2020年2月20日(木)
令和2年2月10日(月)、サンフラワーパーク北竜温泉多目的ホールにて、農事組合法人ほのか第6期定期総会が開催されました。
板垣義一 監事の司会・進行により総会がスタート
開会挨拶:水谷茂樹 代表理事
「あっという間に6年間が終わってしまいました。法人は、6年目から曲がり角に入ると言われています。慣れてきて、妥協をしたり、諦めたり。我が法人は、どうなるかわかりませんが、曲がり角の年を乗り越えました。
坂巻さんも構成員となり、少しは楽になるかなということで、本格的に7年目を迎えることができました。
今回のスペシャルゲストは、6年前『ほのか』設立以来、農業委員会にいて、力を貸してくださった北竜町役場産業課・長谷牧子 課長補佐です。そして来賓として、JAきたそらち北竜支所のお世話になっている関係者の方々、経理士小島会計の方々をお招きいたしました」と水谷代表理事。
来賓紹介
・JAきたそらち北竜支所・星野忠雄 支所長、北竜町役場産業課・長谷牧子 課長補佐、JAきたそらち北竜支所金融共済課・太田久志 課長、JAきたそらち北竜支所資材課・武田裕二 課長、JAきたそらち北竜支所営農課・川本知弘 課長、税理士法人小島会計・小島拓也 代表社員、税理士法人小島会計・岡崎健一 様
税理士法人小島会計・小島拓也 代表社員のお話
「現在、法人の組織化が見直され・注目されています。全道各地の農家を訪問し、お話を聞いていると、皆さんが言われるのは、一戸法人の限界に来ているということです。法人として、しっかりとした組織を作りたいという話が多数出ています。今、相談内容の殆どが、『組織の作り方』がメインになっています。その組織化がなかなかできないのです。
『ほのか』は組織化がしっかりしている
『ほのか』の素晴らしいところのひとつは、この組織化がしっかりと成り立っていることです。『ほのか』さんのように、組織図を作り組織経営することが求められています。
『ほのか』は『ボトムアップ』
もうひとつ感じるところは、『ほのか』は、トップダウンではなく、『ボトムアップ』であるということです。
代表の水谷さんが、『こうやれ』という雰囲気ではなくて、みんなで『ほのか』を作っていっていることです。これが、他の農家には中々できないことです。『ほのか』法人の凄さはここにあると思います。
今後このまま継続して、モデルケースになるような『法人』を作っていただきたいと思います。これは、代表一人ではできないことで、皆さんのボトムアップがあってこそできることです。これからも、良い法人を作っていただきたいと思います。今後とも宜しくお願いいたします」と、ほのか法人の素晴らしい強みをお話された小島代表です。
議長選任
坂巻裕人さんが議長に選任され、令和1年度事業報告・貸借対照表・損益計算書・剰余金処分案、令和2年度事業計画、雑穀(いなきび)生産組合の役員選出などについての報告と話し合いが行われました。
書記・議事録署名委員の指名
・南口良一さん、中山幸太郎さん、山田のぞみさん
報告事項
1.畑作組合での表彰
・2月7日に、アグリサポート畑作生産組合総会にて、「ほのか」が表彰を受賞
2.北海道優良米生産出荷共励会の受賞
・生産グループとして、北竜町美葉牛営農組合が優良米で最優秀賞受賞(2月末、札幌にて授賞式)
議事
1.議案第1号
・令和1年度事業報告・貸借対照表・損益計算書・剰余金処分案について。並びに監査報告
令和1年事業報告:中山成幸 理事より説明
<令和1年(2019年)概要>
・2月 4日 第5期定期総会
・3月 3日 温床場除雪・リース開始〜7日終了
・3月 8日 塩見建設除雪スタート ハウス立て〜16日除雪・はハウス立て終了
・4月14日 メロン1棟目定植(合計13棟定植)、水稲播種スタート〜21日終了
・4月23日 水田耕起スタート
・5月 5日 ひまわり油播種
・5月10日 ひまわりナッツ播種
・5月17日 田植えスタート、小豆播種
・5月19日 大豆播種〜20日
・5月25日 いなきび播種〜26日
・5月26日 田植え終了
・5月29日 そば播種〜31日
・6月 8日 景観ひまわり播種
・6月14日 酪農学園農業実習
・7月12日 酪農学園農業実習
・7月22日 中学生農業研修
・7月28日 農協観光体験ツアー
・8月 6日 東京イヌア・美瑛リブレ来訪
・8月 7日 農協観光体験ツアー
・8月 8日 清水ひまわり(北竜町観光大使)来訪
・9月 2日 ひまわりナッツ収穫〜4日
・9月17日 いなきび収穫、ひまわり油収穫
・9月18日 稲刈りスタート〜10月11日
・10月2日 酪農学園農業実習
・10月16日 小豆収穫〜18日
・10月25日 ひまわりナッツ選別〜29日
吉田喜一郎納屋改修工事、沼ノ沢川橋工事完成、尻無し川橋工事完成
・12月22日 年末総会・忘年会
<生産状況>
・水稲合計:10,741a (きたくりん:7423a、ななつぼし:5,134a、ゆめぴりか:4,865a)
・畑作作物: 3,689a (大豆、そば、ひまわり油、メロン、ひまわりナッツ、秋小麦、いなきび、小豆)
貸借対照表・損益計算書・剰余金処分(案):加葉田研 理事より説明
初めて収入合計2億円を突破。
・収入合計:203百万円 (水稲:147百万円、畑作:15百万円、作業受託:12百万円、雑収入:29百万円)
・当期利益剰余金:6.7百万円
監査報告:山田光春監事より報告
2.議案第2号
・令和2年度事業計画について
・除雪について
3.議案3号
・雑穀(いなきび)生産組合の役員選出
代表理事の推薦により、雑穀(いなきび)生産組合の役員に森島朝夫さんが選任されました。
各議案とも全会一致で承認されました。
4.その他:水谷茂樹 代表理事より説明
後継者・経営者不足問題について
北海道の農業法人では、若い農業者が育たず、後継者不足になっているという問題が生じています。「ほのか」では、若い後継者に期待し、次の3年後を考慮しながらやっていきたいと思います。
収入保険の検討について
収入保険・農業共済の比較については、シミュレーションを重ね、深く検討した上で、加入の是非を決定したていきたい、とのお話です。
議長退任・閉会
滞りなく、無事総会が終了となりました。この後、懇親会が開催されました。
壮大なる底力と協力のもと、笑顔で農業を楽しむほのかの皆さん。。。
設立6年後に、年間2億円を超える収入合計を生み出した農事組合法人「ほのか」の偉大なるパワーに、大いなる尊敬と感謝と祈りをこめて。。。
その他の写真
・令和1年度 農事組合法人 ほのか定期総会(第6期)の写真(28枚)はこちら >>
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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子