2021年3月9日(火)
この度、空知教育局の「令和2年度空知管内敎育実践表彰」において、「北竜町子どもと高齢者のふれあい推進委員」が団体の部にて受賞され、3月8日(月)北竜町公民館講堂にて授賞式が行われました。
令和2年度 空知管内敎育実践表彰
空知管内敎育実践表彰は、北海道の学校教育の向上に大きく貢献している学校・団体、社会教育の実践活動に大きな成果を上げている個人を対象に表彰されるもので、令和2年度は、4団体、1個人の方々が表彰されました。
団体の部
・滝川市立東小学校(HP)、滝川市立明苑中学校(HP)、北海道岩見沢緑陵高等学校(HP)、北竜町子どもと高齢者のふれあい推進委員
「北竜町子どもと高齢者のふれあい推進委員」は、これまで37年間に渡る活動において、異世代交流を通して、子どもたちの心の豊かさと育てると同時に、高齢者の喜びや生きがいづくりに繋がっていく社会教育事業が高く評価されました。
個人の部
・吉田秀弘氏(由仁町)
北竜町子どもと高齢者のふれあい推進委員
1983年(昭和58年)に出された北海道敎育委員会の「少年と高齢者とのふれあい事業」の実施を契機に、北竜町敎育委員会が主催とする「ふれあい事業」としてスタート。
現在14名のふれあい推進員(13名の高齢者と真竜小学校・教頭先生)により構成されています。推進員として、町内の70歳代の方々が参加。
年間延べ約150名以上の小学生の参加があり、子ども会、少年団、商工会などの各機関との連携で実施されています。活動内容としては、餅つき(生活伝承体験)、農園で野菜の播種や収穫(労作体験)、かまくら作り(自然探索遊び)など様々な事業に取り組み、年8回程の事業を開催しています。
公民館講堂にて授与式
空知教育局・藤村誠 局長より、北竜町子どもと高齢者のふれあい推進委員」(代表中村静雄氏)へ、令和2年度空知管内敎育実践表彰が授与されました。
表彰状
「貴団体は、37年の長きにわたり、異世代交流を通して、高齢者の持つ豊かな経験と多彩な能力を伝承し、子どもたちの健やかな成長に寄与するとともに、町民同士のつながりづくりに積極的に取り組むなど、管内の社会教育の発展に大きく貢献されました。ここにその業績をたたえ表彰します。令和三年三月八日 北海道教育長空知敎育局長 藤村誠」
有馬一志 教育長・中村静雄 代表のお話
有馬一志 教育長
「今回の受賞は、推進員の方々の励みにもなり、大変感謝しております。
北竜町のふれあい事業は、昭和58年から、高齢者と子どもの交流を目的とした事業として始まりました。空知管内でも、北竜町のこうしたふれあい事業は、珍しいものだと思います。餅つき、豆まき、かるたなどの生活伝承体験、野菜の収穫など労作体験など、年8回の事業を実施しています。
しかし今年は、コロナ禍の影響で、けん玉体験、収穫祭、ゆきんこまつり等、実施回数を減らして4回の実施となりました。最後の事業として実施する卒業式は、皆勤賞を授与する等、1年間の一区切りの事業として行っています。
参加する子どもたちは、学校を通じて募集しており、自由参加なので、それぞれの行事が重なる場合は、参加人数も上下します。子どもたちは、1年生から6年生まで、実に素直に楽しんでいるようです。
事業を支える推進員の皆様は、年齢70歳代が中心で、68歳から84歳まで方々が活躍されています。子どもたちと接し、子どもたちが楽しんでいる様子を実感することが、活動の励みや生きがいにもなっているようです。
北竜町は、高齢者が子どもたちを見守っていくという活動が伝統として培われてきています。小学校3年生までが参加する学童保育の子どもたちは、毎日学校から『ただいま!』と元気に学童保育教室に通い、和やかな雰囲気 で楽しく過ごしています」。
北竜町ふれあい事業推進委員・中村静雄 代表
中村静雄 代表(82歳)は、ふれあい事業の第1回目(1983年)から37年間継続して参加されています。
「私は、子どもたちが大好きで、いつも楽しく参加しています。現在参加の子どもたちのお父さん世代からの参加で、参加するたびに子どもたちから元気をいただいています」。
記念撮影
長年に渡る北竜町の家族のような人々の絆、喜びをともに分かち合う、偉大なる魂の繋がりに、限りない愛と感謝と祈りをこめて。。。
その他の写真
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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子