平成30年度北海道防災総合訓練・恵岱別川に自衛隊が架橋して物資を運搬(北竜町)

2018/10/15 15:01 に 寺内昇 が投稿   [ 2018/10/17 14:16 に更新しました ]
2018年10月16日(火)

平成30年10月13日(土)、台風接近に伴う大雨の影響により、道内広域で土砂崩れや河川の氾濫などの被害が発生したことを想定して、平成30年度北海道防災総合訓練が、空知・上川・石狩総合振興局管内、留萌港及び石狩湾新港など各地域において実施されました。



平成30年度北海道防災総合訓練全体図 
平成30年度北海道防災総合訓練全体図


 北海道防災総合訓練

この北海道防災総合訓練は、北海道防災会議の主催により、北海道防災訓練計画の規定に基づき、北海道、防災関係機関、関係市町村が共同で行う訓練です。これにより道内広域の災害への対応における、関係市町村や関連機関との連携の強化や対応力の向上を図ることを目指します。

さらに、国からの緊急支援物資を(公社)全日本トラック協会のトラックで、市町村に物資集積所や避難所へ運送し、関係機関との連携を深めます。


臨時架橋 
臨時橋梁

北竜町地区は、恵岱別川の氾濫により恵岱別橋が崩壊したことを想定し、陸上自衛隊が恵岱別川に臨時橋梁を設置。緊急支援物資運搬トラックが、仮設された架橋を渡って、留萌市から北竜町を経て妹背牛町・秩父別町まで緊急支援物資を運ぶという想定です。

恵岱別川に設置された臨時橋梁は、幅4.2m、橋長最大60m、戦車が通過できる耐荷重。自衛隊員13人でおよそ24時間で設置されます。架橋作業は、架設車が対岸までガイドビームを伸ばし、アームによって橋節をビーム上に乗せ対岸まで渡し、最後に導板を乗せて完成。


架橋状況 
架橋状況


▶ 臨時橋梁を通過

午前10時に、北竜町・佐野豊 町長、高橋利昌 副長町が乗車する公用車が架橋を通過。30分後に、警察車両、消防車両が続いて通過。


架橋を渡ります 
臨時橋梁を渡ります

北竜町役場公用車 
北竜町町が乗車された北竜町役場公用車

深川警察署パトカー 
深川警察署パトカー

深川地区消防組合・救急車 
深川地区消防組合・救急車

北竜消防の車両 
北竜消防の車両

緊急支援物資搬入・受け入れ

一方、午前11時には、北竜町老人福祉センターにて、クロネコヤマト車両が緊急支援物資を搬入し、町が受け入れを行いました。


緊急物資輸送車 
緊急物資輸送車

緊急支援物資の搬出 
緊急支援物資の搬出

100名分の緊急支援物資 
100名分の緊急支援物資

北竜町民による避難訓練

午前10時30分、町の防災無線により、和東町地区の避難訓練開始。老人福祉センターへ徒歩で避難。避難訓練には、和東町内会のおよそ36名の町民の方々、そして関係者の方々等合わせて、約60名が参加。


避難訓練時のレクチャー 
避難訓練時のレクチャー

北竜町役場総務課・中村道人 課長 
北竜町役場総務課・中村道人 課長

北竜町役場総務課・続木敬子 課長補佐 
北竜町役場総務課・続木敬子 課長補佐

災害緊急時用段ボールベット組み立て

町民の方々が積極的に参加し、ダンボールベット組み立て作業を実施。段ボール箱の底面にテープを貼る。補強用Z仕切り板を差し込んで、天面にテープを貼る。箱を9つ(3+3+3)並べ、上に天板用ダンボールを2枚敷いて完成。ダンボールの入っていた箱は、荷物入れに使用可能。ダンボール板を衝立用に囲むこともできます。


ベッド用ダンボールの組み立て 
ベッド用ダンボールの組み立て

Z型の芯を入れて補強 
Z型の芯を入れて補強

実際にダンボールベットに横になった町民の感想

・温かく(冷たく感じない)、多少弾力性があるので、寝やすく感じる
・高さがあるので起き上がりやすい
・枕があると尚いい!


弾力があって良い寝心地 
弾力があって良い寝心地

体験中 
体験中

皆さん興味津々 
皆さん興味津々


北竜町ハザードマップの説明:深川警察署災害担当の三浦氏

今日の避難訓練に北竜町民のこんなに沢山の方々が集まり参加してくださり、町内会の一致団結力に驚いています。万一の災害時においても、近所の方々と協力しあって、ひとりでも多くの仲間の人々の生命を守っていただけるようよろしくお願いします。


深川警察署災害担当の三浦氏からのご説明 
深川警察署災害担当の三浦氏からのご説明

深川警察署碧水駐在所・藤原所長

深川警察署碧水駐在所・藤原所長より北竜町ハザードマップについての話がありました。


深川警察署碧水駐在所・藤原所長 
深川警察署碧水駐在所・藤原所長


地域における避難場所(老人福祉センター・真竜小学校・北竜町公民館)、自宅から各避難場所の経路についてしっかりと把握しておいていただきたいと思います。

ハザードマップにおける青い部分が、浸水地区(0.5〜3.0m未満)と想定されています。これは、あくまでも、過去のデータに基づく数字です。災害の程度により、状況はかなり変化していきますので、それぞれご注意ください。


北竜町ハザードマップを見ながら 
北竜町ハザードマップを見ながら

今回、非常時持出袋の中身について展示していますので、ご参考にしていただき、定期的に見直しを行って点検していただきたいと思います。停電の際には、防災無線で情報が流れますので、防災無線の電池の点検もよろしくお願いします。


北竜町ハザードマップを確認して 
北竜町ハザードマップを確認して


今後、大雨や台風など想定外の天候が発生する可能性もありますので、日頃の備えを万全にし、その時々の天候状況に対処できる意識を十分にもって行動していくことが大切です。


緊急地震速報・大雨警報・洪水警報について 
緊急地震速報・大雨警報・洪水警報について

屋外での消火訓練(消火器使用の体験)

場所を移動し、屋外消火訓練を行いました。

北竜消防・長谷川清隆 副支署長

北竜消防(深川地区消防組合 深川消防署 北竜支署)長谷川清隆 副支署長により、消火器の構造や使い方の説明がありました。消火器にひび割れやサビなどがあるかどうかを確認しておきます。


北竜消防・長谷川清隆 副支署長 
北竜消防・長谷川清隆 副支署長

<確認事項>

・消火器に設置されているゲージの数値を確認すること
・消火器の薬剤には、粉末タイプと強化液タイプがある
・粉末タイプは、粉末の消火薬剤を用いたもので、ガス加圧式と蓄圧式があります。粉の場合、底に固まってしまうこともあるので、年1回消火器を振ってみて粉が固まっていないかを点検してみてください
・強化液タイプは、炭酸カリウムによるアルカリ性水溶液を薬剤としています
・10年や20年経過した古いものはできるだけ新しいものに取り替えておくと安心安全です


消火器の使い方について 
消火器の使い方について

消火実施訓練

・黄色の安全ピンを引き抜く
・ホースを外し、ホースの先端を持って火元にむけます
・レバーを強く握って放射します


実際に消火器を体験 
実際に消火器を体験

消火訓練 
消火訓練

北竜消防・滝本浩幸 支署長の講評

北竜消防・滝本浩幸 支署長の講評 
北竜消防・滝本浩幸 支署長の講評

北竜消防・滝本浩幸 支署 
北竜消防・滝本浩幸 支署長


「一般の家庭における消火器設置については、義務ではありません。必要と思われる方は、地元のガソリンスタンドや量販店などで販売しているので、購入していただくといいと思います。古い消火器は、新しいものを購入する際に持参し交換していただきます。通常のゴミとしては出せませんのでご注意ください。

今日の訓練は、沢山の町民の方にご参加いただき、大変有意義なものとなりました。今後も皆さんのご意見などいただきながら、様々な防災訓練など実施していきたいと思います。今日は、ありがとうございました」と滝本支署長のお言葉です。

緊急支援物資配給

緊急支援物資100名分を小分けする役場職員 
緊急支援物資100名分を小分けする役場職員

緊急支援物資内容

・非常用水、わかめごはん、クラッカー、さんま蒲焼の缶詰、ウインナーの缶詰


緊急支援物資の内容 
緊急支援物資の内容


参加者の皆さんへ、緊急支援物資が配布され、解散となりました。


緊急支援物資 
緊急支援物資


近年、度重なる北海道の災害に身をもって自然の恐ろしさ実感する昨今において、防災訓練の大切さ重要性を認識することができました。

今後、日頃の備えを万全にし、災害に対する意識を高めておくことの大切さを実感いたしました。貴重な体験に参加できたことを心から感謝いたします。ありがとうございました。


恵岱別川に架かる緊急橋梁 
恵岱別川に架かる緊急橋梁


平成30年度北海道防災総合訓練(北竜町)動画(4:00)


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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子