北竜町の各種団体・企業・飲食店など > 2012年2月21日(火)
2月14日(火)、この日はバレンタインデー。世界中で愛を叫ぶ日。北竜町では、北竜町文化連盟サークルである「民舞みずほ会」と「北竜カラオケ同好会」の方々が、「認知症高齢者グループホーム碧水(へきすい)」を慰問され、素晴らしい民舞と演歌に乗せて「大人の愛」を熱演してくださいました。
今回のイベントは、「グループホーム碧水」開設4年目にして初めて実現したもの。地域の人々との繋がりが形になった最初の一歩です。
見とれ聞き入っていらっしゃる方々は、一緒に口ずさんだり、
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認知症高齢者グループホーム碧水(特定非営利活動法人 リスペクト)翌日、施設長の及川雅裕さん(57歳)に、お忙しい中時間を戴きお話を伺いました。及川さんは雨竜町のご出身。大学を卒業後、雨竜町の老人ホームに勤務され、ケアマネージャーの資格をお持ちです。また、滝川市介護認定審査会の審査委員も10年ほど勤められていて、福祉全般に精通された方です。
グループホーム碧水は、株式会社北興建設(北竜町)代表取締役社長の藤井雅仁さんが、「お世話になったこの町のお役に立つことがしたい」という、北竜町を愛する熱い想いからスタートしました。 ▶「リスペクト」はひまわりの花言葉「敬慕」この法人名「リスペクト」は、北竜町の花である「ひまわり」の花言葉「敬慕(Love and respect)」から名付けられたそうです。「私は愛と尊敬をもって、あなたをみつめています。あなたは素晴らしい!」・・・日本一のひまわりの里を誇る北竜町で、敬い慕う心を抱いて、人々を見守り続ける「グループホーム碧水(NPO法人 リスペクト)」です。 ▶ 施設概要入居条件としては、認知症の診断を受けている65歳以上の高齢者の方(若年性認知症の方は40歳以上)で、介護認定審査会において要支援2又は要介護1~5に認定されている方、少人数による共同生活ができる方、が挙げられています。介護職員の勤務は、基本的には1日8時間で、夜勤を含めたシフト制。介護保険法では、要介護者3人に対して、ケアスタッフ1人以上と定められています。グループホーム碧水では、9人のご利用者様に対して、シフト制で7名のスタッフによる介護サービスが行われています。 サービスは、身体介護・家事援助・レクリエーション・健康管理など、日常生活における様々な介護・援助です。医療的ケアは、週1回の正看護師によるバイタルチェックが行われています。 施設は、全室個室で9部屋(1室12.42平方メートル・約7.7畳)は、洗面台付き。共同スペースは、浴室、トイレ。そしてダイニング・リビングには、及川さんこだわりの「対面式のキッチン」が設置されています。ご利用者がお料理できることはもちろんのこと、スタッフがリビングでくつろぐご利用者を見守りながら、一日の温かな食事のお料理ができるのです。
毎日変化に富んだ食事メニューを考えだすのは至難の技。そんな介護職員さんのご苦労の数だけ愛情がたっぷりこめられたお料理の数々・・・そして食堂の大きなテーブルを囲んで皆さん一緒に美味しい食事タイム。自宅のリビングルームで過ごしているような、ゆったりとした暖かさが感じられる空間です。 ▶ 施設の特徴「メディカルフットセラピー」この施設のサービスで特徴となっているものが、心と身体をケアしていく「メディカルフットセラピー」を行なっていることです。フットセラピー、ハンドセラピー、ヒーリングタッチセラピー、呼吸法などによって、心と身体をリラックスさせていくものです。施設長の及川さんは、ご自身が「メディカルフットセラピスト(NPO法人 日本フットセラピスト協会が認定するメディカルフットセラピスト会員)」です。現在は、マナフラフットトレーナーである深津百合香さんが、月1回ほど施設に訪れて、足裏マッサージなどで皆さんの心と身体のリラクゼーションを施されていらっしゃいます。
▶ 小規模多機能型居宅介護に取り組むことが及川さんの将来の希望及川さんは、日常生活をさらに変化あるものにして活性化させるためにも、これから先、小規模多機能型居宅介護を取り入れられたら、と考られていらっしゃいます。小規模多機能型居宅介護とは、必要に応じてデイサービス、ショートステイ、訪問介護の3種類の介護サービスを自由に利用することができるサービスです。2004年4月の介護保健制度改正により創設された、地域密着型サービスのひとつ。介護が必要となった高齢者(主に認知症高齢者)が、地域において今までの生活環境を維持できるように「通い」「訪問」「泊まり」の3つのサービスを一体として、24時間切れ間なく利用することができます。1事業所あたり登録人数が25人以下となっています。 このサービスを選択した場合、介護度によって1か月あたりの利用料が定額となっているので、3つのサービスの利用時間を自由に決めることができるという利点が存在します。例えば、通常のデイサービスを利用した場合、送迎バスを利用する都合上、ご利用者の希望によってサービス利用途中で帰宅することはなかなかできません。 しかし、小規模多機能居宅介護の場合は、比較的自由にご利用者に適した便宜をはかることができるのです。 ▶ 施設長・及川さんが大切にしている想いは「感謝する心」及川さんは「人に感謝する気持ち、人を大事にする気持ちをもっていくことが大切だと思っています。自分たちだけでやってるのではなくて、利用者さんあっての私達です。相手に対して『してあげている』という気持ちをもっていては介護は成り立たなくなるのです。感謝の気持ちをもって介護していくという介護者の想いと言葉が大切であり、そのことがすべてに反映されていくのだと考えています」と想いを込めてお話くださいました。及川さんは、雪の降った毎朝に1時間以上、グループホームと高齢者向け公営住宅の間の雪を、小型ショベルカーを巧みに操縦して除雪して下さっています。お陰さまで高齢者向け住宅には、大雪にもかかわらず、いつも明るい陽射しが差し込んでいます。その利他のお心遣いに心より感謝いたします。 創設者・藤井さん 実践者・及川さん 介護をされている皆さん 地域の皆さん
◆ 認知症高齢者グループホーム碧水・経営主体:特定非営利活動法人 リスペクト・代表者:理事長 藤井雅仁 ・住所:〒078-2503 北海道雨竜郡北竜町字碧水15番地2(地図はこちら) ・電話(Fax):0164-34-3788 ・施設長:及川雅裕 ・開設年月日:2008年11月17日 ・建築構造:防火構造木造平屋建て ・居室数:全室個室9部屋(1室床面積:12.42平方メートル(約7.7畳)) ・居室内備品等: 収納スペース(押し入れ)・緊急呼び出し装置・照明器具・暖房設備・洗面台・ 冷房専用エアコン・テレビアンテナ端子・防火カーテン ・リビング兼食堂:68.52平方メートル(約42.3畳) ・トイレ:共同トイレ4か所 ・浴室兼脱衣室:ユニットバス1.25坪 ・消防設備:自動火災報知機・火災通報装置システム・煙感知器・消火器 |