2017年8月7日(月)
8月2日(水)、JAひまわり(愛知県豊川市)総合企画部企画課・木村恭子さん、JA愛知中央会(愛知県名古屋市)経営指導部・坂本将一さんが、JAきたそらち北竜支所を訪れ、黄倉良二・元組合長、星野忠雄 支所長が対応されました。
JAきたそらち北竜支所にて(撮影:2017年8月2日)
JAひまわりは、愛知県豊川市に拠点を置く農業協同組合。組合員数34,000名超、職員数500名超、貯金残高2,950億円近い、大規模な農協です。
JAひまわりと北竜町とは、北竜町農業協同組合が単独農協の頃、1991年8月3日に姉妹農協提携の調印を締結。
その後、JAきたそらちに合併後は、交流が途絶えていました。今年、北竜ひまわりライス生産組合が、第46回日本農業賞 大賞受賞をきっかけに、JAひまわりとJAきたそらち北竜支所との交流がスタートしました。
ミーティング模様
この度、北竜町ひまわりまつり125周年の記念の年に、坂本さん・木村さんのお二人がJAきたそらち北竜支所を訪れ、黄倉良二 元代表理事組合長、星野忠雄 支所長と交流されました。
JAひまわり(愛知県豊川市)総合企画部企画課・木村恭子さん
JA愛知中央会(愛知県名古屋市)経営指導部・坂本将一さん
お話は、単独農協時代のJAひまわりとの歴史の数々が、黄倉良二さんにより語られました。
右:黄倉良二 元代表理事組合長、左:北竜支所・星野忠雄 支所長
その話のひとつに、農協が合併してJAひまわりが誕生するときに、新しい農協の名前を決める経緯があります。
新聞で北海道北竜町のひまわりの記事に出会い、調査が始まり、最終的に合併した農協の新しい名前が「ひまわり」に決定されとのことです。北竜町とのご縁を感じるお話しです。
ひまわりの湯呑み
そして、黄倉良二さんより、農協の本来の在り方について貴重なお話をいただきました。
黄倉良二 元代表理事組合長
▶ 農業協同組合の基本理念とは「分かち合い」
日本がこれまで熟成して、そして現在衰えつつある協同組合運動。イギリスのロッチデール原則に基づき、日本が培ってきた協同組合運動会の構築は、世界に誇れるものです。
「助け合い」という言葉は、上下関係からくるもので、協同組合の基本理念は上位関係ではない。このことは、大切なポイント「重要な理念」となります。
協同組合は、上下関係よりもっと深い理念「分かち合い」があり100年続いています。これを深く紐解いていくと、助け合いではなく、分かち合いの理念があることがわかります。
▶ 農協の役割:「農協はどんな事をやってますか」という質問にどう応えますか?
農協の仕事は、「あなたの最も大切な生命・食糧・環境・暮らしを守り育む」ことです。極めて深い理念です。
▶ 農業の基本:「農業とはなんですか?」
農業の基本とは「人間の安全な食糧を生産すること」です。
その農家の地域の歴史が重要です。食べていただく人々の生命を守る食糧を生産するために、何を行ってきたのか、そしてそれが、その地域の農家の歴史を物語ります。
「天と地と水、そして百姓の魂」これらが結合して、救われる人間の生命。
何百年もの間、百姓は、次の世代に、少しでも良い土を残そうと努力を積み重ねています。天と地、そして最も大切なものは、水。生命を守るという魂が結合して成り立つものが農業です。
人間の生命を守り育む農業の本質について、熱く語ってくださった黄倉良二さんのお話に、お二人は、深くうなずき感動されていました。
尚、来月9月には、JAひまわり&JAきたそらち青年部北竜支部との交流が予定されているとのことです。
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そして、お二人がプレゼントしてくださったお土産は、愛知県名産品・東三河の「変わり種えびせん是蔵」。愛知の特産品である、地元の海の幸・山の幸・季節の野菜を薄焼きせんべいにしたものです。
豊川市産のたまねぎをはじめ、豊橋市のきゃべつ、奥三河地方のとまと、新城市の梅、渥美町のあおさの5種類セット。丹精込めて育てられた野菜や魚貝類をなどを独自の製法で100%自社工場で製造されたオリジナルせんべい。東三河の色んな味巡りが楽しめます。
愛知県豊川市の名産
愛知県名産品・東三河の「変わり種えびせん是蔵」
この後、ひまわりの里への場所を移動し、夕刻から行なわれる「ひまわりフェスタ」に参加。JAきたそらち・黄倉良二 元代表理事組合長、JAきたそらち・北清裕邦 北竜地区代表理事、北竜ひまわりライス生産組合・川村 功 さん 組合長、JAきたそらち北竜支所・星野忠雄 支所長、その他大勢の方々とともに、美味しいお酒を飲み交わし、皆さんと楽しいひとときを過ごされました。
ひまわりフラワーフェスタ
「食べものはいのち」の魂が受け継がれ、
「分かち合いの精神」が尊い歴史を紡いていく、素晴らしき農協の交流に、
限りない愛と感謝と祈りをこめて。。。
開花中の稲@北竜町美葉牛(撮影:2017年8月1日)
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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子