北竜町ひまわり観光大使・鈴木輝隆 氏講演「農業・観光・デザイン・まちづくり」

2019/02/24 14:37 に 寺内昇 が投稿   [ 2019/02/25 15:16 に更新しました ]
2019年2月22日(金)

2月15日(金)、北竜町商業施設ココワ(COCOWA)多目的スペースにて、北竜町ひまわり観光大使・鈴木輝隆 先生(立正大学経済学部 特任教授)による講演会「農業・観光・デザイン・まちづくり」が開催されました。およそ20名の方々が参加し、熱心に耳を傾けました。

目次

  1. 1 ▶ 講演会「農業・観光・デザイン・まちづくり」
  2. 2 ▶ 北竜町ひまわり観光大使・鈴木輝隆 先生のご紹介
  3. 3 ▶ 鈴木輝隆 先生のお話:日本のまちづくりの現状
    1. 3.1 ▶ 観光客の3分の2がインバウンド観光客
    2. 3.2 ▶ 今までとは違う農業が展開
    3. 3.3 ▶ そばを通じた地域づくり
    4. 3.4 ▶ 退場を余儀なくされる市町村
    5. 3.5 ▶ MAAS(マース)
    6. 3.6 ▶ 今までの観光とは違う新たな観光形態が誕生
    7. 3.7 ▶熱海観光の発展
    8. 3.8 ▶ 行動力
    9. 3.9 ▶ 新陳代謝・進化
  4. 4 ▶ 農業+観光+デザイン
    1. 4.1 ▶ 北海道ひまわりの北竜町 明るい農法
    2. 4.2 ▶ 農業を観光に活かしていく
    3. 4.3 ▶ 発見するデザイン
    4. 4.4 ▶ マルシェ(株)の「ふるさと応援団マルシェ」活動
  5. 5 ▶ 関連記事:北竜町ポータル・特集記事
  6. 6 ▶ ステレオタイプの社会心理学
    1. 6.1 ▶ ステレオタイプ化の利点
    2. 6.2 ▶ 人はイメージを確認するために町を訪れる
    3. 6.3 ▶ 学問の先端は、越境学習
    4. 6.4 ▶ 常識が絶対だ:アイデアは浮かばない
    5. 6.5 ▶ 人の脳は、慣れないことに対して面倒だと拒絶する性質がある
    6. 6.6 ▶ 地域を未知化し、可能性に挑戦する
    7. 6.7 ▶ 新しい地域の価値の発見
    8. 6.8 ▶ 使い慣れた言葉に、新しい意味を持たせる
    9. 6.9 ▶ 信念+自治+アイデア+デザイン+ネットワーク
    10. 6.10 ▶ 共有価値の創造
  7. 7 ▶ みつばち先生 鈴木輝隆展
    1. 7.1 ▶ 展示対象の10項目
    2. 7.2 ▶ みつばち先生 鈴木輝隆展・あいさつ
    3. 7.3 ▶ サーファの米(鹿児島県西之表市種子島)
    4. 7.4 ▶ GRACE WINE 甲州・中央葡萄酒(山梨県甲州市勝沼町+北杜市)
    5. 7.5 ▶ 人吉球磨 日本遺産
    6. 7.6 ▶ 日本遺産とは
  8. 8 ▶ デザインとは、掃除をし、掃き清め、本質を明らかにすること
    1. 8.1 ▶ ローカルデザインとは
    2. 8.2 ▶ 日本で行く価値のある場所10傑
    3. 8.3 ▶ 一人やる気のある人がいればいい
    4. 8.4 ▶ 八幡平地熱活用プロジェクト
    5. 8.5 ▶ ジオファーム八幡平
    6. 8.6 ▶ クラウドリアルティ社との連携と優先順位
    7. 8.7 ▶ 価値の誕生
  9. 9 ▶ 流動性知能と結晶性知能
  10. 10 ▶ 質疑応答
  11. 11 ▶ 講演「農業・観光・デザイン・まちづくり」鈴木輝隆氏の写真(166枚)はこちら >>
  12. 12 ▶ 関連記事

講演会「農業・観光・デザイン・まちづくり」


講演「農業・観光・デザイン・まちづくり」北竜町ひまわり観光大使・鈴木輝隆 先生 
講演「農業・観光・デザイン・まちづくり」北竜町ひまわり観光大使・鈴木輝隆 先生

会場の様子 
会場の様子


北竜町ひまわり観光大使・鈴木輝隆 先生のご紹介

北竜町役場企画振興課・南波肇 課長より鈴木 先生のご紹介がありました。


北竜町役場企画振興課・南波肇 課長 
北竜町役場企画振興課・南波肇 課長


「鈴木輝隆 先生は、立正大学経済学部 特任教授として、教鞭を振るわれる傍ら、本町をはじめ、全国の市町村でまちづくりについて幅広い人脈を駆使し、アドバイスされています。北竜町とは、30年来のお付き合いをいただいており、平成29年より北竜町ひまわり観光大使を務めていただいています。
本日は、「農業・観光・デザイン・まちづくり」と題し、地方自治体のこれからの在り方についてご講演いただき、皆様との意見交換を予定しております」。


鈴木輝隆 先生のお話:日本のまちづくりの現状


北竜町ひまわり観光大使・鈴木輝隆 氏(立正大学経済学部特任教授) 
北竜町ひまわり観光大使・鈴木輝隆 氏(立正大学経済学部特任教授)


観光客の3分の2がインバウンド観光客

去年、日本を訪れた外国人観光客は3,119万人で、日本政府観光局の調べでは、今後6,000万人になると予想されています。このままいくと、2022年には、日本人の観光客数とインバウンドの観光客数が入れ替わってしまう。日本は高齢者も多くなり、人口減少になるが、インバウンドは年々増加傾向になっていく。東京でも、以前は電気釜を買っていく人々が多かったのですが、中国でも電気釜が開発されているので、爆買いをする人が減少したようです。

インバウンドの観光は、体験型に移行しています。2030年頃には、観光客の3分の2がインバウンド観光客になるということです。例えばフランスでは6000万人の人口において8500万人の観光客が訪れたこともあって、観光世界の中で広がっていくことなので、不思議なことではないと思います。自動運転の車も走っている時代がきます。ホテルなどのロボットが受付を行ったりしています。


ご講演の様子 
ご講演の様子


今までとは違う農業が展開

農業においてもドローンや自動運転技術搭載の無人操縦などによる運営が行われるようになってきています。全国の大学では農学部が増えていて、農業は新しいベンチャービジネスの方向で進められており、今までとは違う農業が展開しています。農業も観光も、日本の地域も変わり、AIの登場などで日本の生活が日々大きく変化を遂げています。


そばを通じた地域づくり

今年1月にそばを通じた地域づくりいうことで、全麺協の方と蕎麦栽培を行っている岩手県八幡平市に行ってきました。全麺協は浅草に道場を作っています。現在、モンゴルで切りそばが流行り、イタリアでも切りそばのそば屋が繁盛していたり、海外においても蕎麦を栽培し体験したいというということが求められています。東京では、東京観光・はとバスツアーのそば打ち体験が今後予定されていて、海外の人々にもそば打ち体験が注目を浴びています。

今年北竜町において、10月19日(土)20日(日)に、全麺協素人そば打ち4段位認定大会が行われます。現在5段位が全国で115人程。4段位認定大会の開催は、名誉なことです。全国からトップクラスの人々が北竜町を訪れます。

岩手県立盛岡農業高校では「そば打ち甲子園」 に参加し、個人で2位、団体で3位を受賞し、 そば打ちでまちづくりを行っていこうと盛り上がっています。 今まで実施されていなかったそば打ち認定試験を岩手県で行い、高校時代からそばに馴染むような子供達を育て、海外の人々をもてなそうと盛り上がっています。

退場を余儀なくされる市町村


退場を余儀なくされる市町村 
退場を余儀なくされる市町村


・いかなる地域モデルにも寿命があり、進化している市町村は、新陳代謝を繰り返している
・今までの枠にとらわれ、前例に固執し、失敗を恐れ、無難に済ませようとする風土では消滅もある

全国のモデル地域を色々回っていますが、これまで成功を収めた地域がどこも新陳代謝しています。かつてやっていた人々が高齢化し、飽きられる、マネされている、進歩しない町が取り残されていっています。

MAAS(マース)

・出発点から目的地まで、あらゆる交通手段を使って、人間がいかに自由に動けるかの研究が進んでいます
・スマートフォンアプリで、公共交通サービスと民間サービスが連携し、サービス運用にあたる
・リアルタイムに運行状況を把握し、各自のニーズに合わせた最適な移動方法を提案していくシステムの開発が進んでいます

今までの観光とは違う新たな観光形態が誕生

・自分を町を宣伝しなければ、自分の町を知ってもらえない。知らないことはないものと同じになる。観光の中に農業体験を行って、町や特産物を知ってもらうように行動していく

熱海観光の発展

・最近、危機を乗り越えた熱海観光が注目を浴びている。熱海での新しい観光分野の視点を見出すことにより、今までにない新たな開発が注目されています。食も新しい食が開発されています
・若い人々が、次々に新たなアイデア、デザインを開発し、ネットワークを広げています
・様々な視点が見直され、驚くほど世界が変化しています

行動力

・信念、自治、アイデア、デザイン、ネットワークをもって行動する
・小さい町が生き残るには「信念」をもつこと
・みんなが助け合って、こういう町にしていこうという強い信念を持つことが大切
・良いと思ったら、すぐに実行し行動していくことによって、町が活性化していく
・信念をもって、常に新しいことを考え、行動して情報発信していく


熱く語る鈴木 先生 
熱く語る鈴木 先生


新陳代謝・進化

・地域から「発見するデザイン」
・変化が次の変化を生み、共感からつながる
・何もしないと本当に何もかわらない
・時代は変化する:2022年には訪日外国人が国内観光客数を超える、知名度の変化、体験にシフト、旅行スタイルの多様化、自動運転、MAAS等


農業+観光+デザイン

・まちづくり=北竜町のデザインを発見する
・北竜町のお米がJAS認証を取得した素晴らしいお米であるかを知ってもらうためには、観光やデザインが必要となり、これは北竜町のデザインを発見するということから始まります

・現在は、ペーパーからWebメディアの時代に移行し、若者はWebから情報を取得している
・日経新聞社でも、『日経ARIA』は、全国で活躍する40代~50代の女性を紹介するWebメディアなど、5つのWebメディアが最近生まれています

北海道ひまわりの北竜町 明るい農法


北竜町ロゴマーク「明るい農法」 
北竜町ロゴマーク「明るい農法」


農業を観光に活かしていく

・明るい農法とは、地域の素晴らしい農業を知ってもらうために、農業とまちづくりの理念を結びつけたもの。このデザインによって、北竜町は明るく面白そうな町だ、美味しく楽しそうな町だと、全国や世界にアピールし、認知してもらう戦略です。これにより北竜の町のイメージが一変すると思っています

発見するデザイン

・自分が絵を描けなくても、発案することで、変化が変化を生んで共感が生まれる
・お互いにリンクを貼りあって、情報提供していけば、何倍にも広がっていく
・観光は地域の発見のデザインです!

マルシェ(株)の「ふるさと応援団マルシェ」活動

マルシェ(株)では、「ふるさと応援団マルシェ」の活動を通して、小規模な市町村地域で地方創生に係る人々の志に共感し、特産品を利用した商品づくりや販売をお手伝いすることにより、地域の活性化に繋げ、地域を応援していく活動を展開しています。

「ふるさと応援団マルシェ」サイト内においてのご紹介:立正大学経済学部 鈴木輝隆 特任教授の活動はこちら >>
 ※ 「北海道北竜町」をご紹介いただき、心から感謝いたします。ありがとうございます。


北海道北竜町の紹介 
北海道北竜町の紹介


関連記事:北竜町ポータル・特集記事

2018年8月6日(月)・8月7日(火)北竜町にて、建築家・隈研吾 先生、デザイナー・梅原真 先生、プロデューサー鈴木輝隆 先生をはじめ、町の地域活性化に関わる専門家の方々20名を招いて、現地調査や意見交換がおこなわれた際の特集記事(北竜町ポータル)

1日目・視察・北竜町をデザインで活性化するプロジェクト
1日目・北竜町まちづくり意見交換会・北竜町をデザインで活性化するプロジェクト
2日目・視察&北竜町まちづくり意見交換会・北竜町をデザインで活性化するプロジェクト


ステレオタイプの社会心理学


ステレオタイプの社会心理学 
ステレオタイプの社会心理学


・ジャーナリストであるウォルター・リップマン
1922年にアメリカのジャーナリストであるウォルター・リップマンによって執筆された「世論」で述べている思考概念が「ステレオタイプの思考」
・相手を一瞬で判断するために便利
・世界を単純化して捉えることができる

※ ステレオタイプとは、多くの人に浸透していう先入観、思い込み、認識、固定概念、レッテル、偏見、差別などの類型化された観念を指す用語

・ステレオタイプ・固定化されたイメージ
・偏見・否定的感情
・差別・否定的行動

・人は、先入観や固定概念によって、一瞬にして物事を判断する傾向がある。固定概念以外のイメージが入ってくると、拒否・否定しようとする感情が湧き、否定的に行動しようとする

・北竜町の「明るい農法」のデザインによって、それまでの北竜町のイメージとは違ったものに感じられる。このデザインを見ただけで一瞬にして、明るい安心安全な北竜町の美味しいお米のイメージが浮んで、そうだと思いこむ

・最近では、日本中の米袋のデザインが、美味しさをイメージする新しいものに変化してきている
・逆にデザインが貧困だと、一瞬にして美味しそうに感じられなくて、マイナスイメージを植え付けてしまう
・一部に良くないイメージが入り込むと全体が良くないものに見られてしまう。イメージだけが独り歩きする。悪いイメージが拡散してしまうと、自分のなかに偏見ができてしまう
・プラスをイメージするデザインを表現することによって、「行ってみたい」「見てみたい」「食べてみた」という一瞬にしてプラスの思考や行動に繋がる


プラスをイメージするデザインを表現する 
プラスをイメージするデザインを表現する


ステレオタイプ化の利点

・すばやく他者を判断することができる
・ヒューリスティック(速断傾向)に利用
・(認知的に)忙しい人・地位の高い人が多用する
・集団のイメージが明確になる →(例)地域の特製 ブランド

人はイメージを確認するために町を訪れる

学問の先端は、越境学習

・今の学問の先端は、越境学習。垣根を超えた学び。大手の企業がベンチャーを学びに行く。無意識の思い込みを消さないと成り立たない行動

常識が絶対だ:アイデアは浮かばない

人の脳は、慣れないことに対して面倒だと拒絶する性質がある

新しいことに対して面倒だと否定する思考(慣れないことはやりたくない)が存在したとしても、常に変化する世の中で、若者の新しい考えを取り入れ、それに対応していかないと次の時代は育てられないという時代を迎えている。世界の平均年齢でインドは20代、日本は40代という時代の中で、現在の若者は、コミュニケーションのとり方も違うし、今までの常識とは異なる思考をもち、キャッシュレスで生活している若者が増えています。

地域を未知化し、可能性に挑戦する

・地域を未知化し、可能性に挑戦することで、枠(既成概念)を超えることができる>世界中が変化している

新しい地域の価値の発見

・地域スタイルやデザインの発見は、住民を覚醒させ、新しい地域の価値の発見につながる>新しい意味をもたせたひまわりの町を考えていく

使い慣れた言葉に、新しい意味を持たせる

・これまでの30年間使ってきたひまわりのイメージに新しい風をふかせ、新しい意味を持たせる。新しいイメージを生かして、様々なネットワークを張り巡ぐらせていく

信念+自治+アイデア+デザイン+ネットワーク

・地域の精神+自由な発想+行動力
・成長+進化
・知らず知らずに埋め込まれてしまった固定概念(ステレオタイプの思考)に従って生きていくと、新しい視点からものを観ることを拒否しようとする行動に陥ってしまう
・若者が、柔軟性をもって作り出す可能性には、新しい価値観があり、新しい価値観を生み出していくことはとても楽しいこと!若者の輪が広がって、楽しいことが拡散していく時代を迎えています

共有価値の創造


共有価値の創造 
共有価値の創造


・共有価値の創造=社会的価値+経済的価値
・共有価値の創造CVS(Creating Shared Value)
・社会のニーズや課題の取り組むことができ、社会的価値を創造し、同時に経済的価値を創造する
・企業は、社会的価値と経済的価値を結びつけて新しい価値を生み出して、生き延びようとしている


みつばち先生 鈴木輝隆展

・2012年、松屋銀座7Fにて開催された「第687回デザインギャラリー1953企画展『みつばち先生 鈴木輝隆展』」。全国各地のそれぞれの地域を活かしたデザインに30年間取り組んできた鈴木氏の10ブランドが紹介されました。


みつばち先生 鈴木輝隆展 
みつばち先生 鈴木輝隆展


展示対象の10項目

1.たんぽぽの酒(北海道勇払郡むかわ町)
2.鶴の湯ポスター&秘湯ワイン鶴の湯(秋田県仙北市乳頭温泉)
3.じょんのび米・陽の楽家(新潟県柏崎市高柳町)
4.ハウジングアンドコミュニティ財団(東京都+全国)報告書
5・国土交通省半島振興室(下北半島+播多半島 他21)ポスター・チラシ
6.純米酒山廃桶仕込み「白金」小布施堂(長野県小布施町)
7.ビジュー・ド・穂坂 ポスター(山梨県韮崎市穂坂町)
8.GRACE WINE甲州・中央葡萄酒(山梨県甲州市勝沼町+北杜市)
9.天空の森(鹿児島県霧島市牧園町)商品・冊子
10.サーファー米(鹿児島県西之表市種子島)


鶴の湯(秋田県仙北市乳頭温泉)「鶴の湯」ポスター・秘湯ワイン 
鶴の湯(秋田県仙北市乳頭温泉)「鶴の湯」ポスター・秘湯ワイン

 


陽の楽家(新潟県柏崎市高柳町) 
陽の楽家(新潟県柏崎市高柳町)

純米酒山廃桶仕込み「白金」小布施堂(長野県小布施町) 
純米酒山廃桶仕込み「白金」小布施堂(長野県小布施町)

サーファー米(鹿児島県西之表市種子島) 
サーファー米(鹿児島県西之表市種子島)


みつばち先生 鈴木輝隆展・あいさつ

・地域には独自の個性や文化があり、理想を持つ土地の人がいますが、思いはあっても形にすることができません
・土地の人の思いや個性をカタチにできる優れたデザイナーが必要です
・地域とデザインの関係に気づいて30年になります
・地域が生み出した独自のデザインは、情報やカタチとなって人々に伝わり、経済を生み出して、文化となって、地域の歴史に残ります
・真のクリアイティブは、地域に新しい価値を生み出し、人々に勇気を与え、ヒト・コト・モノに生命を蘇らせる再生力となります
・伝統とは革新の連続であり、土地の力を覚醒させる遺伝子が伝統にあります
・土地の人にデザイナーを受粉し、地域の根源となるカタチが生まれることを楽しみにして、いまも歩いています

サーファの米(鹿児島県西之表市種子島)

・サーファー米は、サーファーが作る無農薬のお米。宇宙センターから打ち上げられるロケットをイメージしたパッケージ


サーファー米(鹿児島県西之表市種子島) 
サーファー米(鹿児島県西之表市種子島)


GRACE WINE 甲州・中央葡萄酒(山梨県甲州市勝沼町+北杜市)


GRACE WINE甲州・中央葡萄酒(山梨県甲州市勝沼町+北杜市) 
GRACE WINE甲州・中央葡萄酒(山梨県甲州市勝沼町+北杜市)
歓談模様 
歓談模様


人吉球磨 日本遺産


日本遺産 
日本遺産


日本遺産とは

・文化庁が、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーとして「日本遺産」を認定
・熊本県人吉市が、平成27年に「人吉球磨」日本遺産に認定される
・人吉市は相良藩700年の歴史を今に伝える九州の小京都
・鎌倉時代や平安時代の仏像、平安時代の風景がそのまま残る
・いままでは文化財の保存は行っていたが、これからは多くの人々に歴史的文化財を見せていこうという試みを図る
・日本遺産の風景をデザインして観光に活かしていく
・お米が美味しいので、お米で作った焼酎「球磨焼酎」


逃げてらっしゃい。日本の隠れ里へ。(日本遺産「人吉球磨」) 
逃げてらっしゃい。日本の隠れ里へ。(日本遺産「人吉球磨」)


・球磨工業高校は、伝統建築専攻科において、文化財保護のスペシャリストとなる棟梁・宮大工を育てる全国公立高校として日本唯一
・広い視野で、明るい未来を信じつつ、歴史の証人となり、新しいものを発見し、人々の好奇心を掻き立てていく
・人吉市は、これまではあまり知られてない町だったし、盆地なので、簡単には行けない場所だったが、今では、「行ってみたい町」として知られるようになってきた
・「逃げてらっしゃい日本の隠れ里へ」:司馬遼太郎が、紀行集「街道をゆく」の中で、人吉球磨の地を「日本でもっとも豊かな隠れ里」と記している


逃げてらっしゃい。日本の隠れ里へ。 
逃げてらっしゃい。日本の隠れ里へ。


デザインとは、掃除をし、掃き清め、本質を明らかにすること

・京都の庭は、長年掃き清められている。簡素は豪華に勝てる

ローカルデザインとは


ローカルデザインとは 
ローカルデザインとは


・地域に眠る文化資本の質を高める手法
・景観や産物の形態デザインにとどまらず、豊かな暮らしを求める人々の自然を観る力、創意工夫や格闘、ユーモア、人の営み、プロダクツの中に現れてくる力強い地域の個性の凝集・表出作用
・日本人の美意識の根源は、「繊細」「丁寧」「簡潔」「親切」→ 外国人を感動させる要素になっている
・人吉の国民宿舎の案内板は、板に直接プリントするという隈研吾氏のデザインを起用。地元の木材を使い、簡単なでデザインにする。木の森の中を歩いているようなイメージ


板に直接プリントする 
板に直接プリントする


日本で行く価値のある場所10傑

・日本は観光資源が極めて豊富な国。四方を海に囲まれているほか、山地や丘陵が多い。建築文化や飲食文化も非常に独特で、人気の観光目的地であり続ける
・富士山、銀座、清水寺、函館山、鎌倉高校前駅、奈良公園、屋久島、直島、別府地獄めぐり、人吉など。
・人吉市は、山あいに佇むちいさな街で、多くの歴史遺産や伝統的な建築、風習が残されているため、九州の小京都と呼ばれている(中国メディア・東方網・2018.5.3.)

一人やる気のある人がいればいい

信念をもち、情熱をもって行動していけば、たった一人でスタートしたとしても、人々の繋がりによって、大きく輪が広がっていき、物事の実現に限りなく近づいていくことができる

八幡平地熱活用プロジェクト


八幡平地熱活用プロジェクト 
八幡平地熱活用プロジェクト


・岩手県八幡平市の八幡平地熱活用プロジェクト代表の船橋慶延さん(33歳)は、引退した馬の馬糞を集め、温泉の地熱を利用して、馬糞堆肥の発酵を行い、さらにその堆肥でマッシュルームを栽培するという循環型有機農業を実施中。馬糞堆肥は、東京の「銀座ミツバチプロジェクト」の銀座のビルの屋上庭園の堆肥にも使われています。さらに、引退した馬を育て、酪農体験型リゾートホテルを設立

・人も馬も安心して暮らせる仕組みづくり
・馬にも人にも気持ちの良い、持続可能な仕組みのために

ジオファーム八幡平


ジオファーム八幡平 
ジオファーム八幡平


・馬✕地熱で馬糞堆肥の安定生産やマッシュルームを栽培し、馬たちの居場所づくりとサスティナブルな環境を目指している企業組合八幡平地熱活用プロジェクトの運営する農場
・引退競走馬のセカンドキャリアの構築により、余生を安心して過ごせる仕組みづくりを目指し、馬ふんを活用して良質な堆肥やマッシュルーム栽培を行う
・居酒屋マルシェのメインメニューにマーシュルーム(クリームコロッケ、餃子など)を取り入れてもらったり、銀座三越のレストランでマッシュルームカレー、マッシュルーム餃子、八幡平おこし(雷おこし)などさまざまな所でジオファーム八幡平で栽培されたマッシュルームが使われ活躍しています

クラウドリアルティ社との連携と優先順位

・P2P型の不動産クラウドファンディングサービス「クラウドリアリティ」と連携し不動産施設の整備を検討
・JRA日本中央競馬会とも連携し、引退馬アフターケアのモデル拠点づくりを推進
・レストラン及び屋内馬場の整備
・6次産業化事業計画の認定を確保し、全天候型アクティビティの創出と馬と1次産業をリンクしたモデル農園

価値の誕生

・町のストーリーには寿命があり、新たなストーリーによる既成概念からの脱却と新価値創造
・信念・住民自治・アイデア・デザイン・専門性のネットワーク
・異質な価値が出会う「越境学習」の場


流動性知能と結晶性知能

・頭の良さには「流動性知能」と「結晶性知能」がある
・流動性知能は、計算力や暗記力、集中力。IQ(知能指数)、「単純記憶型」。18~25歳くらいがピークで徐々に落ち、40代以降になるとガクンと低下
・結晶性知能は、知識、経験知、判断力、応用力、経験、蓄積される知能、「自我密接型」
・丸暗記自体が難しくなり、筋道だって理解する力は年齢とともに伸びる
・知識と経験が増えると、「あの情報とこの情報がつながる」
・理解力が増し、アイデアが生まれ、判断力が磨かれ、マネジメント能力が向上
・覚える知能と考える知能とは別のもので、40歳を過ぎると、経験や判断力によって知能が変化してくる。流動性知能から結晶性知能へと変化していく
・結晶性知能を生かして、新しい価値を見出していく


頭の良さには「流動性知能」と「結晶性知能」がある 
頭の良さには「流動性知能」と「結晶性知能」がある


質疑応答

この後、質疑応答が行われました。沢山の貴重なお話をありがとうございました。


質疑応答の模様 

質疑応答の模様 

質疑応答の模様 
質疑応答の模様


揺るがない信念、斬新なアイデア、あたらしい価値を見出すデザイン、それらを結びつけるネットワークと行動力によって、ヒト・モノ・コトに生命が蘇る素晴らしい町づくり。。。

人から人へ素敵な花粉を運んで、それぞれの町に素敵な花を咲かせる「みつばち先生」こと鈴木輝隆氏に、大いなる尊敬と感謝と祈りをこめて。。。


講演「農業・観光・デザイン・まちづくり」鈴木輝隆氏の写真(166枚)はこちら >>


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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子