燦燦ひまわり油(北竜町 X 日清オイリオグループ)商品発表

2017/02/16 19:07 に 寺内昇 が投稿   [ 2018/07/15 7:01 に更新しました ]
2017年2月17日(金)

2017年2月13日(月)、北竜町と日清オイリオグループ(株)とのコラボレーションによるひまわり油「燦燦ひまわり油(さんさんひまわりあぶら)」の新商品発表会が、ホテルポールスター札幌(札幌市)セレナード会場にて開催されました。

ホールは、100名程の関係者の方々で埋め尽くされ、同時にひまわり油を使った料理の試食もあり、盛大に行われました。新製品ひまわり油は、「燦燦ひまわり油」と命名され、容量275g(300ml)、1,620円(税込み)。
2月14日(火)より、サンフラワーパーク北竜温泉で販売。準備が整い次第、コープさっぽろ、日清オイリオグループでも販売を予定しています。


会場となった「ホテル ポールスター 札幌」(札幌市) 
「ホテル ポールスター 札幌」(札幌市)

ひまわり油商品発表会会場 
ひまわり油商品発表会会場

発表会の模様 
発表会の模様

ひまわり油商品発表会資料 
ひまわり油商品発表会資料

北海道北竜町産「燦燦ひまわり油」 
北海道北竜町産「燦燦ひまわり油」


主催者挨拶:北⻯町・佐野豊 町⻑


北⻯町・佐野豊 町⻑ 
北⻯町・佐野豊 町⻑


「今日は、日清オイリオグループ(株)食品事業本部・岡雅彦 副本部長、(株)マーケティングフォースジャパン・横山秀樹 社長、総務省地域力創造アドバイザー・曽根原久司 様、北海道空知総合振興局地域創生部・藤島京子 部長、そして、公益財団法人 北海道農業公社・竹林孝 理事長など、沢山の関係者の方々にご参加頂き、盛大に商品発表できたことに心より感謝とお礼を申し上げます。ありがとうございます。

昨年の7月、地域活性化伝道師・曽根原久司 様に北竜町での地域づくり講演を開催していただきました。その中で、日本の食用油のリーディングカンパニー・日清オイリオグループとの連携で、ひまわり油の商品開発、その販売を通じた交流人口の拡大等の協議を行って参りました。

北竜町の『国民の生命と健康を守る安全な食糧生産の町』、日清オイリオグループの『健康的で幸福な『美しい生活』(Well-Being)を提案・創造する』というコアプロミスが一致いたしまして、昨年、丁度1年前にひまわり油再生プロジェクトが立ち上がりました。

まる1年かけて、本日ひまわり油の商品発表となりました。
北竜町のひまわり油の商品名は、北竜町産『燦燦ひまわり油』です。


会場を飾る「燦燦ひまわり油」ディスプレイ 
会場を飾る「燦燦ひまわり油」ディスプレイ
(会場設営・ディスプレイ・報告会運営:(株)マーケティングフォースジャパン


『燦燦ひまわり油』は、無添加の一番搾りを使用しております。オレイン酸の含有量も80%以上、ビタミンEも豊富に含まれているオイルです。実にクオリティの高い、美味しくて、素晴らしい油が出来上がりました。

再生プロジェクトの皆さん、ひまわりを作付して頂きました生産者の皆さん、何かとご苦労をいただきましたJAの皆さん等に心から感謝と御礼を申し上げます。この後、1年間の経過について、企画振興課長より詳しくご報告させていただきますので、宜しくお願いいたします。

時同じくして、この度、北竜町の美味しいお米を栽培している『北竜ひまわりライス生産組合』が、今年度の第46回日本農業賞・大賞の受賞が決定しております。3月12日(日)に東京都渋谷区のNHKホールで授賞式が行われます。安心で安全なお米を消費者の皆さんにお届けすることが高く評価されたことと思っております。
長年美味しいお米づくりに取り組んできた生産者の皆さんに心からお慶びを申し上げます。

ひまわり油の商品発表、そして日本農業賞・大賞受賞ということで、本当に嬉しい限りです。

このひまわり油のプロジェクトにつきましても、始まってようやく1年が経過し、2年目以降につきましても、ひまわり油収量向上対策や新たなひまわり油の商品開発など、中期目標に沿って、計画的に進めて参りたいと思っておりますので、本日ご出席の皆様・関係者の皆様、今後共力強いご支援ご協力をお願い申し上げて、開会のご挨拶とさせていただきます。
本日は、誠にありがとうございます」。


会場の模様 
会場の模様


ひまわり油再生評議会発足の経緯及び活動内容の報告:北⻯町役場企画振興課・高橋利昌 課長


北⻯町役場企画振興課・高橋利昌 課長 
北⻯町役場企画振興課・高橋利昌 課長


「ひまわり油再生事業は、昨年、北竜町で開催された地域力創造アドバイザーの曽根原久司氏の講演会がきっかけとなり、日清オイリオグループとの連携により『北竜町産ひまわり油再生』の話がスタートしました。
2016年1月28日に協議会が設立。JA青年部との協議など、北竜町やひまわりに対する熱い想いをいかにアピールするかなど、繰り返し話し合いが行われてきました。

本年度のひまわり油は、オレイン酸やビタミンEを豊富に含み、様々な料理に使える希少なギフト用の油として誕生しました。

2003年(平成15年)以来、ひまわり油の製造を中止していましたが、生産者の試行錯誤の末、昨年5月に種が撒かれ、無事に発芽いたしました。6月の長雨で成長が心配されましたが、8月に無事開花したときには、感慨深いものがありました。8月の強い風に倒れることもなく、9月24日無事収穫を迎えました。

ひまわり油専用のコンバインにより収穫、その後乾燥・選別され、名寄市の工房で、焙煎・搾油が行われ、日清オイリオグループ(株) 堺事業場にて精製、手作業で瓶詰めが行われ、新製品『燦燦ひまわり油』5,370本が誕生しました。
北海道の澄み切った青空に、明るく元気に凛と咲くひまわり、そんなひまわりの油を目指していきたいと思います。


ひまわり油生産の工程:収穫・乾燥・選別 
ひまわり油生産の工程:収穫・乾燥・選別

ひまわり油生産の工程:焙煎・圧搾 
ひまわり油生産の工程:焙煎・圧搾


このプロジェクトでは、企業の職員教習としてひまわり農業体験を実施しました。オリエンテーション、5月の播種ツアー、6月の草取りツアー、9月収穫ツアー、ワークショップ等、年5回の農業研修を行ってきました(延べ4社の参加で延べ参加人数37名)。


ひまわり油と都市交通 
ひまわり油と都市交通

年間を通した農業プログラム 
年間を通した農業プログラム


・プログラムのひとつ、お米の食べ比べ昼食会


ひまわり油と年交流:北竜町独自の実施 
ひまわり油と年交流:北竜町独自の実施


・ひまわりクリスピー大会を実施


ひまわり油と年交流:北竜町独自の体験の実施 
ひまわり油と年交流:北竜町独自の体験の実施


「普段できないような体験ができた」『油の生産を体験でき、より農業について興味を持つようになった』等、参加者から数々の感想が寄せられました。


ひまわり油と年交流:より農業について興味を持つようになった(参加者) 
ひまわり油と年交流:より農業について興味を持つようになった(参加者)


今後のひまわり油再生プロジェクトについては、北竜町の地域資源を活用し、ひまわり油商品の企画改革を進め、これからも多くの方々のご協力の元、本プロジェクトを推進して参りますので、宜しくお願いいたします」と、高橋課長から説明されました。

この後、ひまわり油再生協議会発足の経緯、プロジェクトの活動内容についての詳細な説明がありました。


ひまわり油再生協議会発足の経緯、プロジェクトの活動内容 
ひまわり油再生協議会発足の経緯、プロジェクトの活動内容


完成した北竜町産『燦燦ひまわり油』は、品種『コバルト』。無添加で一番搾りのみを使用したひまわり油。ひまわり油100g当たり80g程度のオレイン酸を含有し、100g当たり50mgのビタミンEを含みます。ビタミンEは、オリーブオイルの8倍です。 クセがなく、様々な調理にも合う万能調味油との説明です。


燦燦ひまわり油の特徴 
燦燦ひまわり油の特徴


今回のプロジェクトの中で行われた農業体験研修の関するレポートとして「農業研修の目的、実施内容」、「ひまわりまつりに関する調査実施概要・来場者の実態把握・現地での実態調査・分析・検証」などについての詳しい説明がありました。


日清オイリオグループ株式会社・岡雅彦 執行役員


日清オイリオグループ株式会社・岡雅彦 執行役員 
日清オイリオグループ株式会社・岡雅彦 執行役員


「本日は、北竜町『燦燦ひまわり油』の完成披露、誠におめでとうございます。太陽を味方につけた町・北竜町の陽の光が燦燦と降り注ぐ農地で、すくすくと育ったひまわりにまさにピッタリなネーミングだと思います。

北竜町の皆様に大切に育てていたただき収穫した種子を、名寄市のひまわり工房『北の輝き』様に搾油をお願いし獲れた油を、弊社の大阪境事業場で精油にし、1本1本丁寧に仕上げてこの油になりました。油の色は、ひまわりらしい、ほんのりとした黄色が上手く残り、私共といたしましても、大変満足のいくひまわり油と思っております。

植物油についてですが、日本では約250万トンの植物油が生産されております。一番多いのは菜種油で100万トン、パーム油60万トン、大豆油40万トンになっております。全体の8割ほどが、様々な食品の加工、飲食店、ホテル等で使用されています。家庭用で人気のキャノーラ油は、一番多い菜種油になります。ひまわり油は、年間で2万トン生産されております。そのほとんどが加工用として使用されていますので、一般の家庭では、あまり使われない控えめな存在となっています。

ひまわり油は、植物油の中でも最も多く天然のビタミンEを含んでおり、優れた機能性を持っております。ビタミンEは、血液の流れを良くして活性酸素の働きを抑えたり、認知症の予防に役立つとも言われています。


北海道北竜町産ひまわり油パンフレット 
北海道北竜町産ひまわり油パンフレット


『燦燦ひまわり油』は、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールだけを減らすというオレイン酸が多く含まれています。その含有量は、オリーブオイルを凌ぐ程です。しかも風味は、あっさりと淡白で、揚げ物をすれば、素材の風味を生かしカラッと揚がるというとても優れた油です。


燦燦ひまわり油コーナー 
燦燦ひまわり油コーナー


本日『燦燦ひまわり油』発売の運びとなりましたが、振り返りますと、2015年の8月に北竜町から『ひまわり油の製造を復活させ、それを契機として、人口増加を計りたい』という要望を受けました。そこで、私共とグループ会社であります(株)マーケティングフォースジャパンと2社で、2015年10月に起ち上げられましたひまわり油再生プロジェクトに参画いたしました。

私どもが国内で販売している植物油の原料は、ほぼすべて海外からの輸入に依存しています。国産原料の使用は、ギフトセットの一部に限られています。

今回のプロジェクトのように、種子の選定から始まり、播種・栽培・刈り取り・搾油・精製・充填までのすべての工程に一貫して関わるのは、私共の会社の創業110年の歴史の中でも数少ない試みだと思います。


燦燦ひまわり油パンフレット 
燦燦ひまわり油パンフレット
黄金色に輝く大地、日本一の規模を誇る「ひまわりの里 北竜町」からの贈り物


プロジェクトの最終的な目的は、交流人口の増加なので、単なるものづくりに留まらず、グループ会社の(株)マーケティングフォースジャパンによる農業体験を通じた企業研修モデルの事業化テスト、観光事業の核であるひまわりの里の来場者数の分析による実態把握、完成したひまわり油を北竜町の特産品と一緒に販売する売り場の改装、販売促進ツールの製作、全国販売に向けたネット通販システムの構築(今後の活動)など多面的な活動をしてまいりました。

日清オイリオグループが参画した理由を述べさせていただきます。
農業の6次産業化が全国で報じられている中で、植物油の多くの原料・栽培・搾油・販売で地域の活性化を図る事業が進められています。一方、マーケット・消費者サイドの方でも、国産の原材料における関心やニーズが高まりを見せています。

日清オイリオグループは、食用油リーディングカンパニーとして、長年蓄積したノウハウをご提供し、消費者の皆様に喜んで頂ける商品企画・コスト設計・販売促進・チャンネルの選択などを包括した事業の計画作成などのお手伝いできると考えております。そういうことを通じて、町の活性化にお役に立てるのであれば、私達にとって大変光栄なことでありますし、果たすべき社会的使命のひとつであると考えています。

私どもはもちろん営利企業でありますので、こうした取り組みを事業に繋げるということをけっして否定はしません。それ以上に、こういうことを続けていくには、ある程度の事業性を確立することが何よりも必要なことであるとも考えています。


講演模様 
講演模様


日本国内の莫大な消費量をまかない、しかも安全状況を図るためには、輸入原料を使用した大量生産型のビジネスモデルが適していることは間違いございません。その点では、今回のプロジェクトは、既存の事業と同じレベルで考えることは無理があると考えております。

北竜町をはじめとして、国内の町村から国産で高品質の植物油のご提供を受けて販売することによりまして、弊社のステークホルダーのご要望のひとつにお応えすることはもとより、自社製品の開発や販売活動のプラスになると考えております。

こうしたことから、このプロジェクトは弊社にとっても非常に重要であり、従来のビジネスケースを超えたものと考えております。プロジェクトへの参画も、協議会や工場のメンバー・研究所・品質管理・広報や人事管理部門のメンバーも加わり、農業体験研修には北海道支店からも多数参加しております。

『植物のチカラ』をコーポレートステートメントとして掲げている弊社にとりまして、この大地に生まれた農産物を活かした精油事業の原点に立ち戻るような体験をさせて頂くことが良い刺激になると考えております。

北海道には、日本の食を支える広大な大地がございます。その耕作面積のスケールの大きさ、ひまわり・菜種・亜麻仁・エゴマなどの栽培も始まっていると伺っております。そういう意味では、北海道は、一定の規模に達する可能性が日本の中でも一番高い地域であるということは間違いないと思います。

1年間に及ぶ活動の結晶である『燦燦ひまわり油』の生産量は5,370本でございました。まだまだ多いとは言えない数量ではございますが、この5,370本から沢山の人々の心の中に種を蒔きまして、これからさらに、大きく花を開いていけるよう期待しております」と、岡執行役員のお話しです。


会場模様 
会場模様


地方創生における企業と地方自治体のかかわり方:総務省地域力創造アドバイザー・曽根原久司 氏


総務省地域力創造アドバイザー・曽根原久司 氏 
総務省地域力創造アドバイザー・曽根原久司 氏


「ひまわり油完成、おめでとうございます。そしてひまわりライス生産組合の方々の『日本農業賞・集団組織の部・大賞受賞』重ねておめでとうございます。大変歴史のあるもので、大変素晴らしい賞です。

私も2015年に日本農業賞・食の架け橋部門で大賞を受賞いたしました。現在私は、内閣府と総務省のアドバイザーとして、全国の地域のサポートを行っています。また、北竜町からは『ひまわり観光大使』を拝命いたしました。さらに、(株)マーケティングフォースジャパンの顧問を行っております。そして、北海道庁主催のビジネススクール『いなかで起業』の講師にもなっています。

2015年7月8日、北竜町を訪れ、ひまわりの里にて観光用のひまわり栽培を行っていることを知り、皆さんとの様々な連携がスタートしました。ちょうど、地方創生の中で大型政策が始まっていました。課題は地域内だけで解決するのではなく、地域外の企業やセクターと連携することによって新しく再構築していこうと、盛り上がりをみせていました。

私の持論としては『日本の田舎は、宝の山』です。

私自身の著書の中でも、日本で有効活用されていない資源を地域外・都市の企業などと結びつければ、10兆円位の産業が生まれるのでは無いかと考えています。
10兆円の内訳は、

 ・6次産業化を含む農林漁業 :3兆円
 ・農村での観光・交流    :2兆円
 ・森林資源の建築・不動産活用:2兆円
 ・自然エネルギーの活用   :2兆円
 ・教育・IT・メディア・福祉等サービス分野:1兆円


北海道の田舎は宝の山 
北海道の田舎は宝の山


『いなかで起業』ビジネススクールの講話の中では『北海道には1兆円の産業』が考えられると言っています。
1兆円の内訳は、

 ・6次産業化を含む農林漁業 :3,000億円
 ・農村での観光・交流    :3,000億円
 ・森林資源の建築・不動産活用:1,000億円
 ・自然エネルギーの活用   :2,000億円
 ・教育・IT・メディア・福祉等サービス分野:1,000億円

北海道には、足元の産業として、農業・漁業・林業・観光があります。それらの産業を元に新しい付加価値を付けて6次産業化を進め、さらに農村での観光につなげていくと、発展していくのではないかとお伝えしています。

北竜町で産業をおこした場合、経済効果は10億円と推測されます。その中のひとつが、『ひまわり』です。

日本はこれから、農林漁業と観光の融合産業が地方を中心に広がっていくと思います。その先進事例はヨーロッパにあります。ヨーロッパは、農業と観光の融合が地域の産業としてとても力強いものがあって、雇用を支えているという現状です。

近年、地方創生に大変注目が集まっております。日経ビジネスが主催する座談会に参加した祭、『地域と企業が連携した地方創生の在り方』というテーマでした。


企業と地域が連携した地方創生のあり方とは 
企業と地域が連携した地方創生のあり方とは


結論として『地域と企業を結ぶ組織が重要である』という点に最も議論が深まりました。地域には貴重な資源が沢山あります。山梨県で、『えがおつなげて』というNPO活動を行っていますが、その中でも様々な企業にご参加頂いています。


NPO法人 えがおをつなげて・都市農村交流 
NPO法人 えがおをつなげて・都市農村交流


ひまわり油が商品化され、次のステップとしてどんなことに発展できるかを考えてまいりました。すなわち、北竜町と企業をつなぐ組織に必要なものは何なのか。次のステップとして、どんな点が課題となり得るのかをじっくりと考えました。

官民連携で開発された製品・ひまわり油の町内外への普及を行いながら、北竜町と企業の間のコーディネートを行う組織が必要だと思います。地域を主体に組織が立ち上がって行くことが、その事業が発展し持続可能性を担保していくことだと思います。

たとえば、北竜町内に『NPO法人ひまわり油普及センター燦燦』といった組織が立ち上がり、それに賛同する有志の人々が集まり、ひまわり油を使ったお料理を作って町内外に普及するという活動が広がれば、とても有効だと思います。その団体をアピールするタイトルをつけるとすれば『太陽を味方につけた町・北竜町から全国に発信するNPO法人ひまわり油普及センター燦燦』ということを期待したいと思います。

1年間このひまわり油が完成するまで、レアなケースだったので様々な問題に直面しました。様々な難問をクリアして今の完成に到達いたしました。これからの更なる発展に、良い状態でつなげていければと思います」と、曽根原氏のお話です。


提案:北竜と企業のコーディネートを行う組織と仕組みを提案します 
提案:北竜と企業のコーディネートを行う組織と仕組みを提案します



記念撮影


皆で手を取り合って 
皆で手を取り合って

ひまわり生産者の皆さん(北竜町) 
ひまわり生産者の皆さん(北竜町)

農事組合法人ほのか・板垣義一さん、JAきたそらち女性部北竜支部・竹林由美子 部長 
農事組合法人ほのか・板垣義一さん、JAきたそらち女性部北竜支部・竹林由美子 部長


試食会

すべてJAきたそらち女性部北竜支部オリジナルレシピを元に、ホテルで調理されたメニューの数々です。

ライスサラダ

・ひまわり油とひまわりライスとのコラボレーション


ライスサラダ 
ライスサラダ


豚しゃぶサラダ

・ひまわり油の粕を餌に加えて育てた豚しゃぶ


豚しゃぶサラダ 
豚しゃぶサラダ


タコのカルパッチョ

・ひまわり油とタコの相性バツグン


タコのカルパッチョ 
タコのカルパッチョ


野菜の炒め物

・クセのないひまわり油はどんな野菜にも合うドレッシング


野菜の炒め物 
野菜の炒め物


おからを使ったひまわりパウンドケーキ

・ひまわりナッツ&おから&ひまわり油の仲良しケーキ


おからパウンドケーキ 
おからパウンドケーキ


北竜町特産品展示コーナー

素晴らしいディスプレーは、北竜町地域おこし協力隊員の豊田美恵さんが考案したオリジナルアレンジです。農作業服や帽子、ザルなどは、北竜町農家の方々のご協力により拝借したものです。


北竜町特産品展示コーナー 
北竜町特産品展示コーナー


黒千石大豆入りシフォンケーキ

・「永井さんちの米粉・北瑞穂」を使用した「黒千石大豆入りシフォンケーキ」(参考ページはこちら >>


黒千石大豆入りシフォンケーキ 
黒千石大豆入りシフォンケーキ


北竜ひまわり生産組合の「ひまわりライス」

・第46回日本農業賞大賞受賞「北竜ひまわり生産組合」のひまわりライスのおにぎり


第46回日本農業賞大賞受賞「北竜ひまわり生産組合」のひまわりライス 
第46回日本農業賞大賞受賞「北竜ひまわり生産組合」のひまわりライス

試食会の模様 
試食会の模様

試食会の模様 
試食会の模様


生産者 & JAきたそらち女性部インタビュー


生産者 & JAきたそらち女性部インタビュー 
左より:ひまわり油用ひまわり生産者・板垣義一さん、JAきたそらち女性部北竜支部・竹林由美子 部長


ひまわり油用ひまわり生産者・板垣義一さん(農事組合法人ほのか)

「観賞用のひまわりと油用のひまわりとは、品種が違います。
栽培の基本は、水はけを良くして草を生やさないようにすることです。育て方は、ほぼ変わりません。

ひまわり油やナッツのひまわりの場合、農薬を使わないで育てます。除草作業は手取りで行います。

ひまわりの栽培は、天候に左右されることなので難しい面も多いですが、皆さんの期待にお応えできるよう精一杯役目を果たして栽培していきたいと思います」。

ひまわり油料理レシピ考案者・JAきたそらち女性部北竜支部・竹林由美子 部長

「私がお嫁に来た時は、1戸1アール運動として各家庭でひまわりを栽培し、種を採り、町の機械で搾油した油を各家庭で食していました。その後、搾油の機械が古くなり施設がなくなったので、それ以来作っていません。

その頃のひまわり油は独特の匂いがあり、ひまわりらしいクセのある味わいだったので、その印象が強く残っています。

今回のレシピを考えた時、農家なので、地元で栽培している農産物とひまわり油をアレンジしたメニューを考えました。
まずは北竜町のお米、そして野菜を使ったお料理。そしてひまわり油は、揚げ物よりも生で料理したほうが、オレイン酸やビタミンの吸収よくなるということなので、ドレッシングとしてアレンジしました。

また子供達のおやつとして、おからのパウンドケーキをつくってみました。冬場には、地元で栽培した大豆を使って豆腐づくりをしますが、その時のおからを利用法を考えた時に思いつきました。バターの代わりにひまわり油を使い、小麦粉が入っていないおからだけのケーキで、美味しいととても評判が良いです。
ひまわり油は、昔ほどクセがなく馴染みやすく、ドレッシングとしてどんな野菜にも合う、とても使いやすい油です」。


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左より:JAきたそらち・北清裕邦 北竜地区代表理事、ひまわり油生産協議会・藤井二郎 会長


ひまわり油生産協議会・藤井二郎 会長

「今年目標である、10アールあたり、100kgというの基準をなんとかクリアしたと思います。播種の段階で、種が1年ものと3年ものとが混合する発芽むらがあり、雑草の発生の原因のひとつなったといえます。

また、カルチ(雑草を取る機器)をかける方法についても改良点が考えられるので、今年は試行錯誤しながら進めていきたいと思います。

通常であれが、10アールあたり4,000本~5,000本のひまわりの花が収穫できますが、今年のひまわり油用のひまわりは、2,500~3,000本でした。ひまわり100kgから原油になるのは約3割。その原油の8割が製品となります。将来的には、今の6倍から7倍の収穫を目指して頑張っていきたいと思います」。

JAきたそらち・北清裕邦 北竜地区代表理事

「昨年は北海道5つの台風が上陸しましたが、そんな不順な天候の中でひまわりが無事に育ち、ひまわり油が完成しました。生産者の努力はもとより、関係者の皆様のご尽力頂いた賜物でありますことは嬉しい限りです。心より感謝申し上げます。『燦燦ひまわり油』を盛大に発表していただいて、北竜町のひまわり油をどうぞよろしくお願いいたします。

この度、第46回日本農業賞大賞受賞となりました。このことは、北竜町が永年取り組んできた皆さんの歴史、平成元年から『食べものはいのち』『国民の生命と健康を守る食糧生産の町』北竜町ということを、生産者がみんな共有し、30年間の歴史を超えて今日の受賞になったと思います。

私どものお米は、『生産情報公表農産物JAS』規格の認証を取得し、平成18年に農水省が制定した日本農林規格JASマークを付けて、販売しております。

米袋に記載されているデータ番号をインターネットのホームページ上で入力することによって、その袋の米栽培に使われた農薬の種類、肥料の種類、生産者名などのすべての情報を得ることができます。こうした中で、本当に名誉ある賞をいただきました。燦燦ひまわり油はもちろんのこと、日本農業賞・大賞受賞の価値のある北竜ひまわりライスを今後共宜しくおねがいいたします。

今日は2kgのななつぼし50袋をお土産にご用意しておりますので、ひまわりライスをご試食頂き、ひまわりライスのファンになっていただきたいと思います。ありがとうございました」。


平成29年度以降のひまわり油再生プロジェクトの計画と展望:北⻯町役場企画振興課・高橋利昌 課長

ひまわり油関連商品の拡大に努めていきます。ひまわりの圃場の増大、収量性の高いひまわり栽培法の確立、新しい搾油技術の開発、油糧他産地との連携による発信力の強化を図っていきたいと思います。


平成29年度以降のひまわり油再生PJの計画と展望 
平成29年度以降のひまわり油再生PJの計画と展望


「ひまわり油の付加価値高めるため、最高級油として、搾油技術の開発、製造技術の開発に取り組んでいきたいと考えています。
さらに、道産食品とコラボした商品、フレーバーオイル、トレードオイルの商品開発、地元の食材とコラボした料理開発、お土産商品の開発等を行っていきたいと思います。そして、ひまわりの風味が生きている『一番搾り生オイル』の開発を進め、美容オイル、最高品質の生オイル商品の開発、さらに、ひまわり油の絞り粕を餌に育つヘルシー豚肉など、視野の広い開発をめざしています」。


質疑応答


北竜町ひまわり再生プロジェクトメンバー 
北竜町ひまわり再生プロジェクトメンバー
後左より:東郷弘之 ひまわり油再生専門官、企画振興課・濱田敬一 課長補佐、高橋利昌 課長


Q. 生オイルとはどんなもので、美容オイルとの違いは?

A. 生オイルは、名寄の工房で絞った一番搾りのオイルで、黄色の色がついたものです。
  さらに精製したオイルを美容向けオイルとして使えるのではないかと、企業の方々と検討中です。


北竜町役場企画振興課・濱田敬一 課長補佐 
北竜町役場企画振興課・濱田敬一 課長補佐


Q. 来年の作付けについての内容は?

A. 8haで10a当たりの反収を120kgに目標設定したいと考えています。80✕120kg=9,600kgが種の原料数量になります。名寄での搾油の歩留まりが28%。
9,600kg✕28%=2,688kgが原油量となります。その後精製した後の歩留まりが80%となります。


会場からの質問 
会場からの質問

日清オイリオグループ株式会社・岡雅彦 執行役員 
日清オイリオグループ株式会社・岡雅彦 執行役員


Q. 岡氏にお聞きしますが、お話の中での事業性の確立が必要との意味は? 今の状態は、実験段階という意味ですか? そしてどこまでの状態であれば、事業確立といえるのでしょうか?

A. 日清オイリオグループ株式会社・岡雅彦 執行役員
今おこなっている事業は、どちらかと言うと大量生産型のもので、今回ほ北竜町の取り組みは、全く別次元のものです。単純に売上を上げていくものとは違います。

事業性で一番求めるものは継続性です。どこかで負担がかかるようなのもは長続きしません。少なくとも、コスト面・労力など、どこか一箇所でも無理のないようなものでなければなりません。そうした、無理のかからない、継続を目的とした事業を意味しています。技術や作業面での改善面を考えて、それぞれの立場でカバーできるような事業展開を行っていこうと思います」。


燦燦ひまわり油 
燦燦ひまわり油


参加者へのお土産は、「燦燦ひまわり油」&日本農業大賞受賞の北竜ひまわりライス「低農薬米北海道ななつぼし」
真心のこもった感謝のメッセージ添えられていました ♡♡♡


北竜町からのお土産 
北竜町からのお土産


北竜町民のたくさんの愛に包まれ、
太陽の恵みを燦燦と浴びて、
力強く元気いっぱい育った極上のひまわり油に
限りない愛と感謝と祈りをこめて。。。


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陽を燦々と浴びるひまわり@北竜町ひまわりの里(撮影:2016年8月2日)


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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子