和大正琴同好会(北竜町文化連盟)

2012/02/19 22:15 に 寺内昇 が投稿   [ 2015/05/13 20:42 に更新しました ]
2012年2月20日(月)

2月18日(土)、北竜町文化連盟に所属する和大正琴同好会(北清幸子 代表)の定期練習が公民館研修室にて行われました。定期練習は、月3回・土曜日・午前9:30~11:30です。

和大正琴同好会は、1986年(昭和61年)に創立。25年以上の歴史を持つサークルです、現在は会員15名。年齢は62歳~88歳、80歳を超える方々が5人もいらっしゃるというパワフルな同好会。


演奏に集中(和大正琴同好会)


指導してくださる先生は、久保利智子先生。和大正琴同好会の他に、沼田町の2つのグループ「沼田大正琴サークル」と「大正琴琴友会」のご指導もなさっていらっしゃいます。
「和大正琴同好会の素晴らしいところは、88歳になられても、こうしてお元気にサークルに参加し、皆さんと一緒に演奏することができることです。前向きな行動力とパワーが素晴らしいですね」と語る久保先生のお言葉です。

私達が訪れた日は、3月に沼田町で開催される大正琴交流会で発表する演奏曲の練習に、皆さん熱心に取り組んでいらっしゃいました。

交流会は、久保先生がご指導されている、北竜町の和大正琴同好会、沼田町の沼田大正琴サークル・大正琴琴友会の3つのグループが集合し、それぞれ演奏をお披露目する会です。3月6日(火)沼田町・ほたる館で開催されます。3つのグループによるこの交流会は、今年で4回目。

和大正琴同好会では、こうしたサークル交流会の他にも、老人ホームを慰問して演奏したり、毎年、町民文化祭に参加して発表しています。


    
大正琴・久保利智子先生


大正琴とは、その名の通り、大正元年生まれの楽器。アンプに繋ぐと、ビンビン音を響かせるエレキギターのようです。

名古屋市にある旅館「森田屋」の息子・森田五郎(本名・川口仁三郎)氏が大正琴の生みの親だそうです。三味線や琴の音色が聞こえてくる環境の中で育った森田五郎さんは、14歳で一絃琴や横笛を演奏し、25歳でヨーロッパに渡航。当時使用していたタイプライターのキーボードからヒントを得て、音階ボタンを組み合わせた楽器を考案。弦を指で押さえる代わりに、番号の付いた音階ボタンを押さえて演奏できるという手頃さから、楽譜が読めない人や初心者でも親しみやすい楽器として、広く大衆に普及していったと言われています。

大正琴は、木製中空の胴に2~12本の金属弦を張り、番号の付いた音階ボタン(鍵盤)を左手で押さながら、右手のピックでメロディ弦全体を同時に弾いて演奏します。ド・レ・ミ・ファが数字の1・2・3・4に置き換えられています。音域においても、従来のソプラノ音域に加え、アルト、テナー、ベースの音域が設定されて広げられ、アンサンブル(複数の人が同時に演奏するもの)も可能となり、一人で弾く楽器からグループで楽しめる楽器に変化していきました。



練習風景


ピーンと張り詰めた空気の中、熱心な演奏が続きます。「相手の音をよ~く聞いて、ハイ!イチ・ニ・サン・シ!ニ・ニ・サン・シ!」久保先生の指揮・演奏に合わせ、リズムに合わせ、哀愁を帯びた音色が響き渡ります。

この日の練習楽曲は、「夢淡き東京(作詞:サトウハチロウ、作曲:古関裕而)」、「河内おとこ節(作詞:石本美由起、作曲:岡千秋)」、「伊勢佐木町ブルース(作詞:川内康範、作曲:鈴木庸一)」。この3曲は、3月の交流会で演奏する曲。その他、「もうすぐ春ですね(キャンディーズ)」、「ふるさと」などが続きます。
演歌、民謡、童謡、歌謡曲などなど幅の広いジャンルの曲がカバーできるのも、大正琴の魅力のひとつになっているようです。


    



    
練習風景


そして、お稽古の合間の休憩は、楽しいおしゃべりタイム・・・「おしゃべりもお稽古のうちです」
なんとこの日は、素敵なハッピーデー「ひで子さんのお誕生日」・・・♪ Happy Birthday to You ~ ♪ 
と歌いながら、皆さんでお祝いのお饅頭を美味しく戴きました。おめでとうございます!そして、ご馳走さま!



お誕生日のお祝いのお饅頭


現在、愛好者が100万人を超えるといわれている大正琴は、

大正元年(1912年)の生誕から、今年2012年で100周年!

両手の指先を動かし、刺激して脳のトレーニング!

和洋折衷、独特な音色を奏でる大正琴で

楽譜を読めない方も初心者も

不思議な琴の音色を楽しみ、若返ってみませんか?


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和大正琴同好会
北清幸子 代表まで



皆で一緒にパチリ ♬



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