一人の声を町政に反映するために、昨年に引き続き、月2回の「町長室開放デー」と町内の団体やグループの集まりへ私自らお伺いする「町民対話プロジェクト」を行いますので、気軽にご利用願います。


サンフラワーパーク北竜温泉について

 サンフラワーパーク北竜温泉は、観光の拠点施設として、また町民の保養施設として、更には雇用の場として町の地域振興に大きな役割を果たしています。

 経営改善に関しましては、コンサルティングによる経営指導を踏まえ、例えば、宿泊部門については閑散期における宿泊対策など、売店部門については北竜町特産品詰合ギフトなど、レストラン部門については地元食材メニュー開発・更新など、宴会部門については飲み放題プランの創設など、温泉部門については単価の検討など、経費節減については単価交渉・業者見直しなどを行います。その他にも営業強化や職員教育にも取り組む所存です。

 サンフラワーパーク北竜温泉は、町民の憩いの場として存続することが多くの町民の願いであり、町並びに公社役職員一丸となって、今後とも更に努力をして参ります。


健康増進事業について

 町民の健康増進事業については、「北竜町健康づくり計画」により,諸事業を推進しておりますが、平成25年度から特定不妊治療の助成をはじめて参ります。

 現代は、妊娠を望む夫婦の約1割が不妊に悩んでいると言われていますが、不妊治療は身体的、精神的負担も大きい上に、費用が高額になり経済的理由から十分な治療を受けることができず、子どもを持つことを諦めざるを得ない方も少なくありません。北海道では平成16年10月より、特定不妊治療費助成事業を実施しておりますので、さらに町の助成を行うことで、経済的負担の軽減を図りたいと考えております。 また、昨年までは任意予防接種でありましたHib・子宮頸がん・小児肺炎球菌が定期予防接種に位置づけられましたので、予防接種を受けやすい体制を、より積極的に構築していきます。


高齢者支援対策について

「敬老会」「ひまわりクラブ」「生活指導員派遣」「配食・移送・除雪」「福祉灯油代支給」及び、昨年から始めました「老人家庭等除雪費用助成」等の各種事業を、民生委員協議会、社会福祉協議会など、関係する機関と連携を図りながら、高齢者の方が生き生きと生活し、住み慣れた地域で安心して暮らせるように努めて参ります。


障がい者支援対策について

 「障害者自立支援法」が、平成25年4月から「障害者総合支援法」に改定されます。新たな法律に基づき居宅支援、施設入所支援、通所支援など「北空知障がい者支援センター・あっぷる」をはじめとする関係機関と連携を強化し、相談者に対して細やかな対応が出来るように支援活動を推進して参ります。


子育て支援対策について

 和保育所への入所申込者数は、3歳未満の幼児5名を含む46名であります。地域子育て支援センターと連携し、保護者が安心して子供を預け就労や子育てが出来るよう、更には、低年齢児の健全な保育環境充実を図るため、臨時保育士1名の増員を図って参ります。

 乳幼児等医療費については、これまでは就学前児童の入院・通院と小学生の入院までを助成の対象としておりましたが、平成25年4月からは中学生の入院・通院まで対象を拡充して助成をして参ります。

 また、これまで改善センター2階で行っております学童保育は、改善センターの大規模改修工事中は公民館1階講堂へ、工事完了後は改善センター1階に移動して継続して参ります。


環境衛生対策について

 建設中でありました、中・北空知廃棄物処理広域連合の焼却施設については、予定どおり平成25年4月1日から本格稼働に向け、1月から順調に試験運転を行っております。

 今後も町民皆様のご協力を頂き、ごみの減量化と分別収集を徹底しリサイクルの推進等に努めて参ります。


防犯・交通安全対策について

 昨年10月24日で、町民悲願の交通事故死ゼロ2,000日が達成され、記録の継続は、町民各位の日頃の努力の賜であり、悲惨な交通事故を起こさない、遭わない事を念頭に沼田警察署や交通安全協会、交通安全指導員会等の関係団体・事業所と連携を図り交通安全の推進を図ります。


国民年金業務について

 国民年金制度は、老後や障がいのある方の生活を支える上で、なくてはならない制度であります。その恩恵を受けられるように制度の情報提供や保険料の納付などの啓蒙活動を、年金事務所と 連携を図り推進して参ります。


戸籍事務の電算化について

 これまでの戸籍原本は、専用紙にタイプライターや手書きにより記載・作成していましたが、平成25年度に、北空知1市4町による共同利用で戸籍を電算化することにより、事務処理の正確性・個人情報の保護の向上等を図り、平成26年4月から窓口業務を開始し、住民サービスの向上に努めて参ります。


医療対策について

 本町の医療の拠点となる町立診療所と歯科診療所は、地域医療に熱心な二人の医師のもと健全な運営に努めており、更に町民に信頼と安心をいただけるように努めて参ります。


国民健康保険事業について

 国民健康保険事業は、町民の健康と生活を支える大切な制度であります。制度の安定的な運用が重要であり、国・道からの交付金などの財源確保や保険料負担の公平性確保に努め、引き続き健全な運営を推進いたします。


介護保険事業について

 本年2月1日現在の北竜町の人口は2,138人。そのうち65歳以上の高齢者は851人、介護保険における要介護認定者は122人であり、介護予防給付の対象となる「要支援1及び要支援2」の方は31人、介護給付の対象となる「要介護1~要介護5」の方が91人となっております。今後とも受給者一人一人のニーズに合った適正なサービスの確保に努めると共に、地域包括支援センターを中心として、高齢者を取り巻く地域の事情や特性等を反映させ、地域に相応しいサービス提供体制の推進を図って参ります。


老人憩の家及び老人福祉センターの指定管理について

 平成22年度から3年間の指定期間が終了しますので、前回同様、実績のある社会福祉法人北竜町社会福祉協議会を指定管理者とすることとして提案しております。


特別養護老人ホーム・北竜町永楽園の運営について

 北竜町永楽園は、特養、短期入所事業、通所介護事業、居宅介護支援事業の4事業で運営を行っております。

 現在、入園者は満床状態であり、町内からは男性11名、女性25名の36名の方が入園されています。待機者については41名で、町内では男性8名、女性12名の20名が待機状態にあります。

 平成24年の介護保険法の改正で、国は「施設から在宅へ」と在宅サービスが重視され、「24時間定期巡回・随時対応型の介護看護」「複合型サービス」が設けられサービスを受けられるようになりました。

 しかし、現実は、地域やご家庭の持つ介護不安等の問題が解消されておらず、施設の入園待ちの人数は多くなっており、地域包括支援センター、社会福祉協議会、診療所との連携を密にし、利用者の方の意思や人格を尊重し、各家族の実情を踏まえて適切なサービスが提供できるよう、より質の高いサービス提供に努めて参ります。


農林業の振興について

 農業を取り巻く環境は、農業者の高齢化や後継者不足による労働力の減少更には地域の疲弊など危機的な状況下にあります。

 本町においても同様の問題に直面しており、国の制度を積極的に活用しながら引き続き、基幹産業としての「強い農業づくり」を推進して参ります。

 昨年の水稲は、大雪の影響により春作業も大幅に遅れ、出来秋が心配されましたが、移植後は高温で日照も多く順調に生育したことにより、作況指数は「107」と2年連続の豊作となったところであります。一方、畑作については融雪の遅れから麦・そばにあっては平年並み以下の収量となり、残念な結果となりましたが「戸別所得補償制度」により一定の所得確保がなされたところであります。この「戸別所得補償制度」については新政権においても重点項目に位置付けられ、名称は「経営所得安定対策」と変更になるものの、交付単価等にあっては現行制度が維持され、本町の農業経営の安定に大きく寄与するもので本年も行政と各農業団体と連携を図りながら、この制度を推進して参ります。

 また、「中山間地域等直接支払制度」は第3期対策として、さらに昨年から本格実施されました「農地・水保全管理支払交付金制度」についても、引き続き制度を活用しながら農地の保全と多面的機能の向上に努めて参ります。

 食の安全・安心を基本とした産地ブランド品として「ひまわりライス」「黒千石大豆」が挙げられますが、北竜ブランドとして高い評価を得ている「黒千石大豆」については、その需要に対応した作付を確保するため、引き続き奨励助成を行って参ります。

 本町の農畜産物や地場産品を総合的に取扱う施設として多くの出荷者の協力を頂きながら昨年「農畜産物直売施設みのりっち北竜」をオープンしました。生産者が心を込めて作った農産物を町内外の消費者に提供することにより、北竜ブランドの構築さらには農業の活性化と地産地消を推進するため、本年からは施設の管理運営を北竜振興公社に委託し、温泉と一体となった連携強化を図って参ります。

 町内の多くの加工グループに利用頂いている農産物加工実習センターは昨年、温泉横の施設を閉鎖し、「食農工房パルム」に一元化して加工実習を行っておりますが、今後とも地域住民の交流は勿論のこと、地場農産物を使用した加工品の普及促進により都市部との交流など地域活性化に役立ててもらえるよう施設の充実に努めて参ります。

 次に農地流動化対策及び担い手対策については、農業者の高齢化と担い手確保のため、経営基盤強化促進法による認定農業者の確保育成に努めるとともに、北海道農業公社の農地保有合理化事業やスーパーL資金の活用に支援をして参ります。

 昨年、策定した「人・農地プラン」の施策として地域の中心となる経営意欲のある担い手に効率的な農地の集積を図るため、農地集積協力金やスーパーL資金の無利子化、経営規模拡大加算金も活用し、農地の流動化を推進して参ります。

 また、農業後継者のパートナー確保は、安定的な農業経営のうえからも重要な課題であることから、今後においても農業研修生の受入れを積極的に行うとともに女性との出会いの場や交流の場を各団体と連携しながら数多く開催して参ります。

 道営農業農村整備事業については、国の農業政策に基づき、手厚い予算配分となったところであり、本町においても要望額を上回る事業が実施される見込みであります。

 本年度は「経営体育成基盤整備事業」で3地区、「基幹水利施設ストックマネジメント事業」で3地区採択されており、関係機関と連携を図りながら、スムーズに事業が推進できるよう努めて参ります。


林業の振興と鳥獣害対策について

 北竜町の総面積のおよそ7割を占める森林は、天然林の広葉樹をはじめ、カラマツやトドマツを中心とした人工林が広がり、北竜町のクリーン農業の源となる清らかな水を貯え、二酸化炭素を吸収し酸素を供給するなど生命にとって重要な役割を果たしており、町民にとってかけがえのない重要な財産であります。

 この森林の多面的な機能の維持を図るため、本年においても森林整備活動支援交付金事業や公的森林整備事業、更には未来につなぐ森づくり推進事業を実施するとともに、北空知森林組合との連携を密にしながら、無立木地への森林造成の推進など民有林の造林・保育事業の助成を行って参ります。

 また、町有林の管理については、森林農地整備センター水源林整備事務所との分収造林地における作業道補修や除伐、単独町有林についても、より価値の高い財産となるよう適切に管理をして参ります。

 有害鳥獣被害防止対策については、特にエゾシカの繁殖が拡大し、農業被害が増加していることから昨年、きたそらち鳥獣害防止対策協議会が事業主体となり約79kmにわたり電牧柵を設置致しました。更に本年、補助採択になれば西川・三谷地区約25kmの設置について取り組んで参ります。併せて猟友会や北竜町鳥獣害防止対策協議会との連携により、駆除に対する意識の向上を目指し、根本的な問題である個体数の減少にも力を注いで参ります。

 近年、アライグマによる農業被害や捕獲実例が近隣の町でも報告されており、本町においても西川地区で生息が確認されたところです。今後、相当な被害が予想されるアライグマの駆除もシカ駆除に併せて積極的に推進して参ります。


商工業や雇用対策と観光の振興について

 昨年、政権が交代し、円安や株価の上昇など一部では経済が持ち直している傾向にありますが、まだまだ不透明な経済情勢であるものと認識をしております。

 本町の商工業についても依然と厳しい経営環境を強いられており、本年度においても商工会と連携を図り、町内商工業者の経営安定に向け、経営指導への支援を行うとともに、金融対策についても町の融資制度の活用促進や利子補給を継続して実施して参ります。更に地元商店における消費拡大対策として「購買力活性化推進事業」への支援を継続して行って参ります。

 また、雇用対策については本年、国が進めております緊急雇用創出推進事業交付金の活用を図り、懸案でありました「北竜町地域防災計画」の見直し作業に着手することに致しました。

 次に観光振興についてでありますが、昨年は一昨年に比べ、観光客全体の入り込み数では若干の減少でありましたが、「ひまわりの里」の入場者数は天候にも恵まれたため、増加傾向にあります。

 「ひまわり」はまさしく北竜町の顔であり、「ひまわりの里」を中心として「ひまわりパークゴルフ場」「サンフラワーパーク北竜温泉」の3施設を核とした観光振興が基本であると考えており、本年度におきましても引き続き、これらの施設を中心に観光振興を推進して参ります。

 また、本年度新たに観光を専門的に担う「地域おこし協力隊」を委嘱し、北竜町の観光についていろいろな視点からご協力を頂くことと致しました。先輩協力隊員の寺内さんと同様に、北竜町のため、一生懸命頑張ってもらえるものと期待をしております。

 更に、今のゆるキャラブームを反映し、本町においても町のキャラクターである「ひまわり咲きちゃん」の着ぐるみを作製し、観光PRに一役かって頂く所存であります。

 また、現在も一部で行っておりますが、中心市街地を「フラワーロード」として更に緑化し、ひまわりの季節以外にも花がいっぱいの街づくりを推進して参ります。

 本年度においても、観光客の更なる増加と北竜町のイメージアップを目指し、ひまわり観光協会や関係機関との連携を図り、地域の特性を生かした観光振興に努めて参ります。


道路・河川の整備について

 町道の整備については現状把握を行い適正な管理を行うとともに、維持補修に努めます。

 本年は、町道培本社古作線本体工事の着手また例年通り道路維持補修工事を行い、道路環境の整備に努めて参ります。

 また、国道・道道の重要路線整備に対しましても適切な維持管理を要請して参ります。

 除排雪業務については、委託業者のNPOひまわりとの連携を強化し、迅速かつ効率の向上に努めるとともに除雪車輌の強化を進め、冬期間における生活道路の確保と安全な通行を目指した除雪体制の向上を図って参ります。

 橋梁整備については、昨年策定いたしました橋梁長寿命化策定計画に基づき適正な橋梁管理を進めて参ります。

 河川整備については、護岸整備工事の施行と樹木の伐採などを進め環境に配慮した河川の整備促進を図ります。

 また、一級河川の整備については引き続き関係機関に要請をして参ります。


町営住宅の整備について

 町営住宅の整備については、これまでは北竜町公営住宅等ストック総合活用計画によって整備を進めてまいりましたが、平成25年度からは北竜町公営住宅等長寿命化計画に基づき町民の皆さんが安全・安心でより快適に生活できる住環境を目指し需要動向を勘案し、町営住宅の整備をして参ります。

 本年は、和本町団地と和中央団地の住宅設備の改修工事並びに碧水教員住宅の階段フード設置工事、竜西公営住宅解体工事等を実施いたします。

 また、国の平成24年度補正予算で前倒しを行った桜岡団地A棟建設工事に続き同団地の建て替えを進めるための実施計画を行います。


農業集落排水事業及び個別排水処理事業の整備・管理について

 農業集落排水事業については、昨年より農業集落排水事業機能強化対策事業に着手、汚泥処理施設や管理施設等の老朽化による機能低下の回復を図るために取り組んでおります。

 本年は碧水地区浄化センターのブロアポンプ等の交換と北竜地区浄化センターのマンホール修繕工事による人孔漏水対策を実施します。

 個別排水処理事業については、昨年は5戸での合併浄化槽の設置がされました。

 合併浄化槽の設置は、住宅の新築や増改築時が大半を占めますが、引き続き補助、融資制度を継続して普及の推進をして参ります。


簡易水道事業の管理について

 簡易水道事業については、適正な維持管理に努め、水の安定供給と安全確保を図り、健全な給水事業の運営に努めて参ります。
 なお、本年は老朽化が進んでいます、碧水・和両地区の減圧弁の取替工事を実施いたします。


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平成25年度の北竜町の一般会計予算は
25億2,400万円です

一般会計

歳入

項目 金額 割合 説明
地方交付税 15億2,600万円 60.5% 市町村の財政格差をなくし、どの市町村も等しく行政運営が行えるよう、国から財源の不足する市町村に配分されるお金
町債 2億1,212万円 8.4% 町が建設工事などの金額の大きな事業を行うときに借りるお金
道支出金 1億8,357万円 7.3% 町が行う福祉・産業・公共事業など、特定事業に対して道から交付される負担金・補助金など
町税 1億6,372万円 6.5% みなさんに納めていただく住民税・固定資産税などの税金
国庫支出金 1億5,394万円 6.1% 町が行う福祉・産業・公共事業など、特定事業に対して国から交付される負担金・補助金など
使用料・手数料 6,731万円 2.7% 公営住宅・公共施設などの使用料、ごみ処理や住民票交付などの手数料
地方譲与税及び交付金 7,440万円 2.9% 地方譲与税・地方消費税交付金・自動車取得税交付金など
その他 1億4,294万円 5.6% 分担金・負担金・繰入金・財産収入・諸収入など
合計 25億2,400万円 100.0%


歳出

項目 金額 割合 説明
公債費 4億5,135万円 17.9% 町の事業を行うために借りたお金の返済に充てる経費
職員給 3億9,389万円 15.6% 職員の給与などの人件費
農林水産業費 3億4,527万円 13.7% 農業や林業の振興などに要する経費
土木費 2億4,507万円 9.7% 道路・河川・公営住宅などの維持管理、除排雪などに要する経費
民生費 2億2,214万円 8.8% 高齢者や障がい者などの福祉、保育所運営、子育て支援などの経費
衛生費 1億8,293万円 7.2% 保健・健康づくりやごみ処理などに要する経費
総務費 1億8,019万円 7.1% 町の内部管理・防災・財産管理・選挙・生活交通対策などに要する経費
商工費 1億7,128万円 6.8% 商工振興やひまわりの里・サンフラワーパーク北竜温泉などの観光に要する経費
教育費 1億6,274万円 6.5% 小・中学校の管理・教育の充実や社会教育事業・図書館・スポーツの振興などに要する経費
消防費 1億1,562万円 4.6% 火災予防・消防活動・救急活動などの経費
その他 5,352万円 2.1% 議会費・労働費・災害復旧費・予備費
合計 25億2,400万円 100.0%


会計別内訳表


会計名

平成25年度予算

平成24年度予算
前年対比
増減 伸び率(%)
 一般会計 25億2,400万円 25億5,410万円 ▲3,010万円 ▲1.2
   特別会計  国民健康保険特別会計 3億6,100万円 3億7,900万円 ▲1,800万円 ▲4.7
 町立診療所事業特別会計 1億2,600万円 1億2,969万円 ▲369万円 ▲2.8
 後期高齢者医療特別会計 3,070万円 3,140万円 ▲70万円 ▲2.2
 介護保険特別会計 2億2,300万円 2億2,400万円 ▲100万円 ▲0.4
 特別養護老人ホーム事業特別会計 4億2,900万円 4億4,000万円 ▲1,100万円 ▲2.5
 農業集落排水及び
 個別排水事業特別会計
1億1,600万円 1億4,011万円 ▲2,411万円 ▲17.2
 簡易水道事業会計 8,300万円 6,800万円 1,500万円 22.1
合  計 38億9,270万円 39億6,630万円 ▲7,360万円 ▲1.9
※ 平成24年度予算額は4月補正(肉付)後の予算額 


平成25年度の主な事業

  • 北竜町防災計画策定事業・・・・・・・・・・・  5,000千円
  • 集落支援員設置事業・・・・・・・・・・・・・  7,001千円
  • 戸籍電算化システム構築事業・・・・・・・・・ 34,218千円
  • 道営農業農村整備事業(用水整備他)・・・・・ 28,159千円
  • 有害鳥獣電気牧柵設置事業(西川・三谷地区)・ 21,195千円
  • 北竜温泉門外壁改修事業・・・・・・・・・・・ 14,385千円
  • 除雪専用車購入事業・・・・・・・・・・・・・ 46,000千円
  • 培本社古作線道路整備事業・・・・・・・・・・ 74,750千円
  • 桜岡団地公営住宅実施設計委託事業・・・・・・  7,886千円
  • 40トン級防火水槽新設事業・・・・・・・・・  8,694千円
  • 外国語指導助手派遣業務委託費・・・・・・・・  4,800千円
  • 小・中学校トイレ様式化改修事業・・・・・・・  4,531千円
  • 美葉牛研修センター耐震改修等実施設計委託事業  5,985千円
  • 農業集落排水施設整備事業(北竜・碧水地区)・ 31,000千円


平成25年度の新規ソフト事業

  • 持ち家取得奨励事業  :町内の自家住宅建設にあたり200万円を上限として助成金を交付
  • 出産祝金支給事業   :第1子より出生に20万円を支給
  • 特定不妊治療費助成事業:治療1回につき15万円を上限として治療費の一部を助成


平成25年度の新規子育て支援事業

  • 乳幼児等医療費助成事業 :乳幼児、小学生、中学生の入院・通院に係る医療費を無料化
  • 乳児栄養強化食品助成事業:低所得世帯の乳児に対し粉ミルク代を助成


町民1人あたりに使われるお金

                         1,180,543円

※ 住民基本台帳人口(平成25年3月1日現在)2,138人で算出

  • 総務費・・・・・・・  84,277円
  • 民生費・・・・・・・ 103,899円
  • 衛生費・・・・・・・  85,563円
  • 農林水産業費・・・・ 161,493円
  • 商工費・・・・・・・  80,111円
  • 土木費・・・・・・・ 114,627円
  • 消防費・・・・・・・  54,080円
  • 教育費・・・・・・・  76,117円
  • その他・・・・・・  420,376円
  • ────────────────────────
      合計       1,180,543円


平成25年度一般会計予算  平成25年度北竜町一般会計予算(その2) 
平成25年度北竜町予算など(広報ほくりゅう No.572 2013年4月号より抜粋)


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平成25年度北竜町職員人事機構(その1)  平成25年度北竜町職員人事機構(その2) 
平成25年度・北竜町職員人事機構(画像をクリックすると別画面で拡大します)

以上