7 北竜町の観光施設:③ ひまわりの里

7 北竜町の観光施設:③  ひまわりの里

③ ひまわりの里

国道275号線と道々増毛稲田線の交差点を北に1.5kmに位置する。板谷地区内に総面積(ひまわり畑ノンノの森、駐車場等)も含め2.8haのひまわりの里がある。

昭和55年に農協婦人部が家庭用の健康オイルとして1戸1アール運動を展開した、当時生産調整があり転作田にひまわりの作付けが可能となり、町から作付け助成を出し農協は収穫した種の買い取り助成を出し、昭和55年当初4.2haの作付けから昭和60年には10倍の42haとひまわりの作付けが一気に増えた。昭和63年に本町史上記録にない大雨によりひまわりの収穫前にして大被害を受けた。もう我が町からひまわりの花が消えてしまうかと危惧された。しかし、10年近く頑張ってきた思いもありその後も継続してひまわりの作付けが行われた。

平成元年現在のひまわりの里(北雨農地開発事業による開畑)に土地を所有していた沢山和一郎さんの耕作地6haが高齢化に加え病気で入院するため、何とか管理して欲しいと申出があり、そこで当時の担当者が、青年層に声をかけたところ、若者が立ち上がり、冬の間に各青年組織と会合を重ねた。

雪が融けると農家は一斉に多忙になり1日だけなら何とかしようと決着した。5月1日(日曜日)午前5時にひまわりの里に集合し農協青年部はトラクター10数台を運転し、そこに商工会青年部と各職場職員が分散して肥料や種入れ役などを努め見事1日で6haの耕起から播種まで成し遂げた。

この場所がひまわりの里のメインの畑となり平成9年に隈研吾氏(新国立競技場を設計者)が来町した折りに語ったことは「北竜町はランドスケープ(景観)が素晴らしい。これを生かしたまちづくりをするべき」と提言を頂いた。単にひまわりが咲いているだけでなく緩やかな傾斜が感動呼ぶ。ここは素晴らしいところだからそれを生かして21世紀のリーダーとなるような町づくりを目指してほしい・・・と絶賛した!

町が農地を借り受けひまわりの里を造成していたが、その後平成16年に町が買収し平成18年より23.1haに拡大している。この土地は、国道から見てなだらかな丘になっており、ひまわりは東に向いて花が咲くため黄色に染まる絶景風景となっている。このひまわり畑は日本最大面積となる。

 

前ページへ    目次へ    次ページへ
jaJA