「北海道の地域社会再生と活性化」シンポジウム(札幌学院大学)で北竜町について発表されました(後編)

2011/04/21 0:17 に 寺内昇 が投稿   [ 2011/05/29 2:51 に更新しました ]
2010年10月22日(金)後編

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◆「景観形成による地域活性化―北竜町のひまわりの里づくり―」 木戸功先生(札幌学院大学人文学部准教授)・畠山千広さん(学生)


木戸功先生(札幌学院大学人文学部准教授)、学生
木戸功先生(札幌学院大学人文学部准教授)と学生


次は「景観形成による地域活性化―北竜町のひまわりの里づくり―」と題して、木戸功先生(札幌学院大学人文学部人間科学科准教授)と学生代表・畠山千広さんによる発表です。

木戸先生は、大学で「社会調査法」の講義を担当され、地域調査(フィールド・ワーク)を行っていらっしゃいます。今回、「地域におけるまちづくりの取り組み」の地域調査対象として、北竜町を選ばれました。

まず、北竜町の地理・人口・産業「ひまわりの里」づくりの概況について説明されました。
「北竜町における今回の研究は、あくまでも研究途中のものです。そのことを踏まえたうえで、生徒の報告をお聞きください」というお話の後、人文学部人間科学科フィールドワークの受講生を代表して、畠山千広さんから発表がありました。

◆学生が感じたことの発表(要旨):

「1.町民の結びつきが強いと感じました。そこには、ひまわりで地域を活性化しようとする目的があります。そして、『ひまわりまつり』における、地域の連携が強いと思います。 各種団体の準備、ボランタリー協会の活躍、町民の手によるひまわりの里の草刈りなど、これらは、町民の方々の北竜町に対する愛着が強いからだと感じました。

2.近年『ひまわりまつり』の観光客数が減少しているとのことです。私達は3班に分かれ、関係機関の方にお話を伺いました。その結果、行政・各団体・町民が、ひまわりに対する将来のあり方・考え方において、それぞれ異なる考えをもっているように思います。

3.農協婦人部の活躍があります。婦人部の方々は「家族の健康を守る」という目的が一貫してはっきりしているので、ひまわりを広めることができたと感じました。現在の活動では、味噌や豆腐の大豆加工品の製造を行っています。農作業の仕事との兼ね合いもあり、加工製造は冬の間と限定される、人手が不足している、などの問題をかかえているとのことです」

◆学生からの提案(要旨):

「1.行政と団体それぞれの役割がとてもはっきりしています。役割に囚われすぎず、柔軟性をもって、連携体制をとっていくことが必要だと感じました。

2.農協婦人部の意見を積極的に取り入れることが大切であり、女性の力の大きさを強く感じました。

3.若い人を町に呼びたいという竜トピア青年部の意見もあり、町全体で、若い人達の意見に耳を傾け、支えていくことが大切だと思いました。行政・団体・町民など町全体で、意見交換を活発にしていくことで、お互いが思っていること、感じていること、望んでいることをお互いにとことん話し合っていくことが必要だと思います」


私達は、こうした学生さんたちの素直な視点から、多くのことを学ぶことができました。北竜町は100年以上の歴史の中、様々な難題に取り組み乗り越えてきました。この先人達の偉業の中に、現在の北竜町が存在します。町は今、さらなる成長の契機を迎えているのかもしれません。



◆地域福祉の充実と住民活動の活性化(東川町)
鶴岡恒男氏(東川町ぼだい樹の会設立者)


鶴岡恒男氏(ぼだい樹の会設立者)
鶴岡恒男氏(ぼだい樹の会設立者)


最後に、鶴岡恒男氏から「地域福祉の充実と住民活動の活性化」と題する介護支援活動についてのお話がありました。鶴岡さんは、神奈川県鎌倉市から両親とともに東川町に移住され「ぼだい樹の会」という男性介護の会を設立されました。

鶴岡さんは「ぼだい樹の会」の活動についてのお話をされました。

「両親の介護の折に感じた、町民の方々の温かい人間関係が心に深く残っています。

男性介護の難しさや大変さを実感し、介護者同士が話しを聞き、助け合っていく支援活動を開始しました。料理教室、ブーケづくり、講演活動、主に訪問活動を中心に続けてきました。

『鶴岡さんが来るのが、とても楽しみだよ』と言われることが、大変嬉しいことです。

会の活動は、支援される人々と支援する人々の輪がどんどん広がっていきました。こうした支援活動の中で、歴史ある北海道人の支え合いの精神が、現代にも受け継がれているのではないかと感じました。

北海道に来て良かったです。北海道の人々に『ありがとう!』と言いたいです」


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今回、素晴らしい方々の貴重なお話を拝聴することができたことを心から感謝いたします。地域の活性化、発展のための活動の意味深さを改めて感じました。

世界中どんな地域においても、良いところ不便なところの両方が存在すると思います。今まで見ていた視点をちょっと変化させることによって、あたりまえと思っていたものが、素晴らしい宝もののように感じられることもあります。

楽しいと感じ、感動し、そして感謝する心を抱いて行動することで、留まる事の無い新しい流れが生まれてくるのではないでしょうか。。。


地域を愛し、地域の発展を願う人々の

  温かい思いやりの心が
   大きな輪(和)となって光輝くことに

     無限の愛と感謝と笑顔をこめて。。。


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「地域社会再生とは何かについて考える」北海道の地域再生と活性化に関するシンポジウム 会場@札幌学院大学(北海道江別市)
「地域社会再生とは何かについて考える」
北海道の地域再生と活性化に関するシンポジウム会場
@札幌学院大学(北海道江別市)


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