２０２３年１２月１日（金）
１１月２９日（水）午後４時３０分より、３町営農改善推進協議会（雨竜町・沼田町・北竜町）主催による、「第７回３町うまいっしょグランプリ」が北竜町公民館（大ホール）にて開催されました。
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第７回３町うまいっしょグランプリ
雨竜町・沼田町・北竜町の３町が、今年の「新米・新そば・日本酒」を持ち寄って食味を競うグランプリです。今回で７回目を迎えます。
各町長や役場職員、きたそらち農業協同組合役職員、空知農業改良普及センター北空知支所関係者等約４０人の方々が参加し、それぞれの味わいをじっくり堪能しました。
産地を伏せての厳正なる審査の結果、今年は、全三部門において北竜町が優勝となりました！
１．開会挨拶：３町営農改善推進協議会会長・北竜町長・佐野豊 様
「雨竜町・沼田町・北竜町の３町営農改善推進協議会が主催する『第７回３町うまいっしょグランプリ』が、こうして大勢の皆様にご参加いただき開催できますことに、心から感謝と御礼を申し上げます。
今年は、６月・７月と異常な高温であり、８月からの強い長雨等で稲が倒伏し、生産者の皆さんの収穫作業がとてもご苦労された事と思います。しかし、そんな状況でありましたが、今年も美味しいお米が生産されました。生産者の皆さんの営農技術などの努力の賜物と深く敬意を表します。
米価も２年連続で上昇との事ですが、農家の経営状況は、燃料などの生産資材の高騰で、農家の経営状況は、依然として厳しい状況は続きそうです。
今、北海道のお米が美味しくなったと良く言われます。北海道の中でも、特にこの北空知のお米が最も美味しいと、横山町長、白川町長ともに自負をして、先般も北海道知事に北空知のお米を届けてきた所です。田川支所長さんを中心に、北空知農業改良普及センターの皆さん、そしてＪＡ営農部・町産業課の皆さん、農業を担当する皆さんのご苦労のお陰だと思います。
この後、うまいっしょグランプリの審査が始まりますが、今年はどのような結果になるのか、とても楽しみです。
一言申し上げて開会の挨拶とさせて頂きます。どうぞ宜しくお願いいたします」。
２．審査方法説明：総合司会・北竜町役場産業課参事・川本弥生 様
３町「北竜町・沼田町・北竜町」の「新米・新そば・日本酒」の食べ飲み比べの審査をします。
各お米・そば・日本酒の産地を伏せて、Ａ・Ｂ・Ｃと分けて並べ試食・試飲し、次の条件を総合し、一番美味しいと思うものに ○ をして投票。
審査基準
- お米 ：香り・つや・甘み・粘り・食感
- そば ：香り・歯ごたえ・のどごし
- 日本酒：香り・うまみ・コク・余韻
❂ 各条件を総合し一番美味しいものに◯をして投票
投票箱
投票用紙と同じ色の投票箱に投函して投票します。
各テーブルに設置された投票用紙
３．お米部門審査
- 雨竜町：うりゅう米「ゆめぴりか」
- 沼田町：雪中米「ゆめぴりか」
- 北竜町：ひまわりライス「「ゆめぴりか」
４．そば部門審査
- ３町産そば 品種「きたわせ」食べ比べ
５．日本酒部門審査
- 雨竜町産酒米「彗星」１００％使用 特別純米酒
「特別純米 雨竜彗星」上川大雪酒造（株）製造（上川町）
- 沼田町産酒米「彗星」１００％使用 雪室熟成純米酒
「雪なごり瑞華」高砂酒造（株）製造（新十津川町）
- 北竜町産酒米「彗星」１００％使用 特別純米酒
「龍神 特別純米」龍神酒造（株）製造（群馬県館林市）
試食・試飲・審査・投票タイム
お米は、同量の水、時間を統一して同じ炊飯器で、炊きたてを提供。
開票
各投票箱から全ての投票用紙を出して、厳密に開票。
真剣に開票を見守る皆さん。
喜びの瞬間！
優勝、おめでとうございます！
６．表彰式：審査結果発表
- お米 ：優勝 北竜町（３４票中１３票獲得）
２位 沼田町
３位 雨竜町
- そば ：優勝 北竜町（３３票中１５票獲得）
２位 沼田町
３位 雨竜町
- 日本酒：優勝 北竜町（２６票中１２票獲得）
２位 雨竜町
３位 沼田町
北竜町が三冠王獲得！おめでとうございます！！！
三冠受賞・挨拶：きたそらち農業協同組合北竜地区代表理事・北清裕邦 様
「初めての三冠、本当に嬉しく思っております。
お米はほとんど差がなくて、どこのお米も美味しいと思っていました。そばは全然わからなくて、食感で考えたのですが、外してしまいました。
最後のお酒は絶対に外してはならんと思っていました。私は、去年から酒米『彗星』を生産しており、群馬県の龍神酒造で美味しいお酒を作っていただいております。
今日の北竜のお酒は、『北竜町産酒米彗星』を１００％使用し、龍神酒造株式会社（群馬県・毛塚勲 代表）の『龍神 特別純米』です。このお酒は、今年、『北海道米でつくる日本酒アワード 2023』で、北海道が誇る酒造好適米『彗星』『吟風』で作る酒造の１９品柄が出品された中で、グランプリを受賞しました。
『龍神 特別純米』は、『北海道一』の日本酒ですので、これは負けられんと思い試飲し、ピッタリ当てることができました！
来年も三冠とれるように、北竜の生産者は一生懸命頑張りますので、宜しくお願いいたします。お礼のご挨拶とさせていただきます。大変、ありがとうございました」。
講評：空知農業改良普及センター北空知支所長・田川洋一 様
「新米・新そば・日本酒どれも大変美味しくいただきました。
今年は、高温の条件下の中で、どういったお米になるのか、どのようなおそばになるのか心配していましたが、お米はどれも美味しい。特にゆめぴりかの特徴でもある、柔らかさ・粘りがあり、高温で登熟しますと、若干餅の香りもしますが、そうした特徴もあり、どれも大変美味しいお米になりました。やはり北空知産のお米は美味しいと実感いたしました。
その中でも、北竜町が１位となりました。
食べた感想ですが、３つの中で、若干さっぱりとした口当たりですが、甘みがあって食べやすいと実感いたしました。どのお米も美味しいということで、生産者の皆さんの賜物とあると思いました。
新そばは、どれも風味が良くて、良いそばだと思いました。
タレをつけずに食べると、より風味のよさを感じました。麺の切り方が太かったり細かったりでそれぞれ個性がありましたが、どれも大変美味しくいただきました。
日本酒は、同じ彗星という品種を使いながら、酒蔵も水も異なり、仕込み方も違い、それぞれ独特のものになっています。三者三様の味わいだと感じております。
北竜町産の『龍神 特別純米』が優勝となりました。比較的甘みがあってフルーティなお酒で、普段お酒を飲まない方でも、美味しく飲めるような日本酒だと思います。さすがに、『日本酒アワード 2023』でグランプリを受賞したお酒だなと感じました。
三者三様でどちらも良いお酒だと思いますので、お買い求めの際は、三本まとめてお買い上げいただき、飲み比べを楽しんでいただければと思います。
最後になりますが、このうまいっしょグランプリの準備をしていただいている事務局の皆様、本当にお疲れ様でした。
１１月ということで、今年は１か月ほどありますが、皆さんにとって、健康で良い年で締めくくられますよう、そして輝かしい新年を迎えられますようご祈念申し上げます。
来年こそは、１位をとるぞという意気込みをお互いに誓い合って、最後の講評とさせていただきます。本日は、どうもありがとうございました」。
７．閉会挨拶：３町営農改善推進協議会副会長・きたそらち農業協同組合北竜地区代表理事・北清裕邦 様
「３町うまいっしょグランプリ、滞りなく終了という運びとなりました。段取りをいただいた産業課の皆さん、ありがとうございました。
今年は高温でなかなか大変な年だなぁと感じてました。お盆過ぎ、８月１７日の台風７号の強風で、田んぼの稲がかなり倒れてしまいました。これからさぁ登熟だぞという時に倒れてしまい、これはちょっとくず米が多いのかなと見ていました。しかし、蓋を開けてみると、例年作とちょっといいぐらいかなと言うことで安堵しています。
今年は自然には逆らえないというか、自然と一緒に農業を続けていくのかなと改めて感じさせていただいた年となりました。来年こそは、もっといい気象経過で素晴らしい出来秋を迎えたいと思う次第であります。
この３町うまいっしょグランプリ、雨竜町も沼田町も北竜町も農産物は変わりなく美味しいと対外的にも自慢できます。どうかこの３町の繋がりが、それぞれの地域の農家の糧になるようなそんな活動を期待しています。
今日は、北竜町の三冠達成に感謝し、今年も残り少ない日々を大切に楽しく過ごしていきたいと思います。
今日お集まりいただいて、うまいっしょグランプリが最後までできましたことを心から感謝申し上げて、閉会の挨拶といたします。今日は大変ありがとうございました」と、北清 地区代表理事の閉会のご挨拶でした。
３町それぞれの地域の自然の恵みの中で、愛情いっぱいに育てられたお米・そば・日本酒の素晴らしさ、偉大さ！
それぞれの個性豊かな美味しさを味わい楽しむ「第７回３町うまいっしょグランプリ」に、限りない愛と感謝と祈りをこめて。。。
歴代優勝
- 第１回（2017年）お米部門：沼田町、そば部門：北竜町
- 第２回（2018年）お米部門：雨竜町、そば部門：雨竜町
- 第３回（2019年）お米部門：雨竜町、そば部門：北竜町、日本酒部門：北竜町
- 第４回（2020年）お米部門：雨竜町、そば部門：雨竜町、日本酒部門：雨竜町
- 第５回（2021年）お米部門：沼田町、そば部門：北竜町、日本酒部門：北竜町
- 第６回（2022年）お米部門：北竜町、そば部門：雨竜町、日本酒部門：雨竜町・北竜町
- 第７回（2023年）お米部門：北竜町、そば部門：北竜町、日本酒部門：北竜町
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◇ 取材・文章：寺内郁子（撮影・編集協力：寺内昇）