令和6年度 北竜土地改良区 恵岱別ダム 通水式 にて今年の豊作と安全を祈願

2024年5月2日(木)

5月1日(水)、晴れ渡る春の青空のもと、令和6年度 北竜土地改良区 恵岱別ダム通水式(深瀬純一 理事長)が厳粛に執り行われました。

令和6年度 北竜土地改良区 恵岱別ダム通水式

恵岱別ダムは、雪解け水または雨水をためておき、農耕期間中(5月~10月)、町内約2,300 ha の農耕地に、農業用水を供給します。水稲栽培に必要な水を存分に供給すると共に、治水により各種施設の災害を防ぐことを目的として、1953年度(昭和28年度)~1967年度(昭和42年度)までの13年の歳月を費やし建設されたダムです。

恵岱別ダム

恵岱別ダム・放水側
恵岱別ダム・放水側
ダム上部の通路
ダム上部の通路
清らかな水を湛えきらめくダム湖の水面
清らかな水を湛えきらめくダム湖の水面

豊作と安全を祈願

通水式には、深い雪に閉ざされていた祠が開かれ、お供え物として御米、塩、酒、魚、野菜、果物、お菓子等が献上され、今年一年の豊作と安全を祈願いたします。

総合司会・北竜土地改良区 総務課 香川翔太 係長により、式は厳かに進められました。

厳かに鎮座する祠
厳かに鎮座する祠
お供え物献上
お供え物献上

奉納献笛・祝詞奏上・玉串奉奠

深川大國神社(深川市一己町)の大西康太 宮司様より、奉納献笛、そして祝詞が厳かに奏上され、北竜土地改良区・深瀬純一 理事長、佐々木康宏 町長をはじめ参列者の方々による玉串奉奠が行われました。

宮司様の笛献上、祝詞奏上
宮司様の笛献上、祝詞奏上

玉串奉奠

  • 北竜土地改良区 理事長 深瀬純一 様
  • 北竜町長 佐々木康宏 様
  • きたそらち農業協同組合 北竜町地区代表理事 永井稔 様
  • 北竜土地改良区 理事長代理 白岡直樹 様
            総括監事 岩倉祥隆 様
            管理委員長 谷本徹 様
            理事 藤井明紀 様
            理事 平林和美 様
            理事 斎藤克司 様
  • 恵岱別ダム 管理主任技術者 岡部秀文 様
玉串奉奠:北竜土地改良区 理事長 深瀬純一 様
玉串奉奠:北竜土地改良区 理事長 深瀬純一 様
玉串奉奠:北竜町長 佐々木康宏 様
玉串奉奠:北竜町長 佐々木康宏 様
土地改良区等参列者の方々による玉串奉奠
土地改良区等参列者の方々による玉串奉奠

土地改良区 深瀬純一理事長ご挨拶

土地改良区 深瀬純一理事長ご挨拶
土地改良区 深瀬純一理事長ご挨拶

「本日は、令和6年度 土地改良区 恵岱別ダム通水式にご参列いただき誠にありがとうございます。先ほど恙無く終了していただきありがとうございました。

また公務ご多忙の中、佐々木町長、JAより永井地区代表、町より寺内ご夫妻にご参列いただき、誠にありがとうございます。

今年度は、この地区では、雪は大変多かったのですが、ここ数年雪解けは早くなっていると思われます。

春先の農作業は順調に進んでいますので、あと数日で田んぼにダムの水が入り、数日後には田んぼが潤されると思います。この水が、豊穣の秋を迎えられることを祈願いたします。

土地改良区は、昨年は様々なことがありました。今年も何があるかわかりません。皆さんの御多幸、災害、怪我のない一年を祈願しまして、本日の通水式の挨拶とさせていただきます。

本日は誠にありがとうございました」と、深瀬理事長のご挨拶でした。

水の神様「龍神様」が舞い降り見守る恵岱別ダム
水の神様「龍神様」が舞い降り見守る恵岱別ダム

辰年の2024年は、水の神様である龍神様が舞い降りてくる神聖なる年!

清らかな水、肥沃な土地を見守る偉大なる龍神様に今年の安全と豊穣を心より祈念いたします。

雪解けの清らかな水を湛え、町全体の田畑に注ぎ込む偉大なる恵岱別ダムに、限りない愛と感謝と祈りをこめて。。。

町の田畑の農業用水を供給する偉大なるダム
町の田畑の農業用水を供給する偉大なるダム
清らかな雪解け水を湛えて。。。
清らかな雪解け水を湛えて。。。
雪に覆われた恵岱別ダム湖を望む佐々木町長(2024年4月1日)
雪に覆われた恵岱別ダム湖を望む佐々木町長(2024年4月1日)

参考資料

記念碑「豊湖」

❂ 引用:『北竜土地改良区史』(2001年11月3日発行)

 記念碑「豊湖」
 記念碑「豊湖」
  • 碑石の文字「豊湖」:元自治大臣兼国家公安委員長、衆議院・篠田弘作 議員の揮毫(きごう)
  • 台:白御影石、碑:黒御影石
  • 碑文:土地改良区・松原作造 理事長
  • 賛辞:北竜町・森正一 町長

碑文「豊湖」

 碑文「豊湖」
 碑文「豊湖」

「北竜地区の開拓は、明治26年(1893年)、吉植庄一郎ほか20人が昼なお暗い密林を伐開して畑作にいそしんだことに始まる。

明治44年(1911年)協議の結果、恵岱別用水組合設立、開田1,000haを目標に水利権2,145立法メートル/秒を獲得、造田に着手した。

大正6年に(1917年)は土巧組合の認可があり、流域一帯に豊かな穀倉地帯をつくり上げた。しかし、水田開発が当初の予想を遙かに超え、また、奥地の開発によって源流量減少、年々極度の水不足に悩まされ続けてきた。

この行き詰まりを打開し、更に開田をすすめる唯一の方策として立案されたのが、本ダムの建築で、昭和28年(1953年)着工、その後13年の歳月と莫大な国費を費やしてここに完成を見たものである。

もちろん、この大事業完成のかげには、地域住民の熱意と先覚者の指導鞭撻と、当局の理解が、渾然として存在したことを忘れてはならない。

われわれは、それらの人びとと直接この難工事を担当された技術関係各位に感謝の微意を表するため、この記念碑を建立する。

昭和42年9月8日
土地改良区理事長 松原作造」

賛辞

賛辞
賛辞

「宿願のダムここに成る。今に見るこの偉容。やがて知る無限の恩恵。洪水を整え美田を潤し、町民に豊かな憩いを与える悠久たる希望の象徴。われわれは、これを『豊湖』と称し讃えたい。

多年に亘る関係各位の熱意と努力に満腔の謝意を捧げつつ、われらはこの偉業完成に応え、和衷協力一致団結し、本町発展に最善を尽さんことを誓いたい。

昭和42年9月8日
北竜町長 森正一」

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◇ 取材・文章:寺内郁子(撮影・編集協力:寺内昇)