2025年9月3日(水)
キャリアデザインキャンプ、未来を拓く学生たちが北竜町へ
2025年夏、北海道北竜町で「キャリアデザインキャンプ」がスタートしました。全国から集まった6名の学生たちが、町の未来と自らのキャリア構築に向けて、熱い数日間を過ごします。9月1日(月)、サンフラワーパーク北竜温泉2F多目的室にて行われたオリエンテーションの様子をお届けします。

主催者・佐々木町長からの歓迎メッセージ

皆さん、こんにちは。北竜町長の佐々木です。ようこそお越しくださいました。女性4名、男性2名、合計6名の皆さんが、北竜町でのキャリア形成のために集まってくれたことに、心から感謝申し上げます。
神戸市外語大学、北海道教育大函館校、立教大学、慶應義塾大学、畿央大学、法政大学と、本当にさまざまなところから来ていただきました。ありがとうございます。
北竜町の未来を、学生の力でデザインする
このキャリアデザインキャンプは、皆さんのこれからのキャリアをデザインするための数日間です。この北竜町というフィールドを、ご自身の力を試すために存分に使ってください。
この町の人の人柄、土地柄、そして「どうして日本一のひまわりの里になったのか」。そういった部分を町民にどんどん聞いて、まずは北竜町のイメージを掴んでほしいと思います。
北竜町ができて133年。町民は133年分のキャリアを築いてきました。これは過去のキャリアです。そして今年から、北竜町は未来に向けてのキャリアを作ろうと、ようやく歩み始めました。皆さんと同じように、これからどんな町づくりをしていくかを考えていきます。
そのために、皆さんの柔軟で、時には「とんでもない」意見を聞かせてください。それが皆さんのキャリアの一環として形成されていくことを、とても嬉しく思います。
今回は「建設業」と「保育」がテーマです。昨年もワーケーション・ワーキングホリデーを利用して10名の学生さんに来ていただきましたが、それをベースに、町独自の事業として皆さんをお呼びしました。費用をご負担いただいて参加してくださる皆さんのその熱意に、大変感謝しております。皆さんのそうしたポジティブな気持ちを嬉しく思っております。
建設業や保育の現場には、若い人たちがたくさんいます。そういう人たちとどんどん話をして、お互いを高め合っていただきたい。今日から6日間、とても楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします」と佐々木町長のお言葉でした
町を支える職員と意欲あふれる学生たちの自己紹介
北竜町役場職員の皆さん

続いて、司会進行:株式会社はたらこらぼ・日下章子 代表取締役による司会進行のもと、このキャンプをサポートする町の職員の皆さんからも自己紹介がありました。
総合政策室・高橋克嘉 総合政策官や、まち未来戦略課・ 川本弥生 課長、建設課・川田昌宏 課長、こども・くらし応援課・神薮早智 課長補佐、まち未来戦略課・森千晶 参事、まち未来戦略課・長谷牧子 課長補佐、北竜町社会福祉協議会・中村道人 事務局長、一般社団法人つながる地域づくり研究所・一井暁子 代表理事、林和弘 専務理事の皆さんが、学生たちへの期待と歓迎の言葉を述べました。
高橋克嘉 総合政策官は「私たちも町の未来をどう繋げていくか、一生懸命考えています。皆さんとの交流を通じて、未来を変えていきたい」と語りました。


全国から集まった6名の学生たち

参加する学生の皆さんも、一人ひとり自己紹介。それぞれの想いを語ってくれました。
- 人口過密な地域で育ったため、地方創生や人口高齢化社会に興味を持ち、今回の活動に参加した。
北竜町の魅力として、景色が良く自然豊かで、悩んでいる時に心が洗われるような場所だと感じた. - 函館の海に囲まれた環境とは違う、山や田んぼに囲まれた北竜町の新鮮な環境を楽しみたいと考えている。北海道の様々な地域を巡りたいという思いから参加を決めた。
- 学部でコミュニティについて学んでおり、将来のキャリアを考える上で現場を知るために参加。子供の頃にひまわりを見に数回来たことがあり、運命的な出会いを感じている。
- 大学のゼミでまちづくりや地域づくりを学んでいるが、既存の研究を引き継ぐ形が多いため、ゼロから課題発見と解決のプロセスを経験したいと考え参加した。
- 看護実習で訪れた高齢化率51%の村での経験がきっかけで、住民の気持ちを大切にしながら課題解決に参加したいと思うようになり、今回の活動に参加した。
- 大学のゼミ活動で東京都多摩市の魅力を発見し、冊子として発信する活動を行った際、地域の人々に喜んでもらえた経験が嬉しく、それが参加のきっかけとなった。
北竜町の現在と未来:事業説明

北竜町まち未来戦略課 参事 森千晶さんによる、北竜町の概要と今回のキャンプの目的について説明がありました。
ひまわりの里から、未来につながるまちづくりへ
北竜町の観光の柱である「ひまわり祭り」。毎年7月下旬から8月中旬にかけて開催され、20万人近くが訪れます。町民総出で草刈りをしたり、中学生が世界のひまわりを育ててガイドをしたりと、多くの町民が関わっているのが特徴です。
地方創生事業とキャリアデザインキャンプの役割
現在、町では「北竜ひまわりホールディングスで目指す『未来につながるまちづくりプロジェクト』」を進めています。このプロジェクトは7つの柱からなり、今回のキャリアデザインキャンプは、6番目の「交流人口及び関係人口の創出・拡大深化」に位置付けられています。
今回、テーマを「建設業」と「保育」にしたのには理由があります。
- 建設業:町の就業者数は基幹産業である農業が最も多いですが、売上高では建設業の方が高いのです。建設業の人手不足解消は、町にとって重要な課題です。
- 保育 :今後、北竜町が存続していくためには、子育て世代に選ばれる町になることが不可欠です。そのためには保育士の存在が欠かせません。
私たちは、ただ人が来てほしいだけではありません。「若い人たちが生き生きと働き、学べる環境と仕組み」を整えたいのです。皆さんが体験する中で悩んだら、この「あるべき姿」を参考にしてみてください。
昨年度のインターン事業の成果と今年度への期待
昨年度は「まちのインターン事業」として、農業、建設業、役場の3分野で10名の大学生が2週間のインターンを体験しました。役場では、情報発信の弱さを課題とし、町のホームページリニューアルに関する提案をいただきました。その提案は、今年度のリニューアルに実際に活かされています。
今年度の皆さんの提案も、町の施策や建設業、保育園に必ずや良い影響を与えてくれるものと信じています。皆さんの提案を、私たちは本当に楽しみにしています」と説明された森参事です。

6名の学生さんたちのフレッシュで柔軟な発想が、北竜町の明るく輝ける未来の架け橋となる偉大なるキャリアデザインキャンプ2025に、限りない愛と感謝と祈りを込めて!
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