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雪の美術館(旭川市)で雪の結晶に魅入る

2014/01/06 13:34 に 寺内昇 が投稿   [ 2014/01/07 0:49 に更新しました ]
2014年1月7日(火)

旭川市にある「雪の美術館」は、
「北海道伝統美術工芸村」の中に位置する雪をテーマにした美術館。

外観は、真っ白な壁と曲線を描く独特の屋根がとても印象的で、
ビザンチィン建築様式の中世ヨーロッパのお城のよう。


「北海道伝統美術工芸村」入り口 
北海道伝統美術工芸村」入り口(撮影:2013年12月27日)


内装は、雪をイメージしたデザインでアレンジされています。
一歩中へ入ると、不思議な雪の世界
地下18mへと続く62段の螺旋階段がグルグル。。。

カフェテラス、スノークリスタルルーム、画廊、ミュージアムショップ・・・
音楽堂の天井には、油絵「北の空」が描かれていて、音楽イベントや結婚式が開催されることも。
展示されている雪の情報は、北海道大学低温科研究所の小林偵作教授の研究資料をもとに構成されています。


雪の図書室  音楽堂  2万8千号の油絵「北の空」  優佳良織の座布団に座る雪だるま 
左より:雪の図書室、音楽堂、2万8千号の油絵「北の空」
優佳良織(ゆうからおり)のマフラーを巻いて、座布団に座る雪だるま


ここに雪の美術館がつくられた理由は、
旭岳温泉地域が、特に綺麗な雪が降る場所だからです。

日本海を渡ってきた湿った空気は、北海道西部の沿岸地域で雪を降らせ、その後旭川の盆地に流れ込みます。
大雪山系の山麓に沿って1,000m以上まで上昇。
湿気をあまり含んでいない空気は、さらに冷やされることで乾いた雪となって旭岳地域に舞い降ります。
この気温が低く、湿気が少ないという気象条件が、美しい雪の結晶とパウダースノーを生む。
旭岳温泉地域の雪が、雪質日本一といわれる由縁です。

小林禎作氏は、20余年の歳月を費やし、雪のサンプルをとるため、
旭岳スキーコース中間にある天女ヶ原湿原をスノーウオッチングフィールドとして研究を続けました。
同氏は、物理学者・中谷宇吉郎氏が示した雪の結晶の形状と雲の温度・湿度に関する「中谷ダイアグラム」を拡張。 「中谷ー小林ダイアグラム」を開発し、1960年に日本気象学会賞を受賞。

また、中谷氏は、雪の結晶が、高い上空の気温・水蒸気の量・雲粒の分布などの気象条件によって、
その姿が変化することを証明しました。
中谷氏が提唱した「雪は天からの手紙」は、地上に降りてくる雪の結晶の形から、
高い空の気象の様子を知ることができることを物語っています。

日常を忘れて、しばし、摩訶不思議なスノーワールドを覗いてみては・・・
雪の女王さまになった気分で、天空からのラブレターを受け取ることができるかも?!


雪の美術館入り口  螺旋階段  雪の結晶模様  様々な雪の結晶模様 
左から:雪の美術館入り口、館内の螺旋階段、様々な雪の結晶模様


雪の美術館(北海道伝統美術工芸村)
雪の美術館・地図
 北海道旭川市南が丘3丁目1−1(国道12号線沿い)
 Tel:0166−62−2211

【休館日】無休
【開館時間】09:00〜17:00




◇ いくこ&のぼる