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有島記念館(ニセコ町)

2013/11/14 12:33 に 寺内昇 が投稿   [ 2013/11/14 12:34 に更新しました ]
2013年11月15日(金)

ニセコ町・壮大な羊蹄山をバックに佇む「有島記念館」、
前庭に広がる池には、
「逆さ蝦夷富士」優麗な姿が映り込む。

ニセコの地は、
有島武郎氏の出世作「カインの末裔」の舞台にもなった場所。
白い建物の入り口の壁にからまる蔦の真っ赤な紅葉が、
とても印象的です。


入り口  記念館  展望台  
有島記念館(ニセコ町)(撮影:2013年10月17日)


有島武郎氏は、白樺派を代表する作家。
「カインの末裔」「生まれ出づる悩み」「或る女」など、
リアリズムの虚構を極めた書籍を残しています。

記念館は、父から受け継いだニセコの農場を、
土地共有という形で小作人に無償開放した有島武郎氏に
謝恩を込めて1922年(大正11年)に建設されたもの。

館内には、有島武郎の生涯と
文学、写真、書簡、絵画などが展示されています。

自然に囲まれた公園内には、
有島武郎の銅像、噴水、花時計など設置されています。
雄大な羊蹄山を仰ぎながら、気持よくゆっくりとお散策。。。


建物入口  有島武郎の世界  館内  
記念館館内の様子


有島武郎著「カインの末裔」より引用
(羊蹄山ことマッカリヌプリについての描写)

・・・蝦夷富士といわれるマッカリヌプリの麓に続く、胆振の大草原を、
日本海から内浦湾に吹きぬける西風が、
打ち寄せる 紆濤うねり のように跡から跡から吹き払っていった。
寒い風だ。
見上げると八合目まで雪になったマッカリヌプリは、
少し頭を前にこごめて風に歯向いながら黙ったまま突立っていた。
昆布岳の斜面に小さく集った雲の魂を眼がけて、
日は沈みかかっていた。
草原の上には一本の樹木も生えていなかった。
心細いほど真直な一筋道を、
彼と彼の妻だけが、よろよろと歩く二本の立木のように動いて行った・・・


有島武郎氏の想いがひしひしと伝わってくるような記念館です。


羊蹄山を臨む
羊蹄山を臨む


有島記念館
有島記念館・地図
北海道虻田郡ニセコ町字有島57番地
Tel:0136-44-3245

【開館時間】09:00〜17:00(入館16:30まで)
【休館日】毎週月曜日及び年末年始(5月から9月は無休)
【入館料】入館料:500円 中学生:100円
【駐車場】数十台分あり


☆ いくこ&のぼる