２０１６年１２月９日（金）

１２月８日（木）１０：００より北竜町公民館大ホールにて、北竜町教育委員会主催による「北竜町ひまわり大学」が開催されました。
１２月の講演は「日本ハムファイターズ優勝の裏側」。講師は、北海道新聞運動部・喜代吉健介（きよし けんすけ）記者。会場には、４２名の大学生や町民の方々が熱心に耳を傾けました。

 
講演「日本ハムファイターズ優勝の裏側」北海道新聞運動部・喜代吉健介 記者

 
講演会場風景

教育委員会・長谷育男 係長の司会により、生徒代表の「起立！礼！」の号令。
北竜町民憲章、そして北竜町ひまわり大学学則を皆さんで朗読です。

 
教育委員会・長谷育男 係長の司会

▶ 北海道新聞運動部・喜代吉健介 記者のご紹介

「北海道新聞運動部記者・喜代吉健介氏は、以前、北海道新聞深川支局で勤務されていました。その際、本町の様々な行事の取材にお越しいただき紙面への記事掲載を賜り、本町のＰＲに多大なるご協力を戴きました。現在は、本社の運動部におきまして、北海道日本ハムファイターズの記者として、昼夜を問わずお忙しくご活躍されていらっしゃいます。
本日は、２０１６年北海道日本ハムファイターズのシーズン開始から劇的なパ・リーグ逆転優勝で、日本一に輝くまでの奇跡の裏側等、大変貴重なお話が聞けるのではと思います。それでは、早速、喜代吉様ご講演を宜しくお願いいたします」と、長谷係長。

▶ 北海道新聞運動部・喜代吉健介 記者のお話

 
北海道新聞運動部・喜代吉健介 記者

記者の仕事について、練習や試合の時の取材スケジュール、選手への質問方法、選手の裏話等について、普段聞けない秘話、さらに「ファイターズクイズ１０」と題して１０問の質問形式に答える形で選手についての様々な話題についてのお話がありました。

「北海道新聞社への入社が２０１２年（平成２４年）、２年目で深川支局への配属となり２年半いました。その間、北竜町のイベントなどの取材等でお世話になりました。その時のことが思い出されます」と喜代吉 記者。

 
講演模様

「北海道新聞の運動部記者は３人で担当しています。札幌ドームの試合の時は、３人で取材します。札幌ドームの試合のときは、夕方６時開始の６時間前に球場入りして、午後２時から選手の様子、選手に練習の取り組み方、今日の意気込みなど選手にインタビューします。さらに試合後に選手の感想など聞き、ナイターがある時は午前０時頃までかかります。締め切りと格闘しながら、毎日を過ごしています」。

「日本ハム記者担当になって初めて取材の時、気合をいれて球場入りしました。中田選手はオーラが凄くて緊張します」と語る喜代吉 記者です。

そして、ビジターにも同行することから１年のほとんど出張していること、栗山監督を囲んでの記者会見の様子、試合前の新垣投手の一発芸披露が１５連勝の陰の立役者、記事を書く時のパソコンの変換システムの話など、様々なエピソードを交えてお話くださいました。

 
道新の記事を使って説明

「全問正解なら『神ってる！？』古今東西！ファイターズクイズ１０」と題する１０問クイズ（正解の回答は４択形式）の用紙が配布され、このクイズに応えながらのお話です。

 
全問正解なら「神ってる」！？古今東西！ファイターズクイズ１０

Ｑ１：１０月１６日、CSファイナルステージのソフトバンク戦で、大谷翔平投手がマークしたプロ野球史上最速の球速は何キロ？
　Ａ：１６５キロ

Ｑ２：日本シリーズで対戦したチームは？
　Ａ：広島

Ｑ３：先日、札幌で全選手が契約更新を終えました。では、来年の年俸が最も高額だった日本人選手は誰？
　Ａ：中田翔 選手

Ｑ４：１０年ぶりの日本一を決めた日本ハムですが、広島で日本一を決めた瞬間、マウンドにいた中継ぎ投手は誰？
　Ａ：谷本圭介 選手

Ｑ５：今季パ・リーグ歴代タイ記録の６２犠打をマーク。チーム唯一のフルイニング出場も果たした、２年連続で「彼氏にしたい選手ナンバーワン」に輝いた選手は？
　Ａ：中島卓也 選手

Ｑ６：中田翔選手が今年獲得したタイトルは？
　Ａ：打点王

Ｑ７：今季限りで現役を引退した武田勝投手。引退セレモニーと優勝パレードで演奏したのは何の楽器？
　Ａ：オカリナ

Ｑ８：大谷投手が今年の年俸アップ分で買いたいと言ったものはどれ？
　Ａ：ＷＢＣの公式球

Ｑ９：宮西尚生投手が登板前に必ず飲む飲み物は？
　Ａ：オレンジジュース

Ｑ１０：レアード選手の好きな寿司ネタは？
　Ａ：イクラ、食感が好きらしい。ちなみに苦手なネタは数の子

 
クイズを出す喜代吉記者

▶ 質問コーナー

この後、皆さんから沢山の質問がありました。

 
会場の皆さんから質問を受けます

Ｑ：大谷選手は自分の車、そして免許をもっていないのですか？送迎は？
Ａ：大谷選手は、運転免許証も車も持っていません。送迎は、選手仲間の車やタクシーです。
　　大谷選手は、野球のことしか考えてなく、周囲も凄いと言っています。

Ｑ：中田選手について「気が弱い」と聞いたのですが？
Ａ：中田選手は、新人の選手を連れてよく飲みに行きます。
　　面倒見の良さで評判です。後輩から「大将」と呼ばれて、慕われています。

Ｑ：今年の新人について、記者としてどう思いますか？
Ａ：新人の堀選手は、広島まで取材にいったときも、素朴な朴訥とした印象でした。
　　取材を受けたとき自分を「暗い男です」と表現するなど、ユニークな選手です。

Ｑ：野球選手のプライバシーについてですが、家族のことや個人的なことについての報道が、選手によってかなり違いますが、記者としてどのように対応されているのですか？
Ａ：選手によって、家族のことを明かすかどうかは、暗黙の了解で記者同士が共有しています。

Ｑ：道新スポーツの新聞記者は、練習や試合には、記者はすべて同行するのですか？
Ａ：はい、沖縄・アリゾナキャンプなど、国内外どこでも同行します。

Ｑ：監督の契約年数について（１年契約など決まっていますか）
Ａ：決まっています。栗山監督は、１年契約です。

等々、皆さんから様々な質問があり、喜代吉 記者は誠実に応えていらっしゃいました。

 
誠実に応えて

時間を惜しまず、選手と密着し、国内外どこへでも飛んで行きスポーツ記者の皆さん。
取材を重ねることの大変さ、記者ならではの貴重な秘話を知り得ることができた貴重な講演でした。
これからのますますの喜代吉記者のご活躍をご祈念申し上げます。ありがとうございました。

 
北竜町の冬景色＠ひまわりの里（撮影：2016年12月8日）

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◇ 撮影・編集＝寺内昇　取材・文＝寺内郁子