近江博信 理事長・新年のご挨拶 2017

2016/12/31 12:09 に 寺内昇 が投稿   [ 2016/12/31 12:09 に更新しました ]
2017年1月
「土地改良区」より抜粋
広報ほくりゅう・No.617・2017年1月号


 
北竜土地改良区
近江博信 理事長

新年明けましておめでとうございます。組合員の皆様には、ご家族お揃いにてご健勝で新年を迎えられたことを心よりお喜び申し上げます。日頃より土地改良区の運営、維持管理、並びに事業推進に深いご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

昨年は積雪も少なく、融雪も早く進みました。かんがい期の用水の確保を大変心配しましたが、組合員皆様の通水に対するご理解とご協力により、無事通水を終える事が出来ましたことに心から感謝申し上げます。

さて昨年を顧みますと、特に米にあっては、融雪も早く順調な春作業でありましたが、6月に入り一時不調な天候が続きました。しかし7月以降天候も回復し、作況指数102の発表もあり6年連続の豊作を期待しながら収穫期を迎えました。しかし、いざ収穫が進むと豊作という数値には届かない状況であり、乳白、腹白等、しらたにより調整による目減りもありますが、最終的に平年作以上は確保できたものと思います。しかし、品質においては近年になく素晴らしい、おいしい米が生産されたことは、組合員皆様の日頃の管理努力の成果と敬意を表する次第であります。

年は4月に熊本県、大分県を襲った熊本地震、そして8月下旬には4つの台風が北海道に上陸、接近する事態となりオホーツク、十勝、石狩川、空知川の氾濫により大きな被害を受けました。心からお見舞いを申し上げます。当区としても幾分かの力になればと全国土地改良事業団体連合会を通じて募金活動を行い、一日も早い復旧を願い応援を行ったところで御座います。

次に昨年12月1日に北竜土地改良区創立100周年記念祝賀会を御来賓多数のご列席を頂き開催させていただきました。創立以来、明治、大正、昭和、平成と時が移りこの間農業情勢も大きく変わりました。先人、先輩諸氏が多くの苦難を乗り越え築き上げられた偉業、遺産に心から敬意を表し、今後土地改良区の健全な運営と地域の宝である水、農地を将来に向かって守り地域農業の振興、発展のために努力を新たにするものであります。

今年度の道営土地改良として農地整備事業(経営体育成型)北童北、北童北西、渭の津、北竜南2地区、道営利施設整備事業(基幹水利施設整備型)和地区の継続推進に努めて参りたいと思いますので、事業推進にあたり期成会、組合員皆様のご協力をお願い致します。

近年農業の国際化の進展など農業・農村をめぐる情勢が大きく変化する中で、担い手の更なる経営規模拡大等に向けた、農地の団地化、大区画化、排水改良等、農業生産基盤の整備が強く求められており、予算確保が必須条件であります。

攻めの農業に向けた生産基盤整備の推進に必要な平成29年度農業農村整備事業関係の当初予算をはじめとした予算総額の安定的な確保に向けて、関係機関と連携を図りながら、強力に要請活動を行って参りたいと思います。

最後に昨今の農業を取り巻く環境は依然厳しいものがありますが、今後も施設の効率的な維持管理、経費の節減を目指し、役職員一致協力して努力いたす所存で御座います。組合員皆様の一層のご支援、ご協力をお願い致します。本年も組合員の皆様にとりまして、最良の年になりますよう、更に豊穣の出来秋になりますことを祈念申し上げ新年のご挨拶と致します。


 
冬の恵岱別ダム湖(撮影:2016年12月24日)