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平成27年度(2015年度)教育行政執行方針

2015/04/05 14:31 に 寺内昇 が投稿   [ 2015/04/05 14:31 に更新しました ]

広報ほくりゅう No.596 2015年4月号より抜粋

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平成27年度 北竜町教育行政執行方針

 心豊かに、たくましく生きぬく力を育む学校教育 生涯学習の推進

 今日、人口の減少や少子高齢化の進行、社会や経済のグローバル化が加速し、社会環境は大きく変化し続けており、価値観の多様化などもあり、教育に対する課題やニーズが複雑になって来ております。
 こうした社会の変化に柔軟に対応でき、自己を確立しながら共に支え合い、広い視野を備え、逞しく生きていける人材を育てる教育が求められています。
 昨年、教育委員会制度の改革が行われましたが、教育委員会としましては、子どもたちの健やかな成長を願うことに変わりは無く、夢と希望を待ち、未来に向かって力強く成長できるよう、基礎的・基本的な知識と技能、そして主体性をもって思考・判断・表現していく力を身に付け、心豊かに生き抜いていく力の育成に、学校、家庭、地域が連携し取り組みます。
 また、町民だれもが芸術・文化、スポーツに親しみ、共に学び合い、充実した生活を送ることが出来るよう、生涯にわたる学習機会の提供に努めます。
 北竜町総合計画を基本として、町行政との密接な連携を図ると共に、町議会及び各関係機関や団体、そして町民の皆さんのご理解とご協力を頂きながら、教育行政を推進します。

学校教育の充実について

 子どもたちが変化の激しい社会の中で、自己を確立していくためには、調和の取れた「生きる力」を身に付けることが必要であります。
 そのため、学習指導要領の趣旨に基づき、「確かな学力」・「豊かな心」・「健やかな体」の育成を図り、更に、他人を思いやる豊かな人間性を育てる教育の推進を図ります。
 また、小規模校の特性を生かし、一人ひとりの個性、能力に応じたきめ細やかな指導と、本町の自然や文化を活用した、特色ある学校教育の推進に努めます。
 「確かな学力の向上」は、「知」・「徳」・「体」の調和の取れた教育課程の編成や実施に努め、子どもたちが主体的に学ぶ意欲を高め、基礎的・基本的な知識・技能を身に付け、その定着と活用力を高めていくことが重要です。
 全国学力・学習状況調査の結果を基に、継続的に分析・検証を行い、「学ぶ楽しさと、わかる喜び」を実感できる授業を推進するため、言語活動を重視し、学習指導の改善・充実に取り組みます。
 学習習慣や生活習慣の定着には、家庭での日常生活に左右されるところが大きいことから、家庭との連携も強めます。
 また、子どもたちの学習意欲の向上を目的に、学習の基礎となる漢字や国際化社会の基礎となる英語の知識習得に向け、漢字検定と英語検定の検定料の助成を行います。
 外国語教育は、外国語指導助手(ALT)1名を前年度同様に配置し、各学校の授業や保育所での交流会などに活用して、英語の発音に慣れ親しみ、異文化理解やコミュニケーション能力の育成に努めます。
 総合的な学習は、中学校では世界のひまわりコーナーの栽培管理、観光案内や職業体験、小学校では野菜の栽培などを行うことで、学校の特色や地域の特性を生かした学習活動を展開していくと共に、昨年度、改訂作成された社会科の副読本を有効に活用し、郷土への愛着が増すよう引き続き取り組みます。
 子どもたちの成長過程において、最大の教育環境は教職員であることから、教職員の資質向上は極めて重要であり、そのため、学校内研修をはじめ、町教育振興会での研究活動などの充実に取り組むとともに、各種研修会などへの参加を奨励し実践的指導力を高め、教職員の資質向上に努めます。
 「豊かな心」の育成は、互いを尊重し協力し合うなど、豊かな人間関係を構築しながら、自己を成長させていくことが必要であり、「私たちの道徳」の効果的な活用により、道徳教育の充実を図り、自立心や社会性、規範意識の育成に努めます。
 本年度も、アスリートの方に依頼しての「夢の教室」の実施、町外での優れた芸術の鑑賞等を行う機会を提供し、豊かな心を育みます。
 いじめや不登校に関する問題は、どの学校でも起こり得る問題であることを十分認識し、昨年策定の「北竜町いじめ防止基本方針」を基に、各学校と連携を図り、緊張感を持って、学校全体で注意深く観察し、早期発見・早期対応に努めると共に、スクールカウンセラーの配置による、相談体制の充実を図ります。
 「健やかな体」の育成は、健康の維持のみならず、あらゆる活動の源であり、意欲や気力などの充実にも大きく関わる極めて重要なものであります。
 基本的な生活習慣の定着を図るため、「早寝・早起き・朝ごはん」の推進や生活リズムチェックシートの活用などを進めると共に、学校の教育活動全体を週して、体力や運動能力の向上に努め、合わせて部活動やスポーツ少年団活動などによって、心身の健全な発達が増進されるよう支援します。
 また、薬物乱用防止教育などについても取り組みます。
 小学校ではフッ化物洗口と歯磨き指導を引き続き実施し、歯と口腔の健康づくりに努めます。
 「特別支援教育」は、本年度より小学校に特別支援学級を1学級設置し、適切な学習指導が出来るよう学校と連携を図ります。
 また、学習習慣の定着ときめ細やかな教育活動を行うため、学習支援員を各学校に1名配置し、学習指導の充実に努めます。
 「信頼される学校づくり」は学校の教育活動の実績や学校運営の状況について、積極的な情報提供を行い、学校評議委員、保護者や地域住民などからの評価や意見を取り入れた学校運営に努め、地域に信頼される「聞かれた学校づくり」を進めます。
 更に、学校としての安全管理・危機管理、教職員が配慮すべき安全指導などについて徹底します。
 教職員の服務規律保持も学校管理者と緊密な連携にて、適切な指導監督を行います。
 「学校施設の整備」は、必要な施設の改修や備品整備を行い、より良い環境のなかで、充実した教育が受けられるよう、各種の条件整備に努めます。
 本年度は、小学校屋外トイレの塗装補修、中学校のコンピュータ機器の更新を行い、基本操作や情報活用能力の育成に努めます。
 「通学対策」は、「美葉牛線」、「竜西線」、「碧水線」の3路線とも地域公共交通として住民混乗方式により運行し、事故防止に努め、子どもたちの安全な通学対策に努めます。

学校給食について

 本年度より、北空知学校給食組合に代わり、北空知圈学校給食組合による給食提供が行われます。
 関係市町との連携を密にして健全な運営を図り、地域の地場産物を取り入れ、安心・安全な給食を提供するとともに、食育に関する指導にも努めます。
 完全給食になることから、一食あたりの単価が上がりますが、本年度も引き続き「子育て支援事業」による給食費の助成を行い、保護者負担の軽減を図ります。
 また、北空知学校給食組合につきましては、本年座中の解散に向けて事務を進めます。

奨学資金について

 奨学資金貸付事業は、学習意欲が高く、向学心に燃える子どもたちに対し、今後も継続して貸付を実施し、支援します。

社会教育の推進について

 第5次北竜町社会教育中期計画を基に、誰もが心の豊かさを実感できる生活を送られるよう、学習環境の充実に努めます。
 「生涯学習」は、高齢化社会が進む中、生涯にわたって主体的な学習や趣味に取り組み、充実した人生を送ることは大切なことです。
 そのため、町民の多種多様な学習ニーズに応えるための情報や学習機会の提供に努め、主体的・意欲的な学習活動を支援します。
 「青少年教育」は、子どもを取り巻く環境が大きく変化する中、青少年の健やかな育成を図るため、学校・家庭・地域が一体となって連携し、豊かな人間性や社会性を身につける学習機会や情報提供の充実が必要です。
 そのため、子どもたちが主体性や協調性、創造性を身に付け、たくましく成長できるよう、世代間交流としての「子どもと高齢者のふれあい事業」、や「シニアリーダー研修」への参加などの実践的な活動に努めます。
 また、関係組織との連携や協力を頂き、子ども会活動やスポーツ少年団活動の育成・支援を図るとともに、指導者の養成など人材育成にも努めます。
 本年度も、空知管外のスポーツ少年団との交流を引き続き実施します。
 「成人教育」は、公民館を中心に、各種講座や教室など多岐に亘り事業を行っておりますが、成人期は地域などにおいても中心的な存在・役割を担う時期であり、より充実した生涯学習への関わりを支援し、豊かな地域づくりを目指して、多様な学習機会の提供や内容の充実に努めます。
 「高齢者教育」は、健康で生きがいを持ち、有意義に過ごしてもらうため、「ひまわり大学」を中心に、高齢者のニーズに合わせた幅広い範囲での学習内容の充実に努めます。
 また、自主的に運営している各種クラブや同好会活動に対して、支援を行います。
 「社会教育施設の整備」は、町民の多様な生涯学習のニーズに応えるためにも、引き続き施設の充実と適切な管理に努めます。
 本年度より、公民館及び改善センター内を完全禁煙とし、屋外に喫煙場所となる喫煙用ハウスを設置いたします。
 また、碧水生きがいセンターの立木伐採や周辺整備工事、公民館及び碧水生きがいセンターの除雪機の購入などを行います。
 「図書館活動」は、地域の情報拠点となるよう、利用者のニーズに対応すべく、道立図書館や北空知4町の図書館との連携など、機能の充実に努めます。
 また、「図書館フェスティバル」の開催、「絵本の読み聞かせ会」、「ブックスタート事業」や「情報検索コーナー」による情報サービスの提供などを継続して実施します。

芸術・文化の振興について

 芸術・文化は、人の心を動かし、感動を与えたり受けたり出来る楽しみな活動であり、豊かな人生を送る上での大きな力となるものであります。
 町民の芸術・文化活動を推進するために、主体的に行っている創作活動や発表の場を提供し、文化連盟をはじめ各グルーブ等の自主的な活動を支援します。
 そのため、各種講座の開設、町民文化祭の開催、芸術の旅などの事業の継続実施により、芸術・文化活動の支援に努めます。
 また、本年、イチイの森に文学碑(俳句碑)を建立いたしたく計画しております。

スポーツの振興について

 スポーツは単に体を動かす爽快感だけでなく、体力の向上や健康増進、心身の健全な発達などの他に、スポーツを通して他者との交流が図られるなど、コミュニティ形成においても重要な役割を担っております。
 そのため、町民一人ひとりが生涯にわたってスポーツに親しみ、参加する機会の提供と、利用者が安心してスポーツを行えるよう施設の維持管理に努めます。
 本年度は、町営野球場に関わるフェンス他塗装工事・グランド整備修繕・施設修繕、バークゴルフ場管理棟・休憩所屋根塗装修繕などを実施し、安全で快適な利用が確保されるよう、施設の改修を図ってまいります。
 また、バークゴルフ場、野球場、海洋センター、スキー場の4施設につきましては、指定管理者による管理運営を継続します。