北竜町B&G海洋センターに修繕助成決定・シーズン後にリニューアル実施

2014/04/29 23:33 に 寺内昇 が投稿   [ 2014/04/29 23:34 に更新しました ]
2014年5月1日(木)

4月24日(金)、平成26年度・北竜町B&G海洋センター修繕助成決定書授与式が、北竜町役場で行われました。公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド財団(梶田功会長・東京都)の菅原悟志 専務理事から佐野豊町長に決定書が授与されました。

北竜町海洋センターは、1988年(昭和63年)設立から26年が経過し、経年劣化によるプール修繕の必要性から、工事費27,785,000円の内14,700,000円の助成を受けることとなりました。これを受けて町は、2014年(平成26年)のシーズン後に、ろ過器及び給排水設備を更新するとともに、更衣室のリニューアルを行います。


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左より:竹内範行 副町長、B&G財団・菅原悟志 専務理事、佐野豊町長、本多一志 教育長


同財団は、モーターボート競走法20周年を記念して1973年度(昭和48年度)に設立。様々な事業の中でも、施設づくりにおいては、全国480市町村に地域海洋センターを建設し、地元自治体に無償譲渡されました。

スポーツ・健康・人づくりをスローガンに、日本の未来を担う青少年の健全育成事業、幼児から高齢者までの心身の健康づくり事業、指導者の養成事業、ネットワーク活用事業など様々な事業を全国に展開しています。


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町長室にて歓談


近年、多くのセンターから、施設の劣化による大規模修繕が求められ、平成13年(2011年)より修繕助成を開始。助成する対象施設は、特A~Eまでの6段階の分類で評価され助成が決定されます。

平成26年度の修繕助成は、全国から30センター・31施設に決定。
北海道では、東神楽町B&G海洋センターと北竜町B&G海洋センターの2か所に決定されました。


 
右:B&G財団・菅原悟志 専務理事、左:同財団海洋センター支援部・清水康雄 次長


菅原悟志 専務理事のお話
 
B&G海洋センターは、1976年から2000年まで25年間に渡り、全国延べ2,200か所の自治体の要望の中から、立地条件、住民の熱意、利用計画など厳正なる審査の結果、最終的に480か所の市町村に建設させて戴きました。

480か所の施設の内訳といたしましては、艇庫159,プール444,体育館311。
海洋センターの建設には、ボートレースの収益金から1,400億円もの巨大な支援を戴いております。

現在は、ご承知の通り、市町村合併により海洋センターが所在する自治体は390となっており、政令指定都市や中核市に支えられた海洋センターや広域合併により、6か所の海洋センターを有するものも誕生しております。
また北海道におきましては、現在34自治体に36か所のセンターが建設され、健全な運営が行われております。

自治体数は大きく変わりましたけれども、全国の海洋センターでは、幼児から高齢者までの健康作りに積極的に取り組んで戴き、平成25年度の年間利用者数は、1,000万以上となっております。 私共は、全国の海洋センターの皆様とともに、青少年の健全育成、地域住民の健康作りを継続的に推進するため、各種の支援事業を行っております。

中でも、最重要と位置づけているのが、この修繕助成事業でございます。
多くのセンターの定年劣化が進行する中、全国の首長様から、施設を末永く活用するため、是非とも修繕の支援を戴きたいと、強い要望を受けておりました。

私共は、自治体の厳しい財政状況などから、修繕助成の必要性について、日本財団及びボートレース業界に理解を戴き、平成13年から開始しております。さらに最近では、プールの温水化をはじめ、大規模修繕の要望が急増したため、平成22年度からは、助成率、助成額の大幅な引き上げを行っております。

ただ、残念なのが、すべてのセンターが修繕の支援を受けれるものではございません。 ご承知の通り、そのセンターが日頃から健全な運営を行っていること、無償に譲渡した当時のお約束をお守り戴いていることなど、財団が点数化して、特A~Eまでを6段階に分類し、右評価以上の海洋センターの支援を対象にしようとしているところです。

ここ北竜町B&G海洋センターでは、佐野町長をはじめ関係者のご理解・ご尽力により、指導員の配置をはじめ各種財団事業の活用など当初の約束を順守して戴き、町民の健康作り・人づくりに大きく貢献して戴いております。
このような、健全な運営により、このセンターの評価は、全国の模範となるA評価となっております。

さて、本年度の修繕助成につきまして、当初64センター69施設から、10億円の申請を戴きました。しかしながら予算上、すべてが承認できないということから、緊急性、先ほどお話しましたような内容等を審査しまして、最終的には、30センタ-31施設を決定いたしました。
 
この決定書授与式は、助成金額1,000万以上の大規模な修繕を行う23ヶ所のセンターを対象に行わさせて戴いております。

ここ北竜町B&G海洋センターのプール修繕については、ろ過器及び給排水設備を更新するとともに、更衣室のリニューアルを行い、施設の快適性の向上を測り、更に、利用者の増員を目指す工事内容となっております。
工事費2,778万円に対し、1,470万円の修繕助成を決定しております。

この決定にあたり、佐野町長をはじめ、関係者の皆様に2点ほどお願いを申し上げます。

まず、センターの建設、施設の無償譲渡、さらには施設に対する修繕助成までするシステムは、私共のボートレース業界が特別に支援するB&G海洋センターだけのものでございます。この度の修繕工事完了後は、リニューアルオープン式典などを開催いただき、新しく生まれ変わった海洋センターを広く住民の皆様にお披露目戴きたいと存じます。

2つ目としては、町民の皆様の健康と豊かな町づくりのために、北竜町B&G海洋センターを末永くご活用頂ますよう、改めてお願い申し上げます。

終わりに、北竜町の益々のご発展と修繕工事の安全を祈念いたしまして、ご挨拶とご説明とさせて頂きます。
ありがとうございました。


 
修繕助成決定書授与


佐野町長の謝辞

心あたたかいB&G財団の配慮に心から感謝と御礼を申し上げます。ありがとうございます。
時節柄何かと、お忙しい中にあって、北海道北竜町の地まで、お越しいただきました菅原専務、清水次長に、重ねてお礼を申し上げます。ありがとうございます。

只今交付決定を戴きましたプールの改修等につきましては、この夏のシーズンを終えてからそれぞれ工事に入ります。
子供達の健全な育成の為に、そして地域住民の健康づくりのために、一層運営も新たにして、日々管理に務めて参りたいと考えておりますのでご理解を戴きたいと思います。

そしてB&G財団が、活動目標とする幼児からお年寄りまでの健康づくり人づくりの為に、本町においても一層努力をして参りますので、宜しくご理解を戴きたいと思っております。
さらに、オープン式につきましても十分検討して参りたいと思います。
簡単なお礼のご挨拶ではありますが、ありがとうございました。


 
佐野豊町長謝辞


これからの未来を担う青少年の健全なる育成、
そして地域住民の健康増進のために、
心を尽くしてくださるB&G財団の皆様に
大いなる尊敬と感謝と祈りをこめて。。。


 
B&G財団北竜町海洋センター

 


 水六訓

一、 あらゆる生物に生命力を与えるは水なり。
二、 常に自己の進路を求めてやまざるは水なり。
三、 如何なる障害をも克服する勇猛心と、よく方円の器に従う和合性とを兼ね備えるは水なり。
四、 自ら清く他の汚を洗い清濁併せ容るの量あるは水なり。
五、 動力となり光となり、生産と生活に無限の奉仕を行い、何等報いを求めざるは水なり。
六、 大洋を充たし、発しては蒸気となり、雲となり、雨となり、雪と変じ、
霰と化してもその性を失わざるは水なり。
水を心とすることが平和と健康と長寿の妙薬であります。
笹川良一


公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド財団(B&G財団)ホームページ


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◇ 撮影・編集=寺内昇  取材・文=寺内郁子