北海道北竜町・佐野豊町長、退任のご挨拶・花束贈呈・拍手でお見送り

２０２４年２月２１日（水）

２月２１日（水）佐野豊町長（７２歳）は、任期満了最後の日、午前９時より議場にて、職員全員が見守る中、最後の退任挨拶、花束贈呈が行われました。

平成２４年２月初当選から３期１２年の長きに亘り、町長の任務を全うされた佐野豊町長。

町長時代の１２年の年月を振り返りつつ、胸をつまらせながら、これまでの熱い思いを淡々と述べられました。

退任のご挨拶

「いよいよ、５４年間の公務員生活、そして町長として最後の日を迎えたところです。

顧みますと、平成２４年（２０１２年）２月、町民の皆様をはじめ、多くの方々より支援をいただき、町長に就任以来、３期１２年の長きに亘り、微力ではありますが、豊かな故郷北竜町を目指して、町民主役の町づくりをスローガンに、頑張って参りました。

農畜産物直売所みのりっち北竜、商業活性化施設ココワ、隈研吾さん設計事務所の和保育園等、さらには各種公共施設改修工事等、またソフト事業では、ひまわり油再生事業、各種子育て支援、移住定住施策の充実、農業商業環境事業への支援等、私達の町・北竜町の振興発展の為に渾身の努力を重ねて参りました。

中でも、農業振興においては、安全安心な美味しいお米・ひまわりライス、このブランド米でありますひまわりライスを消費者に届けることが認められて『日本農業賞大賞』を受賞できました。

また、黒千石事業協同組合が『ディスカバー農山漁村の宝』に認定されて、当時の首相であります安倍総理大臣の総理官邸で受賞をさせていただいております。

そして、最近では、一番絞りひまわり油が、『北のハイグレード食品２０２３』の認定をしていただきました。また、北竜町産米彗星で作った純米酒『龍神』が、『北海道米でつくる日本酒アワード２０２３』でグランプリに輝きました。よその町の町長さんからは『北竜町は、次から次に凄いね』とよく言われて鼻高々でありました。

ふるさと納税についても、９年連続で３億円を超える寄付金が全国から寄せられております。ちなみに、昨日４億円を突破したところです。今年の３月末までには、４億４千万円と見込んでいるところです。

北竜町は本物の農業の町ということで、全国から高い評価をいただいており、注目されている町です。

話は変わりますが、北竜町の町内会には良い名前、素敵な名前が沢山あります。碧水は紺碧の碧、清らかな清流を連想させる名です。共栄は、共に栄える。また瑞穂は、お米を生産する北竜町にとってぴったりの名前です。
和は、和むとか平和の和ということです。我が町に、本当にいい地域の名前が沢山あるとつくづく感じています。

今、小さな町を取り巻く環境が非常に厳しい状況下にあります。人口減少問題、地域住民の足を支える地域公共交通や担い手不足の問題、さらには今、計画書もできている北竜町公共施設再配置計画があります。

幸いにも、新しい町長さんもこれらのことを公約にあげていただいておりますので、職員の皆さんの課題解決に頑張ってくださることを願っています。

そしてこの４年間、北海道町村会副会長、空知町村会長等の数多くの要職を務めさせていただきました。役場を留守にすることが多くありましたが、副町長さんをはじめ、職員の皆さんに大変なご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。

最後になりますが、皆さんの温かいご厚情に対しまして、深く感謝をし、お陰様で職務を全うすることができましたことを心から厚くお礼申し上げます。
今後は一町民として、北竜町の発展の為に務めを果たしていく所存であります。

皆様のご健康・ご活躍、北竜町の更なるご発展をご祈念申し上げて退任の挨拶とさせていただきます。

本当に長い間、ありがとうございました！」と語りました。

挨拶後、北竜町合同庁舎の玄関前に職員前集合し、花束贈呈、そして拍手の中見送られ、車に乗車し役場を後にしました。