2024年7月1日(月)
6月28日(金)14:30〜、北竜消防団(中山成幸 団長)の北竜消防演習が北竜町役場北側駐車場にて開催。その後17:00〜、懇親会が北竜町公民館大ホールにて行われました。
令和6年度北竜消防演習
北竜消防団各分団及び北竜支署の連携を密にし、北竜町内の総合消防力の発揮と消防技術の演練に務め、もって消防人の士気を高揚し、あわせて地域住民の防火意識の普及向上を期することを目的としています。
- 主催:深川地区消防組合 北竜消防団
深川地区消防組合 深川消防署北竜支署 - 後援:北竜消防団連合後援会
- 協力:北海道警察旭川方面深川警察署
北竜町交通安全指導員会
北竜町立やわら保育園 - 参加隊名:深川地区消防組合 北竜消防団第1分団
深川地区消防組合 北竜消防団第2分団
深川地区消防組合 深川消防署北竜支署 - 会場 :北竜町役場 北側駐車場
ナレーション:4名の女性消防団員
1.オープニングセレモニー
園児による「防火の歌」
やわら保育園幼年消防クラブ園児による「防火の歌」。
お揃いの法被をまとい、小さな纏を振りかざして「防火の歌」を歌う可愛い園児たち!
園児による「防火の誓い」
そして園児二人で登場!
「けいれい!」
「ぼくたち、わたしたちは、ぜったいに火遊びはしません!」
「けいれい!」と大きな声で誓いの言葉を宣誓!
2.開会式準備
- 人員機械器具点検報告:各隊長 ⇒ 副指揮官 ⇒ 総指揮官
- 総指揮官指示:総指揮官・鵜飼孝志 氏
3.開会式
開会の言葉:副指揮官・藤井明紀 氏
国旗に敬礼
消防物故者に対する黙祷
人員報告 総指揮官・鵜飼孝志 氏
総監挨拶:総監・佐々木康宏 氏(北竜町長)
「本日ここに、歴史と伝統ある、令和6年度北竜消防演習が、多数のご来賓を迎え、盛大に開催されますことに心よりお喜び申し上げます。
この栄えある消防演習に対し、中山団長指揮のもと、平素より地域の予防消防業務において、昼夜を問わず、町民の生命財産の補填のため、多大なご尽力をいただいております。
消防団員の皆様には、深い敬意と感謝を申し上げますとともに、連日の訓練の成果を遺憾なく発揮されまして、本演習が盛会裏に終了されますことをご期待申し上げます。
さて、近年の異常気象は常態化し、地震や台風をはじめ、雪害、竜巻、集中豪雨による土砂崩れなど、自然災害による被害は跡を絶たず、多くの人命や財産が失われている状況にあります。
消防機関は、日常的に発生する災害はもちろんのこと、地震や風水害による自然災害や車両事故、国民保護による有事への対応等、時代の背景に応じた様々な対応が求められ、その期待は増々大きくなってきているところです。
北竜町といたしましても、昨年度は、碧水地区のサイレンの更新、地震に強い防火水槽2基を設置する等、消防強化に向け取り組んでいます。
災害が発生した際は、職団員の皆様が、近代消防装備を活用し、訓練により培われた技術をもって、迅速に対応していただき、地域住民の負託に応えていただきますよう改めてお願い申し上げます。
結びに、本演習にご協力を頂いております消防後援会並びに交通安全指導員の皆様、本日演習に華を添えていただきました、やわら保育園幼年消防クラブの皆さんに心から感謝と御礼を申し上げます。
来賓各位、本日ご臨席賜りましたご来賓の皆様の益々のご健勝を心からお祈り申し上げ、演習にあたってのご挨拶とさせていただきます。終わります」と、ご挨拶された佐々木総監。
観閲
閉式
演習
規律訓練
- 中隊長:第2分団・部長・鈴木公洋 氏
- 第1小隊(17名):小隊長・第1分団・班長・小松修 氏
- 第2小隊(17名):小隊長・第2分団・班長・辻洋平 氏
消防ポンプ操法(水無し操法)
- 第1分団(小型ポンプ):手びろめによる二重巻きホース1線延長・班長・高田昌幸 氏
- 第2分団(小型ポンプ):手びろめによる二重巻きホース1線延長・班長・山外明人 氏
- 第1分団(泉竜号):手びろめによる二重巻きホース1線延長・班長・藤田大輔 氏
- 第2分団(鍾竜号):手びろめによる二重巻きホース1線延長・班長・朝倉億法 氏
捜索訓練
【想定】
- 日時:令和6年6月28日(金)午後3時50分
- 覚知:119番
- 場所:北竜町合同庁舎付近
- 気象状況:風向き:南西 風速:10/ms 湿度:45%
【ドローン操作解説:深川消防署北竜支署・数馬崇克 支署長】
「ドローン1台に対して、コントローラー2台で運用。1台は操縦、1台は偵察カメラの操作をしています。
令和4年度(2022年)に、消防団設備整備補助金を活用して、災害用ドローンを購入しました。令和5年(2023年)4月に北竜消防団にドローン班を設置しました。災害時に、団員と職員とで合同で対応にあたるということで設置しています。
主な活動としては、捜索、火災における延焼箇所の特定、面積の特定、町に5箇所程ある土砂災害の危険箇所の偵察、水害等の自然災害時の要救助者の確認等で使用することとしています。
本日の捜索訓練は、一連の流れを御覧いただきたいと思います。
こちらにモニターを設置していますが、通常は消防車両内にモニターを設置して、指揮本部がそれを確認しながら偵察します。
今回は、そのモニター部分をこちらのテレビに繋いで、どういう形で偵察しているのかを皆さんに見ていただきたいと思います。宜しくお願いいたします」と、数馬支署長から説明されました。
【要領】
北竜支署通信指令員は、和地区において山菜取り中に行方不明になったとの通報を受信した。直ちにサイレンを吹鳴し、消防団及び支署の車両に出動を命ずる。
- 出動指令は、サイレン(招集)による
- 出動車両は、赤色回転灯を点灯しサイレンを吹鳴して走行する
- 車両の走行速度は、一般の法定速度以下で走行する
- 総指揮官の指示で捜索を開始する
- ドローン班は、ドローンにより捜索を行う
- 交通整理は、警察官及び交通指導員による
- 捜索終了は、総指揮官の無線で指示する
一斉放水
今回、実際に放水する場所で「北竜町防災備蓄倉庫建設工事」が行われているため、実際の放水は行われませんでした。
分列行進
行進は団本部、第1分団団員、第2分団団員、そして車両隊は、大型水槽車「司竜号」、水槽付消防ポンプ自動車「真竜号」、消防ポンプ自動車CD-Ⅱ型「泉竜号」、消防ポンプ自動車CD−Ⅱ型「鍾竜号」小型動力ポンプ付積載車「幸竜号」と続きます。
閉会式
統監講評:統監・中山成幸 氏
「ご来賓各位には、今日の総合演習をご観覧いただき、誠にありがとうございます。
団員の皆様には、先日の訓練の成果を十分に発揮され、所定の成果をあげられたものと考えます。
また、本日の演習を通じて、災害に対応した技術の習得、並びにチームワークの向上などに、大きな効果があったものと考えます。
我々消防団員は、この演習を期に、もっとも身近な防災機関として、地域住民の負託に応えるべくさらに精進を重ね、災害に立ち向かう覚悟であります。
結びに、この北竜町が災害のない、明るく住みよい町になることを願い、またご来賓各位には、今後さらにご指導くださいますようお願い申し上げ講評とします。終わります!」
来賓祝辞:北竜町議会議長・中村尚一 氏
「本日は好天に恵まれ、大勢の関係各位のご来賓のご臨席のもと、令和6年度北竜消防演習が、滞りなく盛会裏に開催されましたこと誠におめでとうございます。こころからお喜び申し上げます。
団員の皆様におかれましては、事前訓練を経て、そして今日何かとご多忙の中、出頭されておりますことにお礼を申し上げます。
本年は、中山団長を中心にしながら、分団活動はもとより、消防団の活動に向けて、皆様方のご尽力をいただきますよう、改めてお願い申し上げます。
佐々木町長におかれましては、町長になっての初めての消防行事ということで、総監という任務を滞りなく遂行され、大変お疲れ様でした。
今後も町民の安心安全のために北竜消防団のために色々とご尽力いただけるようお力添えをお願い申し上げます。
またやわら保育園園児『ひまわりぐみ』『さくらぐみ』の23名による『幼年消防クラブ』園児たち。10年を超えるの皆様方のご指導によりまして、大きな声での『防火の歌』『防火の誓い』、そして照れが入った『けいれい!』で、毎回見るたびにほっこりとしてなんとも言えない気持ちになります。今日もそんな感じで見させていただきました。
規律訓練をはじめ、一連の訓練を大変ご苦労さまでした。訓練の成果もあったと思いますが、素晴らしい出来だったと思います。
特に本年は、模擬火災訓練に変えまして、ドローンによる捜索活動訓練が行われております。
近年捜索活動は、あまりありませんが、かつては恵岱別ダム周辺、雨竜川沿いなど捜索活動をした経験があります。徒歩よる捜索活動には限界がありまして、最終的にはヘリコプターによって発見されたということがあります。上空からの捜索は有効であると思います。最近は、熊の出没が非常に問題となっております。山林で捜索となりますと一刻一秒を争う状況になります。
また、今年は泉竜号が更新されることとなっております。防火水槽等々様々な形の資機材の整備が成されております。
日頃からの訓練を通じまして、いつ何時起こるかわかない防火・防災のためにご尽力いただけるようお願い申し上げます。そして被害が最小限に食い止められるように願っております。
結びに、この演習を通じて、町民の皆様には防火・防災の意識をさらに積み上げていただき、火災のない災害のないことを願い、北竜消防団の益々のご発展とご参加の皆様のご健勝をご祈念申し上げご挨拶とさせていただきます。今日は大変お疲れさまでした。おめでとうございます」と、中村 議長。
北海道警察旭川方面深川警察署・近藤不二彦 署長
深川警察署・近藤不二彦 署長が所用で参加不可のため、大島誠司 沼田分庁舎所長が祝辞を代読されました。
「本日ここに、北竜消防演習が盛大に挙行されますことを心からお祝い申し上げます。
また皆様には日頃より警察行政について、深いご理解とご協力を賜り、厚くお礼を申し上げます。
輝かしい展望と歴史を持つ北竜消防団の皆様におかれましては、多忙な本業の傍ら、深い郷土愛顧の精神と多せいな正義感をもって、火災や災害から住民の生命と財産を守るという崇高な職務に精励されているというそのご苦労に対し、深く敬意を表するものです。
先ほどの総指揮官のもと規律訓練、ポンプ操法、捜索訓練、分列行進に至るまで拝見いたしましたが、皆さんの士気高く威風堂々とした規律ある有志に接し、誠に頼もしくかつ力強く感じました。
近年は全国的に大規模な自然災害や事故が頻発し、道内においても異常気象に起因する災害が増加傾向にあります。今後は従来にも増して、困難な消防活動や救急救命活動など皆様の活動の場が増加することも懸念されるところです。
どうぞ皆様におかれましては、引き続き高い士気を献寿していただいき、さらなる便宜の向上に励まれ、住民の期待と信頼に応えていただきたいとお願い申し上げます。
地域住民の生命・身体・財産を守りという職責を果たす為、我々警察も日頃から皆様と緊密な連携を保ち、地域住民の安全安心のため一層努力してまいりたいと思います。
結びに、消防団員、消防関係各位、並びに本日ご臨席の皆様のご健勝を申し上げ祝辞といたします。
令和6年6月28日、旭川方面深川警察署長 近藤不二彦
国旗に敬礼
閉会の言葉 :副指揮官・山本光也 氏
「以上をもちまして、令和6年度北竜消防演習を終了いたします」。
総指揮官に敬礼:総指揮官・鵜飼孝志 氏
この後、北竜町公民館2階大ホールにて、懇親会が開催されました。
町民の安心安全な生活と生命を守り抜き、厳しい訓練と努力を重ねる北竜消防団員の尊い魂に、限りない愛と感謝と祈りをこめて。。。
令和6年度 北竜消防演習計画書
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◇ 取材・文章:寺内郁子(撮影・編集協力:寺内昇)