高木真樹 氏講演「アグリファイター ノースドラゴンで町の活性化を目指す」@ 平成27年度 空知管内商工会青年部員研修会・新年交礼会(北竜町)

2016/01/17 13:00 に 寺内昇 が投稿   [ 2016/01/17 20:25 に更新しました ]
2016年1月18日(月)

1月16日(土)、北竜町公民館2階大ホールにて、北海道空知管内商工会連合会、北海道空知管内商工会青年部連合会の主催による、「平成27年度 空知ブロック青年部員研修会・新年交礼会」が開催されました。
来賓の方々をはじめ、12の商工会青年部の方々約40名が参加して、盛大に行われました。
事務局は、北竜町商工会と道商工連(北海道空知管内商工会青年部連合会)です。


平成28年 空知ブロック青年部員研修会・新年交礼会 資料 
平成28年 空知ブロック青年部員研修会・新年交礼会 資料


参加した商工会青年部:12市町

三笠市・江部乙・いわみざわ・南幌町・長沼町・浦臼町・新十津川町・妹背牛・秩父別町・雨竜町・沼田町・北竜町。

開会式 
開会式


来賓者

 ・北竜町町長:佐野豊 様
 ・空知総合振興局局長:金田幸一 様
 ・北竜町商工会会長:藤井雅仁 様
 ・管内青連相談役:山本智幸 様


第1部:空知ブロック青年部員研修会

総合司会は、空知管内商工会青年部連合会・加藤真悟 副会長です。


総合司会:空知管内商工会青年部連合会・加藤真悟 副会長 
総合司会:空知管内商工会青年部連合会・加藤真悟 副会長


「ご当地ヒーロー『アグリファイターノースドラゴン』で町の活性化を目指す」と題して、高木真樹 氏(JAきたそらち北竜支所 営農課主査)を講師に迎えての研修会です。


「ご当地ヒーロー『アグリファイターノースドラゴン』で町の活性化を目指す」高木真樹 氏 
「ご当地ヒーロー『アグリファイターノースドラゴン』で町の活性化を目指す」高木真樹 氏


高木真樹 氏プロフィール

・自称:福山雅治
・昭和51年(1976年)生まれ・39歳、滝川出身(雨竜町在住)、既婚(奥様・子供2人)

 <経歴>
・平成7年(1995年) :JA雨竜町 営農部米麦課(畜産・養鶏関係の仕事に従事する等、5年間携わった、
              様々な部署での仕事が今となっては貴重な経験となる)
・平成12年(2000年):JAの広域合併により、JAきたそらち雨竜支所営農課へ配属
・平成17年(2005年):JAきたそらち米穀部米穀課「深川本所)に配属され、
              米関係の仕事をしっかりこなしていく
・平成22年(2010年):JAきたそらち北竜支所営農課に配属。現在に至る


JAきたそらち北竜支所 営農課主査・高木真樹 氏 
JAきたそらち北竜支所 営農課主査・高木真樹


なぜ?ご当地ヒーロー


なぜ?ご当地ヒーロー 
なぜ?ご当地ヒーロー


ご当地ヒーローを生み出した、雨竜支所での経験!

雨竜町独自のお米「うりゅう米」を担当。「生産者の顔がより見える推進」を提案する中で、YOYO’sファーム(大泉洋さんが農場オーナー、木村洋二さんが事務局となり北海道米栽培に挑戦する)を2年間、町と農協で受け入れるなどメディアを活用したお米の販売促進を行う。

その際、キャラクターの必要性を感じ、深川米キャラクター「こめっち」を考案する。ノベルティアイテムなども数多く作成。そに中でも非売品として配布した「おこげ飴」はヒット商品となる。現在、「こめっち」は、深川市民の人気キャラクターとして活躍中です。


おこげ飴 
おこげ飴


町のことをもっと深く伝えるには、ゆるキャラには限界があると感じた。


ご当地ヒーロー誕生のきっかけは、青年部の言葉から!

北竜支所に移動となり、北竜に馴染むため、宴会・酒席・会合など全てに出席して組合員さんや地域の方々との対話に努めた。その対話の中で、特に農協青年部の言葉にヒントがあった。

「農協青年部活動が、最近マンネリ化していて、自慢できるような活動ができていない。このままだと、青年部の組織運営が難しくなるのではないか」という青年部員の言葉。そこで、それまで温めていた企画書「ご当地ヒーローの作成」を提案。

この企画には、高額な作成費や運営費が必要となる。しかし、資金がない。そこで、上席者、JAきたそらち地区理事者、北竜町に、「ご当地ヒーロー作成」の案を熱く説明。町長室にも脚を運び、助成を依頼した。

思いを理解してくださった北竜町と北竜町農産物生産協議会から助成を戴き、ご当地ヒーローのプロジェクトがスタート!


ご当地ヒーロー誕生のきっかけは、青年部の言葉から! 
ご当地ヒーロー誕生のきっかけは、青年部の言葉から!


「JA」「商工会」「役場」を巻き込んだ形で各団体の青年達が立ち上がる!

ご当地ヒーローを運営している先進地視察に出かけた際、「ご当地ヒーローを運営している団体と他の組織との連携がなく、ヒーローの存在が活かしきれていない」と感じた高木氏。
同様に、視察後に青年部から投げかけられた言葉は「ご当地ヒーローは、JA青年部だけでなく、役場職員、商工会などもっと色々な人々を巻き込んだ形で、北竜町のヒーローを創り上げていきたい!!!」というもの。

こうして、「JA」「商工会」「役場」を巻き込んだ形で各団体の青年達が立ち上がっていった。青年たちは各自の仕事を終えた後に、夕刻集合し、話し合いを重ねた。一致団結して「北竜町ご当地ヒーロー」を町の貴重な存在に創り上げていった。


戦隊ヒーローの誕生

戦隊ヒーローの「ネーム」「カラー」など、他にない北竜町独自のものを考え続け、平成15年(2013年)2月にはヒーロースーツが完成。お披露目となった。
太陽とひまわりの戦士「ドラゴイエロー」、水の戦士「ドラゴブルー」、土の戦士「ドラゴブラウン」が誕生!


ヒーロースーツ完成 
ヒーロースーツ完成


ヒーローショーの本格的活動が開始。
指導者がいなかったので、アクション、音響効果などに至るまで、すべて自己流でのアレンジ。何度も練習を重ね、迫力のある機敏なアクションに進化させていった。話し合いや練習を含めた活動は、初めてのことばかりで、問題点は多く生じたが、楽しい時間でもあった。


平成25年 本格的活動開始 
平成25年 本格的活動開始


「一緒にひとつの物を仕上げていく活動に連帯感が生まれ、異職者同士が集まる練習の合間の雑談が、有意義なものになっていきました」と当時の様子を語る高木氏。


活動内容

平成15年(2013年)6月、YOSAKOIソーラン祭り(札幌市)の特設会場「道産子ヒーロー大集合ショー」での参加を封切りに、7月にはひまわりライス販売促進を目的とした「TOBUレンジャー・ギガルスヒーローショーへ参加。ヒーローショーを披露。同年8月には地元北竜町での「ひまわりまつり」で単独ヒーローショー、10月には、苫小牧で開催された「北海道ご当地サミットinとまこまい」に出場。

平成16年(2014年)2月には、地元北竜町スキー場での「北竜町民スキー大会&ゆきんこ祭り」、さらに7月、恵岱別川河川敷地で開催された「川は友達・わんぱく夏祭り」、8月には保育園の七夕まつりなどに参加し、子どもたちを楽しませた。


平成25年7月 なんとかデビューに間に合った 
平成25年7月 なんとかデビューに間に合った


小学校での食育活動や図書館での本の読み聞かせなどにもチャレンジ。
その他、テレビ収録、新聞、雑誌の特集(ニューカントリー、農家の友)など多くのメディに取り上げられた。


多くのマスメディアに取り上げていただく 

多くのマスメディアに取り上げていただく 
多くのマスメディアに取り上げていただく


活動は広がり、町内の催事だけでなく町外のイベントへの参加も増加。参加はすべて町のPR、農産物の販促などを目的とした活動となっていたので、収入は無し。活動経費の問題が大きくなっていった。

このことを知ったJAきたそらち北竜支所の役員、商工会長らが発起人となり、「ノースドラゴン後援会」が設立。活動費を募り応援しているださるという、有り難くも心強い応援団の誕生です。現在も後援会員の方々の温かいご支援により、活発な活動が進められています。


平成26年 成長 
平成26年 成長


3年目の反省会開催

およそ50名のメンバーが全員集まって、今後のノースドラゴンの在るべき姿について、徹底的に話し合いをおこなった。


平成27年 反省 
平成27年 反省


<主な意見>

・北竜町の10年後、どんな町にしたいのかを視野に入れた活動が大切。ヒーローショーだけでなく、ノースドラゴンで他の活動も積極的に行っていきたい
・和気あいあいと自由に意見を出し合える団体にして、雑談の中から生まれる発想・アイデアを少しでも形にできればと思う
・LINEでグループを作り、ちょっとした事でも共有できる環境を作りたい
・将来は、ノースドラゴンチームの団体で主催するイベントを開催したい
・連帯感を強くして、自分達の住む町の発展の為にと思えば、ヒーローショーも力が入る。もっともっとヒーローショーの精度を上げたい


3年目の目標は、各自が将来の北竜町を描いて、実現に向かうひとつの手段としてチームノースドラゴンをフル活用していくこと。「ヒーローショー プラスアルファー でひとつの団体として成長を遂げよう」と意思統一を図った。


北竜町の10年後、どんな町にしたいのか 
北竜町の10年後、どんな町にしたいのか


ノースドラゴンのお陰?!

・北竜町へのふるさと納税額が、今年2億円を超え3億円に届きそう
・ひまわり祭り来場者26万人
・ひまわりライス3万表(1,800 ton)以上の契約は年々増加傾向


ノースドラゴンのおかげかも? 
ノースドラゴンのおかげかも?


今後は、農業を通じて、「地域社会の発展」に貢献していく

・小さい町だからこそ、若い人が少ない「現実を直視」し、色々な事に対して問題意識を持つ。
「かつて、『本当のアイデアマンは、様々なことに問題意識をもって、個々の問題解決に挑む人のことだよ(問題解決のために出す脈絡がアイデアを生み出している)』と農家さんに云われた言葉が、今在る自分(問題意識に向かう自分)を創りだしてくれていると感謝しています」と一番大切にしている言葉を語ってくださった高木氏。
・小さい町だからこそ、農協、商工会などの異業種の枠にこだわらずに、共に協力し合う。交わっていればこそ、楽しさに繋がっていく
・頑張り過ぎに注意し、ノースドラゴンの活動を長く続けていきたい
「頑張りすぎるなよ!」は、いつもチームノースドラゴンの会長がかけてくださる言葉です
・20年後も元気に北竜町で働きたい!この目標を達成する為に「ノースドラゴン」で町の活性化を目指す!!!


今後は、農業を通じて、「地域社会の発展」に貢献していく 
今後は、農業を通じて、「地域社会の発展」に貢献していく


この後、アグリファイターノースドラゴンショーが披露されます。
登場編「米を食べる大切さ」を訴えていくストーリーです。ごゆっくり御覧ください。


アグリファイターノースドラゴンショー:登場編「米を食べる大切さ」 

アグリファイターノースドラゴンショー:登場編「米を食べる大切さ」 

アグリファイターノースドラゴンショー:登場編「米を食べる大切さ」 

アグリファイターノースドラゴンショー:登場編「米を食べる大切さ」 
アグリファイターノースドラゴンショー:登場編「米を食べる大切さ」


引き続き、新年交礼会の準備へ。。。
北竜町商工会青年部メンバーにより、手際よく、スムーズにテーブルセッティングが行われました。細部に気を配りながらのテキパキとした機敏な行動は、とても立派でした。ホスト商工会としての役目を見事に全うした北竜町青年部のメンバーの皆さんです。

スムースなテーブルセッティング 

スムースなテーブルセッティング 

スムースなテーブルセッティング 
スムーズなテーブルセッティング


午後5時半より、第2部「新年交礼会」がスタート。
記事は、新年交礼会と続きます。

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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子