2012年4月12日(木)
東日本大震災の被災地復興に向けて、発生から1か月後の2011年4月には、大手コンビニエンス・ストアの移動販売車が稼働し始めました。買い物拠点が奪われた被災地のライフラインとして、パンやおにぎりをはじめ、生活必需品などおよそ100品目以上を車に乗せて販売するものです。
こうした被災地支援の移動販売車が切っ掛けとなり、買物困難者対策や高齢者支援を目的とした移動販売車の取り組みが、全国的に少しずつ広がってきました。
2011年5月に、セブンイレブンジャパンの「セブンあんしんお届け便」が、全国に先駆けて茨城県でスタート。さらに、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクスなど「コンビニ四天王」と呼ばれる大手コンビニエンスストアが相次ぎ動き始めました。
北海道では、移動販売の「セブンあんしんお届け便」が、2012年3月1日より比布町にて、初めて運用を開始しています。
そのような時代を反映して、北竜町でも先月の3月から、「生鮮市」がスタートしました。
隔週で開催される「生鮮市」は、火曜日は和地区の「有馬酒店」、水曜日は碧水地区の「セイコーマートへきすい」で開催されています。開催時間は、14:00~16:00までの2時間ちょっと。
北竜町における「生鮮市」は、株式会社 深川地方卸売市場(溝口信義 社長)と有馬酒店(有馬昌志 代表)、セイコーマートへきすい(干場正 代表)の業務提携による取り組みです。
(株)深川地方卸売市場のトラックと有馬酒店さん(撮影:2012年4月10日)
(株)深川地方卸売市場は、1915年(大正4年)に創業、今年で97年目を迎えます。これまでに、北空知の卸売市場の拠点として、地域住民の食生活を支えてきました。
2004年からスタートした「土曜市」は、深川駅の西隣で、毎週土曜日・午前11時~午後2時頃まで開催されています。
「土曜市」は一般に開放されていて、たくさんのお店が出店し、多くの人々で賑わっています。お店によっては、11時前に店開きするところもあるようです。
左:加工品の数々 右:ニンジン、山芋など
2012年4月10日(火)、今週の火曜日は、「有馬酒店」の日です。
「有馬酒店」のお店の前に設けられたコーナーには、ずらりと並んだたくさんの鮮魚や新鮮な野菜。
13:30頃、有馬酒店の店先に張られた青いテント。卸売市場の大型トラックからは、たくさんの鮮魚や成果物が降ろされます。深川地方卸売市場の関係者6名によるてきぱきとした作業で、あっという間にたくさんの生鮮食品が見事に並べられました。
大賑わいの生鮮市
14時オープンにもかかわらず、13時50分頃にはたくさんの町民の方々が集まってきました。
お刺身用生魚、干し魚、漬け魚、加工品、新鮮な野菜や果物などなど、種類も豊富。新鮮な上にお安いということで、ついついあれもこれもと、買い物かごがいっぱいに・・・
「いらっしゃい!いらっしゃい!生きのいい魚だよ!よってらっしゃい、みてらっしゃい!」威勢のいい声が飛び交い、古き良き時代を垣間見るようなシーンの数々。。。
普段、車が使えず、歩いて買い物に出かける高齢者の方々。こんなに新鮮な魚や野菜や果物に出会えるチャンスは滅多に訪れません。そんな方々には、実に嬉しいワクワクドキドキのお買い物です。
左:仙台いちご 右:鮮魚たち
左:店長の有馬昌志さん 右:佐野町長も視察
訪れた町民の人々の明るい挨拶、
美味しいものに出会った喜び、
活気あふれる掛け声、
笑顔あふれ、喜びが広がる
生鮮食品が取り持つ「しあわせの市場」に
大いなる愛と感謝と笑顔をこめて。。。
有馬酒店の軒先を飾る「西洋シャクナゲ」
◆ 今後の北竜町における「新鮮市」開催スケジュール
・北竜町カレンダー
◆ 有馬酒店(有馬昌志 代表)
北海道雨竜郡北竜町字和3-1
Tel:0164-34-2415
◆ セイコーマートへきすい(干場正 代表)
北海道雨竜郡北竜町字碧水6-1
Tel:0164-34-3224
◆ (株)深川地方卸売市場(溝口信義 代表)
北海道深川市1条6番18号
Tel:0164-23-2181
◆ 関連記事
・深川地方卸売市場の全面協力による「生鮮市」@セイコーマートへきすい(北竜町)(2012年4月19日)
◆ 参考ページ
・土曜市(株式会社 深川地方卸売市場)
・被災地復興に向けてセブン-イレブン初の移動販売車が始動(2011年4月13日)PDF
・『セブンあんしんお届け便』スタート!5/18(水) 全国に先駆けて、茨城県で本格稼動(2011年5月12日)PDF
・初の四輪駆動車を採用 雪道に対応北海道初の移動販売を開始(2012年2月20日)PDF
◇ いくこ&のぼる
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