2026年3月19日(木)
「子育ち」という言葉が、北竜町を変える
3月19日(木)、午後6時30分。北竜町公民館に、町民の皆さんが集まりました。
令和8年第1回北竜町議会(3月9日〜13日)において、全会一致で可決・採択された「子育ちのまち宣言」。その内容を、住民の皆さんに直接届けるための説明会が、この夜、幕を開けました。
教育の立場から田中佳樹 教育長、住民の立場から中村尚一 議長、行政の立場から佐々木康宏 町長、3者がそれぞれの言葉で、北竜町の新たな誓いを語りました。
田中佳樹 教育長の言葉「大人改革宣言」でもある
最初に壇上に立ったのは、田中佳樹教育長。静かに、しかし確かな熱を込めて語り始めました。
「子育ちのまち宣言」とは、子どもを社会の中心に据えて、子ども自身が主体となって成長していく『子育ち』の実現を、まちの基本理念として教育を進めていくというものです。
子どもは、自分で感じ、自分で考え、選択をして、周囲の人々との関わりの中で学び続けていく力を、人としてもともと持っている。その力がいかに伸びていくかは、大人がどのように関わるかにかかっている、教育長はそう語りました。
学校は、子どもに正解を与える場所ではなく、子どもが自分の答えを見つける場所でありたい。管理する教育ではなく、挑戦を温かく見守り、支える教育へ変えたい。私たちは、子どもを導くのではなく、子どもの力を信じて、共に歩む教育へと進みます。
そして教育長は、この宣言の本質をこう言い切りました。
この宣言は、単なる理念の提示にとどまるものではなく、大人が変わる、大人改革宣言でもあります。
誰一人取り残さない支援体制の充実を、計画的かつ着実に進めていく、その言葉に、会場の空気が静かに引き締まりました。
中村尚一 議長の言葉「子どもとともに、大人も変わり続ける」
続いて語ったのは、中村尚一議長。自らも子育てをしてきた一人として、率直な思いを明かしました。
「あれしたらダメだ、こうしたらダメだ」そんなふうに子どもに接してきたかもしれない。でも、そうではなく、子どもたちの伸びる力、考える力をいかに育てるか。そんなことが大事なんだと、改めて感じました。
議長は、子どもたちが安心していろいろなことに挑戦できるかどうかは、学校だけでなく、家庭だけでなく、地域全体の「空気」で決まると語りました。
その空気を作るのは、私たち大人一人一人。今日この会場に来ていただいた皆さんも、大切な一人です。
こうだよ、こうあるべきだよと押しつける大人から、子どもが育とうとしているのを見守る大人へ。子どもとともに学び、変わり続けていく、議長の言葉は、会場に集まった町民一人一人への、静かな問いかけでもありました。
佐々木康宏 町長の言葉「今日から始めます」
最後に立ったのは、佐々木康宏町長。宣言が3月9日に可決された後、真っ先に感じたのは「宣言する相手は、町の人だ」ということだったと言います。
子育ちという宣言をしたのは、子どもたちが自ら自分の可能性や、いろんな笑顔や、前に進む力を自分たちで進んでほしいということです。それを私たちが単純に支えようということではなく、我々が変わっていかなきゃ、地域が変わっていかなきゃ、町が変わっていかなきゃ、せっかく子どもたちが100%以上の力を出しているのに、我々が変わらなければ、せっかくの子どもたちへの投資はできない。そう思いまして、この宣言になりました。
この日は、ちょうど小学校の卒業式でもありました。卒業していく子どもたちに教育長が贈った言葉を、町長は会場に紹介しました。
何度でも失敗していい。どんどん失敗して、また立ち上がって、一緒に進めばいいんだ。
町長は会場を見渡し、力強く締めくくりました。
北竜町という町がしっかりと変わっていこうと思っています。今日から始めます。よろしくお願いいたします。
「子育ちのまち宣言」北竜町が目指す社会
この宣言が掲げるのは、子どもを単に「保護される存在」として捉えるのではなく、まちの未来を共に作る社会の一員として尊重し、その育ちを支える温かな社会を築いていくこと。
おそらく、「子育ち宣言」をするまちは全国でただ一つ、教育長のその言葉が示すように、北竜町はまた一歩、独自の道を歩み始めました。
子どもの声を大切に。失敗を恐れず、挑戦を見守る。大人も一緒に変わっていく。
北竜町の「子育ちのまち宣言」は、子どもへの約束であり、大人自身への誓いです。
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