有機栽培米の草取り@ナチュラルファーム黄倉

2011/07/09 17:53 に 寺内昇 が投稿   [ 2012/02/03 23:53 に更新しました ]
2011年7月10日(日)

7月に入り、北竜町に夏がやってきました。スコールのような雨が上がると、燦々と照りつける太陽が顔を出します。

黄倉ファームでは、ティラガモ除草機による除草の後、手取り除草作業が行われました。



真っ青な空の元、青々と繁る稲たち@ナチュラルファーム黄倉
(撮影:2011年7月7日)


ティラガモ除草機を使うと、除草機のローターが回り発芽した雑草が、田んぼの泥の中に埋め込まれます。雑草は成長できなくなり、枯死します。また、この作業を通じて、土の中に酸素を入れ、土中の微生物を豊かにする効果もあります。


    
ティラガモ除草機を操る、黄倉正泰さん

    
ティラガモ除草機(撮影:2011年6月20日)


除草機で取りきれない雑草は、手取り作業によって取り除きます。 稲株の中や、株のキワの部分を手で丁寧になぞって、雑草取りを行っていきます。

8名の方々が横に一列に並んでの作業は、6月末から1週間〜10日間、朝6時前から夕方陽が暮れるまで続けられます。お米作りは、腰をかがめる作業が多く、その中でも田の草取りが、最も過酷な重労働で辛い仕事。

雑草の根が張っていると、指先に力をこめて引き抜いていかなければなりません。暑さと腰の痛みとの戦いです。


    
歩調を合わせて、皆さんで作業を進めていきます

    
人手による草取り(撮影:2011年6月21日)


7月に入り、ドロオイムシクリーナー(駆除機)が活躍。

田んぼでは、ドロオイムシとの悪戦苦闘が繰り広げられています。朝露で稲穂が濡れる早朝、稲にくっついているドロオイムシを、ローターで叩き落とします。水面に落ちた多くのドロオイムシは、稲に登ることができず、死んでしまいます。

太陽が昇り、稲の露が乾くと、ドロオイムシは稲から落ちにくくなってしまうので、早朝が勝負です。


    
ドロオイムシクリーナーを操る黄倉正泰さん(撮影:2011年7月7日 06:30頃)


暑さと痛みと向き合い、苦しみを乗り越えられた努力のパワーは、

稲の成長を促し、命を守り抜いていくことのできる愛情の証。。。


究極のお米を育てる、

想像を超えたミラクルパワーに

偉大なる尊敬と感動と感謝をこめて。。。



有機栽培の畦にいる虫たち(撮影:2011年6月19日)



有機栽培米・新米の収穫 2011年度@ナチュラルファーム黄倉 (2010年10月〜2011年9月)写真(145枚)


◆ 参考・特集記事 ほか

特別栽培米・おぼろづき(北海道北竜町産)の新米が満天☆青空レストランで紹介されました(2011年10月22日放映)
有機栽培米の防除〜新米の収穫@ナチュラルファーム黄倉(2011年9月28日)

スマートスーツ・ライト(北海道大学の田中孝之准教授と(株)スマートサポート(札幌市、鈴木善人社長)が開発)を、有機栽培米の草取りでモニター中(2011年7月21日)
夏の田んぼの生きもの調査 @ナチュラルファーム黄倉が開催されました(2011年7月17日)
7月17日「夏の田んぼの生きもの調査」参加者大募集!(2011年7月7日)

有機栽培米の田植え@ナチュラルファーム黄倉(2011年6月14日)
有機栽培米の播種・育苗@ナチュラルファーム黄倉(2011年5月17日)
有機栽培米・苗床の準備@ナチュラルファーム黄倉(2011年4月11日)

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 〒078-2512
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