広報ほくりゅう No.561 2012年5月号より抜粋
平成24年度 北竜町行政執行方針
町民主役の町づくり
「若い人が夢と希望を持てる町づくり」・「住んで良かったと思える町づくり」の推進
私は、先の町長選挙におきまして、町民の皆様をはじめ多くの方々より、力強いご支援と心温まるご厚情を賜り当選の栄に浴させて頂き、新たに町政をお預かりする事になりました。今その職責の重大さを改めて痛感しているところであります。
私は、町づくりの基本姿勢として大切にしていきたいことは、スピード・行動力・トップセールスであります。そして、町民一人一人の大切な声を聞き、情報公開と町民の皆さんとの相互理解で進める町政であります。
少子高齢化社会が進む中、農業、商工業、観光など、各種産業の振興と医療、福祉、介護の充実、未来を担う子供たちの教育環境の整備や生涯学習の充実など、北竜町の課題は山積しておりますが、何よりも健全な財政を維持するとともに、若い人が夢と希望を持てる町づくり、住んでいて良かったと思える町づくりに努めて参ります。
今年、北竜町は開町120年の記念の年を迎えます。先人たちが培ったこの素晴らしい歴史と文化を、町民の皆さんとともに更に後世へ伝承して参りたいと存じます。
さて、国内におきましては、昨年3月11日にマグニチュード9.0という、国内観測史上最大の東日本大震災が発生し、多くの尊い命が奪われました。
改めて、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますと共に、被害に遭われた方々に衷心よりお見舞い申し上げる次第であります。
震災から1年を迎える今、被災地は本格的な復興に向けて歩みを進めておりますが、瓦礫の処理や原発事故に係る除染・賠償など、課題は山積しており、一刻も早い復旧、復興を願うところであります。
このような中にあって、我が国の経済情勢は依然として景気の低迷が続き、慢性的なデフレ傾向にあります。何より、深刻な財政状況の下、持続可能な社会保障の整備が遅れ、少子化、高齢化、生産年齢人口の減少に歯止めがかからず、社会の閉塞感、将来ヘの不安感が高まっております。
一方、本町にあっては行政のスリム化、効率化を更に徹底しながら財源の確保に努め、基幹産業である農業の振興、保健・福祉・ 医療の充実、文化スポーツの振興等々、町民主役の町づくりを積極的に展開して参りたいと存じます。
また、健全な財政運営を図るため、行財政改革の柱として町長専用車を廃止すると共に、特別職の給与について「町長20%、副町長10%、教育長7%」の削減を行うとともに、将来を見据えた、地域に住む住民の生活支援の確立のために、企画振興課の設置条例も提案させて頂いております。
限られた予算の中で町民の負託に応え最大限の効果が得られるよう努力致して参ります。
以下、各課の施策について申し上げます。
▶ 防災・消防対策について
本町が、万が一災害等に見舞われた、または見舞われる可能性がある場合に対処するため、災害用資機材の購入や町広報誌等を活用し町民の防災意識の高揚を図るとともに、併せて防災行政無線による異常気象やテロ・ミサイル等による攻撃の周知、災害情報や災害時の避難誘導等、迅速且つ正確な情報伝達を行い、町民の安全確保に努めて参ります。
なお、本年度新たに深川市を含む北空知圏1市4町による防災協定を締結し、非常時の緊急資材や備蓄品の共同利用、そして人的相互派遣協力や民間企業との協定により、食糧・生活必需品等の確保や輸送などの連携を深めるとともに、各種災害協定の活用による非常時の災害対応体制の確立と、警察・自衛隊等関係機関との連携により、防災対策を推進して参ります。
消防体制については、火災や災害発生時の消防体制に万全を期すため、消防第2分団美葉牛詰所に配備している小型動カポンプ付積載車の更新と町内5ケ所にある古い水道消火栓の改修を行い、施設の整備に努めて参ります。
消防団員の補充については、人口減少等により確保が難しい状況となっておりますが、町民のご理解もあり本年は3名の退団者に対し5名の補充を行うことができ、今後とも消防体制の強化に努めて参ります。
また、一般住宅に義務付けられている住宅用火災警報器については全戸設置に向けて、各種団体の会議や講習会、防火教室を通じて設置を呼びかけて参ります。
▶ 北竜町開町120年記念事業について
明治26年に千葉県本埜村より吉植庄一郎氏率いる団体移住により本町に開拓の鍬が下ろされてから、今年は120年を迎えます。
「開町120年記念式典」は、9月1日に開催し、永年にわたり町の振興発展に尽くされた功労者に対し表彰を行います。
また、町民の心に残る記念事業として、2つの事業を計画しております。
まず1つめは、NHKラジオ番組「ふるさと自慢・のど自慢」の公開録音を6月1日に開催致します。
2つめは、「北海道地域創造フォーラム」の開催であります。開催日は9月8日の予定で、米づくりをテーマとした記念講演、パネルディスカッションを計画しております。
また、一昨年より編纂作業を進めておりました「北竜町史第3巻」は、本年中の発刊を予定しております。
▶ サンフラワーパーク北竜温泉について
サンフラワーパーク北竜温泉は、平成4年6月の開業以来、町内外より多くの方々に利用され、本年で20年を迎えることとなりました。
この間、指定管理制度の導入、より利用しやすい施設ヘの改修、ヒートポンプの導入、地元特産品の販売強化、宴会料理の改善や仕出しの強化などの経営努力と、経費の節減に努めて参りましたが、利用者数の減少に加え、施設の改修等の費用も増加しており、恒常的な赤字体質からの脱却によ至っておらず、町から管理を受託している北竜振興公社の経営は、大変厳しい状況にあります。
この施設は、町民にとってなくてはならない施設であり、町としても積極的に支援を継続するとともに、今年度開業20年を迎えるに当たり、記念事業として町内全戸に施設内で利用可能な商品券を配布し、より一層の利用促進に努めて参ります。
また、平成6年度に購入した60人乗り大型バスは、需要の減少とともに維持経費も増加している事から払い下げを行い、今回新たに中型バスを購入し、サービスの向上と維持経費の削減に努めて参ります。
北竜温泉は町民の憩の場として存続することが多くの町民の願いであり、町並びに公社役職員一丸となって経営改善に向けて努力をして参ります。
▶ 地域おこし協力隊の活用について
今年で3年目を迎えた寺内昇さん、郁子さんご夫妻には、地域おこし協力隊員として、昨年5月より開設された「北竜町ポータルサイト」の企画、運営を通じて、北竜町の農業、商工業、福祉、スポーツ、文化等、様々な視点から「ひまわりのまち 北竜」の魅力を全国に発信し、地域おこしの支援に開する業務を行って頂いており、町内外より高い評価を頂いております。
「北竜町ポータルサイト」は、今日の情報化社会にあって、町民の身近な話題や情報を発信することにより、町民が主役のまちづくりの一環として、地域コミュニティの推進、活力ある町づくりに大きく貢献しております。
寺内さんご夫妻には本年も引き続き、その任務にあたって頂くこととしております。
▶ 健康増進事業について
町民の健康増進事業については、「北竜町健康づくり計画」により、諸事業を展開しており、本年度については、新規として男性の前立腺がん検診を実施するとともに、人間ドック事業の拡充と、自殺予防対策事業の3点を重点事業として実施いたします。
前立腺がんは、加齢と共に発症する頻度が高くなることが知られています。
町では、この検診の導入が必要であると判断し、既に前立腺の治療を医療機関で行っている方を除く50歳以上の男性を対象に前立腺がん検診を実施して参ります。
北空知地域のセンター病院である深川市立病院と連携し、平成22年度より人間ドック事業を開始してから3年が経過し、受診者も徐々に増加してきております。
本年度については、基本検査項目の追加、脳ドックをはじめとするオプション検診の助成を行い、更に充実を図って参ります。
自殺予防対策事業については、北海道が実施している「北海道地域自殺対策緊急強化推進事業」と連携し、昨年に引き続き、講演会を中心としたメンタルヘルスケアの普及啓発を実施して参ります。
▶ 高齢者支援対策について
高齢者の方が生き生きと活勤し、往み價れた地域で安心して暮らせるように、社会福祉協議会に委託して実施しております「ひまわりクラブ事業」、「生活指導員派遣事業」、「配食・移送・除雪事業」、「老人家庭等福祉灯油代支給事業」、「敬老会」等は継続実施して参ります。
▶ 障がい者支援対策について
障がい者の方が地域において可能な限り自立して生活できるよう、行政及び「北空知障がい者支援センター・あっぷる」など関係機関との連携を図り、相談者に対して細やかな対応ができるよう支援活動を推進いたします。
障害者自立支援法に基づき、居宅支援、施設入所支援、通所支援などに要する経費、難病患者への通院費助成、日常生活用具給村費の支給などを引き続き実施して参ります。
▶ 子育て支援対策について
近年の少子化や核家族化により、子どもの生活環境や保護者の子育て環境が変化している中で、安心して子どもを産み育てていけるよう、出産祝金制度、乳幼児医療費助成、保育料の半額助成などを引き続き実施し、各種手当等の適正な給付に努めて参ります。
子ども手当についても、国の基準に準じて支給して参ります。
今年度の和保育所への入所者は、47名となっており、保護者が安心して子どもを預け、就労や子育てができるよう保育技術の向上と、健全な保育環境を提供できるよう支援して参ります。
また、保育所内に併設されている「地域子育て支援センター事業」、さらに「放課後児童特別対策事業」も、昨年同様継続して参ります。
▶ 環境衛生対策について
観光資源のひまわり畑の景観に中央霊園が入るため、本年度のひまわりシーズンを迎える前に延長約100mにニオイヒバ50本の植栽工事を行います。
ごみ対策では、中・北空知廃棄物処理広域連合で建設している焼却施設が平成25年4月1日からの稼働に向けて、建設工事が進められており、将来的にも安定的なごみ処理の推進を図ります。今後も町民のご協力を頂き、ごみの収集業務においてリサイクルの推進、資源ごみなどの分別収集の周知を徹底して、ごみの減量化に努めて参ります。
▶ 防犯・交通安全対策について
防犯対策については、本年度中に暴力団排除条例を制定し、町民を暴力団から守る対策を講じます。また、高齢者を狙った振り込め詐欺や窃盗事件などが発生していることから、沼田警察署、沼田地区防犯協会連合会や町内の安全で往みよい町づくり推進協議会などの関係機関、団体との連携を図り、様々な機会を通じて啓蒙活動の推進を行い、町民の防犯意識の一層の高揚と地域ぐるみの防犯体制の強化に努めて参ります。
交通安全対策については、本年10月24日で交通事故死ゼロ2,000日となり、沼田警察署や交通安全協会、交通安全指導員会などの関係団体、各町内事業所と連携を図り、町民と一体となって交通安全の推進を図って参ります。
▶ 国民年金業務について
国民年金制度については、老後や障がいのある方の生活を支える上で、なくてはならない制度であります。その制度を適正に受けられるよう情報提供や保険料の納付などの啓蒙活動を年金事務所と連携を図り推進して参ります。
▶ 医療対策について
本町の医療の拠点となる町立診療所並びに歯科診療所については、町民が安心して受診されるよう各医師と連携して健全な運営に努めております。
本年度、町立診療所において、診察室、処置室、待合室に冷房設備を設置し、体調を崩された患者さんがさらに不快な思いをしないよう施設の環境整備を図って参ります。
▶ 国民健康保険事業について
国民健康保険事業は、町民の健康と生活を支える大切な制度であることから、制度の安定的な運営が重要であります。このため、国や道の交付金などによる財源の確保や、保険料負担の公平性を確保するため、滞納者に対する保険料収納対策の強化を図り、国保財政の安定化に取り組んで参ります。
医療費の抑制対策では、特定健康診査や保健師による特定保健指導、訪問健康指導などで生活習慣病を主とした疾病の予防と健康維持で医療費の抑制を図るとともに被保険者資格の適正把握、医療費の適正給付に努め、引き続き健全な運営を推進いたします。
後期高齢者医療制度については、制度への理解と保険料納付の促進を図るとともに、北海道後期高齢者医療広域連合と連携して、安定かつ健全な運営に努めて参ります。
▶ 介護保険事業について
介護保険制度は施行以来13年目を迎え、今年度より第5期北竜町介護保険事業計画(平成24年度〜26年度)に基づき事業が実施されます。
第5期介護保険料については、平成24年度から平成26度までの3年間の介護給付費を見込み、介護保険料に反映されますが、介護報酬の引き上げにより介護保険料の急激な増加を抑制するため、都道府県に設置している「財政安定化基金」の取り崩しと介護給付費準備基金を3年間で取り崩して、保険料に充てることとしたため、結果として第5期における介護保険料は、基準月額「3,500円」となり、第4期より「200円」の減額となったところであります。
また、介護保険における要介護認定者数は114人で、介護予防給付の対象となる「要支援1及び要支援2」の方は23人、介護給付の対象となる「要介護1〜要介護5」の方が91人となっております。
受給者別では、居宅介護受給者は57人、施設介護受給者は37人の方がサービスを利用されております。
今後とも受給者一人一人のニーズに合った適正なサービスの確保に努めると共に、地域包括支援センターを中心として、高齢者を取り巻く地域の事情や特性等を反映させ、地域に相応したサービス提供体制の推進を図って参ります。
▶ 特別養護老人ホーム北竜町永楽園の運営について
現在特養80床、短期入所事業12床、通所介護事業1日定員20名、居宅介護支援事業所の4事業で運営を行っています。
4月1日現在では、特養入園者は80名の満床であり町内の入園者は男性11名、女性24名の35名が入園されております。待機者については48名で、町内の申込者は男性5名、女性13名の18名となっております。
福祉施設への入園待ちの人数は多くなっており、利用者のニーズに応えられるよう地域包括支援センターとの連携を密にし、利用者の意思、人格を尊重し、適切な保健医療サービス及び福祉サービスの提供ができるよう、入居者の想いを大切にし家庭の実情を踏まえて、より質の高いケアサービスの提供に努めて参ります。
▶ 農林業の振興について
今、農業は高齢化と後継者不足から農家が減少し、農村地域の集落機能低下が問題となっています。
地域農業の構造変化が続くなか農地制度改革や新たな食料・農業・農村基本計圃の策定、更には農業者戸別所得補償制度が本格実施されるなど、農業改革の転換期を迎えました。これらのことを踏まえて、本町の基幹産業としての「強い農業づくり」を推進して参ります。
昨年は、高品質・高収量の米の生産となり3年振りの豊作となったところであります。
昨年から本格実施されました、「戸別所得補償制度」は農家経済に大きな効果をもたらしたことは大変喜ばしく、本年も行政と農業団体が協力して、この制度を推進して参ります。
食の安全・安心を基本として売れる農産物の生産に対して、本年度は玄米ばら集出荷施設のもち米色彩選別機の更新を実施するとともに、クリーン農業や地力増進などの取り組みについては、関係機関、団体と一体となり、推進をして参ります。
近年、生産地での共通課題である「産地ブランド化」については、本町において平成17年より作付けがされております「黒千石大豆」が挙げられます。機能性に富んだこの大豆は近年需要が高まってはいるものの、畑作物の戸別所得補償制度の対象作物とはなっておらず、作付けの伸び悩みが課題となっております。
そこで本年、北竜ブランドとなってきました黒子石大豆に対して作付け奨励助成を行い、支援をして参ります。
中山間地域等直接支払制度については、引き続き制度の活用を図りながら農地の保全と多面的機能の向上に努めるとともに農地・水・環境保全向上対策事業は、共同活動部分が「農地・水保全管理支払交付金」に、営農活動部分が「環境保全型農業直接支援対策」に名称を変更し分離されました。
第2期目となります本事業は、本年度より「農地・水保全管理支払交付金」事業を全営農組合単位での活動を基本とした全町での取り組みで推進して参ります。
昨年度より着手しました「北竜町農畜産物直売所」がいよいよ本年度開設されます。安全・安心な農産物、特産品、加工品等を総合的に取り扱う施設として、農業の活性化と北竜ブランドの構築、さらには地産地消の推進に大きく貢献できるものとして期待を寄せているところであります。
平成2年開設の農産物加工実習センターについては、20年が経過し、老朽化が激しく、本年4月30日をもって閉鎖をいたします。今後は、中山間活性化施設農産物加工実習センター「食農工房バルム」に設備を集約して加工実習を展開して参ります。1カ所になることで、パルム内部の一部改修と備品の整備を行い、加工実習が後退しないよう施設の充実を図って参ります。
農地の流動化対策及び担い手対策については従来どおり制度の活用を図るとともに、本年度は国の事業であります「人・農地プラン」の施策として新規事業が組み込まれています。この施策の実施にあたっては、「地域農業マスタープラン」を作成して新規就農対策や農地集積など、事業実施に遺漏がないよう関係機関、団体と連携し推進して参ります。
国の農業予算の影響で農業農村整備事業の実施や事業採択に影響を及ぼしている状況ですが、生産性の高い農地の基盤整備は重要であります。
本年度は「経営体育成基盤整備事業」で3地区、「基幹水利施設ストックマネジメント事業」で2地区採択されていますので、関係機関と連携を図り、支援をして参ります。
有害鳥獣被害防止対策については、エゾシカの繁殖が拡大し農業被害が増大しています。引き続き関係機関、団体並びに地域の方々と連携を図り、駆除対策に取り組むとともに、本年度は鳥獣被害防止特別措置法による「鳥獣被害防止総合対策事業」を活用し、農用地への侵入防止柵の整備に着手し、新たな対策を推進して参ります。
森林の保全と林業の振興ですが、環境と深く関わる森林の保全は重要であります。
国土の保全・水源のかん養・自然環境の保全など多面的な機能を有する森林の機能の維持増進を図るため、関係機関と引き続き連携し町有林並びに民有林の連切な施業と管理に努めて参ります。
▶ 商工業と観光の振興について
世界的な金融・経済危機以降、我が国の経済はデフレが続いており、依然景気の回復の兆しが見えていません。このような厳しい経済状況の中、本町の商工業も厳しい経営環境を強いられており、本年度においても商工会と連携を図り、商工業者の経営安定に向け、経営指導への支援をおこなって参ります。金融対策についても、町の融資制度の活用促進や利子補給の継続実施を継続して行って参ります。
地元商店での消費拡大対策としては「購買力活性化推進事業」の支援を継続して参ります。
観光振興について、本町は「ひまわりの里」「ひまわりパークゴルフ場」「サンフラワーパーク北竜温泉」この3施設を核とした観光振興が基本と考えており、本年度においてもこれらの施設を中心に観光振興の推進を進めて参ります。
特に「ひまわりの里」は4年連続で入り込みの減少が続いていましたが、昨年度は対前年比19%増加いたしました。
本年度においても入り込みの更なる増加を目指し、ひまわり観光協会や関係機関と連携を図り地域の特性を生かした観光振興に努めるとともに、観光客に親しまれる施設整備・施設づくりを進めて参ります。
▶ 道路の整備・管理について
町道培土社古作線道路整備事業については既に概略設計を行い、地元関係者には工事内容・着手の基本同意を得ているところであり、本年は測量調査設計・用地確定測量を実施し、秋には用水・畦畔移設を実施して参ります。道路本体工事は、25年から4年間を計面しております。
また、共栄古作線の表面水処理についても舗装補修等で対応して参ります。
▶ 住宅整備・管理について
本年は昨年建設した「みどり団地」1棟4戸の東側に4戸を増築し、1棟8戸の建設と団地前道路整備を実施して参ります。また、新規事業として、碧水団地大規模改修工事を実施致します。2棟8戸の公営住宅に6戸の入居者がおられますが、2戸の空き家を先行して着手し、断熱性能の向上や住居内バリアフリー化及び給排水設備等の改修を行い、2戸毎に順次引っ越しを行い、全体工事を完了いたします。昭和57年以降の公営住宅は、躯体をコンクリート板で組み上げており構造体はそのまま再利用することで、新規建設に比較して7割程度の事業費で済み、改修後の家賃への反映も同程度に低減されます。
また、桜岡団地町民住宅2号等の老朽化住宅の解体工事も行って参ります。
▶ 農業集落排水事業及び排水処理事業の整備・管理について
農業集落排水については、平成9年に供用開始された碧水地区浄化センターの監視コンピューターの劣化が進んでおり、早期改修が必要になってきております。そのため、平成21年度から農業集落排水機能強化事業採択の要望を行い、平成22年度では維持適正化事業、昨年度は計画業務を行い、本年、実施設計と強化事業(碧水浄化センター監視コンピューター改修)に着手致します。また、和地区も同じ事業を平成11年から14年に行っておりますが、浄化センター内の機器の劣化が著しく28年までの両地区計画期間内に適時事業計画を進めていく予定であります。
個別排水処理については、事業再開した平成20年から4年間で21戸の新設がありました。本年も申込者の方に適正な対応を行い、順次設置を進めて参ります。
▶ 簡易水道事業の管理について
住民生活を支える簡易水道事業は、将来にわたり安定的な供給の確保に努めます。平成23年度の有収率は73%で前年より5%向上しました。本年もより一層有収率の向上を目指し、健全な給水事業の運営に努めて参ります。
平成24年度の北竜町の一般会計予算は
25億5,410万円 です
▶ 一般会計
● 歳入
項目 |
金額 |
割合 |
説明 |
地方交付税 |
15億0,100万円 |
58.8% |
市町村の財政格差をなくし、バランスのとれた行政運営が行えるよう、国が財源の不足する市町村に配分するお金 |
町債 |
2億7,130万円 |
10.6% |
町が事業を行うときの財源不足を補うために借りるお金 |
道支出金 |
1億8,459万円 |
7.2% |
町が行う福祉・産業・公共事業など、特定事業に対して道が支出する負担金・補助金等 |
町税 |
1億6,575万円 |
6.5% |
みなさんに納めていただく町民税・固定資産税等の税金 |
国庫支出金 |
1億6,438万円 |
6.4% |
町が行う福祉・産業・公共事業など、特定事業に対して国が支出する負担金・補助金等 |
使用料・手数料 |
6,666万円 |
2.6% |
公営住宅・公共施設等の使用料、ごみ処理や住民票交付等の手数料 |
その他 |
2億0,042万円 |
7.9% |
諸収入、地方譲与税、分担金、負担金、地方消費税交付金、繰入金など |
合計 |
25億5,410万円 |
100.0% |
|
● 歳出
項目 |
金額 |
割合 |
説明 |
公債費 |
4億4,990万円 |
17.6% |
事業を行うために借りたお金の元金・利子償還金 |
農林水産業費 |
4億0,361万円 |
15.8% |
農業や林業の振興事業等の経費 |
職員給 |
3億9,817万円 |
15.6% |
職員の人件費 |
土木費 |
2億9,883万円 |
11.7% |
道路や河川、公営住宅などの建設事業、維持管理等の経費 |
民生費 |
2億3,310万円 |
9.1% |
高齢者や障がい者などの福祉、保育所・子育て支援等の経費 |
衛生費 |
1億9,054万円 |
7.5% |
保健・健康づくりやごみ処理などの環境対策等の経費 |
総務費 |
1億4,406万円 |
5.7% |
一般事務費、財産管理、生活交通対策等の経費 |
商工費 |
1億4,296万円 |
5.6% |
商工振興やひまわりの里・サンフラワーパーク北竜温泉などの経費 |
教育費 |
1億3,112万円 |
5.1% |
小・中学校や社会教育・社会体育等の経費 |
その他 |
1億6,181万円 |
6.3% |
消防費、議会費、予備費等 |
合計 |
25億5,410万円 |
100.0% |
|
▶ 会計別内訳表
会計名 |
平成24年度
当初予算
(骨格予算) |
平成24年度
4月補正予算
(肉付予算) |
平成24年度
4月補正予算
(合計) |
一般会計 |
21億3,000万円 |
4億2,410万円 |
25億5,410万円 |
特別会計 |
国民健康保険特別会計 |
3億7,900万円 |
━ |
3億7,900万円 |
町立診療所事業特別会計 |
1億2,800万円 |
169万円 |
1億2,969万円 |
後期高齢者医療特別会計 |
3,140万円 |
━ |
3,140万円 |
介護保険特別会計 |
2億2,400万円 |
━ |
2億2,400万円 |
特別養護老人ホーム事業特別会計 |
4億4,000万円 |
━ |
4億4,000万円 |
農業集落排水及び
個別排水事業特別会計 |
8,500万円 |
5,511万円 |
1億4,011万円 |
簡易水道事業会計 |
6,700万円 |
100万円 |
6,800万円 |
合 計 |
34億8,440万円 |
4億8,190万円 |
39億6,630万円 |
会計名
|
平成24年度
4月補正予算
(合計)
|
平成23年度
当初予算 |
対前年度比較
|
増減 |
伸び率(%) |
一般会計 |
25億5,410万円 |
24億4,000万円 |
1億1,410万円 |
4.7 |
特別会計 |
国民健康保険特別会計 |
3億7,900万円 |
3億9,700万円 |
△1,800万円 |
△4.5 |
町立診療所事業特別会計 |
1億2,969万円 |
1億2,900万円 |
69万円 |
0.5 |
後期高齢者医療特別会計 |
3,140万円 |
2,690万円 |
450万円 |
16.7 |
介護保険特別会計 |
2億2,400万円 |
2億3,700万円 |
△1,300万円 |
△5.5 |
特別養護老人ホーム事業特別会計 |
4億4,000万円 |
5億2,600万円 |
△8,600万円 |
△16.3 |
農業集落排水及び
個別排水事業特別会計 |
1億4,011万円 |
9,500万円 |
4,511万円 |
47.5 |
簡易水道事業会計 |
6,800万円 |
6,800万円 |
0万円 |
0.0 |
合 計 |
39億6,630万円 |
39億1,890万円 |
4,740万円 |
1.2 |
▶ 平成24年度の主な事業
- 碧水団地公営住宅大規模改修工事 102,243千円
- 碧水みどり団地公営住宅建設事業 73,004千円
- 恒久電気牧柵設置事業 66,415千円
- 玄米ばら施設色彩選別機更新事業 33,390千円
- 培本社古作線道路整備事業 25,616千円
- 農地・水保全管理支払事業 20,438千円
- 農業集落排水施設機能強化事業 48,900千円
平成24年度・北竜町職員人事機構(画像をクリックすると拡大できます)
以上