加藤宰 団長・新年のご挨拶 2016

2016/01/03 19:28 に 寺内昇 が投稿   [ 2016/01/05 16:54 に更新しました ]
2016年1月
「北竜消防」より抜粋
広報ほくりゅう・No.605・2016年1月号


 
深川地区消防組合北竜消防団
加藤宰 団長


 平成28年の新春を迎えるにあたり町民の皆様に謹んで年頭のごあいさつを申し上げますとともに日ごろより消防行政に対しまして特段なるご理解とご協力を賜り深く感謝申し上げます。

 さて、昨年を振り返りますと、全国各地では台風や集中豪雨など自然災害の発生により多くの被害が発生しております。
 幸い北竜町内において大きな自然災害による被害はありませんでしたが、災害はいつ何処で発生するかわかりませんので、日頃から防災意思を高め、「自助」「共助」「公助」といったそれぞれの立場で積極的に災害に備えていかなければなりません。

 「自助」とは自分で自分を守ることをいいます。大規模災害が発生すると、住宅の倒壊や電気・水道・ガスなどのライフラインが使用不可能となるニとも考えられます。
 まずは、災害から自分や宗族の生命を守るために住宅の耐震性能を高め、家具などの転倒防止対策をとりライフラインが止まってもあわてることなく普段と同様の生活かおくれるように事前に準備していかなければなりません。
 昨年北竜町より非常持ち出し袋を各家庭に配布していただきましたので、災害に備え準備していただければと思います。

 災害の基本は「自助」でありますが、自分でできることにはやはり限界があります。地域の人々の中には子供・女性・年輩の方や障害を抱えた方など、自分で災害に対応することができない災害弱者の方もおります。このような方を支えるためには、それぞれの地域で防災対策をとる「共助」がとても大切となります。
 北竜町内においても、自主防災組織を立ち上げ避難訓練を実施するなど、積極的に活動されている町内会もありとてもうれしく思い、感謝しております。

 町民の生命財産を守るため、役場や消防などの行政機関が取り組んでいかなければならないことを「公助」といいます。
 近年の災害では複雑多様化の傾向を強めておりゲリラ豪雨といった風水害などによる自然災害が後を絶ちません。これからますます消防の責務は大きなものと感じています。
 北竜消防団といたしましても引き続き消防力の強化をはかり、迅速に災害対応ができるよう積 極的に取り組んで参りますので今後とも皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 最後になりますが、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げますとともに、本年が災害のない一年でありますよう心から祈念申し上げ、年頭のごあいさつとさせていただきます。


 
北竜町の朝陽(碧水地区)