北竜町開拓記念式並びに功労者表彰式 2012

2012/05/20 6:12 に 寺内昇 が投稿   [ 2019/05/20 19:03 に更新しました ]
2012年5月21日(月)

5月17日(木)、今年2012年に、北竜町・開町120年を迎えます。北竜町誕生のおける10回目の辰年。この記念すべき年における、北竜町開拓記念式が執り行われました。

◆ 開拓記念式

昨日の雨で心配された天候も、晴天に恵まれました。豊満な水がたっぷりと張られた田んぼの水面は、さざなみ立ち、吹き抜ける強い風でざわめいています。

すべての水田を見守るかのようにそびえ立つ開拓記念碑を前に、真竜神社・松田克雄宮司の祝詞が厳粛に奏上されました。


写真:田植前の圃場    写真:開拓記念碑
左:田植前の圃場  右:開拓記念碑  (撮影:2012年5月17日)

写真:記念式    写真:お供え
左:記念式  右:お供え


20名を超える北竜町を代表する要職の方々による玉串奉奠(たまぐしほうてん) が取り交わされました。


写真:玉串奉奠
玉串奉奠・佐野豊町長


そして、場所を北竜町老人福祉センターに移し、功労者表彰式が行われました。


写真:功労者表彰式    写真:中村道人 総務課長
左:功労者表彰式  右:司会の中村道人 総務課長(右)

佐野豊町長のご挨拶です。

「北竜町は、明治26年(1892年)に開拓の鍬がおろされてから、120年という記念すべき年を迎えることとなりました。この間多くの先人達が、積雪寒冷の厳しい自然条件に耐えて、幾多の困難を乗り越えて、今日の建設の為に心血を注がれ、今日の豊かな北竜町の礎を築かれたのであります。
本日の開拓記念日にあたり、今日の北竜町の礎を築かれました多くの先人のご労苦と叡智、不屈の開拓精神に対し、深甚なる敬意と感謝を表しますとともに、ご隣席頂いた皆さんをはじめ、町民各位の弛まぬご努力、ご協力に対し深く感謝と御礼を申し上げます」


写真:佐野豊 町長ご挨拶
佐野豊 町長ご挨拶



◆ 平成24年度功労者表彰者

佐野豊町長より、北竜町表彰条例に基づき、表彰状が読み上げられ、記念品と共に授与されました。

    一般町勢功労者 西野陽一様
    北竜町長として、長年にわたり地方自治の進展と北竜町の発展に寄与されました。

    「西野陽一様、あなたは、昭和41年より北竜町役場の奉職以来、企画課長などを歴任され、開基100年記念典や北竜温泉の設立にご尽力をいただきました。平成11年から助役として、2期5年間、並びに平成16年から町長として、2期8年に渡り歴任され、通算45年の長きに渡り、健全な地方自治の進展と北竜町の発展に寄与された功績は誠に顕著であります」

    治安消防功労者 伊藤博章様:
    消防団院として、長年にわたり防火消火活動に尽力を頂き、団長としてご指導にあたり、団員の資質向上にあたられました。

    「伊藤博章様、あなたは、昭和48年北竜消防団入団以来、37年以上の長年にわたり、火災予防活動や消火活動など常に第一線でご活躍をいただきました。この間、平成12年より、北竜消防副団長さらには平成16年より平成22年まで団長として団員の資質向上や消防施設の整備、消防体制の発展にも多大なご尽力をいただいた功績は誠に顕著であります」

    交通安全功労者 川本富美子様、宮脇美和子様:
    長年にわたり、交通安全運動推進員としてご尽力を頂き、毎日子供たちの登校、交通事故防止、交通安全の推進に寄与されました。

    「川本富美子様、宮脇美和子様、 あなたは、昭和63年より平成15年まで交通安全指導員として、さらに平成15年より平成24年まで交通安全推進員として長年に渡り、指導委員会及び推進委員会の発展に寄与されました。この間毎日、児童生徒の現地の登校登園の街頭指導や各団体への交通事故防止活動啓蒙や実践、さらに交通安全の推進に多大なご尽力をいただいた功績は誠に顕著であります」

「4人の方々の長年のご功労に対し、敬意と感謝を申し上げます。また、北竜町に多額の御寄付を頂きました、西野前町長さんの御心に、深くお礼と感謝を申し上げます」


◆農業後継者就農奨励金贈呈者

農業後継者就農奨励金とは、ひまわりバンク育成基金条例に基づくもので、学業終了後、農業就農者としてただちに就業された方、農業以外の職業に従事した後、Uターンして後継者として就農された方、就農後2か年以上就農された方に贈られます。

本年度対象となる方々です。

    板谷営農組合・伊藤直人 様
    西川営農組合・岸本寛貴 様
    美葉牛営農組合・伊藤守恭 様


佐野豊町長から、暖かい励ましのお言葉です。

「3人の方々は、それぞれ立派な後継者として、活躍されており、地域においての大いに期待されている方々です。
後継者として就農された皆さんには、農業を一生の仕事として選択され、夢と希望をもって勢力的に就農されておりますが、現在農業を取り巻く環境は大変厳しい状況にあります。
健康に十分従事され、豊かな教養を高められ、担い手として堅実な農業経営に励まれますことをご期待申し上げます」


◆ 来賓ご祝辞

続いて、来賓者を代表し、北竜町議会議長・佐々木康宏様からご祝辞を戴き、表彰者それぞれの方々の長年に渡る偉大なる功績に対し、深い敬意と感謝の想いが述べられました。

「120年前の明治26年は、日本の俳句文学において正岡子規が最も輝いた年です。
正岡子規のお母さん八重さんが残された言葉に『ほんとに豊かよね、私達は便利の代わりに、豊かさをなくしちゃたわよね』効率ばかりを追い求め、心を置き去りにした現代においても、同じような感じがします。
佐野町長が、北竜に『豊かさ』の実現を誓っております。
町民が一願となって、121年目の北竜町のため前進を心から願いまして、私からの祝辞とさせていただきます」

最後に、受賞者を代表して、西野陽一様より、これまでの皆さんのあたたかいご指導ご協力に対し、深い感謝とお礼の謝辞が述べられました。


佐々木康宏 議会議長    西野陽一 前町長
左:佐々木康宏 議会議長  右:西野陽一 前町長

写真:受賞の皆さん    写真:受賞の皆さん
左(右より):西野陽一様、川本富美子様、宮脇美和子様、伊藤博章様
右(右より):伊藤直人 様、岸本寛貴 様、伊藤守恭 様


明治26年(1892年)5月、千葉県印旛郡埜原村から渡道された

吉植庄一郎氏を団長とする25戸の開拓移民団によって、

この北竜の地に開拓の鍬がおろされてから120年の歳月。



北竜町の地に命を吹きこんで下さった先人達の偉大なる魂

度重なる困難を乗り越えて、120年の時を超えて今尚、

たゆまぬ努力によって、受け継ぎ、導いてくださった畏敬なる人々に

限りない尊敬と感謝と祈りをこめて。。。


写真:町を彩る鮮やかな花達
町を彩る鮮やかな花達


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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子


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