北竜建設業協会50周年記念式典

2014/03/03 12:52 に 寺内昇 が投稿   [ 2014/03/03 17:22 に更新しました ]
2014年3月4日(火)

2月23日(日)、北竜建設業協会50周年記念式典が、サンフラワーパーク北竜温泉にて開催されました。

平成26年度北竜建設業協会総会

式典に先立って、同日13時より、平成26年度北竜建設業協会通常総会が行われました。 平成25年度事業報告並びに収支決算の承認、さらに平成26年度事業計画(案)並びに収支予算(案)について協議され承認されました。


平成26年度北竜建設業協会通常総会  平成26年度北竜建設業協会通常総会  平成26年度北竜建設業協会通常総会  
平成26年度北竜建設業協会通常総会(撮影:2014年2月23日)


北竜建設業協会50周年記念式典

15時より、サンフラワーパーク北竜温泉宴会場には、ご来賓の方々をはじめ、北竜町の建設業7社の関係者およそ80名の方々が参列し、盛大に執り行われました。

大路英樹さん司会のもと、開会の辞が、藤岡靖士 副会長より述べられ式典がスタート。
国歌斉唱に続き、これまで建設業協会にご尽力を戴いた故人に対して黙祷を捧げました。


北竜建設業協会50周年記念式典  会場を飾る花 
司会:大路英樹さん  藤岡靖士 副会長 
北竜建設業協会50周年記念式典
右:藤岡靖士 副会長  左:司会の大路英樹さん


式辞:会長・佐々木康宏 様
佐々木康宏 会長
 北竜建設業協会が設立し50年の節目を迎え、これまで建設行政の推進と地域の安全を守る役割を果たしてこれたことを皆様に心よりお礼申し上げます。
 北竜の建設業は、昭和21年(1946年)藤岡建設の創業を最初として始まり、現在の7社となっております。

 良きも悪きも、様々な苦難を必至に乗り越えてきた厳しい道のりでした。苦労に苦労を重ね、10周年記念や20周年記念を祝う余裕すらなかった時代を過ごしてきました。

今回、50周年記念にあたり手作りの記念誌を作らせて戴きました。
目次の写真は、父と岡崎さん。板谷で排水を手掘りした時の写真。
25ページの写真は、北竜町商工会の役員が恵岱別ダムの視察に行った時の写真です。
写真集
 北竜町の建設業は大変苦しい時代がありました。建設に必要な機材などの購入において、年末に支払いができず年を越してしまったことも。そんな時でも、商工会の役員の皆様が「待ってあげるからいいよ」と温かいお言葉を戴き、苦難を乗り越えることができました。ここまでこれたのも、商工会をはじめたくさんの方々の支えがあればこその建設業の50年であると、心から感謝申し上げます。

 北竜町7社の建設業社は、それぞれ特徴を持った経営を行っています。重機を専門に担う、他の町でアパート建築を担う、介護建築を担う、合併を模索するものなど、それぞれの特徴を活かしながら、厳しい建設業界を生き抜いてきたところであります。

 私が30年前北竜町に戻ってきた時代は、建設業界の全盛期でした。先輩である中本さんへの「こんな状況がいつまで続くのでしょうか」という問に対して、中本さんは「良い状況は長くは続かない。だからこそ、地域のためにしっかりと仕事をする公共事業の意義を忘れずに、胸をはって仕事をしていこう!おまえも頑張れ!」と有難いお言葉を戴きました。

 これからの建設業に対し、厳しい心を持って取り組んで参ります。
 そして、この先60年100年に向けて、今日の50周年記念を「誓いの日」とさせて戴きたいと思います。

 今日は、職員の方々、オペレーター、作業員の方々に参加を戴きました。皆さんがあっての建設業です。これからも宜しくお願いいたします。
 この50年の感謝とこれからの益々のご指導を戴いて、北竜建設業協会、まだまだ頑張りますので、宜しくお願い申し上げます。ありがとうございます。

50周年記念品贈呈
50周年記念品贈呈
 佐々木 会長より佐野 町長へ目録が贈呈されました。
 ・和保育園:ポータブルアンプ
 ・真竜小学校:炊飯器、デジタルカメラ
 ・北竜中学校:プロジェクター
  合計50万円相当の贈呈

感謝状の贈呈

 長年に渡り、建設業にご尽力を戴いた方々へ北竜建設業協会感謝状
 が贈呈されました。

 ・平 迪(たいら すすむ)様
 ・藤岡 雍泰(ふじおか やすひろ)様
 ・田村 隆(たむら たかし)様
 ・藤岡 紀元(ふじおか のりもと)様
 ・井沼 弘一(いぬま こういち)様


藤岡 雍泰(ふじおか やすひろ)様  田村 隆(たむら たかし)様  藤岡 紀元(ふじおか のりもと)様  井沼 弘一(いぬま こういち)様 
感謝状の贈呈・左より:藤岡雍泰 様、田村隆 様、藤岡紀元 様、井沼弘一 様


祝辞:北竜町長・佐野豊 様
北竜町長・佐野豊 様
 北竜建設業協会設立50周年、誠におめでとうございます。関係する皆様がご出席されての記念式典祝賀会、こうして盛大に開催されますことを心からのお祝いとお喜びを申し上げます。
 そして、和保育園、真竜小学校、北竜中学校への記念品贈呈を戴き、温かいご支援に対し心から感謝と御礼を申し上げます。

 この歩んでこられた50年を顧みますと、昭和56年(1981年)の水害、昭和63年(1988年)の大雨災害、平成13年(2001年)の竜巻災害をはじめ多くの災害において、復旧作業に大きな力を発揮して戴きました。地域住民の安全な暮らしを守るために、その活躍に対して、改めて感謝と御礼を申し上げます。

 平成26年度(2014年度)の本町の予算については、住民が安心安全に暮らせる町づくり、そして公営住宅の整備改修、公共施設など多くの建設事業に重点をおいて予算を組んでまいります。
 厳しい状況ではありますが、町の振興発展の上で大きな力となっております建設業の役割を十分認識した中で、我町の社会資本整備の充実に努めていかなければならないと考えております。
 建設業協会の皆様のご協力を宜しくお願い致します。
 本日の50周年を記念に、北竜建設業協会が、限りないご発展とご出席の皆様のご健康とご多幸を心よりご祈念申し上げてお祝いの言葉とさせて戴きます。誠におめでとうございました。

祝辞:北竜町議会副議長・澤田正人様
北竜町議会副議長・澤田正人様
 北竜建設業協会50周年の節目を迎えられましたことに対し、心からお祝い申し上げます。
 北竜町の建設業の皆さんが果たした役割は、北竜町の開拓と発展にとってまさに大きな貢献であります。

 基幹産業である農業にとっても大変深い絆で結びついているものと思います。
 記憶をたどれば、昭和45年(1970年)前後から農業構造改善事業が始まり、大型機械農業への変換があり、これらはまさに時代の大変換でありました。
 一方で地域社会の形成という意味では、道路の整備や公共施設の建設等など、地域住民の利便性や経済活動の活性化への大きな貢献に繋がっていたと思います。このことが建設業協会の皆さんが果たしてこられた大きな成果だと思っております。

 私も大学を卒業してから、1年間ではありましたけれども北興建設さんにお世話になりました。農業構造改善事業も真っ盛りな時期、会社が新しく4トンダンプを入れたということで、その運転手として採用されました。町内外の現場に砂利を運んだり、林道の砂利の敷均し(しきならし)も経験しました。

 運搬の仕事がないときは、河川のコンクリートブロック積み、張りブロックの現場など土木建設の仕事を経験させていただきました。その後、農業に従事しましたが、当時の経験は大変仕事に活きました。
 農業に就いてからも、農閑期は暗渠や河川工事などの仕事が有りましたので、つかせて戴き大変お世話になりました。
当時は農家数も多かったのですが規模が小さくて、収入を得るために建設業で働く人も多かったと思います。

 「栄枯盛衰」と申しますが、その時代ごとに経済状況が変わり産業構造が変わります。国全体としての行政改革の中で、箱物作りも生き残りをかけてそれぞれ努力をされております。

会場模様 これからの北竜町は、人口が減り高齢化が進んでいきます。農業は後継者不足で一戸あたりの農地が増え、個人経営では限界があります。また商業も集約される形になるかと思います。
 こう考えた時に、農業・商業、こういった産業を含めて建設業皆さんとの関係強化、町自体が「ひとつの複合企業体」のように共に協力していかなければならない、そんな時代になるのではないかと思います。
 私は建設業界の皆さんが、それぞれ取り組み展開されている事業を見るとき、将来はそんな形になっていくであろう、そして現在は基礎固めをしているように思えるのであります。

 これからは、コンクリートの固い基礎のように、皆さんと共に固く結びつき、北竜町の将来を担う団体になって戴きたいと思っております。
 皆さんのご成功を心よりご祈念申し上げまして、お祝いの挨拶とさせて戴きます。
 本日は、誠におめでとうございました。

北空知建設業連絡協議会長・中本博大様
北空知建設業連絡協議会長・中本博大様
 北竜建築業協会設立50周年記念を迎えられ、記念式典が決行されますことに対しお祝い申し上げます。関係各位に敬意を表す次第です。

 昭和40年(1965年)、土木建築を生業とする有志が相集い相互の連携を密にする中から、それぞれの経営の安定化に努め業界としての社会的使命を果たすことによって、地域の発展に寄与しようと「北竜建友会」を会員4社によって発足したのが、現協会の出発点です。
 以来、建設業に関する調査研究、各種情報の交換、建設業界の鉄則を掲げて、今ある地域経済の親睦と発展に供されました歴代の会長、関係者の方々に敬意と感謝を申し上げます。

 北海道北空知は、北海道農業の中心的役割を果たしており、昭和30年(1955年)代後半から公共用水の安定確保に必要な用水路と治水施設の整備や農地の生産向上を図る、生産基盤の整備に積極的に取り組んできました。
 また、本地域は国道233号線・275号線など、道北圏、札幌圏などを結ぶ交通の要でもあり、幹線道路や地域を結ぶ道道や町道などの整備、建設業協会の皆様の技術力が大きく貢献されました。
 建設業は地域の雇用を確保し、経済の基盤を整備する役割を果たすのみならず、災害発生時における迅速な対応や地域貢献への取り組みなど、社会基盤の形成に重要な役割を担っています。

会場模様 建設業界を取り巻く環境は依然として厳しい状況ではありますが、技術と経営に優れた地元建設企業が地域の基幹産業として活力を持続することで、地域の雇用が確保され経済の活性化につながります。社会資本が適正に維持活用されてこそ、地域の安心安全が得られるものと確信しております。

 協会におかれましては、今後とも地域の産業基盤を支え、活力あるまちづくりを進めていくために、力強いリーダーシップを発揮されますことをご期待申し上げます。
 北竜建設業協会の今後ますますのご発展と会員の皆様のご繁栄ご健勝をご祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。

祝電披露

 佐藤幸子さんより、祝電が披露されました。
 衆議院議員・渡辺孝一様、一般社団法人空知建設業協会会長・中山茂様、衆議院議員・いなつ久様、参議院議員・伊達忠一様、参議院議員・長谷川岳様、北海道議会議員・つるべ勲様、北海道議会議員・北準一様、北海道議会議員・荒當 聖吾様。

この後、祝賀会が盛大に執り行われました。


佐藤幸子さん  会場模様 
左:祝電を披露する佐藤幸子さん 右:会場模様


50年という永い年月を超え、
幾多の苦難にも立ち向かい、

町づくりの発展に貢献してくださった
北竜建設業協会の皆様の偉大なるご功績に

大いなる尊敬と感謝と祈りをこめて。。。


記念撮影 
記念撮影


◆ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子


◆ 北竜建設業協会 設立50周年記念誌『前進』(画像をクリックすると別画面で拡大します)

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