黒千石事業協同組合10周年記念祝賀会・皆で喜びを分かち合いました

2015/03/22 14:42 に 寺内昇 が投稿   [ 2018/05/13 0:40 に更新しました ]
2015年3月23日(月)

3月14日(土)、北竜町のサンフラワーパークホテルにて、黒千石事業協同組合10周年記念祝賀会が開催されました。道内各地の黒千石生産者や関係者の方々約90名が参加し、皆さんで盛大に御祝いし喜びを分かち合いました。


黒千石事業協同組合10周年記念祝賀会 
黒千石事業協同組合10周年記念祝賀会

司会は、北清二三枝さん。流麗な語り口と美声で、会全体が流れるように進められました。

司会の北清二三枝さん  数々のお祝い 
司会の北清二三枝さん


開会の辞:辻正昭 副理事長

黒千石事業協同組合・辻正昭 副理事長より開会が宣言され、式典がスタートしました。

辻正昭 副理事長  会場模様 
辻正昭 副理事長


黒千石事業協同組合10年の歩み(司会者より紹介)

1970年代、作付が途絶えていた黒千石大豆は、12年前、北海道森町の田中先生によって50粒の種から28粒の芽をだすのに成功しました。その後、故郷の北海道北竜町と乙部町を中心に作付を再開し、黒千石事業協同組合が設立しました。晩生種の為、過去には雪害被害にもあい、農家は大変苦労いたしました。
10年を節目に、28粒の芽が、今はなんと2,400万粒の芽になろうとしております。
今年の作付面積は、150haまで拡大いたしました。
これも生産者の努力、業者の販売力、そして行政の後押しが時を越え歴史を超えた結果だともいえるでしょう。

黒千石事業協同組合10周年記念誌『豆と十年』
黒千石事業協同組合10周年記念誌『豆と十年』(筆字:村井宣夫 会長)


        【北空知新聞「黒千石事業協同組合の足跡」広告より抜粋】

暦年 黒千石事業協同組合の足跡
2004年
 (平成16年)
・道庁資料での調査開始、「黒千石」のルーツを確認する
・岩手県で栽培されていることを知り現地で実態を確認する
2005年
 (平成17年)
・北竜町を中心に黒千石の作付推進を図る
・乙部町の作付の意向が強く、両町で26戸42haの作付けを計画。43tonの収穫をした
・作付計画と共に、各施設の建設や補助制度の申請、生産者組織の創設など組織創りを進め、村井宣夫氏を組合長でスタート
・事務所を設置
2006年
 (平成18年)
・作付けの普及活動が空知管内に徹底され、北竜、乙部の2町から新たに岩見沢、新十津川、滝川、南幌、追分、北見、江別の9つの市町に亘って広がった
 (作付農家141戸・225.9ha・400ton)
・北海道赤レンガ広場での「愛食フェアー」に出店
2007年
 (平成19年)
・各機関の指導で、生産組合を改組して組合法人「黒千石事業協同組合」として登記
・理事長に高田幸男を選任
・米の付加価値事業(精米加工)も有利な事業として取組む
・「おぼろづき」という米は、黒千石大豆の販売にも相乗効果が期待でき、一定の実績を作ることが出来た
2008年
 (平成20年)
・販路は、あづま食品株式会社(栃木県)の黒千石納豆、中村食品の産業株式会社(札幌市)のきな粉他、株式会社 坂口製粉所(札幌市)のきな粉、ベストアメニティ株式会社(九州)の15穀米に至って広まる
・2006年(平成18年)から出店を継続していた北海道赤レンガ広場での「愛食フェアー」を通じて、個人消費の広まりは、想像以上の効果をあげる
・拓殖大学北海道短期大学・三分一教授に、「早熟、耐倒伏性強、安定多収」の黒千石の品種改良を依頼。
2009年
 (平成21年)
・知名度と普及発展を目指し、「第1回黒ちやんまつり」を北竜温泉前広場で開催
2010年
 (平成22年)
・第6回HAL農業賞「チャレンジ賞」受賞
2011年
 (平成23年)
・札幌の菓子メーカー「きのとや」で発売した「幻の黒千石」というユニークなお菓子は、一気に拡販され新千歳空港にも進出、売上ランキングにも名前を連ねた
・元拓殖大学北海道短期大学教授の三分一敬先生が黒千石大豆早生化事業に取組む
2012年
 ( 平成24年)
・生産者の拡大に合わせ、商品も黒千石大豆の機能性を活かし発芽大豆による納豆を開発
2013年
 (平成25年)
・北空知信用金庫「きたしん産業技術奨励賞」受賞
2014年
 (平成26年)
・町長を代表とする「北竜町コンソーシアム」が農林水産省の補助金(3か年・約1千200万円)を受けて品種改良開始。
・期待の黒千石大豆の作付拡大の効果は前年対比134%と伸び、生産者49戸、作付面積130ha、収穫量約197ton
・テレビ東京から取材申込があり、1月5日放送の「主治医が見つかる診療所」で紹介される
2015年
 (平成27年)
・黒千石創立10周年記念祝賀会(3月14日・北竜温泉)


理事長挨拶:高田幸男 理事長

高田幸男 理事長
高田幸男 理事長


こんなに多くのお客様をお招きして、10周年の記念式典を執り行うことができたことを、大変有り難く思います。
生産者の方々には、これまで様々なことで大変な想いをさせてしまった経過があります。その中で、この10年間お付き合いして戴き、誠にありがとうございます。

お忙しい中、佐野町長をはじめ、稲津先生、空知総合振興局・山根 局長、地元商工会・藤井 会長にお出でいただき、誠にありがとうございます。厚くお礼申し上げます。

村井会長のお言葉「自分で作ったものは、自分で売りなさい。そして買ってもらえるものを作りなさい」が、黒千石事業協同組合の掛け声でありました。最初は、買ってくださる人も少なく「クズ豆」とも言われていました。
しかし、マンマの会のお母さん達、北の恵み愛食フェアなど対面販売によって、この豆を買って戴きました。
「この豆を食べたら、元気になったよ」「身体の調子がよくなった」という沢山のファンの方々が増えてきました。
対面販売の難しさは、大変高いハードルでもありました。その中で皆さんのご指導、皆さんの支えを受けながら、皆さんに背中を押されて、こうして10周年を迎えることができました。

この10年間で教えられたことがあります。それは「食べものの大切さ」です。
人曰く「この世に白米と白砂糖が無くなったら、医療費が少なくなる」というような、極端なことを言われる方もいらっしゃる程の世の中です。添加物のない、本物の食べものを食べて元気になって頂く。本物を食べることの大切さを対面販売によって、しみじみと感じました。「食べものの大切さ」をモットーにし、「買ってもらえるもの」を作ることを第一に、皆さんとお話を進めていきたいと思います。

10年の節目を大事にして、20年30年に向かっていくには、若い人たちのエネルギーやパワーが必要だと考えています。

皆さんの前に並ぶ、サンフラワーパーク北竜温泉の今日のお料理は、すべて「黒千石づくし」のお料理でおもてなしをいたします。充分に食べて、飲んで、寛いで、10年間のお疲れを取って戴きたいと思います。

更なる20年に向けてのアドバイス・ご指導の程、何卒宜しくお願いいたします。ごゆっくりお過ごしください。ありがとうございました。

        【北空知新聞「ご挨拶 黒千石事業協同組合理事長 高田幸男」より抜粋】

創立10周年記念・ご挨拶:黒千石事業協同組合理事長 高田幸男

 豆と歩む十年の意義と激動の経過は、私自身の試練の人生劇場でした。
 手探りで黒千石の発掘から黒千石大豆の生産、販売の事業展開は、無我夢中の連続で、見たことも触ったこともない黒千石大豆の栽培技術や収穫まで開発しなければならない苦痛は、この豆に限っての苦労もあったことでしょう。
 播種期は、栽培管理は、栽培密度はと、連日豆とにらめっこが続きました。
 このときこそ豆ににどれだけ励まされ、どれだけ教えられたか、初めての黒千石大豆の収穫では感謝感激で一杯でした。
 組合運営の第一義は、生産量の拡大であり、販売量の増大で、この課題は今なお満たされるものではなく推移しています。商いの困難さ、お客様の有難さを教えられました。
 作付者も知らない豊かな機能性は、確かに消費者の健康を捉え、この豆にしか出来ない商いに重ねて頭が下がります。
 「便秘が治った」(五十六歳主婦)から始まり、嘘のような話題が多大な勇気をくれました。この響きが豆を動かし、人を動かし、金も動かし、新聞、雑誌、テレビまで動きました。
 私はこの素晴らしい動きに感謝の心を込めてひたすら天を仰いだことであります。
 お陰様で組合の目的とする付加価値事業も順調に進み、この事業の成果に期待しています。
 未だ未熟な組織ではありますが、ご支援いただいている関係機関や、多くの商社の皆様方に心からの感謝を申し上げ、限りなくこの組合の要として頑張って頂きましたスタッフの皆様に一層のご協力に、期待と感謝御社を申し上げます。
 一人では何も出来ないことを教訓に、ご愛顧頂きますこともお願いし、ご挨拶といたします。

「豆と10年」黒千石事業協同組合創立10周年記念(北空知新聞・広告)
「豆と10年」黒千石事業協同組合創立10周年記念(北空知新聞・広告)


会場を飾るお祝いの花
会場を飾るお祝いの花


御祝いの言葉:北竜町・佐野豊 町長

北竜町・佐野豊 町長
北竜町・佐野豊 町長


本日は、黒千石事業協同組合10周年記念、誠におめでとうございます。衆議院・稲津様、空知総合振興局局長・山根様をはじめ、大勢のご来賓の皆様とこうして盛大に祝賀会が開催されますことを、心からお喜びと御祝いを申し上げます。
この10年間、道内外を懸命に駆け巡り、生産者を探して走り回った高田理事長、村井会長理事をはじめとする組合役員の皆様、日々栽培技術の向上取得に努めてこられた町内外の生産者の皆様、商品開発に惜しみないご協力を頂いております各企業の皆様の絶大なるご支援を戴き、今や黒千石大豆は、全国的に注目を集める北竜町の大きな特産品の一つとなっております。
こうした 関係者の皆様の特段なるご尽力に対して、深く感謝と御礼を申し上げます。

稲作を中心とした本町の農業は、米消費の停滞、農産物価格の低迷、めまぐるしく変わる農業事情により、非常に厳しい状態が続いています。そのような中で、畑作物の振興対策、農業担い手対策、農地の流動化対策と併せて、本町の農業振興にとりまして急務の課題であり、黒千石大豆は、この課題解決の一助としておおきな期待をしているところです。

黒千石事業協同組合では、生産者自らが生産、加工、販売に努められ、農業の高付加価値化を求めておりますことは、今後の農業振興にとって意味深いことであり、6次産業の先駆者であり、模範となるものと思っております。
高い栄養価に目を付けた各種商品は、全国各地で積極的な販路拡大活動と相まって、各マスコミにも大きく取り上げられるようになり、今後益々需要拡大が期待されています。

皆さんもご存知かと思いますが、今年1月5日にテレビ番組「主治医の見つかる診療所」で黒千石が全国放送されました。翌朝から、黒千石事業協同組合事務所はもとより、役場、農協、北竜温泉に電話対応や品物の発注でパニック状態になりました。
また北竜町ポータルサイトでの、 当日番組中の瞬間アクセスが8,000件を超えました。
番組以来、高血圧である私も、黒千石茶ときな粉と黒千石入り玉子焼きを毎日のように食べています。血圧も下がって安定し、調子が良くなってきました。このような栄養価の高い黒千石大豆のますますの普及を期待いたします。

皆様のご健康と黒千石事業協同組合の限りないご発展をご祈念申し上げて、御祝いの言葉とさせていただきます。
本日は誠におめでとうございました。


御祝いの言葉:衆議院議員・稲津久様代理・一戸康男 秘書

衆議院議員・稲津久様代理・一戸康男 秘書
衆議院議員・稲津久様代理・一戸康男 秘書


稲津からのメッセージを代読させて頂きます。
黒千石事業協同組合創立10周年を迎えての記念祝賀会が盛大に開催されましたことを心よりお喜び申し上げます。
ご案内をいただいておりましたが、公務の為、欠席となりましたことを心よりお詫び申し上げます。

こうして10周年を迎えられたことは、私にとっても万感の思いです。10年前、村井会長理事が休耕地が増加傾向にある地元に活気を取り戻したいとの強い思いから、黒千石が復活しました。それから様々な試行錯誤をされ、関係団体との連携を図りながら、幾多の困難を乗り越えられ、現在に至っては、全国に波及する存在感を示しております。

さらに昨年は、付加価値を高めるため発芽を促進する機械を導入し、1次加工にも手がけられ、次の10年へ向けて、更なる躍進を続けています。私もいろいろな場面で使わせて頂いておりますが、高田理事長、村井会長理事のメッセージと行動力にはいつも驚かされております。私自身も活動の励みとさせて頂いております。

以前村井会長理事が「身土不二」という中国の言葉を使われ、身体と土は一体であり、切っても切れない関係にあるという意味であると語られておりました。国会において、地域の底力を引き出す地方創生が大きな帰路の一つとなっておりますが、まさにこの北海道において、基幹産業である農業とそこで暮らす人は、切り離せない関係であり、地方創生にとっても大事な一線であります。

こうした本組合における取り組みは、北海道のみならず、全国においても、大きな希望であり、地方創生の先駆的取り組みであるとも言えます。私も、皆様に知恵をお借りしながら、今後の農業の振興と地元産業の活性化に尽力し、北海道の発展に繋げて参る決意であります。

結びに、本組合の更なるご発展と関係者の皆様の今後益々のご健勝を申し上げ、私の御祝いの言葉とさせて頂きます。
本日は大変におめでとうございます。


御祝いの言葉:空知総合振興局・山根康憲 局長

空知総合振興局・山根康憲 局長
空知総合振興局・山根康憲 局長


黒千石事業協同組合の10周年を心よりお喜び申し上げます。
空知管内の農業は基本的には水稲を中心の農業です。昭和50年代から比べてみますと、減反や価格の低迷によって、当時より約600億円近い売上の減になっております。しかし、水稲いっぺんやりの農業を手放せないのが、この地域の特徴であると思います。
その中で苦労に苦労を重ねながら、黒千石という大変貴重な大豆、付加価値が非常に高い大豆に取り組まれてきたということに、私は大変感動いたしました。
是非、微力ではありますけれども、応援していきたいと思い、今日参加させて頂きました。

昭和45年以降、冷涼な気候ということもあって、大変難しい作物で生産が途絶えたと聞いております。30有余年の時を経て復活をし、復活した後も、先ほどお話がありましたように、冷害時代もありました。とてもご苦労されて、しかし強い気持ちでこの事業に取り組んできたことをひしひしとお話の中から受け取ることができます。

高田理事長、村井会長理事、全道からお集まりの生産者の皆様は、毎日黒千石を召し上がって、そのパワーを身につけて、どんな苦労も乗り越えられる強い心と身体を、きっとこの黒千石から得られたのではないかと、改めてその意欲に感激をしています。

昨年、日本創成会議が消滅可能性都市という言葉を使って、全国で56%もの市町村が消滅する、北海道では78%が無くなるといいました。この空知管内では、24市町村が無くなるという恐ろしい推論をされました。
しかし、町が元気で、儲かる商売があって、そして楽しければ、必ず人は集まってきます。その町から出て行く人も少なくなるでしょう。
そういう意味で、黒千石事業協同組合は、付加価値の高い事業であります。どんどん儲かって、地域が潤っていけば、人口減少に多少歯止めがかかってくるのではないかと期待しています。

これまでもご苦労されてきたことと思いますが、この10年を契機に、売ることが大事であり、売るためには消費者との連携を満にしていかなければなりません。仲良くして、消費者が望むものを作り、望むように売っていかなければなりません。生産者の確保も大きな課題となってきます。

これからも益々頑張って頂いて、黒千石を地域の特産品、地域のブランドとして育てていってほしいと思います。
黒千石事業協同組合の益々のご発展と本日お集まりの皆様のご健勝をご祈念致しまして、最後の挨拶とさせていただきます。本日は大変おめでとうございます。


御祝いの言葉:北竜町商工会・藤井雅仁 会長

北竜町商工会・藤井雅仁 会長
北竜町商工会・藤井雅仁 会長


この度、黒千石事業協同組合が設立10周年を迎えられますことを心より御喜び申し上げます。
北海道の農業を振興させたいという熱意溢れる人々が、生産から販売までの管理はもとより、生産計画や出資、供給と有機的な機構として、平成17年に設立されました。今ではテレビでも大きく紹介され、注文が殺到し、対応が大変だと伺っています。大変喜ばしく思っています。

起業から10年でここまで大きな企業として成長されましたのは、会員の皆様の大変なご努力の賜物と存じます。
皆様のお喜びも感慨無量と存じます。商工会長の立場から、北竜町のPR、そして北竜町の素晴らしい特産品を作って頂いたことに厚くお礼申し上げます。

黒千石は、健康食品だけの位置づけでなく、癌やウィルスに対抗する免疫力を高める役割を持つ素晴らしい 食材だと聞いています。もっと生産して頂いて、黒千石ファンを増やしていただきたいと思います。

これからも黒千石事業協同組合が、農業そして商業振興のために北竜町のリーダー企業として、益々のご活躍とご繁栄をご祈念いたしまして、御祝いの言葉とさせていただきます。本日は大変おめでとうございます。


平成26年度女性・高齢者チャレンジ活動表彰:最優秀賞を村井宣夫 会長理事が受賞

平成26年度女性・高齢者チャレンジ活動表彰:最優秀賞を村井宣夫さんが受賞
平成26年度女性・高齢者チャレンジ活動表彰・最優秀賞:村井理事宣夫さん


女性・高齢者チャレンジ活動表彰は、平成10年度より地域で積極的に活動している女性農業者や高齢者の優れた活動を表彰し、それらの活動成果を広く全道に紹介するために実施しているものです。

今年度は、全道の各市町村から厳選な審査の結果、村井会長理事自ら行う食育活動が高く評価され、最優秀賞を受賞されました。空知総合振興局・山根康憲局長より賞状が贈呈され、空知農業改良普及センター北空知支所 土田千春係長より花束が贈呈されました。


空知総合振興局・山根康憲局長より賞状が贈呈  空知農業改良普及センター北空知支所・土田千春 係長より花束贈呈 
左:空知総合振興局・山根康憲局長より賞状贈呈
右:空知農業改良普及センター北空知支所・土田千春 係長より花束贈呈


平成26年度女性・高齢者チャレンジ活動表彰:村井宣夫 会長理事 謝辞

平成26年度女性・高齢者チャレンジ活動表彰:村井宣夫 会長謝辞
平成26年度女性・高齢者チャレンジ活動表彰:村井宣夫理事 会長謝辞


この度は、心温まる素晴らしい賞を頂きましたことに心より厚くお礼を申し上げます。
私は、83歳の「じじ」であります。この度の賞は「年寄り(高齢者)」に授与するものであるということなので、身に余る賞ではございますが、心して有り難く受けさせて頂きました。

私の活動は、農民運動や行政活動の経過の中で、なんとしても、北海道農業、空知農業、北竜町農業に活力を与えていきたいという想いで終始一貫してやってきました。これからの農業は、付加価値を高めて売れる農業を行っていくこと、そして買ってもらえるような農産物を作っていこうと、いろんなことにチャレンジしてきました。こうした活動を評価して頂いたことに感激でいっぱいです。

この賞を頂く経過の中で、北海道女性農業者倶楽部(マンマのネットワーク)事務局長・片山様や空知農業改良普及センター北空知支所・土田 様をはじめ、多くの行政の皆様方にお世話になったこと、そして黒千石大豆を通じて皆様に大変お世話になったことを心から感謝御礼申し上げます。

そして、これまで表現したことのない、使い慣れない言葉ですが「家内にお世話になりました」と一言申し上げて、お礼の言葉といたします。ありがとうございました。


祝電披露

・北海道議会議員・荒當聖吾 様、
・一般財団法人さっぽろ産業振興財団理事長・上田文雄 様(札幌市長)、
・北海道農業信用基金協会会長・ 羽貝敏彦 様、
・株式会社 きのとや・代表取締役社長・長沼昭夫 様、
・NPO法人ココ・カラ代表・内藤圭子 様


来賓ご紹介(黒千石事業協同組合・林綾乃さんよりご紹介)

来賓ご紹介(林綾乃さんよりご紹介) 北竜町長・佐野豊 様、衆議院議員 稲津久様秘書・一戸康男 様、空知総合振興局局長・山根康憲 様、空知総合振興局産業振興部農務課長・大塚真一 様、北竜町町議会議員・山本剛嗣 様、公益財団法人北農会会長理事・三分一敬 様、北竜商工会会長・藤井雅仁 様、北竜町商工会事務局長・中島則明 様、きたそらち農業協同組合北竜地区代表理事・北清裕邦 様、きたそらち農業協同組合北竜支所支所長・大久保浩隆 様、北海道中小企業団体中央会・津川了也 様、北海道中小企業診断士・國仙悟志 様、北竜町役場産業課長・有馬一志 様、くりのき学園園長・坂本武 様、北海道女性農業者倶楽部(マンマのネットワーク)事務局長・片山寿美子 様、株式会社豆蔵 代表取締役社長・本間照蔵 様、中村食品産業株式会社 代表取締役社長・中村正文 様、有限会社匠エンジニアリング 代表取締役社長・窪田正巳 様、町内外の関係機関の方々、生産者の方々、組合関係のスタッフの皆様をご案内申し上げ、ご紹介とさせて頂きます。
ありがとうございました。


空知総合振興局・山根康憲 局長  きたそらち農業協同組合北竜地区・北清裕邦 代表理事 
ご来賓皆様の紹介


祝杯:公益財団法人北農会・三分一敬 会長理事

祝杯:公益財団法人北農会・三分一敬 会長理事
祝杯:公益財団法人北農会・三分一敬 会長理事


黒千石事業協同組合10周年を心より御祝い申し上げます。この事業を力強く推進してきた組合員の方々、応援してきた皆様に対して心より敬意を称します。

私は、北大農学部卒業してすぐ、道立農業試験場十勝支場に入り、そこで20年ばかり大豆の品種改良を担当してきました。
大豆は、成分の40%がタンパク質です。「大豆は、神様から人類に授けられたもの」だと思っております。
大豆のタンパク質は、栄養価が高いだけでなくて、アミノ酸組成が大変良いものです。
稲や麦の植物性タンパクには、とても大切なアミノ酸のリジンが少ないのですが、大豆には、リジンがしっかりと含まれています。同じ植物性タンパク質を接種しても、大豆のタンパク質は他のものより栄養価の高いタンパク質を接種できます。
この大豆タンパク質は動物性タンパク質に比べて、生産コストが7分の1。
「大豆は、世界の貧困や飢饉を救う作物」といって、我々研究者は熱く論議しています。

大豆に加えて黒千石の特性としては、黒い皮の中に機能性成分が含まれていることです。
3月13日付け北海道新聞の記事で、豆蔵の本間社長が、黒千石大豆の機能性について詳しく語っていらっしゃいます。

私と黒千石の出会いは、北海道の野生の大豆を発見した若い時代。農業試験場退職後、深川市にある拓殖短期大学の教員として働きはじめた時に、野生大豆の力強い大豆として黒千石大豆を学生の実習農場で栽培しました。
拓殖短期大学には、農場公開デーというものがあって、一般市民の方や農家の方々が見学に訪れていました。その中で、北竜町の黒千石生産者の方々との会話があり、高田理事長や辻副理事との出会いがあり、交流がはじまりました。

1~2年経過後、「この黒千石大豆の特性をなんとか変えれないだろうか」と高田理事長から要望がありました。
学生の教材として有益な研究対象になると感じ、人工交配をし雑種を作り選別を進めてきました。
研究規模も次第に大きくなり、北竜町の伊藤さんの圃場と岩見沢の岡山さんの圃場で毎日のように調査を重ねています。
昨年から農水省の支援(産地育成支援の3カ年事業)も加わり、順調に研究が進んでいます。

今後、黒千石大豆を生産する農家の方々が安定的にしっかりと生産できるにはどのようにしたらよいか、そして「収穫時期が遅すぎるのを早める」「コンバインで収穫時に倒れて困るという問題に対し、倒れにくい品種を生み出していく」という目標をもって、こうした選定作業を後2年で結着をつけたいと研究を進めています。
収穫量的にもこれまでの3俵であったのが4俵見込まれ、さらに品質も安定させ、皆様のご期待に沿うように努力していきたいと思います。

黒千石大豆が、今後益々発展し、北竜町の地域を活性化し、地域振興にも役立つように、そして北海道農業の活性化の模範になることを期待します。皆様のご健勝とこれからの益々のご発展を期待して、乾杯!!!


皆様のご健勝とこれからの益々のご発展を期待して、乾杯!!!  祝杯:公益財団法人北農会・三分一敬 会長理事
皆様のご健勝とこれからの益々のご発展を期待して、乾杯!!!


お料理:黒千石づくしの特別メニュー(山森和樹 料理人

黒千石事業協同組合創立十周年記念祝賀会の為に、サンフラワーパーク北竜温泉の若き情熱の料理人・山森和樹さんが特別に考案し創作した「黒千石づくしの特別メニュー」。スタッフ一同一丸となって、誠心誠意、心尽くしのおもてなしです。

黒千石づくしの特別メニュー(山森和樹 料理人)
黒千石づくしの特別メニュー(山森和樹 料理人)


黒千石のコロッケ&オクラの黒酢マリネ

ジャガ芋のかわりに黒千石大豆を遣い、隠し味に黒豆の豆乳のホワイトソースを使用しました。酢と黒千石茶を同等に入れた中に、黒千石ドンを漬け込んだ酢でマリネにしました。

黒千石ののコロッケ&オクラの黒酢マリネ
黒千石ののコロッケ&オクラの黒酢マリネ


黒千石出汁巻き玉子

鰹出汁の代わりに、黒千石の煮汁に味を付けたもので焼き上げました。

黒千石出汁巻き玉子
黒千石出汁巻き玉子


黒千石豆腐のミルフィール仕立て・黒千石のジュレ添え

黒千石豆腐を、一つは黒千石味噌を割ったものに漬け込み、もう一つは青紫蘇のたタレに漬け込んだものを色々なもので重ねました。ジュレは黒千石の煮汁と鰹出汁で割ったものを使用しています。

黒千石豆腐のミルフィール仕立て・黒千石のジュレ添え
黒千石豆腐のミルフィール仕立て・黒千石のジュレ添え


黒千石豆腐のがんもステーキ風・黒千石スプラウト掻き揚げを敷いて

黒千石豆腐とすり身を混ぜ、がんもの元を作り、平たく形成し焼き、ステーキソースでからめました。黒千石スプラウト(黒千石もやし)を米粉を混ぜた天麩羅粉で掻き揚げにしました。

黒千石豆腐のがんもステーキ風・黒千石スプラウト掻き揚げを敷いて
黒千石豆腐のがんもステーキ風・黒千石スプラウト掻き揚げを敷いて


黒千石大豆湯葉饅頭・黒千石スプラウト銀餡掛け

ジャガ芋と湯葉で作った饅頭の中に、黒千石大豆を微塵切りにしたものに野菜を加え、香辛料で味付けしたものを射込みました。

黒千石大豆湯葉饅頭・黒千石スプラウト銀餡掛け
黒千石大豆湯葉饅頭・黒千石スプラウト銀餡掛け


黒千石御飯と焼きチーズ黒カレー添え

お米に黒千石、刻み昆布、塩を入れ炊きました。黒カレーにチーズを被せ、オーブンで焼きました。

黒千石御飯と焼きチーズ黒カレー添え  黒千石御飯と焼きチーズ黒カレー添え 
黒千石御飯と焼きチーズ黒カレー添え


黒千石きな粉饂飩(うどん)黒千石醤油ラーメンのタレにて

黒千石の煮汁に、五種類以上の醤油をベースに作った特製ダレであわせました。

黒千石きな粉饂飩(うどん)黒千石醤油ラーメンのタレにて
黒千石きな粉饂飩(うどん)黒千石醤油ラーメンのタレにて


発芽玄米のぼた餅・黒千石豆乳のカスタードシュー

発芽玄米、おぼろづき、白鳥米でぼた餅を作り、あんこには茹でた黒千石を入れ二色に仕上げ、上には黒千石きな粉をまぶしました。カスタードクリームは牛乳の代わりに黒千石の豆乳を使用しております。

発芽玄米のぼた餅・黒千石豆乳のカスタードシュー
発芽玄米のぼた餅・黒千石豆乳のカスタードシュー


黒千石ブレッド&ケーキ(ブラウニー)

テーブルには、参加者全員に、真心のこもった手作りの黒千石入りパンとケーキが添えられました。
黒千石パンは、小野識子さん、そして黒千石ブラウニーは、永井美保子さんのオリジナルケーキです。

黒千石ブレッド&ケーキ(ブラウニー)
黒千石ブレッド&ケーキ(ブラウニー)


素晴らしいお料理の数々に皆さん感激の声を上げながら、会話が進みます。

黒千石事業協同組合創立10周年記念祝賀会模様  黒千石事業協同組合創立10周年記念祝賀会模様 
黒千石事業協同組合創立10周年記念祝賀会模様  黒千石事業協同組合創立10周年記念祝賀会模様 
黒千石事業協同組合創立10周年記念祝賀会模様  黒千石事業協同組合創立10周年記念祝賀会模様 
黒千石事業協同組合創立10周年記念祝賀会模様  黒千石事業協同組合創立10周年記念祝賀会模様 
祝賀会模様


DVD上映:主治医の見つかる診療所のダイジェスト版


大正琴演奏「みどり琴の会」

北竜町文化連盟に所属する「みどり琴の会」の皆さんの華麗なる素晴らしい演奏が披露されました。

大正琴演奏:みどり琴の会 
大正琴演奏:みどり琴の会  大正琴演奏:みどり琴の会 
大正琴演奏:みどり琴の会  大正琴演奏:みどり琴の会 
大正琴演奏:みどり琴の会


カラオケの歌声披露

木村和雄さん、酒井光秀さん、藤井ひとみさん、高橋淳さんによる素敵な歌声が次々と披露されました。

木村和雄さん  酒井光秀さん 
左:木村和雄さん  右:酒井光秀さん、
藤井ひとみさん  高橋淳さん 
左:藤井ひとみさん  右:高橋淳さん


万歳三唱:北海道中小企業団体中央会・津川了也 様

最後の締めは、北海道中小企業団体中央会・津川了也 様のお言葉を戴き、参加者全員が心ひとつになって万歳三唱です。

北海道中小企業団体中央会・津川了也 様
北海道中小企業団体中央会・津川了也 様


この度は、黒千石事業協同組合10周年おめでとうございます。
中央会は、事業協同組合を専門にお手伝いさせていただいる団体です。
いろいろな協同組合様に関わる中で、組合運営とは非常に難しく大変な仕事であることを日々痛感いたしております。
組合員は生産者であったり、経営者であったり、企業でいうところの社長さんが集まった組織が協同組合です。組合員で話し合いを重ね、総会で同意を得る。さらに二次会で意見交換を深めるなど、普通の会社よりも時間がかかる大変な仕事です。

しかし、組合員の力を組合で集結することができた時、組合員として一枚岩になることができたとき、組合は一つの業界団体として、取引先契約先、一般の消費者に対して、非常に強い影響力を持つ業界の団体となります。
黒千石事業協同組合さんは、今まさにそういう状況にきたのではないかと思います。

創立10年を経過した今日に至るまで、大変な苦労があったと聞いております。黒千石事業協同組合という業界の団体にまで築き上げた高田理事長、村井会長理事をはじめとする執行部の役員の方々のご苦労とご尽力は大変なものだと思います。頭の下がる、感銘いたす所でございます。

そんな中にあって、黒千石大豆の発芽加工という組合の新しい取り組みが進められています。国の難関と言われている「ものづくり補助金」に見事採択されています。これは、国が、組合の取り組みに対して支援し応援したいとう証です。

これから注目される組合の活動は、販売事業に加え、製造・加工という形でますます活発になっていくと思います。その中で、商工会・金融機関などいろいろな団体の指示の中で、私達中央会もひとつの支援機関として、これからの組合の活動を全力で応援していきたい思う所存でございます。


万歳三唱!


黒千石事業協同組合、組合員の皆様、今日ご参列の皆様の益々のご発展とご健勝を祈念いたしまして、
万歳!万歳!万歳!


万歳三唱!


皆様の心ひとつに万歳三唱の力強い言葉が、会場いっぱいに響き渡り、祝賀会の幕が降ろされました。


祝賀会の幕が降ろされました 
祝賀会の幕が降ろされました

黒千石大豆・辛と笑 
黒千石大豆(筆字:荻野丹雪 氏)、辛と笑(筆字:村井宣夫 会長理事)
黒千石大豆・辛と笑 
参加者全員で記念撮影(撮影・現像:滝本浩幸さん・北竜消防副支署長)


黒千石大豆への生産者の熱い想い、
それを支えるお母さんたちの絶え間ぬ努力と愛情、
すべてを受け止め販売事業へと導いていく役員や関係者の方々の深い信念が
重なりあい、限りなく広がっていく巨大なエネルギー。。。

そこに存在する小さな黒千石大豆に秘められた偉大なるパワーが
時を超え地域を超えて活性化し、たくさんの人々を元気エネルギーで満たしていきます。

無限の広がりと尊い命の輝きを放つ黒千石大豆に
大いなる尊敬と感謝と祈りをこめて。。。


北竜町の春
澄み渡る青空と限りなく広がる春の陽光(北竜町にて)


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10周年を記念して作成したフォトブック  (撮影・作成:寺内昇&郁子)

黒千石10周年記念 2015 フォトブック  黒千石10周年記念 2015 フォトブック 
黒千石10周年記念 2015 フォトブック  黒千石10周年記念 2015 フォトブック 
 黒千石10周年記念 2015 フォトブック(48p)


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黒千石大豆・黒千石事業協同組合(北海道 北竜町)


◇ 撮影・編集=寺内昇  取材・文=寺内郁子