新規就農1年目・金田絵利紗さん ひまわりメロン初出荷

2019/08/01 17:43 に 寺内昇 が投稿   [ 2019/08/01 17:59 に更新しました ]
2019年8月2日(金)

北海道指導農業士・渡邊靖範さんファームにて、新規就農でメロン栽培を行っている金田絵利紗さん(38歳)の初出荷です。金田絵利紗さんは、新規就農者、メロン栽培1年目です。


収穫・選果・出荷.

7月24日(水)から初出荷がスタートし、順調に出荷が進められています。収穫は毎朝5時から、渡邊ファミリーにお手伝いいただきながらの収穫です。初日は109箱、2日目は80箱、3日目は40箱弱くらいの出荷となっています。


早朝のメロン収穫(7月26日(金)05:24) 
早朝のメロン収穫(7月26日(金)05:24)


収穫

朝5時ごろから、3人の連携作業による収穫です。


収穫時期のメロンを選んで 
収穫時期のメロンを選んで


「メロンにとって良い天候だったので、大きく育ちました」金田さん。


まん丸でネットも見事なメロン 
まん丸でネットも見事なメロン


選果

「今年は良い出来具合、玉乗り(大きさ)もよく、ネットの張りもいいですね。今年は雨が少なかったのですが、ハウスの中では、灌水チューブが3本配管されているので、水やりは十分にできました。

さらに、今年の天候は、湿気(湿度)が少なかったので、病害虫も少なく、ネットの上がりもよく、順調に大きく育ったようです」と渡邊さん。

1箱の重さは8kg。3玉入りの場合は、1玉2.7kg、4玉入りで1玉2kg。今年は、3玉がかなり出荷されているとのことです。


出荷を待つメロン 
出荷を待つメロン

金田絵利紗さん 
金田絵利紗さん


「家事・育児・仕事の両立のバランスのとり方を学びました。渡邊さんご夫妻からの技術的なご指導はもちろんのこと、ご家族皆さんの肉体的・精神的なサポートをいただき、皆さんのお陰でここまでこれたことを心より感謝しています。大きな天災に見舞われることもなく、順調に栽培できたので本当によかったと思います」と、しみじみと語る金田さん。


箱詰め

箱詰め中の金田さん 
箱詰め中の金田さん

きれいに箱詰めされたひまわりメロン 
きれいに箱詰めされたひまわりメロン


珍しい双子メロン(合体メロン)4.5kg

実が合体して育ったメロン。今回はじめてだったので、記念にそのまま育てられメロンちゃん。


珍しい双子メロン(合体メロン)4.5kg 
珍しい双子メロン(合体メロン)4.5kg


出荷

箱詰め後、JAきたそらち北竜支所集出荷施設に運び込まれ、出荷されます。


JAきたそらち北竜支所集出荷施設へ出荷 
JAきたそらち北竜支所集出荷施設へ出荷


集出荷施設では、各農家のメロンが次々と持ち込まれ、すごい数の箱がローラーコンベアに乗って流れていきます。


凄い数のひまわりメロンの箱 
凄い数のひまわりメロンの箱


「達成感と当時に、大切に育てた娘をお嫁にだす時のような、嬉しさと不安が入り混じった複雑な心境です」と、金田さん。


集出荷施設に到着 
集出荷施設に到着

逞しいお兄さんのお手伝い 
逞しいお兄さんのお手伝い

生産者:金田絵利紗さん 
生産者:金田絵利紗さん


北竜町・佐野豊 町長へメロン寄贈

出荷後、渡邊さんとともに、佐野町長へ初出荷のメロンを寄贈に、役場町長室を訪れました。


北竜町・佐野豊 町長に寄贈 
北竜町・佐野豊 町長に寄贈

北竜町・佐野豊 町長に寄贈 
北竜町・佐野豊 町長に寄贈 北竜町長室にて 
北竜町長室にて


「ここまでこれたのも、実習生として受け入れていただいて、様々な農家で実習し、その中で素晴らしいご縁をいただきました。そして有り難くも受け入れていただき、素晴らしいきっかけをいただいたことを心から感謝しています。

農業をやっていく中で、渡邊家をはじめ、佐野町長、役場の皆さんが温かく受け入れてくださいました。そして、北竜町の良さ、農業の楽しさ、人の暖かさ、人の繋がりの大切さ等たくさんのことを教えていただきました。いろんな面で良くしていただいたお陰で、今の自分が存在することを実感し、とても幸運だと感じています。

私はこのいい出会いに恵まれ、受け入れてもらえたことに心から感謝の気持ちでいっぱいです。」と、お話された金田さん。


新規就農者の出荷を喜ぶ佐野町長 
新規就農者の出荷を喜ぶ佐野町長


「作物を育てることで、農業の楽しさ・喜びを感じることができて嬉しく思います。素晴らしい成果として、こんな立派なメロンを栽培することができて、本当の良かったと思います。そして、毎朝5時には、軽トラで仕事場に向かうご主人の姿を拝見して、がんばっているなぁと感じています」と金田さん。

「北竜町もかつては、夕張に継ぐ生産高を誇った時代もありましたが、年々、栽培農家の減少がみられ、メロンやスイカの出荷量も減ってきています。そんな中で、北竜町のひまわりメロンを守って、担ってくれる就農生の誕生を大変嬉しく感じています。
本当に立派なメロンが収穫でき、おめでとうございます!今年は、かつてないほど大きいし素晴らしいメロンですね」と、佐野町長。


きれいなひまわりメロン 
きれいなひまわりメロン


沢山の方々の温かい想いに支えられ、守られて、愛情いっぱいに育てられた大切な北竜メロン。。。
農業の難しさ、大変さに立ち向かいながら、精魂こめて実践していく新規就農に、限りない愛と感謝と祈りをこめて。。。


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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子