山岸正俊さんの句碑「田仕舞の 軍手にのこる 握り癖」建立記念同級生懇親会@北竜町イチイの森

2020年11月10日(火)

9月16日(水)、北竜町文化活動振興の一環として、北竜町教育委員会より、北竜町の地域防災と文化向上に貢献された山岸正俊さん(77歳)の功績が高く評価され、イチイの森に句碑が建立されました。

山岸正俊さんの句碑が建立されているイチイの森


イチイの森
イチイの森

イチイの森(説明看板より)

この森は、どろ亀先生こと高橋延清先生や「山川草木を育てる集い」、「札幌北竜会」の人達をはじめ、和保育園児、真竜・碧水各小学校児童や多くの町民の方々の協力により、広葉樹のミズナラ・エゾヤマザクラ、そそして町木イチイを中心にいた郷土の樹種を使った街のシンボルとなる手づくりの森です。未来に向けて木々が大きくたくましく育ってくれることを願っています。北竜町

いくつもの句碑が建立

いくつもの句碑が建立されているイチイの森
いくつもの句碑が建立されているイチイの森

山岸正俊氏の句碑

山岸正俊氏の句碑
山岸正俊氏の句碑

北竜町小学校・中学校時代の同級生の皆さん

句碑の建立を記念して、11月8日(日)、北竜町小・中学生時代の同級生懇親会がサンフラワーパーク北竜温泉にて開催されました。

懇親会に先駆けて、同級生の皆さんが集合し、イチイの森にて記念写真撮影が行われました。当日参加者18人の方々がお祝いに駆けつけました。

皆さんと一緒に記念写真
皆さんと一緒に記念写真

お祝いに駆けつけた同級生の皆さん(順不同・敬称略)

山岸正俊、佐藤香、山下好晴、渡辺俊明、石田征雄、加津信義、志部谷慶信、高田幸男、滝本勇、藤井昭男、山本勝利、大路静子、岩倉三恵、高木満智子、高田教子、北清幸子、一の渡邦子、浅野進

句碑「田仕舞の 軍手にのこる 握り癖」

句碑「田仕舞の 軍手にのこる 握り癖」
句碑「田仕舞の 軍手にのこる 握り癖」

山岸正俊さん:「道」俳句会俳句作家賞、第21回北海道俳人協会賞を受賞

山岸正俊さんは、俳人協会会員、北竜町消防団団長、北竜町文化連盟会長を歴任。

1943年(昭和18年)4月11日、北竜町生まれ。1973年(昭和48年)、道俳句会主宰・北光星氏に師事し、2001年(平成13年)から源鬼彦氏に師事。

農業の傍ら俳句の道に精進し、2015年(平成27年)道俳句会「䃯(つぶて)」同人となり、2017年(平成29年)句集『樽一樹』を発刊。同年10月、「道」俳句会作家賞、2018年(平成30年)第21回北海道俳人協会賞、2020年(令和2年)第53回北海道俳句協会准賞を受賞されました。

句碑説明
句碑説明
句集『樽一樹』
句集『樽一樹』

山岸さんが俳句に託す農業への想い

山岸さんの農業に対する想い
山岸さんの農業に対する想い

「この俳句は、自分の生き様を表現した俳句で、年代的には、50歳代の時にできた俳句です。

私は、働く者の俳句を提唱する大工俳人の北光星氏に師事し、後に源鬼彦氏に師事しました。私自身、自分の職業である農業を歌ってみたいと思いました。

『田仕舞』は、農業で1年の作業が終わった後、家族・親戚でお祝いをする行事のことです。1年間の仕事は終わったけれども、使い込まれた軍手には、握りグセが付いています。

農業という職業を一途に愛する気持ちを込め、一生懸命に農業に取り組んだ姿を、脱いだ軍手についたクセを象徴として表現しました、

農業の傍ら、自分の生涯を通じて、生きてきた農業の生活を歌って、俳句に残すことができればと思いました」と、俳句への想いをじんわりと語ってくださった山岸さんです。

山岸さんへ花束贈呈

花束贈呈
花束贈呈

イチイの森に宿る、農民の魂が秘められた山岸正俊さんの句碑に、
限りない愛と感謝と祈りをこめて。。。

イチイの森に沈む夕陽に感謝をこめて。。。
イチイの森に沈む夕陽に感謝をこめて。。。

その他の写真

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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子