北竜町もち米生産組合設立30周年記念式典 2016 が開催されました

2016/03/09 13:38 に 寺内昇 が投稿   [ 2016/03/09 13:39 に更新しました ]
2016年3月10日(木)

3月4日(金)、北竜町もち米生産組合設立30周年記念式典が、サンフラワーパーク北竜温泉にて開催されました。


北竜町もち米生産組合設立30周年記念式典
北竜町もち米生産組合設立30周年記念式典


式典には、組合員をはじめ、町・農協・関係者の皆様などおよそ60人が参加。盛大に式が催されました。


皆さんで記念撮影
皆さんで記念撮影


北竜町もち米生産組合30年のあゆみ


北竜町もち米生産組合・記念誌『30年の歩み』
北竜町もち米生産組合・記念誌『30年の歩み』


 1987年(昭和62年):北竜町もち米生産組合設立(組合長・澤田隆司氏)
               北竜町もち米生産組合栽培協定を制定し良質米の栽培への取り組み
 1988年(昭和63年):8月の大水害(1時間あたり最大雨量70m、2日間の総降水量422mの激甚災害)
 1993年(平成 5年):北海道大冷害による米不足(米騒動勃発)
 1996年(平成 8年):もち米生産組合設立10周年記念式
 1999年(平成11年):西川営農集団誕生(西川・小豆沢の両集団合併)
 2000年(平成12年):出荷もち米が全量高品位米となる
 2001年(平成13年):もち工場有限会社ひまわり農産(吉田勉代表)設立。「田からもち」の販売がスタート。
 2002年(平成14年):もち米連絡協議会設立
 2005年(平成17年):もち団地精米工場設立
 2006年(平成18年):生産情報公表農産物生産行程管理認定取得
 2007年(平成19年):道東(中標津、別海、標津、中春別)、JA木野(パピオ)音更町での、
               もち米生産組合役員によるもち米PR販売開始
 2012年(平成24年):中川米穀株式会社への白米出荷
 2014年(平成26年):吉川食品株式会社への白米直接納品
 2015年(平成27年):六花亭製菓株式会社への白米(はくちょうもち・風の子もち)納品


式典

総合司会は、北竜町もち米生産組合事務局・篠永雄一様(JAきたそらち北竜支所営農課長)。


北竜町もち米生産組合事務局・篠永雄一様
北竜町もち米生産組合事務局・篠永雄一様


開会の辞:北竜町もち米生産組合・藤井啓二 副組合長


北竜町もち米生産組合・藤井啓二 副組合長
北竜町もち米生産組合・藤井啓二 副組合長


式辞:北竜町もち米生産組合・大場信一 組合長


北竜町もち米生産組合・大場信一 組合長
北竜町もち米生産組合・大場信一 組合長


「本組合は、昭和62年に旧小豆沢地区が、そらちもち米団地のひとつとして、ホクレンより指定を受け、もち米生産組合が設立されてから30年となりました。
昭和63年の大水害、平成5年の大冷害など幾多の災害、さらには国内価格の下落など生産者にとりまして多くの困難を乗り越えてきました。
ここ数年、国内価格の低迷が続いておりますが、もち米生産組合は、中山間地域等直接支払制度の補助金を活用し、精米工場を立ち上げ、直売のうえに付加価値をつけて販売し、単価の上乗せを図っております。
現在、直売におきましては、精米工場で精米を行い販売を行っておりますが、設立当時の組合長・吉田勉様が、並々ならぬご尽力により現在の組合の礎を築いて下さいました。感謝申し上げます。
ここ数年喜ばしいことに、天候に恵まれ豊作ですが、この先TPPよる価格変動の影響など不安材料も抱えております。
もち米生産組合一丸となって、良質米の生産に心がけ、一重にもち米の評価をさらに高め、直売による販売価格への反映を図っていきたいと考えております。
ご来賓の皆様方には、もち米生産組合に対し、更なるご支援を申し上げます。
本日はありがとうございました」。


祝辞:北竜町・佐野豊 町長


北竜町・佐野豊 町長
北竜町・佐野豊 町長


「北竜町の農業は、高く評価を戴き、注目されています。安全で安心なひまわりライスは、生産者の顔が見えるお米です。生産組合単位での生産情報公表農産物JAS規格の取得は、全国で北竜町だけです。
今、ふるさと納税で全国から、件数で24,000件、金額でも3億円を超える寄付金が寄せられております。昨年の11月から、ふるさと納税の返礼品として『もち米』も使わせて戴いております。5Kgの袋で2,000体、量数では150俵、田からもちは約1,400件の申し込みがありました。

納税の際には、全国からたくさんのメッセージが寄せられています。少し紹介をさせて頂きます。
『納税の返礼品に、もち米を頂きました。我が家の餅つき機でついた、お餅も赤飯もとても美味しくでき感激です。低農薬米ということで、安全ですし、これならば是非お米をお願いしたいと思います。これからもしっかりと納税したいと思います』と埼玉県の方からのメッセージです。

田からもちに対しては、『安心できる環境の農法で生産されたお米を探して、たどり着きました。低農薬で収穫まで無事に育てる生産者の弛まぬ努力のお陰で、美味しいお米を安心して頂けることを有り難く思います。田からもちの解説、エピソードも別のページで拝見しました。ご紹介ありがとうございます』と東京都の方からのメッセージです。

こうして全国の沢山の方々から、寄付金と同時に嬉しいメッセージが届けられています。
今後更に高い評価を頂けるよう努めて参りたいと思います。
今日の農業情勢は、極めて厳しいものでありますが、30周年を機に、北竜町もち米生産組合の限りないご発展とご出席の皆様のご健康・ご多幸を心からご祈念申し上げて、お祝いの言葉とさせていただきます。本日は誠におめでとうございました」。


祝辞:きたそらち農業協同組合・近藤辰哉 代表理事専務


北空知農業協同組合・近藤辰哉 代表理事専務
北空知農業協同組合・近藤辰哉 代表理事専務


「30年の長きに渡り、もち米生産にご尽力を戴きました組合員の皆様に深い敬意と感謝を表します。
一重に30年と申しますが、めまぐるしく変化する農業情勢の中、安定生産を目指されることは、容易なことではありません。
昭和62年度、そらちもち米団地構想として、当組合の前身であります小豆沢営農集団が中心となり、もち米の植え付けが始まったと伺っております。その間、うるち米側の変換に伴う新たな肥培管理の修得や、もち米団地として組織をいかに大きく出来るかなど、大きな障害を乗り越え関係指導機関と強く連携し、今日のもち米生産組合の源を築き上げたのだと思います。
安定生産のためには、安定した販売が必要不可欠であり、本日来賓としてご臨席戴いております取引の皆様方のご理解とご指導の賜物であり、改めてお礼申し上げます。

現在、北空知管内では、北竜支所と幌加内支所でもち米を栽培して戴いております。
近年は、収量・品質共に安定しております。昨今の世情は決して満足のいくものではありませんが、JAきたそらちブランドに大きく貢献を戴いていただいています。
どうかこの30周年を契機とし、今後更なる発展をご期待いたしております。JAといたしましても、同じ意識をもって、全力でサポートさせていただく所存でございます。
北竜町もち米生産組合の益々のご発展とご参加の皆様のご健康を心よりご祈念申し上げてお祝いの言葉とさせて頂きます。本日は大変おめでとうございました」。


ご来賓の方々のご紹介

北竜町・佐野豊 町長、きたそらち農業協同組合・近藤辰哉 代表理事専務、中川米穀株式会社・中川喬雄 代表取締役社長、株式会社ツカモトミルズ・鎌田英宏 代表取締役社長、株式会社ホリ製造部・佐藤明 部長、吉川食品株式会社品質管理室・久本正勝 室長、中川米穀株式会社・宮脇繁利 専務取締役、幌加内もち米生産組合・横窪敏明 組合長、幌加内もち米生産組合・古林茂 副組合長、有限会社ひまわり農産・吉田勉 様、きたそらち農業協同組合・北清裕邦 北竜地区代表理事、きたそらち農業協同組合・川村功 北竜地区理事、空知農業改良普及センター北空知支所・小柴潤一 専門普及員。


感謝状贈呈

「もち米生産組合はもとより、JAの重要な事業であるもち米販売において、多大なるご理解とご協力を、それぞれのお立場において、もち米消費に、さらには産地の製造に大きく寄与されたお取引先貴社に対しまして、感謝状及び記念品を贈呈いたします。尚、JAより感謝状、もち米生産組合より記念品の贈呈といたします」と、司会者より説明。


感謝状贈呈:中川米穀株式会社
感謝状贈呈:中川米穀株式会社

感謝状贈呈:株式会社ツカモトミルズ
感謝状贈呈:株式会社ツカモトミルズ


謝辞:中川米穀株式会社・中川喬雄 代表取締役社長ホームページ >>


中川米穀株式会社・中川喬雄 代表取締役社長
中川米穀株式会社・中川喬雄 代表取締役社長


「昭和4年に創業し、今年87年目を迎える弊社が、今もこうして経営できるのは、北竜町の皆さんのお陰です。
北竜町の素晴らしさは、きちっとした哲学をもち、そしてその哲学が揺るぎないものであることです。どれだけ助けられ、勇気を戴いたことかわかりません。
私達は、北竜の皆さんの想いを消費者に届ける、ただそれだけです。深く感謝いたしております。ありがとうございました」。


謝辞:株式会社ツカモトミルズ・鎌田英宏 代表取締役社長ホームページ >>


株式会社ツカモトミルズ・鎌田英宏 代表取締役社長
株式会社ツカモトミルズ・鎌田英宏 代表取締役社長


「平成5年を機に大変お世話になっております。
もち米もうるち米も精粉して粉にしても、いい粉となります。お米とは、人の心が表れるもので、北竜町のもち米は、ねばりも平滑さもあって良いものです。
もち米・うるち米は、海外製品に比べて、品質が勝負です。TPP関連においても、もち米は、国内生産で問題ないので、ご安心ください。
これからも、北竜町のもち米を使い続けたいと思いますので、安定供給の程、宜しくお願いします」。


閉会の辞:北竜町もち米生産組合・藤井啓二 副組合長


祝賀会開会挨拶:北竜町もち米生産組合・大場信一 組合長

祝杯:幌加内もち米生産組合・横窪敏明 組合長


幌加内もち米生産組合・横窪敏明 組合長
幌加内もち米生産組合・横窪敏明 組合長

祝杯
祝杯


30年の喜びと苦労を皆で分かち合うかのように、祝宴が盛大に執り行われました。


祝宴模様

祝宴模様

祝宴模様

祝宴模様
祝宴模様


万歳三唱:きたそらち農業協同組合・北清裕邦 北竜地区代表理事


きたそらち農業協同組合・北清裕邦 北竜地区代表理事
きたそらち農業協同組合・北清裕邦 北竜地区代表理事


「30周年おめでとうございます。
もち米生産組合設立当時、うるち米をもち米に替える時の決断は、博打のようなものであったと思います。
様々な困難を乗り越え、もち米の生産量が落ち込んだ時も、諦めることなく耐えてこられました。
継続こそ今の北竜町もち米生産組合が存在する証です。
皆様のこれまでの計り知れない努力とご尽力に心から敬意を表します。
北竜のもち米の粘り強さ、美味しさは、この30年の歴史が物語っていると思います。
北竜町もち米生産組合の30周年をお祝いして万歳三唱いたします」。

万歳!万歳!万歳!


xxx
万歳三唱!

xxx
会場を飾る艶やかな花

お土産の「宝もち」
記念品の「田からもち」セットとボールペン


幾多の困難を乗り越えて、努力し続ける30年の年月、
絶え間ぬ努力の積み重ねが、極上のもち米の美味しさの証。。。
北竜町もち米生産組合の皆さんの偉大なる魂に
大いなる尊敬と感謝と祈りをこめて。。。


xxx
北竜町の風景(撮影:2016年3月5日)


写真(82枚)はこちら >>


『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』(平成28年3月)クリックすると別画面で拡大して読めます

Page 表紙『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』 Page目次『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』 Page 01『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』 Page02『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』 Page 03『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』 Page 04『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』
Page 05『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』 Page 06『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』 Page07『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』 Page 08『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』 Page 09『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』 Page 010『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』
Page 011『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』 Page 012『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』 規約1『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』 規約2『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』 精米工場運営規程『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』 10周年・20周年記念旅行『30年の歩み・北竜町もち米生産組合』


◆ 関連記事

「田からもち」は地域の起業農家グループ・ひまわり農産の手づくりもち(前編)(2010年11月10日)
「田からもち」は地域の起業農家グループ・ひまわり農産の手づくりもち(後編)(2010年11月11日)


◇ 撮影・編集=寺内昇  取材・文=寺内郁子