スマートスーツ・ライト(北海道大学の田中孝之准教授と(株)スマートサポート(札幌市、鈴木善人社長)が開発)を、有機栽培米の草取りでモニター中

2011/07/20 19:32 に 寺内昇 が投稿   [ 2011/07/24 23:44 に更新しました ]
2011年7月21日(木)

7月17日(日)「ナチュラルファーム黄倉」さん農家で行われた「夏の田んぼの生きもの調査」に、北海道大学大学院情報科学研究科の田中孝之准教授のご家族が参加されました。 

田中先生と(株)スマートサポート(札幌市・鈴木善人社長)が開発中の作業の軽労化スーツが、「スマートスーツ・ライト」。

このスマートスーツ・ライトの試作品を、3年前の第1号から農作業時に試着されているのは、黄倉正泰さんの奥さま・桂子さん。有機栽培米で重労働な、雑草の手取り作業に使われています。 



有機栽培の草取り作業時の腰への負担を軽減する
スマートスーツ・ライト(試作品・左から1号、2号、3号)
開発者の田中孝之准教授(北海道大学)とモニターの黄倉桂子さん


「背中をかがめる作業がとても楽になります。効果が大きいですね。試着感も、3年前に比べてソフトになって向上しています。メッシュ地になって暑さ対策も改良されましたが、もっと涼しく着られるといいですね」と桂子さん。



スマートスーツ・ライトを着用して
有機栽培米田んぼの草取りをする黄倉桂子さん


「スマートスーツ」とは、作業の軽労化をはかる筋力補助装置。作業において身体の負担が軽減されるため、作業そのものが楽になり、生産性の向上が望める。「今を今よりもっと楽に」を目指すもの。 

黄倉桂子さんが着用しているものは「スマートスーツ・ライト」。これは「スマートスーツ」から各種機械的な動力機構(センサーとモーター)を除き、基本的にゴムの力だけで「軽労化」を図ったもの。

「パワフル化」ではなく「労力の節約」という観点からの発想。動力装置はなく、一着400グラムと軽量。 農場や介護現場など中腰姿勢が続く労働者の腰の負担軽減に役立ちます。

そして今、筋力補助スーツ「スマートスーツ・ライト」が、東日本大震災の被災地で活躍しています。がれき除去など中腰が復旧作業の負担軽減につながっているのです(宮城県の日環エンジニアリングに提供:2011年4月)。 

田中孝之先生のお言葉です・・・

 「『軽労化』は、人がやっている作業にて、機械や道具を使って、または設備や環境を改善して、作業はそのまま人が行い、それを楽にできるようにする方法です。
 例えば、腰を曲げずに雪かきができるUD(ユニバーサルデザイン)スコップ、腰を曲げずに農作物を収穫できるようにした高設栽培など、多くの事例があります。
 これらは『人の手による仕事』を大切にしたものです。人でなければできない仕事、人だからこそできる仕事、人のぬくもりが必要な仕事は数多くあります。仕事は人々の生きがいにもなります。しかし、日々の仕事で蓄積する疲労が、その生きがいを継続する妨げともなっています。
 疲労や労力を軽くし、人々がいつまでも生きがいを持って働くことをサポートする、それこそが私たちが言う『軽労化』なのです」。

((株)スマートサポート・軽労化コラムより引用)


    
スマートスーツ・ライト   左:側面  右:背中でクロスしているバンドが前傾したときの体重を支えます


「重」を「軽」にそして「楽」に変化させ、

「人の手のぬくもり」を「人の心のぬくもり」へと導く・・・

「人」が主役のアシスト技術に、 

偉大なる尊敬と感謝と感動をこめて。。。


◆ 参考・特集記事


◇ いくこ&のぼる



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