桜岡町内会(さくらおかちょうないかい)

2013/09/16 16:03 に 寺内昇 が投稿   [ 2014/06/20 3:41 に更新しました ]
〒078-2503 北海道雨竜郡北竜町和(字和の境界線) 

概要                                                      会長のお話    元気いっぱい    風景    関連ページ    Top ▲

 町内会名  桜岡 町内会(さくらおか)
 戸数 / 人口  55戸 / 138名(9月1日現在)
 高齢者数 / 高齢化率  40名 / 29% (9月1日現在)
  班数  5班


谷本明 会長のお話                                          概要    元気いっぱい    風景    関連ページ    Top ▲

谷本明 会長 桜岡町内会・谷本明会長(66歳)にお話を伺いました。

・和市街地の5町内会の内のひとつで、JAきたそらち北竜支所、和駐在所、和保育園、竜泉寺、弘徳寺、禅林寺などがあります。
・桜岡町内会は、5班に分かれていて、55戸138人。高齢者(65歳以上)は40人で高齢化率29%
・農業を営む人は殆どいなくなり、若い人や子どもたちも数えるほどしかいません。勤め人が多い町内会です
・50代の方が比較的多く、町の役場、又は近隣の町で働いています
・行事を行っても、出席する人々も限られてきています

行事
<町内会>
 ・パークゴルフ大会:毎年7月に開催で、今年で12回目。参加者15~20人
 ・ビールパーティ:夏の中心的イベントで参加者およそ40人
 ・町民体育大会:8月下旬開催。雨で大会が中止になっても、「ひまわり青年会館」で親睦会を行っています
 ・年末の総会:年間の決算と新年度の予算の報告発表が行われる為、新年会の開催はありません。役員は1年交替制、総会で決定されます

<老人クラブ> ふれあい交流会・総会が開催され、食事やゲームをして楽しみます
<婦人部> 集まって町内の清掃をしています

町役場との情報共有

・町長が率先して町民に気軽に声をかけ、町民の声に耳を傾けてくださるので、意見が言い易くてありがたい状況です
・町内会長会議が年に何回か開かれていて、その時に町内の問題を提出し、話し合いが行われています
・行政懇談会で意見交換などが行われており、課題や問題点については、町がしっかりと対応してくれています


町内会が抱える課題

町内会には、高齢かつ単身で生活していらっしゃる方が増え始め、ご夫婦でお住まいでも足腰の不自由な方も増えていらっしゃいます。日常品の買い物や、介護ヘルパーの派遣など高齢者の方々への対応について今後考慮すべきことが増えていくと思います。

町への想い
ヘルシーウォーキング 北竜町は比較的大きな災害も少なく、綺麗でいい町です。また、いざという時の町民の人々の一致団結力は、とても強いです。同期会などを開催しては、同級生が集合し親睦を深めています。また還暦のお祝いには、その年の厄年の町民の方々に、厄祓いの意味をこめて、紅白のお餅が配られます。

「私達夫婦はスポーツが趣味。身体を動かすことが大好きで、一日最低1万歩は歩いています。パークゴルフ、フットパス、マラソン、歩くスキーなど。元旦マラソンから始まり一年を通して夫婦一緒に楽しんでいます」と運動を通して、人々との繋がり、交流をご夫婦で楽しんでいらっしゃる谷本さんです。
息子さんが、今年札幌から北竜町に戻られて「北竜ひまわり整骨院」を開業。アスレチックトレーニングから高齢者の方々の治療まで、北竜町の元気の源になっています。

将来の夢

「運動して健康で長生きしたいですね」と優しい笑顔でお話くださった谷本会長。いつも明るくお元気な谷本さんと奥様は「健康と癒やしの町・北竜町」の理想的なご夫婦であり、とっても素敵な仲睦ましいお二人です。


元気いっぱい                                                    概要    会長のお話    風景    関連ページ    Top ▲

桜岡町内会で頑張っている藤信清彦さん(34歳)を、谷本会長に紹介していただきました。

 藤信清彦さん(34歳)のお話
藤信清彦さん
藤信清彦さんは、北竜町生まれ、北竜町育ち、和保育園、真竜小学校、北竜中学校を卒業後、深川西高校へ進学。高校卒業後、滝川市の建築設備会社へ就職。7年の勤務を経て、北竜町へ戻り、(株)北興建設に勤務し、現在8年目を迎えます。

(株)北興建設の社員として北竜町の道路・河川管理、公営住宅などの建築・管理に町中を走り回ります。
さらに、冬期は、特定非営利活動法人NPOひまわりに出向して、町の生命線である道路などの除排雪業務を遂行。
夏期は、B&G海洋センターの指定管理者をNPOひまわりが受託していることから、教育委員会主催の様々なイベントに指導員として参加しています(藤信さんは、アクアインストラクター有資格者)。

 何事も楽しむ心をもって!

いままでやってきたことで一番大変だったことはという質問に対して、
「大変なことは沢山ありますが、大変な分だけ楽しんでやっています」

ヘルシーウォーキング ・楽しいイベントとしては、商工会青年部として参加する、夏の「わんぱく夏まつり」、冬の「ゆきんこまつり」です
・北竜町の子どもたちにいい思い出をつくってあげたいという想いが、町の若者達に強い。自分たちには、小さい頃の楽しかった思い出が心にあります。自分たちが町の先輩からしてもらったことを、今の子供達にできる限りやってあげて、楽しい思い出を作ってあげたいと思います
・イベントがマンネリ化しないように、仲間でいろいろアイデアを出し合って、変化のある楽しいイベントを考えて実行しています。若い人たちが賛同し、様々なイベントが盛り上がってきています
・最近、仲間の間でいろんな意見が飛び交います。その中で「自分たちの町は、こんなに楽しい、いい町なんだよ。自分たちが自ら楽しんでいけば、自然と楽しい町となり、子供達に楽しさが伝わっていくよ」と、話しています

自分たちが楽しめる町に、自分たちがしていけばいい。「何かをしなければいけない」のではなくて、楽しいことをすればいいと思っています。毎日の積み重ねの中で、自分たちが楽しく毎日を過ごしている姿を子供達に見せることが、子供達がこの町に残り、また、戻ってきてくれる大きな要因となるのではないかと思います。

 職業の枠を超えた若者たちの意見交換の場・交流
アグリファイター・ノースドラゴン
ここ4~5年の間に、農協青年部・商工青年部・役場青年部の交流が盛んです。
例えば、農繁期に、建設業から農業を手伝いに行くなど、現場同士が気軽に話してスピーディに対応する等。
また、ご当地戦隊ヒーロー「アグリファイター・ノースドラゴン」に、業種を超えて52名の若者が参加しています。

仕事には波があって人手が足りないときがあります。でも年間を通じて、ひとつの組織が人を抱えるまでの仕事はない。しかし、町全体として見ると、町には仕事があり人手が足りない。この悩み・問題を、職業・組織の枠を超えて、現場が気軽に相談できる場が大切になってきています。

この交流は、誰が音頭をとったわけでもなく、自然な成り行きで集まるようになった意見交換の場から発生したものです。上下の関係なく、ひとつの意見・アイデアに対して、自由に意見を出しあい、ぶつかり合い、交わっていく場。悩みをぶつけていく内に、なんとなく光がみえてくるようになる空間です。

職業の枠をこえて意見交換するうちに「自分に足りなものは何か」が見えてきます。いろんな商売をしている者が話し合いを通じて、問題解決の方法や取り組み方の違いに気づき、今までにない新しい方法を見つけることもあります。様々な付き合いの中から、本音も聞けるので面白いです。

 「北竜デザインくらぶ」は、硬さのない、ゆるい思考に基づいた若者の意見交換の場!
北竜町民大会
職業に関係なく若者が集い、意見交換する場として「北竜デザインくらぶ」が誕生しました。役職といった硬い役柄はおかない方針なのですが、一応「とりあえず会長」にJAきたそらち北竜支所の谷内健二さんが就任されています。

自分たちの考えを思いっきり言葉にして表現する場です。縛りも上下関係もない、ゆるい、自由な空間。みんなが同じテーブルで、それぞれの考えを交差させながら意見交換することは、ひとつのことをデザインすること。デザインする過程では、「長(トップ)」の存在はなく、ひとつの意見に対して、賛成意見・反対意見が交じり合いながら、自由に発展していきます。

顔の見えるコミュニケーションを大切にしているので、ミーティングは出席できるときに、出席できる人が集合。あくまでも趣味的な存在なので、飲食代はすべて割り勘。集まりには会計をおいていません。
今後、大きな模造紙に意見を自由に書き込んでいく「落書き」方法を提案してみたいと思います。

先日開催された「マチフェス」はそのひとつ。サンフラワーパーク北竜温泉が主催した行事ですが、「北竜デザインくらぶ」が内容の企画を担当しました。「北竜デザインくらぶ」は、事業を実施する団体ではなく、誰かが困ったときや悩んでいるときに、メンバーが職業を超えてアドバイスしたり力を貸したりする、ゆるい集まりなのです。

 「相互扶助」への原点回帰

こうした職業を超えた集まりは、突然発生したものではなく、いままで北竜町で脈々と受け継がれてきたもの、先輩たちが伝え渡してくれたものをしっかりと受け止め、それに応えていこうという考えが自然と広がってきたものです。

小さい町だからこそデザインできること。それは、町の中で職業の枠をこえて、みんなで考え、不足を補足し合い、協力しあえれば町全体が潤い成り立っていくのではないかという考えに基いています。
開拓団が原野を切り開き町を作ったときの「相互扶助の精神」という原点に戻っていく。原点回帰を、現代の流れに合わせて行うものです。

失敗ありきのゆるい集合体なので、今後「北竜デザインくらぶ」が、どのように変化し広がっていくのかはわかりません。みんなで意見を交差させながら、楽しんでやっていこうと思っています。

とキラキラと目を輝かせてお話くださった藤信清彦さん。


相互扶助
(イラスト:freepik)


こうした若者達の動きは、まさにこれからの世の流れであり、画期的なムーブメント。
この若者の集合体は、始まりも終わりもなく、失敗や成功の概念もなく、自然と考えが沸き起こり、常に活性化状態にある空間。アメーバーのように、どこを切りとっても本質が変わること無く、形をかえて変化し続ける生命体のように感じられます。

人口減少、経済の停滞、グローバリゼーションの波など、さまざまな波が見えています。
今、日本にそして北竜町に押し寄せてきている世の流れにいち早く気付き、流れをキャッチし、その流れにしっかりと乗っていこうという考えを持っている北竜町の若者たち。
時代をしっかり読んで、自分達なりに町をデザインするという考えが、北竜町の若者たちに沸き起こっているとは大変な驚きであり、実に嬉しいことです。北竜町の若者たちの頼もしさとカッコ良さをしみじみと実感した瞬間でした。


先人から受け継がれてきた尊い相互扶助の魂

業種を超えて、広がっていく若者たちの原点回帰の精神

「楽しむ心」を大切にする、カッコイイ若者たちに

限りない応援と愛と感謝をこめて。。。



風景                                                        概要    会長のお話    元気いっぱい    関連ページ    Top ▲

桜岡町内会の風景 
桜岡町内会の風景・町道など


桜岡町内会の地図 
桜岡町内会の風景(GoogleMapと連動


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◇ 撮影・編集=寺内昇  取材・文=寺内郁子 (撮影・取材:2013年9月)