議員コラム

　稲刈りも終わり、今年も無事に一年が終わったこの頃ですが、ここ二、三年秋の天候に恵まれなかったため、スムーズな収穫作業が出来なかった水田が見られました。

　ある農業者の方が何としても水田を乾かすんだとの思いから、無謀とも思われますが七月十一日に水田の水を落としたのです。幼穂形成期を迎えて、これから深水にして冷害危険期を乗り切る時なのに、当人は週間天気予報を見たら良い天気が続いていたからとの事でした。

　その後、機械で水切りをし、七月の下旬にはどこでも歩けるぐらいに乾き、傍めで見ていても水を入れたらとも思いましたが、農業者は悪循環を断ち切りたいと思いが強く、畦畔の近くは、乾き過ぎて減収になっても仕方ないとの決意でした。

　幸いなことに七月の下旬から収穫まで一週間ぐらいの間隔で適度な雨が降ったおかげで大きな減収にはならず、豊作で終わりました。
　収穫後の当人の話として、途中何度か水を入れようか迷ったこともあったようですが雨に肋けられたとのことでした。
　ついつい収量のことを考えると乾き過ぎは避けようとしますが、乾かそうとの信念が良い結果となって表れたものと思います。（山本）

     
左：北竜町豊穣の秋　　              右：山本剛嗣（やまもとこうじ）さん

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