2022年5月17日(火)
北竜町内の約80町の圃場で農業を営んでいらっしゃる高田幸喜さん(46歳)の農地で、今年、初めて「乾田直播栽培」が行われています。
「乾田直播栽培」の作付面積は4町ほどで、品種は、北海道の気候に適した直播米「えみまる」。低温苗立ち性や耐病性に優れ、直播栽培の普及拡大が期待される新品種とのことです(参考:北海道米LOVE)。
乾田直播栽培
乾田直藩栽培は代かきをせず、水稲栽培に比べて、省力化、コスト削減につながる技術です。
レーザー均平機を使用し圃場を均平化し、播種・鎮圧・種子の覆土作業を実施。その後、水入れ、除草剤散布、苗の育成を行います。
耕起作業・圃場の均平化
圃場の均平化は、苗立ち、水管理、雑草対策に重要とされています。
レーザー均平機
排土板に取り付けられた受光器で、 レーザー発光器から照射されたレーザーを基準高とし、受光器が高さを検出し、油圧 コントローラを介して排土板の高さを一定に制御します。
今回の作業によって、圃場の高低差は3cm以下とのことです。
播種作業:グレーンドリルによる播種
直播米「えみまる」
種子投入
播種
鎮圧作業・種子の覆土作業
安定した苗立ち・漏水対策を目的として、「ケンブリッジローラ」による鎮圧作業を行います。
高田幸喜さんとジョンディアトラクター6175M
ジョンディアトラクター(John Deere 6175M)を手足のように乗りこなす高田幸喜さん。
水入れ作業
水入れの後、除草剤を散布し、出芽を待ちます。
今回初挑戦の取り組みの中で機械の不具合など試行錯誤の困難を乗り越え、果敢に挑んで切り開いていく新たな乾田直播栽培に、限りない愛と感謝と祈りをこめて。。。
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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子