2022年3月15日(火)
3月12日(土)09:40〜、北竜町立 北竜中学校 第75回卒業証書授与式が行われました。
北竜町立 北竜中学校
卒業証書授与式会場(体育館)
今年も新型コロナウイル感染対策により、規模縮小や時間短縮の借置がとられる中、13名の卒業生達が大切な思い出を胸に、尊い月日を過ごした学び舎を巣立っていきました。
未来に輝け北中の友!
全生徒によるモザイクアート
会場となる体育館には、全校生徒による手づくり「モザイクアート」が飾られていました。モザイク画は、細かいピースにカットして、ピースを張り合わせひとつの絵模様を表現するアート。
息をのむほどの素晴らしい作品に、訪れたご家族の方々が魅了され、心引き寄せられて、しばし見入っていらっしゃいました。
できない状況下でも新たに切り開いていく
全校合唱ができないため、「できない状況下でも新たに切り開いていくたくましさと活力」が身につくことを目指し、先生方によるアイディアを出し合ったミーティングで、松野友迪 先生が発案されました。
全校生徒32人が心を込めて一つの作品を制作
絵柄は、卒業生のシルエット、名前、ひまわりが描かれています。このモザイク画は、全校生徒32人(1年生・10人、2年生・9人、3年生・13人)で取り組んだ作品。
全員にA3紙2枚が配布され、各紙には細かく区切られた正方形と、そのマス目の色の指定が書かれています。生徒たちは、そのマス目毎に着色(黒・紫・青・水色・緑・赤・黄の7色・白は空白)しました。
卒業生の喜び・感謝・希望・決意などの熱い想い
生徒達は、完成図を知らされずに、約2週間ほどかけて着色作業を実施。その後、全員分の着色された64枚の紙を台紙に組み合わせて貼り付けて、素晴らしい作品が完成!
在校生の卒業生に対するお祝いや感謝の心、そして卒業生の喜び・感謝・希望・決意などの熱い想いが込められた作品です。
卒業生作品「アルコールディスペンサー」「篆刻(てんこく)」
さらに、卒業生作品として、「アルコールディスペンサー」「篆刻(てんこく・石に名前を彫る)」が展示。
技術の授業で制作した「アルコールディスペンサー」
卒業記念「篆刻」
北竜町立 北竜中学校 第75回卒業証書授与式
卒業生入場
開会式の辞:佐々木篤 教頭先生
国歌・校歌
国歌・校歌については、斉唱せず、演奏を聴く形式となりました。
学事報告
学事報告、記念品授与、来賓紹介においては、式の時間を短縮するために書面にて実施されました。
祝電披露
通路に掲示される形となりました。
祝辞は、書面となりました。
北竜町・佐野豊 町長 祝辞
「卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
保護者の皆様におかれましては、お子様のご卒業誠におめでとうございます。義務教育終了という大きな節目を迎え、大きくたくましく心身ともに成長されたお姿をご覧になり、喜びもひとしおのことと存じます。心よりお祝い申し上げます。
さて、卒業生の皆さん、皆さんは義務教育を終え、これからは、自らの道を自ら切り開き、歩んでいくこととなります。
あるときは楽しく、またあるときは辛く厳しいかもしれません。自らが迷ったときには、ご両親や友人に助けを求めることもあるかもしれません。 そのようなときには遠慮なく助けを求めて下さい。きっと素晴らしいアドバイスが得られます。
今後の皆さんの成長を誰もが待ち望んでいます。頑張って下さい。
結びになりますが、校長先生をはじめとする職員や地域の皆様のご苦労、並びにご尽力に感謝と敬意を申し上げますとともに、これから新らたなステップを踏み出す卒業生の皆さんの更なる飛躍を祈念して、メッセージと致します。
令和4年3月12日 北竜町長 佐野豊」
北竜町教育委員会 告辞
「卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんは、平成31年4月に北竜中学校に入学して以来3年間、熱心に学業や生徒会活動、部活動、学校行事等に励み、全教育課程を修了することが出来ました。この3年間の努力が今日の皆さんの輝かしい姿にあらわれています。
保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。様々な経験を積み重ねながら成長されるお子様の姿に、一喜一憂された3年間だったと推察いたします。心も体も大きく揺れ動くこの期間は保護者の温かい支えが子ども達にとっては何よりの励みだったに違いありません。今後も成長を見守っていただきますようお願いします。
卒業生にとって今年度は、栽培した世界のひまわりの様子を動画配信するなど、新たな取り組みに挑戦した年でもありました。学校祭では、3年生が中心となって、コロナに負けず楽しもうという雰囲気を創り出し、全校生徒が一丸となって、学校祭に取り組む姿は、何より輝いて見えました。また、修学旅行では、青森県や函館市で、施設見学や製作体験、自主研修などをかけがえのない仲間と行うことができ、中学校生活の大切な思い出として胸に刻まれたと思います。
本日、皆さんは中学校を卒業されますが、新たに始まる生活は、今まで以上に責任と自覚が求められます。また、様々な試練や困難に出会うこともあるかと思いますが、これまで培ってきた自分自身の良さや持ち味を活かして、勇気を持って前進してください。
皆さんが将来、色々な立場で北竜町や日本、世界の平和と発展のため大いに活躍されることを願っています。
最後になりましたが、これまで温かく教え導いていただきました教職員の皆様、学校の教育に対し大なるご支援ご協力をいただきました保護者の皆様、地域の皆様に心から感謝を申し上げ、北竜中学校第75回卒業式の北竜町教育委員会告辞といたします。
令和4年3月12日 北竟町教育委員会」
北竜中学校PTA・道下剛 会長 祝辞
「厳しかった寒さが和らぎ、春の訪れを感じられるようになった今日。北竜中学校第75回卒業式にあたり保護者を代表致しまして、一言お祝いのご挨拶を述べさせていただきます。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。そして保護者、ご家族の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。
皆さんがこうして卒業式を迎えられたことをPTA会長としても、また保護者としても大変嬉しく感じております。
卒業生の皆さんは、この三年間色々な出来事があったことでしょう。楽しい行事にこころ弾む日もあれば、憂うつで登校する足取りが重い日もあったと思います。陸上記録会、学校祭、宿泊研修、沖縄には行けなかったけれど青森まで行った修学旅行、中体連に吹奏楽コンクール、仲間と一緒に過ごした貴重な時間がたくさん頭に浮かんでくるのではないでしょうか。
親目線で申しますと、この前入学したばかりと思っていた子供たちが、今日卒業という節目を迎えられたという事、あっという間の三年間だと感じております。
さて、これから新たな世界、新たな社会にまた一歩進んでいくこととなる卒業生の皆さん。今後の人生は、楽なことばかりではなく、たくさんの困難にぶつかる場面がでてくることと思います。たとえ、不安になる場面に遭遇したとしても、中学校生活での様々な経験と北竜中学校の卒業生としての誇りをもち胸を張り、自信をもって、歩んでいただきたいと思います。
最後になりますが、校長先生をはじめ、先生方には子どもたちの個性を尊重しながら、楽しく、時には厳しく、ご指導をしてくださり誠にありがとうございました。
卒業生の皆さんの今後のご健勝とご活躍を心からお祈り申し上げ、お祝いの言葉とさせて頂きます。
令和4年3月12日 北竜中学校PTA会長 道下剛」
卒業証書授与
保護者と在校生が見守る中、卒業生13人が、一人一人ゆっくりと壇上に上がり、小玉剛 校長より卒業証書を受け取りました。
学校長式辞:小玉剛 校長先生
「厳しい冬も終わりを告げ、冷たい雨が春の訪れを覚える今日の佳き日に、北竜町立中学校の第75回目の卒業生として、本校を巣立っていく3年生の皆さん、卒業おめでとう。心からお祝いを申し上げます。
本来であれば、心に染み渡る合唱団が響き渡る卒業式ですが、今年の卒業式も縮小せざるを得ない卒業式となりました。大変申し訳ありません。お祝いの気持ちを伝えたいという多くの人々を代表して挨拶をいたします。
今、皆さんが手にした卒業証書。これは、皆さんが学習、部活動や生徒会活動等、様々なことに挑戦し成長してきたことの証であり、この3年間、9年間の義務教育を立派に果たし終えた証拠です。
ただ、忘れてはならないのは、ここまで成長できたのは、自分一人の力ではないということです。地域の皆さん、先生方、先輩や友達、関わった多くの人々の支えがあり、そして何よりも保護者の家族の皆さんの深い愛情を受けて成長してきたのです。
そのことへの感謝の気持ちを忘れないでほしいと思います。
私は、皆さんと出会って1年という短い間でしたが、先輩からしっかりと伝統を受け継ぎ、落ち着いて楽しい学校を築いてくれたことを本当に感謝しています。
学校全体を常に牽引してくれた生徒会、日常記録会・学校祭の行事でも最上級生として働き、笑顔でよく働いていたひまわり栽培活動、どの場面でも3年生の皆さんが、しっかりとリーダーシップを発揮し、より良い学校作りに務めてくれたお陰だと思います。私もまた、皆さんに「ありがとう」の言葉を贈ります。
そんな皆さんに、旅立ちの餞(はなむけ)として、私から二つのお話をします。
ひとつは、『出逢いを大切にしてほしい』ということです。
皆さんはこれから広い世界へと旅立ちます。これから出会う沢山の人々を大事にしてください。それは、自分自身を大切にすることに繋がるからです。誰かに優しくすることは、巡り巡って自分を助けてくれる人を増やしていくことです。
これからは、今まで感じたこともない不安や苛立ちがでてくるかもしれません。そんな時、周りの人がきっと支えてくれます。大丈夫!最後は家族がいます。安心して前進してください。
二つ目は『未来をつくる人になってほしい』。
コロナウイルスやAIの発達により、社会は劇的に変化しています。こんな時だからこそ、何かを与えられることを待っていてはいけません。一人ひとりが自ら考え、仲間と力を結集させて、ワクワクするような新しい未来を築いていってほしいと思います。
皆さんならきっとできます。皆さんの活躍を願っています。
終わりになりましたが、保護者の皆様、これまで深い愛情を注ぎ、ご苦労ご努力されてこれられたことと思います。立派に成長し、今日を迎え卒業されたことを心からお祝い申し上げます。
また、この3年間、本校の教育に対しまして、ご理解とご協力を頂きましたことに感謝申し上げます。今後とも、ご支援いただきますよう、宜しくお願いいたします」と、のべられた小玉校長先生の貴重な御言葉です。
送別・惜別の言葉
送辞「送別の言葉」在校生代表 藤井杏樹さん
「厳しい寒さがまだ残りつつも、徐々に春の訪れが感じられ、ここ北竜町には新たな一歩を踏み出す季節が訪れました。今日、この良き日に、三年間の中学校生活の全課程を終えた卒業の皆さん、ご卒業おめでとうございます。在校生一同、心からお祝い申し上げます。
今から三年前、この北竜中学校に『期待』と『不安』を抱きながら入学されたみなさん。暑い日も、寒い日も、雪の日も、每日、当たり前のように同じ道、同じ景色を眺めながらこの学校に通ってこられました。
しかし、時が経つのはとても早く、今こうして卒業式を迎えられました。北竜中学校の生徒としてこの学校に登校されるのも今日、この日が最後ですね。今、みなさん一人ひとりの心には中学校生活三年間の色々な思い出が、次々と浮かんでいることと思います。
これまでの思い出を振り返ってみると、毎日笑顔で過ごす先輩方がいて、委員会活動や部活動といった、たくさんの活動で、私たちを引っ張ってくれました。
一緒に活動していく中で、困っているときはいつも優しく声をかけてくれるところ、指示がなくても自分から積極的に行動できるところなど、私たちがお手本とすべき姿がたくさんありました。そして、かけがえのない日々の中で、先輩方とともに学んだことが私たちを大きく成長させてくれました。
昨年は新型コロナウイルスの影響で、様々な行事が中止となってしまいましたが、今年は制限がりながらも、様々な行事を開催することができました。陸上記録会での全員リレーでは、最後の種目で疲れもあるなか、みんなでバトンをつなぎ走りきり、達成感を感じました。
ひまわり栽培では、班のリーダーとして、経験の無い私たちに丁寧に教えてくださいました。先輩方のおかげで、作業がスムーズに進み、きれいなひまわりを咲かせることができました。
学校祭では名作『ハムレット』を上演しました。迫真の演技と見事なセリフまわしで観客を魅了させていました。
そして、延期されていた合唱発表会では、三年生の皆さん が中心となり、少ない練習の中で苦労しつつも、本番では全員の心を一つにして最高の合唱を体育館いっぱいに響かせることが出来ました。
これからは、今の一年生は二年生として、新一年生の手本となれるよう、また二年生は最上級生として学校を引っ張っていけるようそれぞれ自覚を持ち、先輩方のように、たくさんの人から信頼される存在になれるよう一生懸命頑張りたいと思います。
今、希望と不安の中、それぞれの夢に向かって羽ばたこうとしています。時には辛く、苦労することがあるかもしれません。そんな時は、中学校時代を思い出し、仲間や自分を信じて、前に進んでいってください。
いよいよお別れの時が迫ってきました。卒業生のみなさん、卒業後も時には母校であるこの学校に帰って来てください。そして、私たちの憧れの先輩である、皆さんにまた会えることを楽しみにしています。
最後になりますが、卒業生皆さんのこれからのご活躍を心からお祈りし、在校生代表の言葉といたします。本当にありがとうございました。
令和4年3月12日 在校生代表 藤井杏樹」
答辞「旅立ちの言葉」卒業生代表 小菅あおいさん
「やわらかな日差しが降り注ぐ、この頃、春の訪れを感じます。このような中、本日は私たち卒業生のために式を開催していただき、ありがとうございます。
入学してから気づけば3年の月日が経ち、私たちは今、卒業を迎えています。今日までの時の流れは本当にあっという間でした。
私たちのクラスは、一人ひとりの個性が輝き、賑やかなクラスでした。私はこのクラスの空気感や何気ない日常が大好きでした。そんなみんなとの思い出で、特に心の残っているのは学校祭と修学旅行です。
学校祭では、劇『ハムレット』を3年生のみんなで創り上げました。みんなで協力し、努力した分、達成感が大きく、私自身も主役をやりきることができて、本当にうれしかったです。私たちらしい発表ができ、最後にふさわしい最高の学校祭になりました。
修学旅行では、予定していた沖縄には行けませんでしたが、青森、函館を存分に楽しむことができました。あまり乗ることのない飛行機や新幹線などに乗り、たくさん食べて、体験活動などもして、貴重な経験がたくさんできました。また、橋本先生へのサプライズや自主研修でたくさん歩き回り、自分たちだけで行動して、楽しみながらも学ぶことができ、とても充実した修学旅行でした。
また、私は部活動でもたくさんのことを得て、成長することができました。三年間バレーをやってきて、その中でうまくいかない時期があり、メンタルも弱く、泣いてしまうことがたくさんありました。ですが、チームの仲間が励まし、支えてくれたおかげで、いつの間にか乗り越えられて、そこからメンタルが少しずつ強くなりました。
チームのみんなが同じ目標にむかい、みんなで努力し、人として成長していくことができました。私自身も自分に自信がもてるようになり、バレーが楽しいと心から思えました。部活動を通して、心身共に成長することができ、仲間の大切さや物事に取り組む姿勢、自分への自信など、技術だけではなく、人として大切なことを学びました。
この他にも様々な行事や活動、新たな挑戦もして、辛かったこと、楽しかったことなどたくさんの思い出ができ、ともに成長することができました。
ですが、これは私たちだけではできません。授業や部活動で私たちを指導し、ここまで導いてくださった先生方、毎日私たちを支え、見守ってくださった保護者の皆さんがいてくれたからできたことです。本当に感謝しています。
私はこの3年間を通して、『当たり前だと思っていることが当たり前ではない』と思えるようになり、どんな些細なことで、感謝の気持ちを大切にしようと思いました。改めて、先生方や保護者の皆さん、今まで本当にありがとうございました。
そして、1・2年生の皆さん、これまでいろいろとありがとう。これからは先輩として、学校の最上級生として、ここ北竜町を、北竜中学校を盛り上げていってください。そのためにも、勉強や行事、部活動など、何ごとにも真剣に取り組んでください。そして、みんなで成長し合い、これからも良い雰囲気の学校を創り上げてください。
最後に、保育園のときからの縁で、ずっと一緒にいた3年生のみんな。このクラスは本当に一人ひとりが輝いていて、一緒にいて楽しい最高のクラスでした。困っている人がいたら助け合い、相手を想い合うことができる優しいクラスであることを私は知っています。
そして、このクラスの一人であることを誇りに思うし、このクラスのメンバーがみんなで良かったと心から思います。失敗することもあったけれど、それぞれの力を合わせ、大きな力に変え、みんなで乗り越えてきました。
4月からは、それぞれが新たな一歩を踏み出し、今までのように13人で過ごすことはできません。寂しい気持ちで一杯ですが、これから先も最高の仲間であることに変わりありません。私たちは違う道を進みますが、これまでの経験をもとに、未来へ向かい、進み続けたいと思います。
令和4年3月12日 第75回卒業生代表 小菅あおい」
閉式の辞
卒業生退場
廊下に展示された卒業記念制作「北竜絵巻」
展示されている「栄光の軌跡」
北竜に生まれ育ち、保育園・小学校・中学校の時を共に過ごした大切な仲間たち。。。
喜びも苦しみを分かち合い、助け合って、支え合いってきた、尊い15年の時の流れの中で、深く紡ぎあった大切な信頼感をしっかりと胸に抱いて、新たなる世界へと巣立っていく卒業生の皆さんに、限りない愛と感謝と祈りをこめて。。。
その他の写真
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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子